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第二章 勇者降臨
第三十七話 娼館
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数日後のある日。
依頼を終わらせたアギトの元に、カイロルとゼナックがニヤニヤしながらやってきた。
「なんだよ」
「いやな、お前さんよ。娼館に行ったことあるか?」
「ない」
「即答か、こいつは超常ってな」
そう言ってカイロルが道具袋からとあるチケットのような物を取り出す。
それには大陸共通語で店の名前がデカデカと、その横には割り引き額が記載されていた。
「今からこの店に行こうと思ってな。何せ新店だぜ、期待が高まるってもんだ!」
「そうか」
「お前も行くんだ」
「は? なんで?」
「だってアギトよぉ、お前さん童貞だろ?」
「それがどうした」
「童貞のままにしておくと、二十になった時に物凄く焦るんだぜ? 周りは経験済みばっかりで、いざ熱い夜を楽しめると言う時も、慌てて満足に出来ないなんて言うことも」
「必要ないからいい」
退散すべきと判断したアギトだが、カイロルは逃さない。
肩を掴んで、進もうとするアギトを止めた。
「そう言うなって。見学していくだけでもいいからよ」
「第一、そう言う店は高値んだろう?」
「見るだけならタダだって。な? いいだろう? 後学のためにさ。経験は重要だぜ?」
「いい」
「ヒナノだって一枚剥けたお前の方がいいって言うぜ?」
「ぶち殺すぞ」
「本当に殺意向けてくんなよ冗談だって」
必殺の一言を誤ったタイミングで使い、危うくなるカイロルに代わり、ゼナックが話を続けた。
「まあまあ、ここは一つこれでどうだろうか?」
取り出したのは一枚のゼニス硬貨で、それの意味するところは賭けというものだった。
以前やったことがあるアギトはすぐ意図を理解し、気乗りしないが交渉だけしてみる。
「こっちが勝ったらどうすんだ?」
「昨日得た報酬金、全額お渡しするというのはどうでしょう」
「強気だな」
「いかがですかな?」
「いいぜ。乗った」
賭け事、というより勝負事は、可能であれば降りないアギト。
そうして弾かれた運否天賦のコイントス。
結果は、ゼナックの勝ちだった。
そんな経緯からアギトはカイロルとゼナックに連れられて、娼館へと足を踏み入れたのである。
正直な表情を隠さない彼は、無愛想の切れ味をより一層極めていた。
娼館の名前はラピスラズリ。
新店というだけあってか、通りにある他の娼館と比べて新品感がある。
そう思いながらふと、アギトは見上げると、まだ夕暮れ時なのに布面積が少ないドレスを着て客寄せに勤しんでいる女達がいた。
正に魔境じみている。
「へへへ、今夜は楽しもうぜ!」
「お相手はどうしますかな?」
などと言いながら入店。
中は案外普通の酒場であるが、一つ違う点がある。
無論、女の格好だ。
情欲的にかきなでてくるようなドレスに、夜でも輝きを失わない化粧とアクセサリー。
魅惑なプロポーションをこれでもかと見せつけ、お客に選ばれることを期待している。
三人は端のテーブル席へ男性スタッフに案内され、腰を落ち着かせた。
すると瞬く間に、娼婦達がやってくる。
「いらっしゃいませー! お隣いいでry」
と、アギトに声をかける若い女に、彼はいつもの無愛想な表情で応じた。
一瞬目があっただけであるが、彼女すぐさま進路を転換させて、カイロルの元へと行く。
ほとんど違和感がなかったそれは、馴れているのだろうか。
なんであれ、中年のオヤジはとても喜んでいた。
「おっほぉー! 君可愛いね! さあさあ隣に来てよ!」
「あはっ♪ 失礼しまーす」
娼婦が座る。
気が付くとゼナックにも一人ついていた。
それを眺めるアギトは静かに男性スタッフにジュースの有無を聞いて、ジンジャエールを頼む。
「いやぁ今日は新店の確認と、そこの目付きがわるーい小僧を大人にしようと思ってね!」
「へぇーそうなんですか! ならたっぷりサービスしますね♪ この店の常連になってください!」
「あははは!! 勿論さ! おじさんえっちな女の子とか大好きだからさ!」
「いやぁーんもぉー♪」
脳味噌がかきむしりたくなるような会話を止めろ。
実際に口にはしないがそんな目線を送る。
当然無視され、ゼナックは早速娼婦と乳首当てゲームに勤しんでいた。
ジンジャエールの炭酸が少ないと思いながら、アギトは仕方なく周りを見渡す。
賑やかな雰囲気と空気に包まれ、男達は鼻の下を伸ばし、女達は懐の財布を目当てに愛想のバラ売り忙しそうだ。
