11 / 84
第一章 勇者追放
第十話 宿
しおりを挟む宿を出て空港に。次は砂漠の国だ、マンモンに少し前に奇怪な事件があったと聞いている。
以前砂漠の国に行った時はセネカと一緒で、遺跡調査の護衛をしたんだったか。その結果巨大な魔物と戦う羽目になったり……色々あったな。
この国で『黒』に頼まれて牢獄の国に行き、迂闊にもルシフェルの封印を解いて、そこで──
『ヘル、ヘル! ヘールー!』
たしっ、とアルの前足が座っていた僕の肩に置かれる。
「…………アル。あぁ、ごめん。何?」
ご機嫌取りにと頭を撫で、自分でも驚く程に疲れた声で返事をした。
『私達が乗る便が来た。早く行こう』
「……うん」
『どうかしたのか?』
僕の顔の前で首を傾げるアル。その仕草は可愛らしく、僕の心を癒してくれる。僕が好きなアルの仕草の中の一つだ、幾つもあるその中には先程の前足を肩や膝に乗せる行為もある。
「…………なんでもない、行こ」
こんな誤魔化しは通用しないだろう。だが追求さえ逃れられればそれでいい。僕はアルの視線を背に感じながら、飛行機へ走った。
砂漠の国の空港には苦い思い出がある。方位磁石の北と南を間違えて反対方向に進んだあの思い出だ。
『なぁ頭領、自分地図読めるん?』
「完璧だよ。僕地図読むの得意なんだ」
『……ヘルにそんな雑用はさせられん。私が請け負おう』
同じ轍を踏む事のないよう気合を入れていたのだが、アルに地図を奪われてしまった。
失った信用は戻って来ないのかと気を落としていると、僕の手に地図が戻ってくる。
『やめろ犬神! ヘルは方向音痴なんだ、真昼間の砂漠で迷うのは死に直結する!』
「僕は方向音痴じゃない!」
『なんや方向音痴なんか、せやったら任せられへんわ。ほら地図寄越し』
酒呑が背後から地図を奪い、アルに渡す。そしてまた僕の手に戻ってくる。
『聞いていなかったのか犬神!』
「カヤ……僕を信用してくれるんだね。大好きだよカヤ!」
なんとも粗末な茶番劇。けれども僕にとっては信用を感じられる佳作だ。
『犬神ってほぼ自我あれへんよな』
『主人の願い叶えるだけの道具ですからねぇ、思考もないし……恨みくらいしか残ってへんのちゃう』
鬼達のカヤへの無礼な戯言など捨て置いて地図を読む。
アルが行こうとしていた方向は正反対だ。
『ほら、方向音痴だろう』
歩き出した僕の胴に尾を絡め、アルがため息を吐く。
「アルが方向音痴なんだよ」
『……犬神、主人が死んでもいいのか』
ゆら、と目の前の景色が歪む──違う、僕をすり抜けてカヤが半透明の姿を現したのだ。
『兟、殞?……シヌ。死? 喪? 失?』
『ヘルは方向音痴だ。ヘルに地図を与えるとヘルは死ぬ』
そんな説明が通ってたまるか、僕はそう叫んだがアルは意に介さない。
『鄙、ヤ、イャ……ャ、嫌、否、否』
『忠実だけが主人の助けになるとは限らない』
『犬神に言葉通じるわけあれへんやろ。学習もせえへんし、主人の為にっちゅー思考もあれへんねん』
景色の歪みが消える。カヤがまた不可視になったのだ。そして僕の手から地図は消えていた。
『嘘やろ……犬同士やからか?』
『ふん、主人への尽くし方というものが少しは分かったようだな。それとな、鬼、私は狼だ! 犬ではない! 狼! だ!』
何度願っても、口に出しても地図は僕の手に戻らない。しかも願う度に悲しそうな鳴き声が耳元で聞こえる。罪悪感が湧いてきた。
『しっかし……空港からえっらい遠く作ってくれとるわ。見えもせぇへん』
