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カゲメ
カゲメ2
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「はー……」
学校について教室の自分の椅子に座ると長いため息を吐いて、机に突っ伏した。
昨日は塾だった。塾が終わってから携帯を確認したら、母からメールが来ていて帰りが遅くなることを知った。だから歩いて帰ることにしたのだけれど、この間の『キリヒト様』や今回の『カゲメ』の噂があって後ろが気になって仕方がなかった。
何度も後ろを振り返り、電柱の陰などに誰かがいないかを確認してしまった。そんな時に、足元にあの黒猫が擦り寄って来た時は悲鳴をあげそうになった。
ほぼ毎日見ている黒猫は神社の近くか、夜にしか遭遇することはない。
黒猫のお陰で恐怖をあまり感じなかったのだけれど、その子が立ち去ったあとに離れた街灯の近くにある影に誰かがいるように見えた気がした。
もしかして『カゲメ』かもしれないと思って、目を擦ってもう一度確認したけれどそこには誰もいなかった。
噂を聞いて怖がっているから幻覚を見るのだと思っても、見えたような気がしたら怖くなってしまう。7だからその後は早足で帰った。
誰にもつけられてはいなかったけれど、息を切らして帰ってきた私に湊は驚いていた。それに、湊の通う中学校でも同じ噂が流行り始めているらしい。
昨日は聞かなかった噂を、今日は耳にするなんてことはよくある。『キリヒト様』の時も同じだった。先に私の通う高校で噂が広がり、翌日には中学校でも流行り出す。
中学生よりも高校生の方が噂話が好きなのかもしれないと思ったけれど、できればこんな怖い噂は広まらないでほしいと思った。
「はー」
「さっきからため息なんてついてどうしたの?」
「絵美」
突っ伏していたから、絵美が近づいて来ていたことに気がつかなかった。声を聞いて顔を上げると、前の席の椅子に座った笑みが私を見て心配そうな顔をいていた。
「絵美は『カゲメ』って知ってる?」
「今噂になってるやつでしょ? あれって誰が噂流してるんだろうね」
「誰だろうね。弟の通う中学校より、ここの方が噂になるのが早いみたいだからここの生徒?」
「まあ、噂好きは多いからね。あの子達もよく噂話はしてるから」
そう言って絵美の視線の先を見る。そこにいるのは、絵美が一緒にいるメンバーだった。
確かに彼女達が話をしているのを何度も聞いたことがある。それでも、彼女達だって何処からか聞いた話しをしているのだろう。
玄関や廊下で噂話をしている人もいるから、そこで聞いてきた話をしているのかもしれない。
「昨日、塾の帰りに見た気がするんだよね」
「気がするだけ?」
「うん。気にし過ぎて幻覚でも見たのかな?」
「それもあると思うよ。気にしないのが一番だよ」
「そうだよね」
「何かあったら相談しなよ。奏までいなくなるのは嫌だよ」
「うん、ありがとう」
クラスメイトがいなくなったばかりなのだ。さらにいなくなるのは誰だって嫌だ。それが、仲のいい友達だとなおさら。
このまま今日は様子を見ようと思う。もしも今日、『カゲメ』らしき人を見たらリカとジューダスに相談しよう。今日は学校が終わったら大人しく家に帰ろうと考え、後ろの扉から入って来た郁に微笑んだ。
「おはよう」
「おはよう。そういえば、黒猫の噂とかはないよね?」
「黒猫? 不吉とは言うよね」
そう言うだけで、噂はないらしい。
それなら、よく見る黒猫はただ近くに塒があるだけの普通の猫なのだろう。郁が知らないのであれば、噂がないと思っていいだろう。
黒猫に会うとよくないことが起こっている気がしていたけれど、それも気にし過ぎなだけなのだろう。そう思うと安心することができた。
それから間もなく、チャイムが鳴り担任が教室に入って来た。
*****
どうするかは迷った。けれど、今日は神社に寄らないと決めたので足を止めることはなかった。相談したいとは思ったけれど、気のせいかもしれないから心配させたくはなかった。
いつもより早く帰宅したため、湊がまだ帰って来ていなかった。それでもすぐ帰って来るだろうと思っていたので、一応鍵を閉めて手洗いうがいを済ませて自室に戻った。
思ってた通り、10分もしないで湊が帰ってきた。扉は開いたままだったので、階段を上って来た湊が私を見て少し驚いている声が聞こえた。
「今日は早いんだね。神社いかなかったの?」
「うん。今日は早く帰ってきた」
「変な噂もあるしね。それがいいかも」