(…………みんな胸でけーな……ヒナみたいなのはいないか)
ほっとすべきか、それとも残念と思うべきか解らないことが解ると、何時までも女を隣に座らせないことにカイロルから視線が放たれていた。
確かに、この場で一人、ジンジャエールを口にしているだけなのは自分だけだ。
このままでは明らかに空気が読めてないとか言われる。
またもや仕方なく、行動を移す。
どれか手軽で、しかもずっと黙っててくれそうな奴はいないか。
金さえ渡せばきっと大丈夫だろう。
と、丁度良く見つける。
ややボサボサな金髪で、穢れを受け付けない白い素肌。
されど着ているドレスは社交界にでも来ているのかと思うほど豪華な質感で、露出が少ないわりにボディーラインがハッキリとしていた。
娼婦達の中でかなり浮いているが、隅っこで俯いているため誰も選ぼうとしない。
適正ではないだろう態度でいるが、この場合都合がよかった。
アギトは立ち上がり、彼女へと近寄る。
二人の仲間からようやく選んだか、みたいなことを言われながら、娼婦の前に立つ。
彼の足元を見て、自分が目当てであると気が付いた金髪の令嬢は顔をあげた。
アギトは目を疑った。
金髪の娼婦も目を疑った。
相手が見知ったもの同士だからだ。
無論、知りたくて知り合った相手ではない。
娼婦は、女騎士エレーミアだった。
「お前は……!?」
「っっ…………荷物持ちっ……」
その瞬間、少年は理解した。
この元勇者のパーティーメンバーであった女騎士が、俯いてたのは屈辱に満ち足りた表情を隠すためであると。
「…………はっ、貴様のような男でもこんな場所に来るんだな。アサギリが知ったらどう思うんだか」
「…………いや、丁度いい。ついてこい」
アギトは多少悩んだが、彼女の手を掴んだ。
エレーミアが汚物にでも触れたかのような不愉快極まる表情になる。
「貴様っ! 離せ、この!」
「金はいるんだろ。なら俺に協力しろ。心配するな、お前が想像するようなことなんかしない」
「そんな事を誰が信じるか! 穢れの塊である荷物持ち程度の言葉など!!」
「ならこうして周囲の注目を浴び続けるか?」
店の中で娼婦叫ぶ。
当人達の認識はどうあれ、周囲からすれば、まだまだ新人めいた彼女が駄々をこねているだけにしか見えなかった。
視線を理解し、エレーミアは考える。
「…………必要以上に私に触れるな」
「触りたくて触っているわけじゃない」
ともあれ、彼女を説得したアギトは元の席へと戻った。
依頼を終わらせたアギトの元に、カイロルとゼナックがニヤニヤしながらやってきた。
「なんだよ」
「いやな、お前さんよ。娼館に行ったことあるか?」
「ない」
「即答か、こいつは超常ってな」
そう言ってカイロルが道具袋からとあるチケットのような物を取り出す。
それには大陸共通語で店の名前がデカデカと、その横には割り引き額が記載されていた。
「今からこの店に行こうと思ってな。何せ新店だぜ、期待が高まるってもんだ!」
「そうか」
「お前も行くんだ」
「は? なんで?」
「だってアギトよぉ、お前さん童貞だろ?」
「それがどうした」
「童貞のままにしておくと、二十になった時に物凄く焦るんだぜ? 周りは経験済みばっかりで、いざ熱い夜を楽しめると言う時も、慌てて満足に出来ないなんて言うことも」
「必要ないからいい」
退散すべきと判断したアギトだが、カイロルは逃さない。
肩を掴んで、進もうとするアギトを止めた。
「そう言うなって。見学していくだけでもいいからよ」
「第一、そう言う店は高値んだろう?」
「見るだけならタダだって。な? いいだろう? 後学のためにさ。経験は重要だぜ?」
「いい」
「ヒナノだって一枚剥けたお前の方がいいって言うぜ?」
「ぶち殺すぞ」
「本当に殺意向けてくんなよ冗談だって」
必殺の一言を誤ったタイミングで使い、危うくなるカイロルに代わり、ゼナックが話を続けた。
「まあまあ、ここは一つこれでどうだろうか?」
取り出したのは一枚のゼニス硬貨で、それの意味するところは賭けというものだった。
以前やったことがあるアギトはすぐ意図を理解し、気乗りしないが交渉だけしてみる。
「こっちが勝ったらどうすんだ?」
「昨日得た報酬金、全額お渡しするというのはどうでしょう」
「強気だな」
「いかがですかな?」
「いいぜ。乗った」
賭け事、というより勝負事は、可能であれば降りないアギト。
そうして弾かれた運否天賦のコイントス。
結果は、ゼナックの勝ちだった。
そんな経緯からアギトはカイロルとゼナックに連れられて、娼館へと足を踏み入れたのである。
