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第一章 勇者追放
第二十一話 思い知らせてやる
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千切れていた意識が自己再生する。
目蓋を開こうとし、されど明るい室内は眩しい。
半開きの視界の中で、アギトは自分が気を失ったと思い出し、そして次に陽菜野の存在を確かめた。
軽く周囲を見るが、いない。
頭を抱えながら立ち上がり、ふと、自分の道具袋や武器がないのに気がついた。
ヒナはどこだ?
目が光に慣れてくると、部屋全体の様相が解った。
なにもない、白色の壁と天井、床に包まれた空間。
しかし壁面の一つが窓だったようで、軽く触れてみる。
それでなにが出来たりするわけではないが、向こう側は厚いカーテンに遮られていた。
この先にいるのかも?
そんな想像の有無を確かめるため、アギトはおもいっきり窓を殴る。
衝撃は走ったが、対衝撃加工されたウィンドウにヒビすら入らない。
すると、カーテンが開かれた。
アギトが叩いたからなのか、目覚めたからか。
それはどちらでもよかったが、アギトの視界には彼が求めていた存在が、そこにいた。
「ヒナ!!」
朝霧陽菜野だ。
彼女は、首になんらかの魔導装置が巻かれ、アギトと同じように武器や道具袋を失っていた。
手枷もされており、とても不自由な状態である。
窓に張り付くかの如く叩くが、なにも変わらず。
不安でいっぱいな彼女も向こう側でなにかを叫んでいた。
と、一歩遅れてアギトの視線が上にむく。
ドラニコスが微笑んで、マイクを手にとって告げた。
『やあ荷物持ち。気分は良さそうだ』
「ヒナになにをしやがった! ぶち殺すぞ!!」
『アサギリの心配はいらない。ただ、危ないから魔法を使えないようにしただけさ』
「今すぐ解放しろ!」
『解放? 人聞きが悪いことを言うのは止してくれ。これから俺達は将来について話し合うんだよ』
「待ってろヒナ! 今すぐ助ける!」
そうして、アギトはまた窓を殴りつけた。
今度はなんども連続で。
無意味な結果をドラニコスは仲間達と眺めて、首を横にふった。
『まったく、獣のようだな。知性も理性もなにもない。お前みたいな男はアサギリ……いやヒナノには相応しくない』
「くそっ!! おらぁっ!!」
『人の話を聞けないのか? まったくこれだから魔力がない塵虫は』
「畜生がぁあーっ!!」
獣のようだ。
それは認めざる追えないかもしれない。
陽菜野はそう思いながらも聞こえない訴えを続けるが、届かないアギトは何度も拳を振り上げた。
しかし十数のパンチは、窓ではなく、彼の手を壊すだけである。
なら、今度はもう片方の手で殴り続けるだけだった。
どんなに堅くてもいずれ壊れると、いや、そんなことはアギトの思考において存在しない。
ただ、ヒナを助けたい。
今すぐ解放してあげたい。
それだけだった。
手が壊れようがどうなろうが、知ったことではなかった。
@@@@@@
「さてヒナノ、これからお話をしようか」
ドラニコスは言葉の通じない間抜けを放ることにして、床に座らせている陽菜野を見下ろした。
相も変わらず、届かない言葉を叫び散らかしている。
「アギトっ! だめ! やめて!! 手がもう血だらけで、やめてよぉ!!」
「ヒナノ」
「もういいから!! アギトっ!! あぎ」
と、いいかけたところでカリンが苛立ちを解放して、陽菜野の横腹に蹴りをくりだした。
「うっ、げぇ!?」
「ドラニコス様が呼んでいるだろう、この薄汚い異世界人!! 魔法が使えなきゃ、あんたなんかただのチビなメスガキだ!!」
苦しみに耐えきれず倒れ伏すところに、追撃と言わんばかり頭を蹴飛ばした。
「あがっ!!」
「ドラニコス様…………やはりこのような無礼な女、あなたには必要ありません。即刻殺すべきです」
『てめぇ!! 殺す、殺してやる!!』
アギトの怒号をリモコンで消して、ドラニコスはカリンの頭を撫でた。
「カリン、お前がヒナノに嫉妬をしているのは解っている。だが、それでも俺はこいつが必要なんだ。解るだろう?」
「…………ドラニコス様」
「大丈夫。これが終わったら今夜は久しぶりに激しい夜伽をしよう。お前を満足させてあげるから」
「はぁい…………♪」