そう言う湊に、今では中学校でも『カゲメ』の噂が広がっていることを知った。
ただ、塾帰りに人影を見た人はいたけれど、警察だったり酔っ払いだったり仕事帰りのサラリーマンだったりとおかしな人はいなかったらしい。
それでも不安に思っている生徒が多くて、夜遅く用事がない時以外に外出することは禁止にされたらしい。この間の事件の犯人も捕まっていないことからそう言われたのだろう。この間の事件の犯人は捕まることはないだろうけれど。
「姉さんも気をつけなよ」
「私は大丈夫だと思うよ」
「……姉さんだって、狙われちゃうよ」
「何か言った?」
「何も」
声が小さくて、湊が何を言ったのか分からなかった。部屋に戻って行った湊に首を傾げながら、今日出された宿題をやろうとカバンから教科書とノートを取り出した。
夕飯を済ませて、お風呂にも入った。部屋の電気は付けず、机の電気だけをつけて残りの宿題をやっていた。窓を少し開けていたため、冷たい風が入って来た。
先ほどまで暖かい風だったのに、もしかして雨でも降るのかなと外を見た。すると、道路の真ん中に何かがいるのを見つけてしまった。
家からは遠く、顔は確認することはできない。暗闇にうっすらと浮かぶ人影。動くこともせず、なんとなく私を見ている気がした。
人影があるのは気のせいと考えて、宿題を済ませていく。気にしないようにしても、時々窓の外を見ようとしてしまう。でも、首を振って宿題に集中する。
終わらせたのは、23時を回ってからだった。
そろそろ母が帰ってくる時間だと思って、車が見えないかと窓の外を見た。すると、先ほど明かりがついていた街灯の1つが消えていた。
そして、よく見るとそこには人影があった。
さっきよりも少し近づいてる。そう思うと怖くなって、素早く窓を閉めるとカーテンをした。もしかするとこのまま部屋の中に入ってくるかもしれないと思った。
「明日、相談しよう」
昨日のは気のせいではなかったのだ。2日連続で見たあということは、明日も見るだろう。それなら、明後日。私は殺されてしまうかもしれない。
どうして私が狙われるのか分からない。もしかすると、『キリヒト様』と関わってしまったから寄ってきている可能性はないだろうか。
そうだとしたら、家族が危険な目にあう日が来るのではないのか。私が巻き込んでしまうこともあり得る。そんなのは嫌だった。
リュックに明日の授業道具を入れて、歯を磨きに階段を下りた。リビングは電気がついており、湊がテレビを見ていた。
宿題は終わっているようで、ノートと教科書は閉じられていた。
「湊は起きてるの?」
「そろそろ母さん帰ってくると思うから、起きてる」
「先に寝るよ」
「分かった」
それだけ言葉を交わして、歯を磨いた。そして、父におやすみなさいと言って部屋へと戻った。
少しだけカーテンを開いて消えている街灯を見た。やっぱりそこにはいる。
カーテンを閉めて、机の電気を消すと布団に入った。黒猫のぬいぐるみを抱きしめて、目を覚ました時部屋にいませんようにと心の中で呟いた。
その日、夢を見た。
塾帰りなのか、いつも通る道を1人で歩いていた。けれど、どの街灯も明かりがついていなかった。街灯だけじゃない、道路に面している家の明かりも消えている。
少し怖くなって早足で家に向かって歩く。けれど、歩いてもなかなか家に辿り着くことができない。それどころか、別の道へ出ることもなかった。
同じ道をただただ歩いているだけ。怖くなり、走っても景色が変わることはなかった。
息を切らして、近くの街灯に左手を吐いて息を整える。
すると突然、その手に冷たい何かが触れた。見ると、それは右手だった。細く綺麗な手は女性のもだと分かる。顔を上げると、電柱の陰から私を見ている目が見えた。
長い髪に顔が隠れて確認することはできなかったけれど、手の女性だということが分かった。
私の手の上にのせらてた右手は、力が入り電柱に押しつけてくる。抵抗して逃げようとしても電柱から離すことができなかった。
「どうしてこんなことを!」
そう言って女性を見た時、視界に僅かに光る何かが見えた。一瞬だったけれど、それは女性の左手に握られたナイフだと分かった。
そこで漸くこの女性が『カゲメ』なのだと知った。
私の顔に向かって振り下ろされるナイフ。『カゲメ』が何かを言っているけれど、聞き取ることはできない。最後に見たのは赤い目。
そして、自分の悲鳴で目を覚ました。母と湊をも起こしてしまい怒られたけれど、現実じゃなくてよかったと安心してしまった。
