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第一章 おまけ
妄想劇場
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…………。
お風呂場に連れてこられた私は、アギトに裸になるよう命令される。
どうして? そんなに乱暴にしないでよ。
そう言っても彼は聞く耳を持たない。
ついじょ我慢できなくなったようで、そのままの私を押し倒し……大事なアソコに、アギトのあれが突き立てられた。
いやだ。こんな風にしたくない!
そう言ったけど、やっぱり無視されて無理やり入れられる。
ゴツゴツとした男が女の私を貫いていき、あっという間に奥まで届いた。
完璧にぴったりな私達は、そのまま前後運動で…………。
~~~~~~
「なにしてんだお前?」
「ひゃいいい!!?」
驚く陽菜野。
声をかけたアギトは、まさかな反応に目を丸くした。
そんなに呼んではいけないことをやっていたのか?
彼女の手元にあるのは、ノートだった。
鉛筆でなにかを書き込んでいたか。
と、アギトの視線が自身の手に集中していると察知し、慌てて隠す。
筆記用具が机から落ちていくが、気にしない。
「…………なんか、声かけたら駄目だったか?」
「ううん! 別に!! なんか用!?」
「いや、ただいまって言ったのに、返事が返ってこなかったから」
「あっ、そ……ごめん。おかえりなさい」
頬を紅く染めている様子に、やはりどこかおかしさがあった。
しかしそれを追求する理由は、アギトにはない。
さらに言えば、ある程度予想はついていた。
もしかしたら、書いているものは小説なのかもな。
趣味程度のものだが、時折隠れて書きなぐっている。
中身は見られたくないのかもしれない。
そんな思考を整えると、アギトは装備を置いて、部屋着へと着替える。
幼馴染の彼が追求してこないだろうとたかをくくっていた陽菜野は、安堵のため息をついて、ノートを秘密の本棚へと収める。
絶対に触れないでと、約束した本棚にはノートが何冊もあった。
今日開いていたのは六冊目。
ジャンルとしてはハードSMである。
(はあ……妙に残っちゃったな。オナニー……なんてなかなか出来ないし。ココナさんから貰ったあれも試せてないや。まあ、強力すぎるから試したくないけど……)
「どうした?」
「へ?」
「いや、妙にぼーっとしてるから」
(アギトがえっちで、かっこいいから、そうなってる)
と、応えたらどんなに気持ちが楽になるのだろうと、陽菜野は思いながら他愛なく返した。
桃色ノート。
それは絶対に見せられない、妄想劇場の産物である。
お風呂場に連れてこられた私は、アギトに裸になるよう命令される。
どうして? そんなに乱暴にしないでよ。
そう言っても彼は聞く耳を持たない。
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いやだ。こんな風にしたくない!
そう言ったけど、やっぱり無視されて無理やり入れられる。
ゴツゴツとした男が女の私を貫いていき、あっという間に奥まで届いた。
完璧にぴったりな私達は、そのまま前後運動で…………。
~~~~~~
「なにしてんだお前?」
「ひゃいいい!!?」
驚く陽菜野。
声をかけたアギトは、まさかな反応に目を丸くした。
そんなに呼んではいけないことをやっていたのか?
彼女の手元にあるのは、ノートだった。
鉛筆でなにかを書き込んでいたか。
と、アギトの視線が自身の手に集中していると察知し、慌てて隠す。
筆記用具が机から落ちていくが、気にしない。
「…………なんか、声かけたら駄目だったか?」
「ううん! 別に!! なんか用!?」
「いや、ただいまって言ったのに、返事が返ってこなかったから」
「あっ、そ……ごめん。おかえりなさい」
頬を紅く染めている様子に、やはりどこかおかしさがあった。
しかしそれを追求する理由は、アギトにはない。
さらに言えば、ある程度予想はついていた。
もしかしたら、書いているものは小説なのかもな。
趣味程度のものだが、時折隠れて書きなぐっている。
中身は見られたくないのかもしれない。
そんな思考を整えると、アギトは装備を置いて、部屋着へと着替える。
幼馴染の彼が追求してこないだろうとたかをくくっていた陽菜野は、安堵のため息をついて、ノートを秘密の本棚へと収める。
絶対に触れないでと、約束した本棚にはノートが何冊もあった。
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「どうした?」
「へ?」
「いや、妙にぼーっとしてるから」
(アギトがえっちで、かっこいいから、そうなってる)
と、応えたらどんなに気持ちが楽になるのだろうと、陽菜野は思いながら他愛なく返した。
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