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第二章 勇者降臨
第三十三話 熊狩り
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目撃地点から推察されたジャイアントベアの巣の位置は、物の見事に的中していた。
街道から離れた地点にある窪地。
そこの横穴に、草食魔獣の亡骸が幾つも散乱してある。
近場には小川もあるため、水を汲みに来た辻馬車等が餌食になる可能性が高い。
早急に殲滅しなくてはならないと、行政が出してきた依頼書を読み流して、アギトと陽菜野にミヤビは堂々と正面から近寄っていく。
テリトリーに侵入した存在に気がついた個体が穴蔵から出て来て、唸り声をあげる。
すると次々に2m程度はある子供達が出てきた。
総数十五匹程。
「うわぁ、これを一匹ずつ?」
「無理なら当初の予定通りで構いません。他の魔獣を見つければよいですから」
陽菜野の心配を汲み取るミヤビの提案は、しかしアギトには不要だった。
「いや、このまま一匹ずつやる。俺が突っ込むから、背中に回りそうなのをやってくれ」
「うん。でも無理はしないで」
「解ってる」
そして、アギトは太刀を抜き払う。
ゆっくりと刀身を背負い、さながらクラウチングスタートのような格好で、一気に飛び出した。
それに応じる形で、巨大な子熊も走り出す。
群れの中でも一番血気盛んであろうその個体は、何かの争いでついた瞳の傷が目立っていた。
両方の距離は瞬く間に狭まり、あと一歩で交差するであろう、その時。
アギトが突然跳躍した。
身を屈めた体勢はバネのように伸びて、地面を蹴り飛ばしたようであった。
なんと無謀な。
ミヤビはそう考える。
剣士が地面から足を離すなど、それがどれ程の奇策であっても上策ではない。
むしろ下策だ。
剣戟に力が伝わらなくなり、魔獣の強靭な毛皮や筋肉、そして頑強な骨を砕くことはできなくなる可能性があったからだ。
しかし、その想像を裏切られる。
迎撃しようと立ち上がったジャイアントベアは、その巨駆をあげるのと、飛び出した速度を殺すのに時間をかけすぎた。
結果、中途半端に右腕を上げてしまい、一瞬無防備になる。
そこにアギトは刃を叩き込んだ。
現象だけ見れば、ジャンプ切りというべきか。
ともあれ、剣術の王道から大分離れている。
されど魔獣の右腕は両断した。
出血に悲鳴のような鳴き声で慌てるジャイアントベア。
取るべき行動をせず、無作為に左腕を振り回しながら後ろにたじろぐ。
剣士の冒険者の眼光を見据えることができたが、すでに遅い。
喉笛に太刀が突き刺さる。
喀血し、なにが起きたのか理解した頃には、血気盛んだった魔獣は死体となった。
この間、およそ十秒足らず。
交戦開始から十秒で仲間が殺されたジャイアントベアだが、それだからといって引き下がる様子はなく、闘争心を露にしていた。
なんだ、こんな獣畜生にも情なんてあるのか。
アギトは静かに思いながら、抜き取った太刀の血糊を振り落として、次の相手を選ぶ。
「…………なんという」
戦い方だ。
ミヤビが小声でもらした。
明らかにアギトの戦いは、技術やそう言ったものではないと、このわずかな間で見抜いた。
まるで、死ぬことを恐れていない、死ぬことも厭わない ように見える。
そんな感想が巡る時には、アギトは二匹目を血祭りに上げた。
突進してきた相手を軽くいなしながら、すれ違い際に一撃。
鼻先を斬られ、泣き叫ぶ所にまた喉を刺し貫いた。
続けて三匹、四匹と斬り伏せて、五匹六匹。
一分で三分の一を失ったジャイアントベアはまだ数的優位が保たれているうちにどうにかするべく、本能的に動いた。
アギトを半包囲し、少数を残っている連中に差し向ける。
八匹に囲まれたアギト。
二匹に接近される陽菜野。
だが、魔法士の魔法は冷静だった。
「____意思無き命、泣き叫ぶ今際の命、芽吹いて喰らえ! ”アース・クエイク”!」
指定された位置に魔方陣が浮かび上がり、ジャイアントベアの通過と同時に太くて鋭い岩が隆起する。