もしもこの夢が予知夢だとしたら、私は死んでしまうかもしれないと思い、刺されたはずの顔を右手で触れた。
学校について教室の自分の椅子に座ると長いため息を吐いて、机に突っ伏した。
昨日は塾だった。塾が終わってから携帯を確認したら、母からメールが来ていて帰りが遅くなることを知った。だから歩いて帰ることにしたのだけれど、この間の『キリヒト様』や今回の『カゲメ』の噂があって後ろが気になって仕方がなかった。
何度も後ろを振り返り、電柱の陰などに誰かがいないかを確認してしまった。そんな時に、足元にあの黒猫が擦り寄って来た時は悲鳴をあげそうになった。
ほぼ毎日見ている黒猫は神社の近くか、夜にしか遭遇することはない。
黒猫のお陰で恐怖をあまり感じなかったのだけれど、その子が立ち去ったあとに離れた街灯の近くにある影に誰かがいるように見えた気がした。
もしかして『カゲメ』かもしれないと思って、目を擦ってもう一度確認したけれどそこには誰もいなかった。
噂を聞いて怖がっているから幻覚を見るのだと思っても、見えたような気がしたら怖くなってしまう。7だからその後は早足で帰った。
誰にもつけられてはいなかったけれど、息を切らして帰ってきた私に湊は驚いていた。それに、湊の通う中学校でも同じ噂が流行り始めているらしい。
昨日は聞かなかった噂を、今日は耳にするなんてことはよくある。『キリヒト様』の時も同じだった。先に私の通う高校で噂が広がり、翌日には中学校でも流行り出す。
中学生よりも高校生の方が噂話が好きなのかもしれないと思ったけれど、できればこんな怖い噂は広まらないでほしいと思った。
「はー」
「さっきからため息なんてついてどうしたの?」
「絵美」
突っ伏していたから、絵美が近づいて来ていたことに気がつかなかった。声を聞いて顔を上げると、前の席の椅子に座った笑みが私を見て心配そうな顔をいていた。
「絵美は『カゲメ』って知ってる?」
「今噂になってるやつでしょ? あれって誰が噂流してるんだろうね」
「誰だろうね。弟の通う中学校より、ここの方が噂になるのが早いみたいだからここの生徒?」
「まあ、噂好きは多いからね。あの子達もよく噂話はしてるから」
そう言って絵美の視線の先を見る。そこにいるのは、絵美が一緒にいるメンバーだった。
確かに彼女達が話をしているのを何度も聞いたことがある。それでも、彼女達だって何処からか聞いた話しをしているのだろう。
玄関や廊下で噂話をしている人もいるから、そこで聞いてきた話をしているのかもしれない。
「昨日、塾の帰りに見た気がするんだよね」
「気がするだけ?」
「うん。気にし過ぎて幻覚でも見たのかな?」
「それもあると思うよ。気にしないのが一番だよ」
「そうだよね」
「何かあったら相談しなよ。奏までいなくなるのは嫌だよ」
「うん、ありがとう」
クラスメイトがいなくなったばかりなのだ。さらにいなくなるのは誰だって嫌だ。それが、仲のいい友達だとなおさら。
このまま今日は様子を見ようと思う。もしも今日、『カゲメ』らしき人を見たらリカとジューダスに相談しよう。今日は学校が終わったら大人しく家に帰ろうと考え、後ろの扉から入って来た郁に微笑んだ。
「おはよう」
「おはよう。そういえば、黒猫の噂とかはないよね?」
「黒猫? 不吉とは言うよね」
そう言うだけで、噂はないらしい。
それなら、よく見る黒猫はただ近くに塒があるだけの普通の猫なのだろう。郁が知らないのであれば、噂がないと思っていいだろう。
黒猫に会うとよくないことが起こっている気がしていたけれど、それも気にし過ぎなだけなのだろう。そう思うと安心することができた。
それから間もなく、チャイムが鳴り担任が教室に入って来た。
*****
どうするかは迷った。けれど、今日は神社に寄らないと決めたので足を止めることはなかった。相談したいとは思ったけれど、気のせいかもしれないから心配させたくはなかった。
いつもより早く帰宅したため、湊がまだ帰って来ていなかった。それでもすぐ帰って来るだろうと思っていたので、一応鍵を閉めて手洗いうがいを済ませて自室に戻った。
思ってた通り、10分もしないで湊が帰ってきた。扉は開いたままだったので、階段を上って来た湊が私を見て少し驚いている声が聞こえた。
「今日は早いんだね。神社いかなかったの?」
「うん。今日は早く帰ってきた」
「変な噂もあるしね。それがいいかも」
そう言う湊に、今では中学校でも『カゲメ』の噂が広がっていることを知った。
ただ、塾帰りに人影を見た人はいたけれど、警察だったり酔っ払いだったり仕事帰りのサラリーマンだったりとおかしな人はいなかったらしい。
