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第二章 勇者降臨
第五十七話 最悪な報告
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翌日。
曇天は厚く、そして重たい。
晴れない天候はギルドに集った冒険者達に影を落とす。
そんな時に情報は、結果と共にやってきた。
「合成魔獣の討伐に向かった連中が帰ってきたぞ!」
外回りに出ていた戦士が入口を開いて叫ぶと、冒険者達はこぞって向かう。
その大多数が仲間の安否を確認するためで、少数ほどが好奇心からなる野次馬であった。
アギト達は前者の集団に入り込み、帰還者を出迎える。
通りに並んでいたのは、勝利者たちの凱旋ではなかった。
幾つかの死体と、多数の負傷者が乗せられた馬車の一団であった。
かろうじて無傷な少数は、ほとんど例外なく皆、疲れはてていた。
地面に座り込み、ボロボロな装備と武器を椅子や杖代わりにしているもの。
最早、戦争難民といえるような有り様だった。
「こ、こんなに……急がないと!!」
陽菜野が駆け出し、負傷者達に次々と完全回復魔法を使用した。
薬品と包帯で応急措置されていた面々が、回復されていく。
その中の一人に、戦士カイロルがいた。
彼の状態は深刻だった。
右腕の肘から先が無くなり、脇腹は止血が間に合っていない状況。
感染症もおこしていて、酷い熱に苛まれていた。
しかし完全回復魔法の前では、数秒だけで完治する傷である。
止血され、腕が再生し、病魔を打ち払う。
リサが半狂乱になりかけたこと以外、特に支障はない。
すぐさま陽菜野は別の冒険者に呼ばれ、その場から走り去っていく。
仲間とはいえ、この状況で特別扱いは出来なかった。
問題はこの先にあった。
回復からしばらくして、カイロルはゆっくりと目蓋をあける。
自分が戻ってきたのだと自覚。
「…………そうか、俺は生きて……」
「カイロルっ!」
リサから涙ながらの包容を受けるが、だが彼の表情は明るくない。
アギトが問う。
「どうした、まだ痛むのか?」
「…………聞いてくれ、みんな。ゼナックの爺さんが死んだ」
セシルパーティのメンバーが目を見開く。
あの老魔法士が死んだ。
信じがたいことだった。
「合成魔獣が暴れて……それで、落ちてきた岩石に潰されたんだ。気がついたときには、即死だったぐらいしか解らなかった」
「畜生……」
チュルムは拳を震わせて、こぼす。
だが、報告は終わらない。
「それに……セシルとリティアは……生きているのか死んでいるのかも解らない……」
「そ、それはどういうことなんだよ!? 一緒に帰って来てねぇのか!」
「撤退するとき……殿になって……はぁ、はあ……それ以上は……だが、多分……あんな化け物相手に、生きてる可能性は…………」
「くそっ!」
「…………チュルム、てめぇは、絶対にいくな……いや、どうせ行ってももう遅い……俺達は、勇者に助けられて……」
「はあ? それって、どういう」
「現場はもう、勇者協会が仕切ってやが、る……」
それだけいうと彼は気絶する。
回復したとはいえ、根本的な体力までは改善退きない。
ひとまず彼を宿へと運びいれる者と、ゼナックの遺体を確認するもので別れた。
リサとブリッツ、チュルムがカイロルを運び、残りがゼナックの確認である。
陽菜野の手が空くことはないので、シバとアギトが遺体の確認に向かった。
時間は必要とせず、すぐさま下半身が無くなっている状態のゼナックを見つけた。
しわくちゃな顔立ちは、今や血色のない死人となっている。
横にあるのは残された装備品か。
破損した杖と、彼の血で塗装された解れかけているとんがり帽子が置かれている。
「…………ジジイがランクCになった時には驚いたが、まさかこんなことになるなんてな」
ゼナックには家族がいない。
装備と道具は廃棄され、彼の遺体は共同墓地に送られる。
そんな最後にいったい、どういう気持ちを向ければいいのか、アギトにはまだ解らなかった。
「確認は取れましたし、他のメンバーに合流しましょうか。その前にヒナノさんを拾いますか?」
シバの冷静なトーンに、アギトも思考を感情的ではなく理知的に動かし始める。
「そうだな。ドックタグだけ回収して、ヒナをみつけるか」
最悪な状況は続く。
これ以上なければいいが。
そのためにも、冷静でなくてはならない。
たとえ非道と謗られても。
かつての仲間から踵を返した足取りは、そうであると物語っていた。
タグを回収し、陽菜野を見つけたアギト。
あらかた全員は治癒しきったのか。
魔力の消費量は、勢いよく回復したためそれなりに消耗していた。
しかし陽菜野は弱音を口にしない。
あの時は、アギトだけであったからだ。
「ゼナックさんが死んだんでしょ」
どう説明しようかと考えていた矢先に切り出されて、アギトは黙って頷く。
肯定を受け取り、陽菜野の表情は暗くなる。
「…………大丈夫。こんなときだもん。私達だけでもいつも通りにしないと」
「…………とりあえずカイロルの所に行ってみるぞ」
そうして、三人はその場から去った。
モンスター・スタンピードによって参戦した冒険者は、合成魔獣討伐と合わせると200名程で、その内80名程が死んだ。