さながら竜の牙とも思えるそれは、魔法士の敵の腹を食い破り、臓物を破裂させた。
その魔法捌きに、ミヤビはまたしても驚かされた。
アギトだけではない。
この少女も規格外だ。
報告書で知っていたが、実際に魔力適正1000オーバーの魔法は桁が違う。
もがき苦しむ魔獣にトドメを刺していく陽菜野だが、それと同時にアギト背後に回りかけていた敵を炎の鏃で吹き飛ばす。
命中した魔獣の後頭部が丸々となくなり、死体が増えるとアギトはさらに死体を量産した。
真正面から襲いかかったジャイアントベアだが、アギト斬戟によって首を跳ねられる。
残ったのは三匹。
勝ち目無しとようやく踏んだのか、一匹が踵を返して逃げ出すと、もう一匹はガタガタと震えて動かなくなった。
最後の一匹が飛び出す。
破れかぶれの特攻であり、アギトはそれに容赦なく斬戟を叩き込む。
大上段にから袈裟斬り。
示現流だ。
ただしそれは、少しばかり手抜きにも見える。
見たことがないはずだが、ミヤビにはそう思えた。
形ばかりを演出して見せたのだろうか。
陽菜野は逃げた一匹を魔法で撃ち抜くと、動かない個体を最後にする。
「んー。どうする?」
「あんたやるか?」
と、アギトがミヤビに切り出した。
そういえば、一緒に仕事をしている体であった。
ランクSの冒険者が長剣を抜き払う。
それが、ランクDの太刀使い冒険者には不思議に思えた。
これに関しては、魔法士も同じく抱いた。
「あんた……その構えは」
コウサカ=ミヤビの長剣の持ち方は独特だ。
まるでナイフを持つように逆手持ちだった。
この世界にはない剣術を使うアギトが言えたものか不明だか、少なくともそう持つことにはなんのメリットがあるのか思い付かない。
「失礼しました。私もクサナギさんと同じく、独特な剣術を使うのです」
その一言をいった次の瞬間、熊型の魔獣の身体は真正面から真っ二つになって、地面に崩れた。
なにが、起きたのか?
目を疑う二人。
陽菜野はミヤビと魔獣の死骸を見比べて、アギトは静かに息を飲んだ。
「…………なるほど、確かにこりゃランクSだな」
「そう認めていただけて何よりです」
血糊を払い落とし、鞘に納めてミヤビは微笑んだ。
街道から離れた地点にある窪地。
そこの横穴に、草食魔獣の亡骸が幾つも散乱してある。
近場には小川もあるため、水を汲みに来た辻馬車等が餌食になる可能性が高い。
早急に殲滅しなくてはならないと、行政が出してきた依頼書を読み流して、アギトと陽菜野にミヤビは堂々と正面から近寄っていく。
テリトリーに侵入した存在に気がついた個体が穴蔵から出て来て、唸り声をあげる。
すると次々に2m程度はある子供達が出てきた。
総数十五匹程。
「うわぁ、これを一匹ずつ?」
「無理なら当初の予定通りで構いません。他の魔獣を見つければよいですから」
陽菜野の心配を汲み取るミヤビの提案は、しかしアギトには不要だった。
「いや、このまま一匹ずつやる。俺が突っ込むから、背中に回りそうなのをやってくれ」
「うん。でも無理はしないで」
「解ってる」
そして、アギトは太刀を抜き払う。
ゆっくりと刀身を背負い、さながらクラウチングスタートのような格好で、一気に飛び出した。
それに応じる形で、巨大な子熊も走り出す。
群れの中でも一番血気盛んであろうその個体は、何かの争いでついた瞳の傷が目立っていた。
両方の距離は瞬く間に狭まり、あと一歩で交差するであろう、その時。
アギトが突然跳躍した。
身を屈めた体勢はバネのように伸びて、地面を蹴り飛ばしたようであった。
なんと無謀な。
ミヤビはそう考える。
剣士が地面から足を離すなど、それがどれ程の奇策であっても上策ではない。
むしろ下策だ。
剣戟に力が伝わらなくなり、魔獣の強靭な毛皮や筋肉、そして頑強な骨を砕くことはできなくなる可能性があったからだ。
しかし、その想像を裏切られる。
迎撃しようと立ち上がったジャイアントベアは、その巨駆をあげるのと、飛び出した速度を殺すのに時間をかけすぎた。
結果、中途半端に右腕を上げてしまい、一瞬無防備になる。
そこにアギトは刃を叩き込んだ。