それでも不安に思っている生徒が多くて、夜遅く用事がない時以外に外出することは禁止にされたらしい。この間の事件の犯人も捕まっていないことからそう言われたのだろう。この間の事件の犯人は捕まることはないだろうけれど。
「姉さんも気をつけなよ」
「私は大丈夫だと思うよ」
「……姉さんだって、狙われちゃうよ」
「何か言った?」
「何も」
声が小さくて、湊が何を言ったのか分からなかった。部屋に戻って行った湊に首を傾げながら、今日出された宿題をやろうとカバンから教科書とノートを取り出した。
夕飯を済ませて、お風呂にも入った。部屋の電気は付けず、机の電気だけをつけて残りの宿題をやっていた。窓を少し開けていたため、冷たい風が入って来た。
先ほどまで暖かい風だったのに、もしかして雨でも降るのかなと外を見た。すると、道路の真ん中に何かがいるのを見つけてしまった。
家からは遠く、顔は確認することはできない。暗闇にうっすらと浮かぶ人影。動くこともせず、なんとなく私を見ている気がした。
人影があるのは気のせいと考えて、宿題を済ませていく。気にしないようにしても、時々窓の外を見ようとしてしまう。でも、首を振って宿題に集中する。
終わらせたのは、23時を回ってからだった。
そろそろ母が帰ってくる時間だと思って、車が見えないかと窓の外を見た。すると、先ほど明かりがついていた街灯の1つが消えていた。
そして、よく見るとそこには人影があった。
さっきよりも少し近づいてる。そう思うと怖くなって、素早く窓を閉めるとカーテンをした。もしかするとこのまま部屋の中に入ってくるかもしれないと思った。
「明日、相談しよう」
昨日のは気のせいではなかったのだ。2日連続で見たあということは、明日も見るだろう。それなら、明後日。私は殺されてしまうかもしれない。
どうして私が狙われるのか分からない。もしかすると、『キリヒト様』と関わってしまったから寄ってきている可能性はないだろうか。
そうだとしたら、家族が危険な目にあう日が来るのではないのか。私が巻き込んでしまうこともあり得る。そんなのは嫌だった。
リュックに明日の授業道具を入れて、歯を磨きに階段を下りた。リビングは電気がついており、湊がテレビを見ていた。
宿題は終わっているようで、ノートと教科書は閉じられていた。
「湊は起きてるの?」
「そろそろ母さん帰ってくると思うから、起きてる」
「先に寝るよ」
「分かった」
それだけ言葉を交わして、歯を磨いた。そして、父におやすみなさいと言って部屋へと戻った。
少しだけカーテンを開いて消えている街灯を見た。やっぱりそこにはいる。
カーテンを閉めて、机の電気を消すと布団に入った。黒猫のぬいぐるみを抱きしめて、目を覚ました時部屋にいませんようにと心の中で呟いた。
その日、夢を見た。
塾帰りなのか、いつも通る道を1人で歩いていた。けれど、どの街灯も明かりがついていなかった。街灯だけじゃない、道路に面している家の明かりも消えている。
少し怖くなって早足で家に向かって歩く。けれど、歩いてもなかなか家に辿り着くことができない。それどころか、別の道へ出ることもなかった。
同じ道をただただ歩いているだけ。怖くなり、走っても景色が変わることはなかった。
息を切らして、近くの街灯に左手を吐いて息を整える。
すると突然、その手に冷たい何かが触れた。見ると、それは右手だった。細く綺麗な手は女性のもだと分かる。顔を上げると、電柱の陰から私を見ている目が見えた。
長い髪に顔が隠れて確認することはできなかったけれど、手の女性だということが分かった。
私の手の上にのせらてた右手は、力が入り電柱に押しつけてくる。抵抗して逃げようとしても電柱から離すことができなかった。
「どうしてこんなことを!」
そう言って女性を見た時、視界に僅かに光る何かが見えた。一瞬だったけれど、それは女性の左手に握られたナイフだと分かった。
そこで漸くこの女性が『カゲメ』なのだと知った。
私の顔に向かって振り下ろされるナイフ。『カゲメ』が何かを言っているけれど、聞き取ることはできない。最後に見たのは赤い目。
そして、自分の悲鳴で目を覚ました。母と湊をも起こしてしまい怒られたけれど、現実じゃなくてよかったと安心してしまった。
もしもこの夢が予知夢だとしたら、私は死んでしまうかもしれないと思い、刺されたはずの顔を右手で触れた。
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