正直な表情を隠さない彼は、無愛想の切れ味をより一層極めていた。
娼館の名前はラピスラズリ。
新店というだけあってか、通りにある他の娼館と比べて新品感がある。
そう思いながらふと、アギトは見上げると、まだ夕暮れ時なのに布面積が少ないドレスを着て客寄せに勤しんでいる女達がいた。
正に魔境じみている。
「へへへ、今夜は楽しもうぜ!」
「お相手はどうしますかな?」
などと言いながら入店。
中は案外普通の酒場であるが、一つ違う点がある。
無論、女の格好だ。
情欲的にかきなでてくるようなドレスに、夜でも輝きを失わない化粧とアクセサリー。
魅惑なプロポーションをこれでもかと見せつけ、お客に選ばれることを期待している。
三人は端のテーブル席へ男性スタッフに案内され、腰を落ち着かせた。
すると瞬く間に、娼婦達がやってくる。
「いらっしゃいませー! お隣いいでry」
と、アギトに声をかける若い女に、彼はいつもの無愛想な表情で応じた。
一瞬目があっただけであるが、彼女すぐさま進路を転換させて、カイロルの元へと行く。
ほとんど違和感がなかったそれは、馴れているのだろうか。
なんであれ、中年のオヤジはとても喜んでいた。
「おっほぉー! 君可愛いね! さあさあ隣に来てよ!」
「あはっ♪ 失礼しまーす」
娼婦が座る。
気が付くとゼナックにも一人ついていた。
それを眺めるアギトは静かに男性スタッフにジュースの有無を聞いて、ジンジャエールを頼む。
「いやぁ今日は新店の確認と、そこの目付きがわるーい小僧を大人にしようと思ってね!」
「へぇーそうなんですか! ならたっぷりサービスしますね♪ この店の常連になってください!」
「あははは!! 勿論さ! おじさんえっちな女の子とか大好きだからさ!」
「いやぁーんもぉー♪」
脳味噌がかきむしりたくなるような会話を止めろ。
実際に口にはしないがそんな目線を送る。
当然無視され、ゼナックは早速娼婦と乳首当てゲームに勤しんでいた。
ジンジャエールの炭酸が少ないと思いながら、アギトは仕方なく周りを見渡す。
賑やかな雰囲気と空気に包まれ、男達は鼻の下を伸ばし、女達は懐の財布を目当てに愛想のバラ売り忙しそうだ。
(…………みんな胸でけーな……ヒナみたいなのはいないか)
ほっとすべきか、それとも残念と思うべきか解らないことが解ると、何時までも女を隣に座らせないことにカイロルから視線が放たれていた。
確かに、この場で一人、ジンジャエールを口にしているだけなのは自分だけだ。
このままでは明らかに空気が読めてないとか言われる。
またもや仕方なく、行動を移す。
どれか手軽で、しかもずっと黙っててくれそうな奴はいないか。
金さえ渡せばきっと大丈夫だろう。
と、丁度良く見つける。
ややボサボサな金髪で、穢れを受け付けない白い素肌。
されど着ているドレスは社交界にでも来ているのかと思うほど豪華な質感で、露出が少ないわりにボディーラインがハッキリとしていた。
娼婦達の中でかなり浮いているが、隅っこで俯いているため誰も選ぼうとしない。
適正ではないだろう態度でいるが、この場合都合がよかった。
アギトは立ち上がり、彼女へと近寄る。
二人の仲間からようやく選んだか、みたいなことを言われながら、娼婦の前に立つ。
彼の足元を見て、自分が目当てであると気が付いた金髪の令嬢は顔をあげた。
アギトは目を疑った。
金髪の娼婦も目を疑った。
相手が見知ったもの同士だからだ。
無論、知りたくて知り合った相手ではない。
娼婦は、女騎士エレーミアだった。
「お前は……!?」
「っっ…………荷物持ちっ……」
その瞬間、少年は理解した。
この元勇者のパーティーメンバーであった女騎士が、俯いてたのは屈辱に満ち足りた表情を隠すためであると。
「…………はっ、貴様のような男でもこんな場所に来るんだな。アサギリが知ったらどう思うんだか」
「…………いや、丁度いい。ついてこい」
アギトは多少悩んだが、彼女の手を掴んだ。
エレーミアが汚物にでも触れたかのような不愉快極まる表情になる。
「貴様っ! 離せ、この!」
「金はいるんだろ。なら俺に協力しろ。心配するな、お前が想像するようなことなんかしない」
「そんな事を誰が信じるか! 穢れの塊である荷物持ち程度の言葉など!!」
「ならこうして周囲の注目を浴び続けるか?」
店の中で娼婦叫ぶ。
当人達の認識はどうあれ、周囲からすれば、まだまだ新人めいた彼女が駄々をこねているだけにしか見えなかった。
視線を理解し、エレーミアは考える。
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