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第一章 勇者追放
第十三話 襲撃
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休憩からおよそ二時間経過した。
穏やかな平野は逆にいえば退屈な光景の連続であり、飽きさせるには十分なほどだ。
「ふぁ~……」
トランストはあくびをすると、右側を護衛している陽菜野へ、会話を投げ掛ける。
アギトよりは社交的だろうと考えたからだった。
「なぁアサギリとやら。あとどれくらいで今日の目的地までにつく?」
「宿泊先のポポノ村までは、このペースあと五時間位です。日没前にはつけますよ」
「そうかぁ……あー、お主のおかげで馬に関する知識と調子を得ることができた。感謝するぞ」
「それはありがとうございます」
「…………えーと、なので、何かしらの礼をしたいと思っていてだな」
「追加報酬は結構ですよ」
「う、うむ……」
なんだ、こいつもあまり会話に乗ってくれないか。
そう思うトランストだが、陽菜野は警戒をしながら歩き続けているので、さして言葉を交わそうという気分ではなかったのだ。
依頼者との信頼関係構築のためになら、多少のリップサービスぐらいはしてもよかったが、それよりも仕事に集中力を向ける形となった。
一時間後、遅めの昼食。
雑貨屋で購入した携帯食料を取り出し、アギトと陽菜野は口にする。
冒険者向けのそれは、棒状のビスケットというようなもので、味わいとしてはあまりよろしくない。
軍隊の野戦食みたいで、ボロボロとした食感がさらに不味さを助長していた。
食べやすさとスタミナ補給のみを求めた食事に、酷い感想を抱きながら、しかし歩みは止めなかった。
街道のど真ん中でゆったりと料理するのは、見張りに人数が割けるときであるのと、かつ時間がたっぷりとれる時だけだ。
ぱさついた口内を水で潤して、徐々にやってくる満腹感の気持ち悪さを乗り越える。
一方、トランストは馬車の上でサンドイッチを頬張っていた。
彼が集合前に喫茶店で購入したもので、一人分のセットが横に置いてある。
二人はそれを見ないようにしていた。
「モグモグ……んむ、やはり昼食はサンドイッチに限る。サンドイッチを開発したかのサンドイッチ三世は偉大なゼブラール帝国貴族よの」
チッ。
という舌打ちをアギトはこれまで以上に露骨にしたが、即座に陽菜野が杖で軽く小突いた。
「…………」
無言の睨み付けは、自戒も込めているかのようであった。
要らぬ二、三の小言に苛立っているのが少年だけじゃないことが判明した、その瞬間であった。
少し背丈が伸びている草むらを蠢くと、突然、小さな影がトランストの横にあるものへと飛び付いた。
驚いた彼は「ぎゃああー!!」と叫び、馬車から転げ落ちて、姿を露した存在に注目が向けられる。
それはサッカーボール程度のサイズの、まん丸なネズミだった。
パタパタとしている大きく薄い耳に、鼻先は角と見紛う程反り上がっている。
そして、身体の割には短い四肢としっぽ。
「ネズ……ミか?」
「たしか、ドングリラットだよ。まん丸になって木の実とかに擬態して、襲いかかる奴」
「魔獣か。しかし、こいつらも人の食い物食べるんだな」
「きっとお母さんなんだよ。みて、お腹の部分が膨らんでいるでしょ?」
ドングリラットは目当てのものを手に入れて、そのまま去っていった。
「ああして時々人の食べ物を狙っているの」
「そうか」
「それはともかく、トランストさん大丈夫ですか?」
転がり落ちて尻餅をついたトランストに、手を差しのべて起こし上げる。
「ま、まま、魔獣はどうなった!?」
「落ち着いてください。魔獣はもういませんよ。ただ、サンドイッチは残念なことに」
「な、なにぃ!? 私のランチが!!」
トランストは急いで見ても、状況は変わらず、みるも無惨な状態のそれはサンドイッチの残骸というべきものだった。
あんぐりとする貴族の次男坊に対し、陽菜野は多少の哀れさを抱いたのか、道具袋から予備の携帯食料を取り出した。
「その、これでもよかったなら」
「ううう……それはなんだね」
「携帯食料です。冒険者がよく食べる」
「上手いのか?」
「…………人によっては」
つまり不味いものである。
それを理解したトランストの怒りの矛先が、二人へと向けられることは、二人の予想の範疇だった。
「ぬぁあ!! なんたることか!! いやまてよ、そもそもだね! 君らは私の護衛だろう! ならば、私の食事を守る義務があると思わないかね!!」
「その、トランストさんの身柄は守りますが、流石に昼食までは…………」