行方不明は6名であり、セシルとリティア、それにデリアド支部最高位の冒険者ホルッテスが含まれている。
曇天は厚く、そして重たい。
晴れない天候はギルドに集った冒険者達に影を落とす。
そんな時に情報は、結果と共にやってきた。
「合成魔獣の討伐に向かった連中が帰ってきたぞ!」
外回りに出ていた戦士が入口を開いて叫ぶと、冒険者達はこぞって向かう。
その大多数が仲間の安否を確認するためで、少数ほどが好奇心からなる野次馬であった。
アギト達は前者の集団に入り込み、帰還者を出迎える。
通りに並んでいたのは、勝利者たちの凱旋ではなかった。
幾つかの死体と、多数の負傷者が乗せられた馬車の一団であった。
かろうじて無傷な少数は、ほとんど例外なく皆、疲れはてていた。
地面に座り込み、ボロボロな装備と武器を椅子や杖代わりにしているもの。
最早、戦争難民といえるような有り様だった。
「こ、こんなに……急がないと!!」
陽菜野が駆け出し、負傷者達に次々と完全回復魔法を使用した。
薬品と包帯で応急措置されていた面々が、回復されていく。
その中の一人に、戦士カイロルがいた。
彼の状態は深刻だった。
右腕の肘から先が無くなり、脇腹は止血が間に合っていない状況。
感染症もおこしていて、酷い熱に苛まれていた。
しかし完全回復魔法の前では、数秒だけで完治する傷である。
止血され、腕が再生し、病魔を打ち払う。
リサが半狂乱になりかけたこと以外、特に支障はない。
すぐさま陽菜野は別の冒険者に呼ばれ、その場から走り去っていく。
仲間とはいえ、この状況で特別扱いは出来なかった。
問題はこの先にあった。
回復からしばらくして、カイロルはゆっくりと目蓋をあける。
自分が戻ってきたのだと自覚。
「…………そうか、俺は生きて……」
「カイロルっ!」
リサから涙ながらの包容を受けるが、だが彼の表情は明るくない。
アギトが問う。
「どうした、まだ痛むのか?」
「…………聞いてくれ、みんな。ゼナックの爺さんが死んだ」
セシルパーティのメンバーが目を見開く。
あの老魔法士が死んだ。
信じがたいことだった。
「合成魔獣が暴れて……それで、落ちてきた岩石に潰されたんだ。気がついたときには、即死だったぐらいしか解らなかった」
「畜生……」
チュルムは拳を震わせて、こぼす。
だが、報告は終わらない。
「それに……セシルとリティアは……生きているのか死んでいるのかも解らない……」
「そ、それはどういうことなんだよ!? 一緒に帰って来てねぇのか!」
「撤退するとき……殿になって……はぁ、はあ……それ以上は……だが、多分……あんな化け物相手に、生きてる可能性は…………」
「くそっ!」
「…………チュルム、てめぇは、絶対にいくな……いや、どうせ行ってももう遅い……俺達は、勇者に助けられて……」
「はあ? それって、どういう」
「現場はもう、勇者協会が仕切ってやが、る……」
それだけいうと彼は気絶する。
回復したとはいえ、根本的な体力までは改善退きない。
ひとまず彼を宿へと運びいれる者と、ゼナックの遺体を確認するもので別れた。
リサとブリッツ、チュルムがカイロルを運び、残りがゼナックの確認である。
陽菜野の手が空くことはないので、シバとアギトが遺体の確認に向かった。
時間は必要とせず、すぐさま下半身が無くなっている状態のゼナックを見つけた。
しわくちゃな顔立ちは、今や血色のない死人となっている。
横にあるのは残された装備品か。
破損した杖と、彼の血で塗装された解れかけているとんがり帽子が置かれている。
「…………ジジイがランクCになった時には驚いたが、まさかこんなことになるなんてな」
ゼナックには家族がいない。
装備と道具は廃棄され、彼の遺体は共同墓地に送られる。
そんな最後にいったい、どういう気持ちを向ければいいのか、アギトにはまだ解らなかった。
「確認は取れましたし、他のメンバーに合流しましょうか。その前にヒナノさんを拾いますか?」
シバの冷静なトーンに、アギトも思考を感情的ではなく理知的に動かし始める。
「そうだな。ドックタグだけ回収して、ヒナをみつけるか」
最悪な状況は続く。
これ以上なければいいが。
そのためにも、冷静でなくてはならない。
たとえ非道と謗られても。
かつての仲間から踵を返した足取りは、そうであると物語っていた。
タグを回収し、陽菜野を見つけたアギト。
あらかた全員は治癒しきったのか。
魔力の消費量は、勢いよく回復したためそれなりに消耗していた。
しかし陽菜野は弱音を口にしない。
あの時は、アギトだけであったからだ。
「ゼナックさんが死んだんでしょ」
どう説明しようかと考えていた矢先に切り出されて、アギトは黙って頷く。
肯定を受け取り、陽菜野の表情は暗くなる。
「…………大丈夫。こんなときだもん。私達だけでもいつも通りにしないと」
「…………とりあえずカイロルの所に行ってみるぞ」
そうして、三人はその場から去った。
モンスター・スタンピードによって参戦した冒険者は、合成魔獣討伐と合わせると200名程で、その内80名程が死んだ。
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