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第二章 勇者降臨
第五十九話 勇者協会
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「はい、到着したよ」
「……本当に、ワープ、したんだ」
朝霧陽菜野は、一瞬にして変わった周囲を見回して、そして目的の洞窟の入り口前に立っていることに気がついた。
勇者協会の人員に囲まれている状況で、どこかこそばゆい印象がある。
しかし、勇者フィオナがそれを手で指示すると、何処かへと去っていく。
残ったのは六名の男達。
いずれもそれなりのイケメンばかりだ。
「えっと……この人達は?」
「ぼくのセフレ」
「え?」
「あはは、じょーだんだよ。勇者の付き人、つまりパーティメンバーさ。まあいるだけの存在かな」
「は、はあ……」
不安げな気持ちになりかけたが、ここで挫けてはならない。
セシルとリティアの両名は勿論、ホルッテスやその他の冒険者達を助けに行かなくてはならない。
そうだ。
そのため自分は来たんだから。
そんな決意を胸のなかで固めて、洞窟の入り口に相対する。
「早速だけど行きましょう。みんなを助けないと」
「うん。そういうわけだからお前達はここで待機ね」
フィオナの指示に、イケメン達は跪く。
「「「「「「畏まりました。フィオナ様」」」」」」
「…………」
そして一同の号令のように、了解を口にする。
不気味だった。
じめじめとした空間。
日の光りはなく、フィオナの手元にあるランタンと、光源魔法だけを頼りに暗闇を進んでいく。
道中では生々しい戦いの跡があり、血痕が痛々しく輝いた。
まるで、踏み入れてはいけない場所に入り込んだみたいだ。
「心配ないよ」
フィオナがそう言う。
「入り口付近の死体はほとんど片付けたから」
「…………」
「勿論、魔獣のね」
「……趣味悪いとか、言われない?」
「よくね。でも勇者やっていると、辺り一面血の海とか、肉塊まみれとかよくあるんだ。だから仕方ないと思って欲しい」
「そんな言い方されても思えないんだけど……」
「あははは」
同性である筈なのに、こんなにも感覚が違うのは、やはりフィオナは勇者だからなのか。
疑問は不安を呼び込むため、そこから先を考えずに振り払った陽菜野はただ前だけ向く。
道中戦闘はなく、時折片付けきられていない魔獣の死骸を見つけたりしながら、勇者の迷いのない道案内によって奥へと進む。
会話は途切れ、無音になった空気がどうも耐えきれず、陽菜野から切り出した。
「どうして私が必要なの?」
「説明したじゃないか。君の完全回復魔法によって、君の同僚を助けて貰うためさ」
「そんなの嘘。それなら入り口付近の陣営まで連れてくるだろうし、あなたたちが魔法士を連れていないなんてあり得ない」
「へえ……でもそれだけ解っているならどうして踵を返さなかったのかな?」
陽菜野はこの世界に来て、久方ぶりに杖を人間へと向けた。
治療や回復、補助ではなく、攻撃するために。
それを振り向くだけのフィオナは、余裕に満ち足りた微笑みで穏やかに自由な口調で続ける。
「ぼくのことがそんなに怪しい? また自分達を利用してくると思っている?」
「そうじゃなきゃ、説明がつかない」
「同じ日本人……まあこんな名前じゃそうだと思われないと思うけど、それでも信じないのかな」
「そんなの関係ない。教えて、本当の目的はなんなの? 私を連れてこなきゃいけないって、どういうこと?」
「だから君の仲間をたすけ」
光弾が放たれた。
その軌跡は、フィオナの頭の右横を綺麗に通り抜けて、後方の岩壁を貫く。
本気だった。
震える手を必死に抑えながら、次の攻撃を用意する。
「やれやれ。あんまり怒らないで欲しいな」
「なら本当のことを言ってよ! 私を利用してなにがしたいの!」
「本当に、ぼくは君の魔法で、君の仲間を助けたいだけさ。合成魔獣だけど毒を使うって聞いて、でもその解毒実績は陽菜野さんしかいない。そういえば納得してもらえるかな?」
確かに、合成魔獣は猛毒を扱う。
解毒にはかなりの難しさを持ち、普通の治癒魔法では延命措置しか出来ないであろうそれは、陽菜野からすれば特段難しい治癒ではない。
だが、どうにも怪しく思える。
このまま本当に進んでいいのかと思ってしまう。
一度勇者と信じたドラニコスが、アギトに敵愾心を燃やしたからなのか。
勇者というのは、自分達の敵ではないのか。
疑問は拭えず、今こうして杖を向けている。
殺人の経験はあるが、しかし酷く怖いと、陽菜野の手は震えを抑えきれなかった。
フィオナは、それをどうこうする気は無いらしく、背中をむけて歩きだす。
