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第二章 勇者降臨
第六十七話 噛ませ犬
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数十分後、監獄は地獄とかした。
兵士達の残骸があちらこちらに散乱し、血と肉の海を作り出していた。
それらを生成する二人の化け物。
その内片割れであるエレーミアは、惨殺した兵士の血肉を喰らっている。
絶命した身体に耐えきれない食欲をぶつけて、口回りを真っ赤に染め上げていた。
「んー、悪くない味だな。人肉を食したいなんて、あり得ないと思っていたが、存外病み付きになりそうだ」
隣ではカリンが肩で息をしながら、過剰な暴力で粉砕した兵士を、更にミンチへと変貌させていた。
「はあっ……はあっ……食事の時間なんてあとでもいいでしょうエレーミア。それよりもドラニコス様を」
「解っている。しかしこの身体は本当にいい。まるで今まで抑制されていた全てを解放したような気分だ。これならばどんな奴にも負ける気がしない」
そうだ。
これならば、あの屈辱を与えてきた、クサナギ=アギトを殺すことも出来るだろう。
そして、アサギリ=ヒナノを抹殺し、ドラニコスが自分達の存在価値を再認識してくれるに違いない。
エレーミアは全てを手にしたような気分で微笑んだ。
そこに、二人以外の声が響く。
「よう、元勇者の仲間達」
それは側面、後方からではない。
正面から堂々とやってくる。
残骸を押し退けながら、姿を現したのは、蒼いワイルドポニーテールの女だった。
琥珀色の瞳が闘争心で輝き、相対する化け物を見定めている。
コートの袖下から伸びる手には、ガントレットをはめており、蒼雷が指先から迸った。
「ようやく来たか。待っていたぜ」
「貴様……蒼雷の勇者か」
「その通りだ。化け物に成り下がったごみ屑どもよ!」
蒼雷の勇者は微笑んで、明確の殺意のもと口にすると同時に、右手を振り払った。
その瞬間蒼い雷撃が鞭のようにしなり、エレーミアに纏わりつく。
凄まじい熱と破壊が躍り狂い、彼女の外見をこれでもかと焼き尽くした。
ようやく過ぎ去る頃には、体表面は余すことなく黒く焼き上がり、全身のあちこちから血管が破裂していた。
されど、女騎士だったそれは、絶命していない。
ズタズタ顔を拭うと、何事も無かったかのように元通りとなった。
「ははははっ!! まさか本当に人間が化け物になるとはなぁ。魔獣にすらカテゴライズされないその力……それでドラニコスを助けに来たわけか」
「ああそうだ。だがそれだけではない。私はゼブラールという国にも反旗を翻したのだ」
「へぇ、それが?」
「ドラニコス様を私欲で罠に陥れた、悪徳な貴族ども。そしてそれに加担する勇者協会っ!! 許せるわけがない。いや、赦してやるものか!!」
エレーミアの言葉に、蒼雷の勇者は理解できなかった。
しかし理解しなくてもよかった。
彼女にとってみれば、そんなことは些細なものである。
と、カリンが我慢できないようすで息をあげ始める。
「とっとと殺してやる、殺してやる。お前も、ドラニコス様を汚す愚か者だ!!」
「…………妄想に囚われた愚かな連中だな。まあ、いいだろう。そんなに死にたいなら、お望み通り殺し尽くしてやるよ」
全身に雷が迸る。
先ほどとは比べ物にならないほどに出力を上げて、全力で殺しにいくために両腕をあげて構え始めた。
二匹の化け物は、殺意の本能に従って突撃する。
最初に到達したのはカリンで、地面を蹴り飛ばして突入すると、触手を槍のように突く。
さながら馬術に長けた騎士が放つ、大槍の一撃と変わらぬほどの威力で、だがそれを勇者は難なくガントレットで弾いた。
勢いが殺された彼女の首に手を伸ばして掴むと、直接雷撃を叩き込む。
「あぎゃあああああっっ!!」
「おらおら! 里中詩織さまの雷撃はどうだぁ! そのまま脳幹まで吹っ飛ばしてやるよ!!」
「ああああああ!!」
首もとから迸る雷は、カリンの血管を通して眼球と脳に向かう。
内側から暴れ狂うように破壊しまくる攻撃は、彼女言えども耐え難い。
悲痛な、というより絶命を唄うような声で、悲鳴を撒き散らす。
が、その隙にエレーミアが勇者こと里中詩織の側面から斬りかかった。
しかし、汚れた白刃は彼女を傷つけることが出来ない。
強力な力場阻まれ、どれだけ力をいれても進むことはない。
一種の電磁フィールドらしく、それは侵入しつつある敵の腕まで攻撃した。
「無駄だ! お前の攻撃が私に届くことはねぇ!」
その証拠と言わんばかりに、長剣の刃が砕ける。
強い負荷に耐えきれることができなかったようだ。
しかし、愛用の剣を失っても、エレーミアが止まることはない。