「御託はいい!! 責任をとって、私のランチの代わりを持ってきたまえ! そうでなければ、私は一歩も動かんぞ!!」
「…………まあ、休憩ということなら」
そう言って陽菜野は深いため息をついた。
一応探知魔法で周囲を軽く調べるが、魔獣の反応は少なく、また距離もある程度は確保されている。
小休止にはぴったりだろう。
しかしアギトは納得がいかなかった。
騒ぐトランストに彼がとったのは、聞き飽きた舌打ちではなく握りこぶしを振り上げることだった。
あわてて陽菜野が杖で間に割り込む。
「ひぃ…………」
「………………」
間一髪、まさか護衛が護衛対象をぶん殴るという事態だけは避けることができた。
ギラギラと、感情のままな眼光にトランストは再び地面へと座り込んだ。
「ごめんなさいトランストさん。彼にはよく言って聞かせますから」
苦笑いを浮かべながらそう言うと、アギトの耳を引っ張って、軽く離れる。
幼馴染が久方ぶりに本気で怒っている姿に、反論する余地はなかった。
そこに座るように指を指す陽菜野に従う。
「なに考えているの!」
「すまん、感情的になった」
「子供じゃないんだから!」
「悪かったよ」
「きちんと反省して!」
「ごめんなさい」
「…………ならばよし!」
さながら仁王観音がぶちギレたよりも怖い。
アギトの心の呟きが誰かに届くことはなく、今後は面倒を出来る限り起こさないようにと、改めて心がけた。
陽菜野も陽菜野で、思った以上に自分が頭に血を登らせていたことに気がついた。
想像超えるほど面倒な相手を護衛しているのと、その苛立ちに我慢しているのにアギトがぶち壊しに仕掛けたこと、この二つが同時に合わさり彼女も堪忍袋が決壊したわけである。
深呼吸をして、気分を立て直す。
アギトの様子をみるに本当に反省したらしいので、問題解決のリソースをトランストの昼食にあてる。
どうすればこの状況を打開できるか…………。
思考はさほどかからず、すぐに思い付いた。
「トランストさん、昼食ですが三つほど手段があります」
「な、なな、なんだね?」
「一つは私が木の実や山菜を探して、ちょっとしたサラダを作ること。ですがその間彼と一緒に居て貰うことになりま」
「そ、そんな無茶だ! か、彼は私を殴ろうとしたんだぞ!! 二人っきりにされたら殺される!!」
そんなことは無いと思う陽菜野だが、トランストが思惑通り動いてくれるので提案を続ける。
「はい、ですので他の二つの案を聞いてください」
穏やかな平野は逆にいえば退屈な光景の連続であり、飽きさせるには十分なほどだ。
「ふぁ~……」
トランストはあくびをすると、右側を護衛している陽菜野へ、会話を投げ掛ける。
アギトよりは社交的だろうと考えたからだった。
「なぁアサギリとやら。あとどれくらいで今日の目的地までにつく?」
「宿泊先のポポノ村までは、このペースあと五時間位です。日没前にはつけますよ」
「そうかぁ……あー、お主のおかげで馬に関する知識と調子を得ることができた。感謝するぞ」
「それはありがとうございます」
「…………えーと、なので、何かしらの礼をしたいと思っていてだな」
「追加報酬は結構ですよ」
「う、うむ……」
なんだ、こいつもあまり会話に乗ってくれないか。
そう思うトランストだが、陽菜野は警戒をしながら歩き続けているので、さして言葉を交わそうという気分ではなかったのだ。
依頼者との信頼関係構築のためになら、多少のリップサービスぐらいはしてもよかったが、それよりも仕事に集中力を向ける形となった。
一時間後、遅めの昼食。
雑貨屋で購入した携帯食料を取り出し、アギトと陽菜野は口にする。
冒険者向けのそれは、棒状のビスケットというようなもので、味わいとしてはあまりよろしくない。
軍隊の野戦食みたいで、ボロボロとした食感がさらに不味さを助長していた。
食べやすさとスタミナ補給のみを求めた食事に、酷い感想を抱きながら、しかし歩みは止めなかった。
街道のど真ん中でゆったりと料理するのは、見張りに人数が割けるときであるのと、かつ時間がたっぷりとれる時だけだ。
ぱさついた口内を水で潤して、徐々にやってくる満腹感の気持ち悪さを乗り越える。
一方、トランストは馬車の上でサンドイッチを頬張っていた。
彼が集合前に喫茶店で購入したもので、一人分のセットが横に置いてある。
二人はそれを見ないようにしていた。
「モグモグ……んむ、やはり昼食はサンドイッチに限る。サンドイッチを開発したかのサンドイッチ三世は偉大なゼブラール帝国貴族よの」
チッ。
という舌打ちをアギトはこれまで以上に露骨にしたが、即座に陽菜野が杖で軽く小突いた。