満面な笑みはまるで蕩けるようで、口づけを交わされるとカリンは嬉しそうに控えた。
倒れている陽菜野を、リーデシアが髪の毛を引っ張って起き上がらせると、勇者を見上げた。
翡翠の瞳が怒りに輝いて、滲む血の味を呑み込みながら睨んだ。
「単刀直入に言おう。俺達のパーティに戻ってきてくれ」
「嫌だ」
「なぜだい?」
「こんなことする、クソッタレな屑勇者のハーレムなんか、死んでもごめんだから」
ため息をつくドラニコス。
そして、素早く陽菜野の胸ぐらを掴みあげた。
「う、ぐ……」
「本当に君は可愛いよ。そんな言葉で俺の興味を引きたいなんて…………でも、教育が必要のようだね。そんな言葉を使えば、あの荷物持ち見たいな蛆虫のような男につけこまれてしまうと」
「…………なによ、自分がモテているとか思ってるの? あんたみたいなのなんて、金と名誉ぐらいしかない、どうしようもなく典型的な屑男よ。そんなのに色目使っているそこの連中は、みんな目が眩んだとんでもないビッチだね」
瞬間、ドラニコスは陽菜野の腹部を殴った。
軽めのそれは、彼なりの指導方針なのだろうか。
なんであれ攻撃であるので、彼女は蹴られた以上の衝撃に、血反吐を散らす。
「ゲホゲホ!!」
「俺の女を馬鹿にしてはいけない。解ったかな?」
「はぁ、はぁ、わ、解んない。あんたみたいなの奴なんか。何一つ、聞いてやらない」
「まったく仕方ないな。それじゃあ鞭をなんどか振るうとする、か!!」
陽菜野は放り投げられ、三人のハーレムたちに、殴る蹴るを行わせる。
対格差がある打撃は、見た目以上に熾烈で、特に腹部が中心的に行われた。
なんどか吐血し、その体力は徐々に失われていく。
「そろそろ解ったかな?」
「あ、がはっ、ゲホ…………ぺっ!」
確認にしたドラニコスに、血が混じった唾を吐きかけた。
怒りに染まった三人が再び暴力を振るわれる。
意識を失いかけ、顔面が変形したりすると、カリンの治癒魔法で元通りされてまた殴られた。
「がはっ! あ、おえぇっ!!」
これをなんども繰り返す。
外傷は治っても、ダメージが消えるわけではない。
白銀の髪は赤く汚れ、抵抗の意識も失われていった。
それを眺めるしかないアギトは、何度も陽菜野を呼びながら体当たりし続けていた。
目蓋を開こうとし、されど明るい室内は眩しい。
半開きの視界の中で、アギトは自分が気を失ったと思い出し、そして次に陽菜野の存在を確かめた。
軽く周囲を見るが、いない。
頭を抱えながら立ち上がり、ふと、自分の道具袋や武器がないのに気がついた。
ヒナはどこだ?
目が光に慣れてくると、部屋全体の様相が解った。
なにもない、白色の壁と天井、床に包まれた空間。
しかし壁面の一つが窓だったようで、軽く触れてみる。
それでなにが出来たりするわけではないが、向こう側は厚いカーテンに遮られていた。
この先にいるのかも?
そんな想像の有無を確かめるため、アギトはおもいっきり窓を殴る。
衝撃は走ったが、対衝撃加工されたウィンドウにヒビすら入らない。
すると、カーテンが開かれた。
アギトが叩いたからなのか、目覚めたからか。
それはどちらでもよかったが、アギトの視界には彼が求めていた存在が、そこにいた。
「ヒナ!!」
朝霧陽菜野だ。
彼女は、首になんらかの魔導装置が巻かれ、アギトと同じように武器や道具袋を失っていた。
手枷もされており、とても不自由な状態である。
窓に張り付くかの如く叩くが、なにも変わらず。
不安でいっぱいな彼女も向こう側でなにかを叫んでいた。
と、一歩遅れてアギトの視線が上にむく。
ドラニコスが微笑んで、マイクを手にとって告げた。
『やあ荷物持ち。気分は良さそうだ』
「ヒナになにをしやがった! ぶち殺すぞ!!」
『アサギリの心配はいらない。ただ、危ないから魔法を使えないようにしただけさ』
「今すぐ解放しろ!」
『解放? 人聞きが悪いことを言うのは止してくれ。これから俺達は将来について話し合うんだよ』
「待ってろヒナ! 今すぐ助ける!」
そうして、アギトはまた窓を殴りつけた。
今度はなんども連続で。
無意味な結果をドラニコスは仲間達と眺めて、首を横にふった。
『まったく、獣のようだな。知性も理性もなにもない。お前みたいな男はアサギリ……いやヒナノには相応しくない』
「くそっ!! おらぁっ!!」