ズタズタな腕を伸ばし、里中へと一矢報おうとする。
あまりな無謀な行為に里中詩織は、やっぱり理解できなかったが、破壊することに変更はない。
血液が蒸発し、血管が焼き尽くされ、血肉が吹き飛ぶ。
神経はとっくに跡形もなく、一部から骨が出てくる有り様だ。
それでも、進むことをやめない。
もういい。
どれだけやっても簡単に死なないなら、触手の化け物同様に頭を吹き飛ばしてやる。
面倒くさくなった里中はそう考え、とどめを指すべく、空いている手を伸ばした。
そして次の瞬間、勇者の胸元には、赤黒い剣が突き刺さっていた。
理解が追い付かない里中だが、喉奥から逆流してきた血を吐き出し、事実を受け入れる。
何者かが、攻撃してきた。
化け物の親玉か、それとも……。
振り向くとそこには、魔法士が一人、杖を向けていた。
「な、に……」
気配を感じ取れなかった。
里中詩織は勇者としてそれなりのキャリアを積んでいた。
探知魔法とは違う方法で相手を把握し、全ての敵を殲滅するその姿は、蒼雷の勇者として勇名を馳せていた。
しかし、そんな彼女が、気がつけなかった。
接近していた魔法士リーデシアを。
「しねぇええ!!」
致命傷の攻撃に気を取られ、雷の威力が落ちたのか。
それまで止まっていたカリンが、目も見えない状態で攻撃してくる。
回避する暇などない。
容赦なく叩き伏せられた里中は、床に転がる。
「殺す! 殺す! ぶっころす!!」
焼け焦げた部位が修復されていく。
絶大な再生能力に、意識が朦朧とする勇者を絶望に陥れる。
自分がやったことが、大して意味がないのだと知って。
エレーミアがやってくる。
こちらも右手を再生し終えて、里中を見下ろしていた。
「さて……こいつは必要か? リーデシア」
「いいえ。殺した方がいいわ。勇者に定着することは難しいし、下手に自我でも残ってこちらの邪魔になったら面倒だし」
「そうか」
身動きが取れない。
全身が金縛りにでもあったかのようだ。
このままではいけない。
死ぬ。
「あ、あっく……ぁ」
里中はパーティメンバーを探しているようだが、リーデシアは鼻で嗤った。
「ご心配なく。あなたのパーティメンバー、私が有効利用しておくから。とっとと死んでいいよ」
エレーミアがみえる。
兵士からかっぱらった剣を持っている。
刺し殺すつもりか?
しかし勇者の乏しい想像力に、女騎士だった化け物が微笑んだ。
「これで殺してやろうかと思ったがやめた」
刃が振り下ろされる。
里中の手足が切り落とされた。
痛覚はない。
「食い殺してやる。丁度腹が減っているんだ」
兵士達の残骸があちらこちらに散乱し、血と肉の海を作り出していた。
それらを生成する二人の化け物。
その内片割れであるエレーミアは、惨殺した兵士の血肉を喰らっている。
絶命した身体に耐えきれない食欲をぶつけて、口回りを真っ赤に染め上げていた。
「んー、悪くない味だな。人肉を食したいなんて、あり得ないと思っていたが、存外病み付きになりそうだ」
隣ではカリンが肩で息をしながら、過剰な暴力で粉砕した兵士を、更にミンチへと変貌させていた。
「はあっ……はあっ……食事の時間なんてあとでもいいでしょうエレーミア。それよりもドラニコス様を」
「解っている。しかしこの身体は本当にいい。まるで今まで抑制されていた全てを解放したような気分だ。これならばどんな奴にも負ける気がしない」
そうだ。
これならば、あの屈辱を与えてきた、クサナギ=アギトを殺すことも出来るだろう。
そして、アサギリ=ヒナノを抹殺し、ドラニコスが自分達の存在価値を再認識してくれるに違いない。
エレーミアは全てを手にしたような気分で微笑んだ。
そこに、二人以外の声が響く。
「よう、元勇者の仲間達」
それは側面、後方からではない。
正面から堂々とやってくる。
残骸を押し退けながら、姿を現したのは、蒼いワイルドポニーテールの女だった。
琥珀色の瞳が闘争心で輝き、相対する化け物を見定めている。
コートの袖下から伸びる手には、ガントレットをはめており、蒼雷が指先から迸った。
「ようやく来たか。待っていたぜ」
「貴様……蒼雷の勇者か」
「その通りだ。化け物に成り下がったごみ屑どもよ!」
蒼雷の勇者は微笑んで、明確の殺意のもと口にすると同時に、右手を振り払った。
その瞬間蒼い雷撃が鞭のようにしなり、エレーミアに纏わりつく。
凄まじい熱と破壊が躍り狂い、彼女の外見をこれでもかと焼き尽くした。
ようやく過ぎ去る頃には、体表面は余すことなく黒く焼き上がり、全身のあちこちから血管が破裂していた。
されど、女騎士だったそれは、絶命していない。
ズタズタ顔を拭うと、何事も無かったかのように元通りとなった。
「ははははっ!! まさか本当に人間が化け物になるとはなぁ。魔獣にすらカテゴライズされないその力……それでドラニコスを助けに来たわけか」