「…………」
無言の睨み付けは、自戒も込めているかのようであった。
要らぬ二、三の小言に苛立っているのが少年だけじゃないことが判明した、その瞬間であった。
少し背丈が伸びている草むらを蠢くと、突然、小さな影がトランストの横にあるものへと飛び付いた。
驚いた彼は「ぎゃああー!!」と叫び、馬車から転げ落ちて、姿を露した存在に注目が向けられる。
それはサッカーボール程度のサイズの、まん丸なネズミだった。
パタパタとしている大きく薄い耳に、鼻先は角と見紛う程反り上がっている。
そして、身体の割には短い四肢としっぽ。
「ネズ……ミか?」
「たしか、ドングリラットだよ。まん丸になって木の実とかに擬態して、襲いかかる奴」
「魔獣か。しかし、こいつらも人の食い物食べるんだな」
「きっとお母さんなんだよ。みて、お腹の部分が膨らんでいるでしょ?」
ドングリラットは目当てのものを手に入れて、そのまま去っていった。
「ああして時々人の食べ物を狙っているの」
「そうか」
「それはともかく、トランストさん大丈夫ですか?」
転がり落ちて尻餅をついたトランストに、手を差しのべて起こし上げる。
「ま、まま、魔獣はどうなった!?」
「落ち着いてください。魔獣はもういませんよ。ただ、サンドイッチは残念なことに」
「な、なにぃ!? 私のランチが!!」
トランストは急いで見ても、状況は変わらず、みるも無惨な状態のそれはサンドイッチの残骸というべきものだった。
あんぐりとする貴族の次男坊に対し、陽菜野は多少の哀れさを抱いたのか、道具袋から予備の携帯食料を取り出した。
「その、これでもよかったなら」
「ううう……それはなんだね」
「携帯食料です。冒険者がよく食べる」
「上手いのか?」
「…………人によっては」
つまり不味いものである。
それを理解したトランストの怒りの矛先が、二人へと向けられることは、二人の予想の範疇だった。
「ぬぁあ!! なんたることか!! いやまてよ、そもそもだね! 君らは私の護衛だろう! ならば、私の食事を守る義務があると思わないかね!!」
「その、トランストさんの身柄は守りますが、流石に昼食までは…………」
「御託はいい!! 責任をとって、私のランチの代わりを持ってきたまえ! そうでなければ、私は一歩も動かんぞ!!」
「…………まあ、休憩ということなら」
そう言って陽菜野は深いため息をついた。
一応探知魔法で周囲を軽く調べるが、魔獣の反応は少なく、また距離もある程度は確保されている。
小休止にはぴったりだろう。
しかしアギトは納得がいかなかった。
騒ぐトランストに彼がとったのは、聞き飽きた舌打ちではなく握りこぶしを振り上げることだった。
あわてて陽菜野が杖で間に割り込む。
「ひぃ…………」
「………………」
間一髪、まさか護衛が護衛対象をぶん殴るという事態だけは避けることができた。
ギラギラと、感情のままな眼光にトランストは再び地面へと座り込んだ。
「ごめんなさいトランストさん。彼にはよく言って聞かせますから」
苦笑いを浮かべながらそう言うと、アギトの耳を引っ張って、軽く離れる。
幼馴染が久方ぶりに本気で怒っている姿に、反論する余地はなかった。
そこに座るように指を指す陽菜野に従う。
「なに考えているの!」
「すまん、感情的になった」
「子供じゃないんだから!」
「悪かったよ」
「きちんと反省して!」
「ごめんなさい」
「…………ならばよし!」
さながら仁王観音がぶちギレたよりも怖い。
アギトの心の呟きが誰かに届くことはなく、今後は面倒を出来る限り起こさないようにと、改めて心がけた。
陽菜野も陽菜野で、思った以上に自分が頭に血を登らせていたことに気がついた。
想像超えるほど面倒な相手を護衛しているのと、その苛立ちに我慢しているのにアギトがぶち壊しに仕掛けたこと、この二つが同時に合わさり彼女も堪忍袋が決壊したわけである。
深呼吸をして、気分を立て直す。
アギトの様子をみるに本当に反省したらしいので、問題解決のリソースをトランストの昼食にあてる。
どうすればこの状況を打開できるか…………。
思考はさほどかからず、すぐに思い付いた。
「トランストさん、昼食ですが三つほど手段があります」
「な、なな、なんだね?」
「一つは私が木の実や山菜を探して、ちょっとしたサラダを作ること。ですがその間彼と一緒に居て貰うことになりま」
「そ、そんな無茶だ! か、彼は私を殴ろうとしたんだぞ!! 二人っきりにされたら殺される!!」
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