現象だけ見れば、ジャンプ切りというべきか。
ともあれ、剣術の王道から大分離れている。
されど魔獣の右腕は両断した。
出血に悲鳴のような鳴き声で慌てるジャイアントベア。
取るべき行動をせず、無作為に左腕を振り回しながら後ろにたじろぐ。
剣士の冒険者の眼光を見据えることができたが、すでに遅い。
喉笛に太刀が突き刺さる。
喀血し、なにが起きたのか理解した頃には、血気盛んだった魔獣は死体となった。
この間、およそ十秒足らず。
交戦開始から十秒で仲間が殺されたジャイアントベアだが、それだからといって引き下がる様子はなく、闘争心を露にしていた。
なんだ、こんな獣畜生にも情なんてあるのか。
アギトは静かに思いながら、抜き取った太刀の血糊を振り落として、次の相手を選ぶ。
「…………なんという」
戦い方だ。
ミヤビが小声でもらした。
明らかにアギトの戦いは、技術やそう言ったものではないと、このわずかな間で見抜いた。
まるで、死ぬことを恐れていない、死ぬことも厭わない ように見える。
そんな感想が巡る時には、アギトは二匹目を血祭りに上げた。
突進してきた相手を軽くいなしながら、すれ違い際に一撃。
鼻先を斬られ、泣き叫ぶ所にまた喉を刺し貫いた。
続けて三匹、四匹と斬り伏せて、五匹六匹。
一分で三分の一を失ったジャイアントベアはまだ数的優位が保たれているうちにどうにかするべく、本能的に動いた。
アギトを半包囲し、少数を残っている連中に差し向ける。
八匹に囲まれたアギト。
二匹に接近される陽菜野。
だが、魔法士の魔法は冷静だった。
「____意思無き命、泣き叫ぶ今際の命、芽吹いて喰らえ! ”アース・クエイク”!」
指定された位置に魔方陣が浮かび上がり、ジャイアントベアの通過と同時に太くて鋭い岩が隆起する。
さながら竜の牙とも思えるそれは、魔法士の敵の腹を食い破り、臓物を破裂させた。
その魔法捌きに、ミヤビはまたしても驚かされた。
アギトだけではない。
この少女も規格外だ。
報告書で知っていたが、実際に魔力適正1000オーバーの魔法は桁が違う。
もがき苦しむ魔獣にトドメを刺していく陽菜野だが、それと同時にアギト背後に回りかけていた敵を炎の鏃で吹き飛ばす。
命中した魔獣の後頭部が丸々となくなり、死体が増えるとアギトはさらに死体を量産した。
真正面から襲いかかったジャイアントベアだが、アギト斬戟によって首を跳ねられる。
残ったのは三匹。
勝ち目無しとようやく踏んだのか、一匹が踵を返して逃げ出すと、もう一匹はガタガタと震えて動かなくなった。
最後の一匹が飛び出す。
破れかぶれの特攻であり、アギトはそれに容赦なく斬戟を叩き込む。
大上段にから袈裟斬り。
示現流だ。
ただしそれは、少しばかり手抜きにも見える。
見たことがないはずだが、ミヤビにはそう思えた。
形ばかりを演出して見せたのだろうか。
陽菜野は逃げた一匹を魔法で撃ち抜くと、動かない個体を最後にする。
「んー。どうする?」
「あんたやるか?」
と、アギトがミヤビに切り出した。
そういえば、一緒に仕事をしている体であった。
ランクSの冒険者が長剣を抜き払う。
それが、ランクDの太刀使い冒険者には不思議に思えた。
これに関しては、魔法士も同じく抱いた。
「あんた……その構えは」
コウサカ=ミヤビの長剣の持ち方は独特だ。
まるでナイフを持つように逆手持ちだった。
この世界にはない剣術を使うアギトが言えたものか不明だか、少なくともそう持つことにはなんのメリットがあるのか思い付かない。
「失礼しました。私もクサナギさんと同じく、独特な剣術を使うのです」
その一言をいった次の瞬間、熊型の魔獣の身体は真正面から真っ二つになって、地面に崩れた。
なにが、起きたのか?
目を疑う二人。
陽菜野はミヤビと魔獣の死骸を見比べて、アギトは静かに息を飲んだ。
「…………なるほど、確かにこりゃランクSだな」
「そう認めていただけて何よりです」
血糊を払い落とし、鞘に納めてミヤビは微笑んだ。
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