『砂漠の国は昔戦争しぃはってなぁ。それが起こる前は街は空港の辺りまであった……らしいですよ、酒呑様』
『よお知っとんな』
『CAのお姉さんが色々教えてくれはりました。あの人えらいべっぴんさんやったわぁ。立てば芍薬……ゆうのはあの人ん為の言葉や、ゆうくらいのべっぴんさん』
『なんやと羨ましい。寝んかったらよかったわ。んで? 胸とか腰とか……具体的に』
彼らと共にいる時間が長くなって初めて知ったが、鬼の会話というのはかなりくだらない。今のご時世学生だってもっと有意義な話をしている、僕は学生だった事がないからから詳しくは分からないけれども。
「…………疲れたー、ねぇまだ着かないの? やっぱりアルが方向音痴なんだよ」
『あと少しでオアシスがある。そこで暫し休もう』
「少しって……見えてもいないのに。もうやだ疲れたよー、乗せてよアルー」
『嫌だ。自分で歩け。私の方が暑いんだ』
裸足に毛皮、アルの方が暑いのは分かっている。だがもう歩きたくないという思いの方が強い。
ぼうっと空を見て歩いていると、突然僕の体が宙に浮かぶ。下を見れば半透明の犬の背があった。カヤが乗せてくれたのだ。
「カヤ大好き!」
『犬神、ヘルを甘やかすな! 尽くし方を考えろと言っただろう。ヘルはもう少し体力を付けなければならない、分からないのか!』
『せやからなんで犬神と話せるん……なんなん自分ら。のぉ茨木』
『……犬神の方が特殊、とか』
酒呑はカヤの顔を覗き込み、適当な話題を振る。
僕はあまり上手く話せていないと思っているのだが、生態を知っている鬼達には少しでも話せるのは不思議な事らしい。
『なぁなぁ俺とも話してーな』
『オ……ニ酒……カ……ネ減、御主人様、困ル。殺……殺ス殺ス殺スッ!』
「わっ!? カ、カヤ、暴れないで! 落ちちゃうよ!」
カヤは突然牙を向き暴れ出した。僕は背から振り落とされかけ、アルの尾に支えられる。
『犬神! 乗せるならちゃんと乗せろ!』
『……御主人様? 御主人様、ゴメン。ナァイ、御主ジ様……許、孖嚃ェ?』
「だ、大丈夫だよ。大丈夫、ありがと」
不安そうに僕を見上げるカヤの頭を撫で、後方に移動した酒呑を見る。
『なんか知らんけど俺あかんわ』
『嫌われてはりましたねぇ』
『嫌われとったんかあれ。目に入るもん全部にあぁいう反応するんちゃうん』
「カヤはそんなに凶暴じゃないよ」
少し気性は荒いようだが、心根は優しい良い仔だ。そう考えなければ背に乗ってられない、丸呑みにされた恐怖はまだ克服していないのだ。
『ん……おい、オアシスだ。見えるか』
アルはそう言うが、僕にはオアシスなんて見えない。辛うじて生えている木が見えるかな……と言ったところだ。アルの感覚は僕の何倍あるのだろうか。
『そろそろやねぇ。酒呑様、空のひょうたん用意してはります?』
『あの水ぜーんぶ酒やったら入れよ思うんやけど』
『……酒呑様? うちらは鬼とはいえ生きもんや、水は必須や分かってはりますか』
『冗談や冗談。そない怒りなや』
声色はいつも通り穏やかで、表情もいつも通りの微笑みで、怒っているようには全く見えなかった。僕には子供を諭す母親にすら見えたのに、酒呑は残っていた酒を飲み干した。
鬼の怒り方はああなのだろうか、それなら表情や声色に怯えなくて済む。羨ましい事だ。
以前砂漠の国に行った時はセネカと一緒で、遺跡調査の護衛をしたんだったか。その結果巨大な魔物と戦う羽目になったり……色々あったな。
