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第二章 勇者降臨
第五十八話 どうすれば?
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カイロルの宿部屋へと着くと、出迎えたのはブリッツだった。
「おう。どうだった?」
タグを見せると、ため息を深々とつく。
「そうかい。どうも、見間違いとかそう言うのは通用しないな」
と言って、三人を部屋の中へと案内する。
カイロルの部屋は冒険者らしく、やや小汚ない感じがする、独り暮らしの男の部屋であった。
ベッドには部屋主が横になり、それを見守っていたのであろう、リサが椅子に座って暗く俯いている。
ベランダへと出れる窓にはチュルムが立っており、沸々とした感情を必死に抑え込んでいるように見えた。
「ゼナックの確認はした。あとはセシルとリティアを見つけることが必要だ」
アギトはそう切り出すが、強い反応は面々にない。
疲れたというわけじゃないが、しかしこの状況に立ち向かう為の土台が無いのだ。
仕方なく、ブリッツが応じる。
「にしてもどうするよ? 洞窟までいくのか? 行っても勇者協会ってのが仕切ってんだろ?」
「……勇者協会。冒険者協会と同じく、国連によって作られた組織。勇者の管理や調整などでサポートし、世界から魔獣の脅威を無くすことが目的としている」
「おおシバ、なんか知ってるのか?」
聞かれたシバであるが、それには首を横に振る。
「あくまで概要と、ちょっと調べれば解る程度のことだ。結論から言えば、冒険者協会と勇者協会は敵対している」
「敵対?」
陽菜野の言葉にシバは頷いた。
「無論、表向きにはしていない。多少の縄張り争いはあるが、血を見るということは滅多にない。両組織とも、民衆には正義の味方の側面があるからだ」
「だったら、尚更協力できるんじゃ……」
「それがモンスター・スタンピードの規模ならば、互いに協力を惜しまない。勇者フィオナが来たように。しかし、今回の合成魔獣討伐は性質が違う」
「…………誰も行かない洞窟での出来事だから?」
「ああ。そして、敵対している原因が、勇者協会と冒険者協会を推している国が違うところにある」
「もしかして……先進国と後進国によって、冒険者と勇者を支持している国が違うの?」
「大まかにはそういうものだ。たとえば大陸国家のなかで比較的小国なのは勇者を、大国は冒険者を支持している。国連の予算案が毎回そこでこじれるのは、まあニュースでよくあることだ」
アギトはふと、そんな事をラジオで聞いたかもしれないと思ったが、意識して聞いていない事を思い出すことはできない。
「ゼブラールは大陸国家の小国になる。だからこそ勇者召喚を現在でも定期的に行っているわけだ。そんな国からすれば、冒険者が役に立たないとなれば勇者優先になる」
「そんな……そんなのって……!」
「別にここだけの話ではないし、列強大国に対抗するためと考えれば解らなくもない話だ。まあ、デリアドにそこまでの価値があるとも思えないが」
すると、チュルムが口に出す。
「つまるところ、ウチらはなにもできない。それだけは確定なんだろ?」
「…………悔しいが、そういうことになる。勝手にいけば冒険者協会から追放されるし、かといってギルドに許可を要請しても却下されるのが落ちだろう」
「ちっ……八方塞がりってわけかよ」
「勇者達が残りのメンバーを見つけるのを祈るしかない。それまでに生きているかは解らないが」
結論がつくと、部屋には深い沈黙がのし掛かった。
するとむず痒そうに、ブリッツが切り出す。
「やれることがないなら、別のやれることをするだけだな。オレはなにか依頼がないか見てみる」
「あ、私も見てくるよ」
自分もと手を上げた陽菜野。
二人以外には、シバが続く。
「こっちは武器の調整に行くとする。なにか情報が手に入ったら伝えたいと思う」
「……ああ」