『人の話を聞けないのか? まったくこれだから魔力がない塵虫は』
「畜生がぁあーっ!!」
獣のようだ。
それは認めざる追えないかもしれない。
陽菜野はそう思いながらも聞こえない訴えを続けるが、届かないアギトは何度も拳を振り上げた。
しかし十数のパンチは、窓ではなく、彼の手を壊すだけである。
なら、今度はもう片方の手で殴り続けるだけだった。
どんなに堅くてもいずれ壊れると、いや、そんなことはアギトの思考において存在しない。
ただ、ヒナを助けたい。
今すぐ解放してあげたい。
それだけだった。
手が壊れようがどうなろうが、知ったことではなかった。
@@@@@@
「さてヒナノ、これからお話をしようか」
ドラニコスは言葉の通じない間抜けを放ることにして、床に座らせている陽菜野を見下ろした。
相も変わらず、届かない言葉を叫び散らかしている。
「アギトっ! だめ! やめて!! 手がもう血だらけで、やめてよぉ!!」
「ヒナノ」
「もういいから!! アギトっ!! あぎ」
と、いいかけたところでカリンが苛立ちを解放して、陽菜野の横腹に蹴りをくりだした。
「うっ、げぇ!?」
「ドラニコス様が呼んでいるだろう、この薄汚い異世界人!! 魔法が使えなきゃ、あんたなんかただのチビなメスガキだ!!」
苦しみに耐えきれず倒れ伏すところに、追撃と言わんばかり頭を蹴飛ばした。
「あがっ!!」
「ドラニコス様…………やはりこのような無礼な女、あなたには必要ありません。即刻殺すべきです」
『てめぇ!! 殺す、殺してやる!!』
アギトの怒号をリモコンで消して、ドラニコスはカリンの頭を撫でた。
「カリン、お前がヒナノに嫉妬をしているのは解っている。だが、それでも俺はこいつが必要なんだ。解るだろう?」
「…………ドラニコス様」
「大丈夫。これが終わったら今夜は久しぶりに激しい夜伽をしよう。お前を満足させてあげるから」
「はぁい…………♪」
満面な笑みはまるで蕩けるようで、口づけを交わされるとカリンは嬉しそうに控えた。
倒れている陽菜野を、リーデシアが髪の毛を引っ張って起き上がらせると、勇者を見上げた。
翡翠の瞳が怒りに輝いて、滲む血の味を呑み込みながら睨んだ。
「単刀直入に言おう。俺達のパーティに戻ってきてくれ」
「嫌だ」
「なぜだい?」
「こんなことする、クソッタレな屑勇者のハーレムなんか、死んでもごめんだから」
ため息をつくドラニコス。
そして、素早く陽菜野の胸ぐらを掴みあげた。
「う、ぐ……」
「本当に君は可愛いよ。そんな言葉で俺の興味を引きたいなんて…………でも、教育が必要のようだね。そんな言葉を使えば、あの荷物持ち見たいな蛆虫のような男につけこまれてしまうと」
「…………なによ、自分がモテているとか思ってるの? あんたみたいなのなんて、金と名誉ぐらいしかない、どうしようもなく典型的な屑男よ。そんなのに色目使っているそこの連中は、みんな目が眩んだとんでもないビッチだね」
瞬間、ドラニコスは陽菜野の腹部を殴った。
軽めのそれは、彼なりの指導方針なのだろうか。
なんであれ攻撃であるので、彼女は蹴られた以上の衝撃に、血反吐を散らす。
「ゲホゲホ!!」
「俺の女を馬鹿にしてはいけない。解ったかな?」
「はぁ、はぁ、わ、解んない。あんたみたいなの奴なんか。何一つ、聞いてやらない」
「まったく仕方ないな。それじゃあ鞭をなんどか振るうとする、か!!」
陽菜野は放り投げられ、三人のハーレムたちに、殴る蹴るを行わせる。
対格差がある打撃は、見た目以上に熾烈で、特に腹部が中心的に行われた。
なんどか吐血し、その体力は徐々に失われていく。
「そろそろ解ったかな?」
「あ、がはっ、ゲホ…………ぺっ!」
確認にしたドラニコスに、血が混じった唾を吐きかけた。
怒りに染まった三人が再び暴力を振るわれる。
意識を失いかけ、顔面が変形したりすると、カリンの治癒魔法で元通りされてまた殴られた。
「がはっ! あ、おえぇっ!!」
これをなんども繰り返す。
外傷は治っても、ダメージが消えるわけではない。
白銀の髪は赤く汚れ、抵抗の意識も失われていった。
それを眺めるしかないアギトは、何度も陽菜野を呼びながら体当たりし続けていた。
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