この国で『黒』に頼まれて牢獄の国に行き、迂闊にもルシフェルの封印を解いて、そこで──
『ヘル、ヘル! ヘールー!』
たしっ、とアルの前足が座っていた僕の肩に置かれる。
「…………アル。あぁ、ごめん。何?」
ご機嫌取りにと頭を撫で、自分でも驚く程に疲れた声で返事をした。
『私達が乗る便が来た。早く行こう』
「……うん」
『どうかしたのか?』
僕の顔の前で首を傾げるアル。その仕草は可愛らしく、僕の心を癒してくれる。僕が好きなアルの仕草の中の一つだ、幾つもあるその中には先程の前足を肩や膝に乗せる行為もある。
「…………なんでもない、行こ」
こんな誤魔化しは通用しないだろう。だが追求さえ逃れられればそれでいい。僕はアルの視線を背に感じながら、飛行機へ走った。
砂漠の国の空港には苦い思い出がある。方位磁石の北と南を間違えて反対方向に進んだあの思い出だ。
『なぁ頭領、自分地図読めるん?』
「完璧だよ。僕地図読むの得意なんだ」
『……ヘルにそんな雑用はさせられん。私が請け負おう』
同じ轍を踏む事のないよう気合を入れていたのだが、アルに地図を奪われてしまった。
失った信用は戻って来ないのかと気を落としていると、僕の手に地図が戻ってくる。
『やめろ犬神! ヘルは方向音痴なんだ、真昼間の砂漠で迷うのは死に直結する!』
「僕は方向音痴じゃない!」
『なんや方向音痴なんか、せやったら任せられへんわ。ほら地図寄越し』
酒呑が背後から地図を奪い、アルに渡す。そしてまた僕の手に戻ってくる。
『聞いていなかったのか犬神!』
「カヤ……僕を信用してくれるんだね。大好きだよカヤ!」
なんとも粗末な茶番劇。けれども僕にとっては信用を感じられる佳作だ。
『犬神ってほぼ自我あれへんよな』
『主人の願い叶えるだけの道具ですからねぇ、思考もないし……恨みくらいしか残ってへんのちゃう』
鬼達のカヤへの無礼な戯言など捨て置いて地図を読む。
アルが行こうとしていた方向は正反対だ。
『ほら、方向音痴だろう』
歩き出した僕の胴に尾を絡め、アルがため息を吐く。
「アルが方向音痴なんだよ」
『……犬神、主人が死んでもいいのか』
ゆら、と目の前の景色が歪む──違う、僕をすり抜けてカヤが半透明の姿を現したのだ。
『兟、殞?……シヌ。死? 喪? 失?』
『ヘルは方向音痴だ。ヘルに地図を与えるとヘルは死ぬ』
そんな説明が通ってたまるか、僕はそう叫んだがアルは意に介さない。
『鄙、ヤ、イャ……ャ、嫌、否、否』
『忠実だけが主人の助けになるとは限らない』
『犬神に言葉通じるわけあれへんやろ。学習もせえへんし、主人の為にっちゅー思考もあれへんねん』
景色の歪みが消える。カヤがまた不可視になったのだ。そして僕の手から地図は消えていた。
『嘘やろ……犬同士やからか?』
『ふん、主人への尽くし方というものが少しは分かったようだな。それとな、鬼、私は狼だ! 犬ではない! 狼! だ!』
何度願っても、口に出しても地図は僕の手に戻らない。しかも願う度に悲しそうな鳴き声が耳元で聞こえる。罪悪感が湧いてきた。
『しっかし……空港からえっらい遠く作ってくれとるわ。見えもせぇへん』
『砂漠の国は昔戦争しぃはってなぁ。それが起こる前は街は空港の辺りまであった……らしいですよ、酒呑様』
『よお知っとんな』
『CAのお姉さんが色々教えてくれはりました。あの人えらいべっぴんさんやったわぁ。立てば芍薬……ゆうのはあの人ん為の言葉や、ゆうくらいのべっぴんさん』