チュルムが応えると、三人は部屋から出ていく。
残ったアギトは手頃な椅子に座り、リサはひたすら俯きながらカイロルの様子を見つめていた。
それで治るわけでもないことは、彼女もわかっている。
ただ、そうしないと心がストレスで押し潰されてしまうと、思っているのだろう。
しばらくするとチュルムも退室する。
「腹減ったからさ。なにか買いに行ってくる」
「なら、俺もそうしよう」
「……ちゃんと荷物もちになれよ、元荷物もち」
軽口が言える程度には回復したのか。
それぐらい言いたかったのか。
リサが反応することもない。
部屋を出て、すぐ近くの食材屋へと向かう二人に、それ以上の会話がなかった。
軽食としてサンドイッチの材料を買い揃え、前言通りアギトは荷物もちになっている時に、ブリッツが戻ってきた。
案外速かったと思う剣士の冒険者はしかし、汗だくで呼吸を整えないと行けない程に急いでいた格闘家の冒険者の姿から、即座にそれが緊急事態ということを理解する。
「どうした?」
「はあ、はあ! そ、それが、ヒナ助の奴が……勇者パーティって奴等についていったんだよ!!」
「……どういうことなんだ、一から説明しろ」
「お、オレもよくわかんねぇんだ! ただクエストボードを見ていたら、ヒナ助が昨日見たあの勇者の美少女と話しててよ。んで、突然一言ついていくから先に帰ってろって!」
なぜ勇者がヒナを?
まさかあいつも実はドラニコスと同じで、ヒナを好き勝手に利用するつもりなのか?
思考を回しているが、目的はみえない。
しかもそれを口にしたのが、陽菜野本人だというから余計だった。
なにか言い切られて、押しきられたからとしても、もう少しなにかしら争いがあってもおかしくないはず。
アギトは混乱しかけた頭を振り払い、手にある食材をチュルムに押し付けた。
「とりあえず追いかける。すまないチュルム」
「いいって。こいつを置いて、リサに一言いってから追い付くから、とっとと行ってこい!」
「ああ。ありがとう」
そうして、アギトとブリッツは駆け出した。
馬のレンタル屋に投げつける勢いで金を払い込み、思いっきり手綱を振るって、爆走した。
「おう。どうだった?」
タグを見せると、ため息を深々とつく。
「そうかい。どうも、見間違いとかそう言うのは通用しないな」
と言って、三人を部屋の中へと案内する。
カイロルの部屋は冒険者らしく、やや小汚ない感じがする、独り暮らしの男の部屋であった。
ベッドには部屋主が横になり、それを見守っていたのであろう、リサが椅子に座って暗く俯いている。
ベランダへと出れる窓にはチュルムが立っており、沸々とした感情を必死に抑え込んでいるように見えた。
「ゼナックの確認はした。あとはセシルとリティアを見つけることが必要だ」
アギトはそう切り出すが、強い反応は面々にない。
疲れたというわけじゃないが、しかしこの状況に立ち向かう為の土台が無いのだ。
仕方なく、ブリッツが応じる。
「にしてもどうするよ? 洞窟までいくのか? 行っても勇者協会ってのが仕切ってんだろ?」
「……勇者協会。冒険者協会と同じく、国連によって作られた組織。勇者の管理や調整などでサポートし、世界から魔獣の脅威を無くすことが目的としている」
「おおシバ、なんか知ってるのか?」
聞かれたシバであるが、それには首を横に振る。
「あくまで概要と、ちょっと調べれば解る程度のことだ。結論から言えば、冒険者協会と勇者協会は敵対している」
「敵対?」
陽菜野の言葉にシバは頷いた。
「無論、表向きにはしていない。多少の縄張り争いはあるが、血を見るということは滅多にない。両組織とも、民衆には正義の味方の側面があるからだ」
「だったら、尚更協力できるんじゃ……」
「それがモンスター・スタンピードの規模ならば、互いに協力を惜しまない。勇者フィオナが来たように。しかし、今回の合成魔獣討伐は性質が違う」
「…………誰も行かない洞窟での出来事だから?」