「ついてきたければついてきてね。どうするかは任せるよ」
陽菜野は悩んだ。
されど、すぐに決断した。
杖を下ろし、フィオナの後に続く。
彼女が自分をどのように使うつもりなのかは解らない。
しかし、本当にセシルやリティアがいるのかもしれない。
その可能性を放棄することはできるはずがなかった。
しばらく進んでいくと、洞窟の雰囲気は唐突に、完全に変化した。
先ほどまで天然の穴蔵であった天井や床は、魔導技術によって構築されている近代、現代を越えた代物になっていた。
未来世界のダンジョンにでも迷い混んだようだ。
そう思っていると、フィオナは足を止めて、前にいる別の勇者に手を振った。
「やあ春彦。どうだい二人の容態は」
「そろそろ限界だ。例の完全回復魔法を使えるやつはきたのか?」
「ここにね。なんとか信じてくれたよ。殺されそうになったけど」
軽口風に流していいことなのかは不明だが、フィオナが道を譲るように退くと、そこにはセシルとリティアの両名が横になっていた。
春彦と呼ばれた勇者は、さながら巫装束と呼ばれるような白と赤の衣装を身に纏っている青年で、手には数枚の札が握られている。
それらを、二人の冒険者の周囲に置いていき、魔力を込めた。
札は緑色に瞬くと、それぞれに向かって地面に光線のようなものを放ち、瞬く間に魔方陣のような形を描く。
陣の中にいる二人は、若干表情が和らいだ。
「陣術式による治癒魔法だ。これでも長くは持たないだろう」
「…………本当に、二人を助けるだけだったのね」
「…………おれは知らんが、こいつはそのつもりだ。そして、おれはフィオナの意思に従う。そう言う関係でな」
「わかった」
陽菜野はセシルとリティアに駆け寄ると、完全回復魔法を起動する。
一瞬、とまではいかないまでも、わずか数秒で解毒が成された。
「わあ、本当に治っちゃった。すごいね春彦」
「それほどの力を有していながら勇者協会に残らず、魔力を持たない幼馴染と同行か。なんとも言い難いがね…………」
勇者両名の感想に、陽菜野は返答するつもりがなかった。
しかし、ここまでの道中の非礼は事実だ。
非礼で許されるかどうかも解らない。
自分がやったことは、脅迫に近いのだ。
「…………疑ってごめんない。お詫びは、可能な限りはするから」
「へえ、じゃあ勇者協会に戻ってきてよ」
そう言われるのではないかと、陽菜野の想像は的中した。
フィオナは微笑み続け、春彦は無表情を固めていた。
「……本当に、ワープ、したんだ」
朝霧陽菜野は、一瞬にして変わった周囲を見回して、そして目的の洞窟の入り口前に立っていることに気がついた。
勇者協会の人員に囲まれている状況で、どこかこそばゆい印象がある。
しかし、勇者フィオナがそれを手で指示すると、何処かへと去っていく。
残ったのは六名の男達。
いずれもそれなりのイケメンばかりだ。
「えっと……この人達は?」
「ぼくのセフレ」
「え?」
「あはは、じょーだんだよ。勇者の付き人、つまりパーティメンバーさ。まあいるだけの存在かな」
「は、はあ……」
不安げな気持ちになりかけたが、ここで挫けてはならない。
セシルとリティアの両名は勿論、ホルッテスやその他の冒険者達を助けに行かなくてはならない。
そうだ。
そのため自分は来たんだから。
そんな決意を胸のなかで固めて、洞窟の入り口に相対する。
「早速だけど行きましょう。みんなを助けないと」
「うん。そういうわけだからお前達はここで待機ね」
フィオナの指示に、イケメン達は跪く。
「「「「「「畏まりました。フィオナ様」」」」」」
「…………」
そして一同の号令のように、了解を口にする。
不気味だった。
じめじめとした空間。
日の光りはなく、フィオナの手元にあるランタンと、光源魔法だけを頼りに暗闇を進んでいく。
道中では生々しい戦いの跡があり、血痕が痛々しく輝いた。
まるで、踏み入れてはいけない場所に入り込んだみたいだ。
「心配ないよ」
フィオナがそう言う。
「入り口付近の死体はほとんど片付けたから」
「…………」
「勿論、魔獣のね」
「……趣味悪いとか、言われない?」
「よくね。でも勇者やっていると、辺り一面血の海とか、肉塊まみれとかよくあるんだ。だから仕方ないと思って欲しい」
「そんな言い方されても思えないんだけど……」
「あははは」
同性である筈なのに、こんなにも感覚が違うのは、やはりフィオナは勇者だからなのか。
疑問は不安を呼び込むため、そこから先を考えずに振り払った陽菜野はただ前だけ向く。
道中戦闘はなく、時折片付けきられていない魔獣の死骸を見つけたりしながら、勇者の迷いのない道案内によって奥へと進む。
会話は途切れ、無音になった空気がどうも耐えきれず、陽菜野から切り出した。