「ああそうだ。だがそれだけではない。私はゼブラールという国にも反旗を翻したのだ」
「へぇ、それが?」
「ドラニコス様を私欲で罠に陥れた、悪徳な貴族ども。そしてそれに加担する勇者協会っ!! 許せるわけがない。いや、赦してやるものか!!」
エレーミアの言葉に、蒼雷の勇者は理解できなかった。
しかし理解しなくてもよかった。
彼女にとってみれば、そんなことは些細なものである。
と、カリンが我慢できないようすで息をあげ始める。
「とっとと殺してやる、殺してやる。お前も、ドラニコス様を汚す愚か者だ!!」
「…………妄想に囚われた愚かな連中だな。まあ、いいだろう。そんなに死にたいなら、お望み通り殺し尽くしてやるよ」
全身に雷が迸る。
先ほどとは比べ物にならないほどに出力を上げて、全力で殺しにいくために両腕をあげて構え始めた。
二匹の化け物は、殺意の本能に従って突撃する。
最初に到達したのはカリンで、地面を蹴り飛ばして突入すると、触手を槍のように突く。
さながら馬術に長けた騎士が放つ、大槍の一撃と変わらぬほどの威力で、だがそれを勇者は難なくガントレットで弾いた。
勢いが殺された彼女の首に手を伸ばして掴むと、直接雷撃を叩き込む。
「あぎゃあああああっっ!!」
「おらおら! 里中詩織さまの雷撃はどうだぁ! そのまま脳幹まで吹っ飛ばしてやるよ!!」
「ああああああ!!」
首もとから迸る雷は、カリンの血管を通して眼球と脳に向かう。
内側から暴れ狂うように破壊しまくる攻撃は、彼女言えども耐え難い。
悲痛な、というより絶命を唄うような声で、悲鳴を撒き散らす。
が、その隙にエレーミアが勇者こと里中詩織の側面から斬りかかった。
しかし、汚れた白刃は彼女を傷つけることが出来ない。
強力な力場阻まれ、どれだけ力をいれても進むことはない。
一種の電磁フィールドらしく、それは侵入しつつある敵の腕まで攻撃した。
「無駄だ! お前の攻撃が私に届くことはねぇ!」
その証拠と言わんばかりに、長剣の刃が砕ける。
強い負荷に耐えきれることができなかったようだ。
しかし、愛用の剣を失っても、エレーミアが止まることはない。
ズタズタな腕を伸ばし、里中へと一矢報おうとする。
あまりな無謀な行為に里中詩織は、やっぱり理解できなかったが、破壊することに変更はない。
血液が蒸発し、血管が焼き尽くされ、血肉が吹き飛ぶ。
神経はとっくに跡形もなく、一部から骨が出てくる有り様だ。
それでも、進むことをやめない。
もういい。
どれだけやっても簡単に死なないなら、触手の化け物同様に頭を吹き飛ばしてやる。
面倒くさくなった里中はそう考え、とどめを指すべく、空いている手を伸ばした。
そして次の瞬間、勇者の胸元には、赤黒い剣が突き刺さっていた。
理解が追い付かない里中だが、喉奥から逆流してきた血を吐き出し、事実を受け入れる。
何者かが、攻撃してきた。
化け物の親玉か、それとも……。
振り向くとそこには、魔法士が一人、杖を向けていた。
「な、に……」
気配を感じ取れなかった。
里中詩織は勇者としてそれなりのキャリアを積んでいた。
探知魔法とは違う方法で相手を把握し、全ての敵を殲滅するその姿は、蒼雷の勇者として勇名を馳せていた。
しかし、そんな彼女が、気がつけなかった。
接近していた魔法士リーデシアを。
「しねぇええ!!」
致命傷の攻撃に気を取られ、雷の威力が落ちたのか。
それまで止まっていたカリンが、目も見えない状態で攻撃してくる。
回避する暇などない。
容赦なく叩き伏せられた里中は、床に転がる。
「殺す! 殺す! ぶっころす!!」
焼け焦げた部位が修復されていく。
絶大な再生能力に、意識が朦朧とする勇者を絶望に陥れる。
自分がやったことが、大して意味がないのだと知って。
エレーミアがやってくる。
こちらも右手を再生し終えて、里中を見下ろしていた。
「さて……こいつは必要か? リーデシア」
「いいえ。殺した方がいいわ。勇者に定着することは難しいし、下手に自我でも残ってこちらの邪魔になったら面倒だし」
「そうか」
身動きが取れない。
全身が金縛りにでもあったかのようだ。
このままではいけない。
死ぬ。
「あ、あっく……ぁ」
里中はパーティメンバーを探しているようだが、リーデシアは鼻で嗤った。
「ご心配なく。あなたのパーティメンバー、私が有効利用しておくから。とっとと死んでいいよ」
エレーミアがみえる。
兵士からかっぱらった剣を持っている。
刺し殺すつもりか?
しかし勇者の乏しい想像力に、女騎士だった化け物が微笑んだ。
「これで殺してやろうかと思ったがやめた」
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