「ああ。そして、敵対している原因が、勇者協会と冒険者協会を推している国が違うところにある」
「もしかして……先進国と後進国によって、冒険者と勇者を支持している国が違うの?」
「大まかにはそういうものだ。たとえば大陸国家のなかで比較的小国なのは勇者を、大国は冒険者を支持している。国連の予算案が毎回そこでこじれるのは、まあニュースでよくあることだ」
アギトはふと、そんな事をラジオで聞いたかもしれないと思ったが、意識して聞いていない事を思い出すことはできない。
「ゼブラールは大陸国家の小国になる。だからこそ勇者召喚を現在でも定期的に行っているわけだ。そんな国からすれば、冒険者が役に立たないとなれば勇者優先になる」
「そんな……そんなのって……!」
「別にここだけの話ではないし、列強大国に対抗するためと考えれば解らなくもない話だ。まあ、デリアドにそこまでの価値があるとも思えないが」
すると、チュルムが口に出す。
「つまるところ、ウチらはなにもできない。それだけは確定なんだろ?」
「…………悔しいが、そういうことになる。勝手にいけば冒険者協会から追放されるし、かといってギルドに許可を要請しても却下されるのが落ちだろう」
「ちっ……八方塞がりってわけかよ」
「勇者達が残りのメンバーを見つけるのを祈るしかない。それまでに生きているかは解らないが」
結論がつくと、部屋には深い沈黙がのし掛かった。
するとむず痒そうに、ブリッツが切り出す。
「やれることがないなら、別のやれることをするだけだな。オレはなにか依頼がないか見てみる」
「あ、私も見てくるよ」
自分もと手を上げた陽菜野。
二人以外には、シバが続く。
「こっちは武器の調整に行くとする。なにか情報が手に入ったら伝えたいと思う」
「……ああ」
チュルムが応えると、三人は部屋から出ていく。
残ったアギトは手頃な椅子に座り、リサはひたすら俯きながらカイロルの様子を見つめていた。
それで治るわけでもないことは、彼女もわかっている。
ただ、そうしないと心がストレスで押し潰されてしまうと、思っているのだろう。
しばらくするとチュルムも退室する。
「腹減ったからさ。なにか買いに行ってくる」
「なら、俺もそうしよう」
「……ちゃんと荷物もちになれよ、元荷物もち」
軽口が言える程度には回復したのか。
それぐらい言いたかったのか。
リサが反応することもない。
部屋を出て、すぐ近くの食材屋へと向かう二人に、それ以上の会話がなかった。
軽食としてサンドイッチの材料を買い揃え、前言通りアギトは荷物もちになっている時に、ブリッツが戻ってきた。
案外速かったと思う剣士の冒険者はしかし、汗だくで呼吸を整えないと行けない程に急いでいた格闘家の冒険者の姿から、即座にそれが緊急事態ということを理解する。
「どうした?」
「はあ、はあ! そ、それが、ヒナ助の奴が……勇者パーティって奴等についていったんだよ!!」
「……どういうことなんだ、一から説明しろ」
「お、オレもよくわかんねぇんだ! ただクエストボードを見ていたら、ヒナ助が昨日見たあの勇者の美少女と話しててよ。んで、突然一言ついていくから先に帰ってろって!」
なぜ勇者がヒナを?
まさかあいつも実はドラニコスと同じで、ヒナを好き勝手に利用するつもりなのか?
思考を回しているが、目的はみえない。
しかもそれを口にしたのが、陽菜野本人だというから余計だった。
なにか言い切られて、押しきられたからとしても、もう少しなにかしら争いがあってもおかしくないはず。
アギトは混乱しかけた頭を振り払い、手にある食材をチュルムに押し付けた。
「とりあえず追いかける。すまないチュルム」
「いいって。こいつを置いて、リサに一言いってから追い付くから、とっとと行ってこい!」
「ああ。ありがとう」
そうして、アギトとブリッツは駆け出した。
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