『なんやと羨ましい。寝んかったらよかったわ。んで? 胸とか腰とか……具体的に』
彼らと共にいる時間が長くなって初めて知ったが、鬼の会話というのはかなりくだらない。今のご時世学生だってもっと有意義な話をしている、僕は学生だった事がないからから詳しくは分からないけれども。
「…………疲れたー、ねぇまだ着かないの? やっぱりアルが方向音痴なんだよ」
『あと少しでオアシスがある。そこで暫し休もう』
「少しって……見えてもいないのに。もうやだ疲れたよー、乗せてよアルー」
『嫌だ。自分で歩け。私の方が暑いんだ』
裸足に毛皮、アルの方が暑いのは分かっている。だがもう歩きたくないという思いの方が強い。
ぼうっと空を見て歩いていると、突然僕の体が宙に浮かぶ。下を見れば半透明の犬の背があった。カヤが乗せてくれたのだ。
「カヤ大好き!」
『犬神、ヘルを甘やかすな! 尽くし方を考えろと言っただろう。ヘルはもう少し体力を付けなければならない、分からないのか!』
『せやからなんで犬神と話せるん……なんなん自分ら。のぉ茨木』
『……犬神の方が特殊、とか』
酒呑はカヤの顔を覗き込み、適当な話題を振る。
僕はあまり上手く話せていないと思っているのだが、生態を知っている鬼達には少しでも話せるのは不思議な事らしい。
『なぁなぁ俺とも話してーな』
『オ……ニ酒……カ……ネ減、御主人様、困ル。殺……殺ス殺ス殺スッ!』
「わっ!? カ、カヤ、暴れないで! 落ちちゃうよ!」
カヤは突然牙を向き暴れ出した。僕は背から振り落とされかけ、アルの尾に支えられる。
『犬神! 乗せるならちゃんと乗せろ!』
『……御主人様? 御主人様、ゴメン。ナァイ、御主ジ様……許、孖嚃ェ?』
「だ、大丈夫だよ。大丈夫、ありがと」
不安そうに僕を見上げるカヤの頭を撫で、後方に移動した酒呑を見る。
『なんか知らんけど俺あかんわ』
『嫌われてはりましたねぇ』
『嫌われとったんかあれ。目に入るもん全部にあぁいう反応するんちゃうん』
「カヤはそんなに凶暴じゃないよ」
少し気性は荒いようだが、心根は優しい良い仔だ。そう考えなければ背に乗ってられない、丸呑みにされた恐怖はまだ克服していないのだ。
『ん……おい、オアシスだ。見えるか』
アルはそう言うが、僕にはオアシスなんて見えない。辛うじて生えている木が見えるかな……と言ったところだ。アルの感覚は僕の何倍あるのだろうか。
『そろそろやねぇ。酒呑様、空のひょうたん用意してはります?』
『あの水ぜーんぶ酒やったら入れよ思うんやけど』
『……酒呑様? うちらは鬼とはいえ生きもんや、水は必須や分かってはりますか』
『冗談や冗談。そない怒りなや』
声色はいつも通り穏やかで、表情もいつも通りの微笑みで、怒っているようには全く見えなかった。僕には子供を諭す母親にすら見えたのに、酒呑は残っていた酒を飲み干した。
鬼の怒り方はああなのだろうか、それなら表情や声色に怯えなくて済む。羨ましい事だ。
14
お気に入りに追加
684
あなたにおすすめの小説
47歳のおじさんが異世界に召喚されたら不動明王に化身して感謝力で無双しまくっちゃう件!
のんたろう
ファンタジー
異世界マーラに召喚された凝流(しこる)は、
ハサンと名を変えて異世界で
聖騎士として生きることを決める。
ここでの世界では
感謝の力が有効と知る。
魔王スマターを倒せ!
不動明王へと化身せよ!
聖騎士ハサン伝説の伝承!
略称は「しなおじ」!
年内書籍化予定!