「どうして私が必要なの?」
「説明したじゃないか。君の完全回復魔法によって、君の同僚を助けて貰うためさ」
「そんなの嘘。それなら入り口付近の陣営まで連れてくるだろうし、あなたたちが魔法士を連れていないなんてあり得ない」
「へえ……でもそれだけ解っているならどうして踵を返さなかったのかな?」
陽菜野はこの世界に来て、久方ぶりに杖を人間へと向けた。
治療や回復、補助ではなく、攻撃するために。
それを振り向くだけのフィオナは、余裕に満ち足りた微笑みで穏やかに自由な口調で続ける。
「ぼくのことがそんなに怪しい? また自分達を利用してくると思っている?」
「そうじゃなきゃ、説明がつかない」
「同じ日本人……まあこんな名前じゃそうだと思われないと思うけど、それでも信じないのかな」
「そんなの関係ない。教えて、本当の目的はなんなの? 私を連れてこなきゃいけないって、どういうこと?」
「だから君の仲間をたすけ」
光弾が放たれた。
その軌跡は、フィオナの頭の右横を綺麗に通り抜けて、後方の岩壁を貫く。
本気だった。
震える手を必死に抑えながら、次の攻撃を用意する。
「やれやれ。あんまり怒らないで欲しいな」
「なら本当のことを言ってよ! 私を利用してなにがしたいの!」
「本当に、ぼくは君の魔法で、君の仲間を助けたいだけさ。合成魔獣だけど毒を使うって聞いて、でもその解毒実績は陽菜野さんしかいない。そういえば納得してもらえるかな?」
確かに、合成魔獣は猛毒を扱う。
解毒にはかなりの難しさを持ち、普通の治癒魔法では延命措置しか出来ないであろうそれは、陽菜野からすれば特段難しい治癒ではない。
だが、どうにも怪しく思える。
このまま本当に進んでいいのかと思ってしまう。
一度勇者と信じたドラニコスが、アギトに敵愾心を燃やしたからなのか。
勇者というのは、自分達の敵ではないのか。
疑問は拭えず、今こうして杖を向けている。
殺人の経験はあるが、しかし酷く怖いと、陽菜野の手は震えを抑えきれなかった。
フィオナは、それをどうこうする気は無いらしく、背中をむけて歩きだす。
「ついてきたければついてきてね。どうするかは任せるよ」
陽菜野は悩んだ。
されど、すぐに決断した。
杖を下ろし、フィオナの後に続く。
彼女が自分をどのように使うつもりなのかは解らない。
しかし、本当にセシルやリティアがいるのかもしれない。
その可能性を放棄することはできるはずがなかった。
しばらく進んでいくと、洞窟の雰囲気は唐突に、完全に変化した。
先ほどまで天然の穴蔵であった天井や床は、魔導技術によって構築されている近代、現代を越えた代物になっていた。
未来世界のダンジョンにでも迷い混んだようだ。
そう思っていると、フィオナは足を止めて、前にいる別の勇者に手を振った。
「やあ春彦。どうだい二人の容態は」
「そろそろ限界だ。例の完全回復魔法を使えるやつはきたのか?」
「ここにね。なんとか信じてくれたよ。殺されそうになったけど」
軽口風に流していいことなのかは不明だが、フィオナが道を譲るように退くと、そこにはセシルとリティアの両名が横になっていた。
春彦と呼ばれた勇者は、さながら巫装束と呼ばれるような白と赤の衣装を身に纏っている青年で、手には数枚の札が握られている。
それらを、二人の冒険者の周囲に置いていき、魔力を込めた。
札は緑色に瞬くと、それぞれに向かって地面に光線のようなものを放ち、瞬く間に魔方陣のような形を描く。
陣の中にいる二人は、若干表情が和らいだ。
「陣術式による治癒魔法だ。これでも長くは持たないだろう」
「…………本当に、二人を助けるだけだったのね」
「…………おれは知らんが、こいつはそのつもりだ。そして、おれはフィオナの意思に従う。そう言う関係でな」
「わかった」
陽菜野はセシルとリティアに駆け寄ると、完全回復魔法を起動する。
一瞬、とまではいかないまでも、わずか数秒で解毒が成された。
「わあ、本当に治っちゃった。すごいね春彦」
「それほどの力を有していながら勇者協会に残らず、魔力を持たない幼馴染と同行か。なんとも言い難いがね…………」
勇者両名の感想に、陽菜野は返答するつもりがなかった。
しかし、ここまでの道中の非礼は事実だ。
非礼で許されるかどうかも解らない。
自分がやったことは、脅迫に近いのだ。
「…………疑ってごめんない。お詫びは、可能な限りはするから」
「へえ、じゃあ勇者協会に戻ってきてよ」
そう言われるのではないかと、陽菜野の想像は的中した。
フィオナは微笑み続け、春彦は無表情を固めていた。
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