無能スキルと言われ追放されたが実は防御無視の最強スキルだった
さくらはい
ファンタジー
主人公の不動颯太は勇者としてクラスメイト達と共に異世界に召喚された。だが、【アスポート】という使えないスキルを獲得してしまったばかりに、一人だけ城を追放されてしまった。この【アスポート】は対象物を1mだけ瞬間移動させるという単純な効果を持つが、実はどんな物質でも一撃で破壊できる攻撃特化超火力スキルだったのだ――
【不定期更新】
1話あたり2000~3000文字くらいで短めです。
性的な表現はありませんが、ややグロテスクな表現や過激な思想が含まれます。
良ければ感想ください。誤字脱字誤用報告も歓迎です。

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。

レベルが上がらずパーティから捨てられましたが、実は成長曲線が「勇者」でした
桐山じゃろ
ファンタジー
同い年の幼馴染で作ったパーティの中で、ラウトだけがレベル10から上がらなくなってしまった。パーティリーダーのセルパンはラウトに頼り切っている現状に気づかないまま、レベルが低いという理由だけでラウトをパーティから追放する。しかしその後、仲間のひとりはラウトについてきてくれたし、弱い魔物を倒しただけでレベルが上がり始めた。やがてラウトは精霊に寵愛されし最強の勇者となる。一方でラウトを捨てた元仲間たちは自業自得によるざまぁに遭ったりします。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを公開しています。
ボッチになった僕がうっかり寄り道してダンジョンに入った結果
安佐ゆう
ファンタジー
第一の人生で心残りがあった者は、異世界に転生して未練を解消する。
そこは「第二の人生」と呼ばれる世界。
煩わしい人間関係から遠ざかり、のんびり過ごしたいと願う少年コイル。
学校を卒業したのち、とりあえず幼馴染たちとパーティーを組んで冒険者になる。だが、コイルのもつギフトが原因で、幼馴染たちのパーティーから追い出されてしまう。
ボッチになったコイルだったが、これ幸いと本来の目的「のんびり自給自足」を果たすため、町を出るのだった。
ロバのポックルとのんびり二人旅。ゴールと決めた森の傍まで来て、何気なくフラっとダンジョンに立ち寄った。そこでコイルを待つ運命は……
基本的には、ほのぼのです。
設定を間違えなければ、毎日12時、18時、22時に更新の予定です。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
【完結】帝国から追放された最強のチーム、リミッター外して無双する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
スペイゴール大陸最強の帝国、ユハ帝国。
帝国に仕え、最強の戦力を誇っていたチーム、『デイブレイク』は、突然議会から追放を言い渡される。
しかし帝国は気づいていなかった。彼らの力が帝国を拡大し、恐るべき戦力を誇示していたことに。
自由になった『デイブレイク』のメンバー、エルフのクリス、バランス型のアキラ、強大な魔力を宿すジャック、杖さばきの達人ランラン、絶世の美女シエナは、今まで抑えていた実力を完全開放し、ゼロからユハ帝国を超える国を建国していく。
※この世界では、杖と魔法を使って戦闘を行います。しかし、あの稲妻型の傷を持つメガネの少年のように戦うわけではありません。どうやって戦うのかは、本文を読んでのお楽しみです。杖で戦う戦士のことを、本文では杖士(ブレイカー)と描写しています。
※舞台の雰囲気は中世ヨーロッパ〜近世ヨーロッパに近いです。
〜『デイブレイク』のメンバー紹介〜
・クリス(男・エルフ・570歳)
チームのリーダー。もともとはエルフの貴族の家系だったため、上品で高潔。白く透明感のある肌に、整った顔立ちである。エルフ特有のとがった耳も特徴的。メンバーからも信頼されているが……
・アキラ(男・人間・29歳)
杖術、身体能力、頭脳、魔力など、あらゆる面のバランスが取れたチームの主力。独特なユーモアのセンスがあり、ムードメーカーでもある。唯一の弱点が……
・ジャック(男・人間・34歳)
怪物級の魔力を持つ杖士。その魔力が強大すぎるがゆえに、普段はその魔力を抑え込んでいるため、感情をあまり出さない。チームで唯一の黒人で、ドレッドヘアが特徴的。戦闘で右腕を失って以来義手を装着しているが……
・ランラン(女・人間・25歳)
優れた杖の腕前を持ち、チームを支える杖士。陽気でチャレンジャーな一面もあり、可愛さも武器である。性格の共通点から、アキラと親しく、親友である。しかし実は……
・シエナ(女・人間・28歳)
絶世の美女。とはいっても杖士としての実力も高く、アキラと同じくバランス型である。誰もが羨む美貌をもっているが、本人はあまり自信がないらしく、相手の反応を確認しながら静かに話す。あるメンバーのことが……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる