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銀髪♂ルート(銀×黒)
8Ⅱ.触手 ★
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エルフの青年は、取り出した触手の1本1本に魔力を通し、その触手で青年の頬をぬるりと撫でた。
「んッ!」
「ずっと、これが欲しかったんだろう?」
黒髪の青年は目を開けた。長くて細い触手が4本、背後から出てうねってみせる。だが黒髪の青年が首を回してその先を辿っても、本体はない。青年はわずかに目を見開いた。
「魔物の、足……?」
「そうだ。案外、自由に動かせるぞ」
そう言って1本を青年の脇腹に寄せた。
「まっ…………!」
「なぜ逃げるんだ」
エルフの青年は巧みに体勢を変えて逃げ場をなくす。ようやく触手の先が黒髪の青年の脇腹に触れ、その粘液を擦り付ける。
「あぁッ、あッ……! っ……!」
ビクンッと青年の身体が跳ねる。抑えきれずに声をあげてしまい、青年は自らの口を手で塞ぎ、堪えるように目を閉じて震える。
「……っ……」
「……知ってはいたが……こんなにも触手が好きとはな」
「ち……ちが……っ」
「何が違う。あの時もお前は、気持ちよさそうにしていたな。俺達が傍にいたのに」
「な……っ、なんで、黙って……たんだよ……っ」
「あまりにもお前がよさそうだったからな。それとも、止めて欲しかったのか?」
「……っっ……」
言いながら、エルフの青年が触手の先で黒髪の青年の顎に触れる。青年は何も言えずに顔を逸らした。
「それで……コレで、どうして欲しいんだ?」
エルフの青年は、紅く染まった耳に囁く。青年は震え、横に首を振った。目には涙を湛えていた。
「そんなの、触られたら、俺……っ」
「言わないなら勝手にやるが?」
「……っ……」
「いいんだな?」
青年は何も言わない。エルフの青年は魔力を通した触手を持ち上げた。
「や、やさしく……しろ……っ」
咄嗟に青年が発した言葉に、エルフの青年は喉の奥で笑った。
「やさしく、な」
耳元で吐かれた不敵な声に、黒髪の青年は不安げに息を詰める。エルフの青年の手が、背後から青年の上着をたくしあげて肌を露にする。
反射的に、青年はその腕を、両の逆手でしがみつくように掴んだ。ギュッと目を瞑っている。
「見なくていいのか? せっかく獲ってきてやった触手だぞ」
「……お前、何を1人で狩ってきてんだよ……」
青年の言葉は冷静だったが、その声はこれから触れる触手への期待で震えてしまっていた。目を瞑ったのも、その様を見るだけで乱れてしまいそうだったからだ。
エルフの青年は、持ち上げた1本で頬を撫で、もう1本の先で胸に触れる。
「んぅ……っ」
エルフの腕を、青年は強い力で掴んだ。
「まだ、ほんの先が触れただけだぞ」
「はやく、やれよ……っ」
青年はほとんど言葉を返す余裕も無く、泣きそうな声をあげた。
胸の触手がクルリと円を描く。頬の触手は顎先を撫で、ややあって鎖骨をなぞった。
「……っ……っぅ……ぅぅ……!!」
青年は目を瞑ったまま、ビクビクと身体を震わせる。触手は彼の肌を透明な粘液で濡らしながら這っていく。
紅い首筋越しに、エルフの青年が囁く。
「本物みたいだろう?」
「……ふ……っ……ぅ……ッ」
黒髪の青年は目蓋を少し開いて、言葉の代わりに熱い吐息をはいた。
触手の1本が、下着の隙間から中に滑り込む。もぞもぞと中で蠢くと、青年は堪えきれずに声をあげ、腰を揺らした。
「っあッ! ふぁ……あ、あぁ……っ」
「そんなに……いいのか?」
黒髪の青年の瞳から涙が溢れる。
「あ……おれ……っ、触手に触られてるって思うと……っ」
「俺だがな?」
「……っうぅんっ……! あぁっ、わかっ、てるのに……っ、なん、で……ッ、ぁッ」
エルフの青年の腕にきつくしがみつく。
「そんなに腕を握ったら、痛いだろ」
「だって……っ、やさしくって、いったのに、おまえが……っ、ぜんぜん……っ」
「これ以上、どう優しくしろというんだ?」
エルフの青年の手が、黒髪の青年の顎を掴み、唇を奪う。突然、隙間から舌を差し込まれ、深いキスをされ、そのまま胸と局部とを触手に弄られる。黒髪の青年はただ刺激に翻弄され、快楽に悶えた。
「ん……ふぅ……ッんんぅ……!」
エルフの青年の細い舌が、口腔を撫でる。黒髪の青年は瞳を蕩けさせ、ビクビクと四肢を震わせた。
「ん……ッ!!」
不意にビクンッと大きく身体を跳ねて、下着の中に欲を解き放つ。腰が震え、痺れるような余韻が青年の身体を駆け巡る。
エルフが唇を離すと、銀糸が2人の唇を伝う。黒髪の男の瞳が羞恥に濡れ、揺れる。
「……イッたのか?」
黒髪の男は少し躊躇い、視線を逸らせて小さく頷く。
それから間も置かず、ビクッと身体を緊張させた。
「ん……っ、もう、イッた、から……っ、触手は……」
「もういいのか?」
「もう、いい……っ」
ほとんど泣きながら首を振る。
胸の触手はまだ突起に絡み付いて絞り出すようにうねっていたし、股の触手は吐き出したものを拭うようにモゾモゾと蠢いていた。
「本当にいらないのか?」
触手がピタリと動きを止める。黒髪の男は泣きそうな声をあげた。身体が疼いてどうしようもなかった。
「んぅ……っ…………っ」
「本当は、コレで身体中を撫でまわして、もっとイカせて欲しいんじゃないのか?」
「ひぅっ……ッ」
青年は、耳に囁かれただけで、強く身を震わせた。
エルフの青年の手が、彼の顎にかかった。
「何も考えるな……望み通りにしてやる……」
蠱惑的な声に、黒髪の青年は背筋がゾクゾクと震えるのを感じた。
「んッ!」
「ずっと、これが欲しかったんだろう?」
黒髪の青年は目を開けた。長くて細い触手が4本、背後から出てうねってみせる。だが黒髪の青年が首を回してその先を辿っても、本体はない。青年はわずかに目を見開いた。
「魔物の、足……?」
「そうだ。案外、自由に動かせるぞ」
そう言って1本を青年の脇腹に寄せた。
「まっ…………!」
「なぜ逃げるんだ」
エルフの青年は巧みに体勢を変えて逃げ場をなくす。ようやく触手の先が黒髪の青年の脇腹に触れ、その粘液を擦り付ける。
「あぁッ、あッ……! っ……!」
ビクンッと青年の身体が跳ねる。抑えきれずに声をあげてしまい、青年は自らの口を手で塞ぎ、堪えるように目を閉じて震える。
「……っ……」
「……知ってはいたが……こんなにも触手が好きとはな」
「ち……ちが……っ」
「何が違う。あの時もお前は、気持ちよさそうにしていたな。俺達が傍にいたのに」
「な……っ、なんで、黙って……たんだよ……っ」
「あまりにもお前がよさそうだったからな。それとも、止めて欲しかったのか?」
「……っっ……」
言いながら、エルフの青年が触手の先で黒髪の青年の顎に触れる。青年は何も言えずに顔を逸らした。
「それで……コレで、どうして欲しいんだ?」
エルフの青年は、紅く染まった耳に囁く。青年は震え、横に首を振った。目には涙を湛えていた。
「そんなの、触られたら、俺……っ」
「言わないなら勝手にやるが?」
「……っ……」
「いいんだな?」
青年は何も言わない。エルフの青年は魔力を通した触手を持ち上げた。
「や、やさしく……しろ……っ」
咄嗟に青年が発した言葉に、エルフの青年は喉の奥で笑った。
「やさしく、な」
耳元で吐かれた不敵な声に、黒髪の青年は不安げに息を詰める。エルフの青年の手が、背後から青年の上着をたくしあげて肌を露にする。
反射的に、青年はその腕を、両の逆手でしがみつくように掴んだ。ギュッと目を瞑っている。
「見なくていいのか? せっかく獲ってきてやった触手だぞ」
「……お前、何を1人で狩ってきてんだよ……」
青年の言葉は冷静だったが、その声はこれから触れる触手への期待で震えてしまっていた。目を瞑ったのも、その様を見るだけで乱れてしまいそうだったからだ。
エルフの青年は、持ち上げた1本で頬を撫で、もう1本の先で胸に触れる。
「んぅ……っ」
エルフの腕を、青年は強い力で掴んだ。
「まだ、ほんの先が触れただけだぞ」
「はやく、やれよ……っ」
青年はほとんど言葉を返す余裕も無く、泣きそうな声をあげた。
胸の触手がクルリと円を描く。頬の触手は顎先を撫で、ややあって鎖骨をなぞった。
「……っ……っぅ……ぅぅ……!!」
青年は目を瞑ったまま、ビクビクと身体を震わせる。触手は彼の肌を透明な粘液で濡らしながら這っていく。
紅い首筋越しに、エルフの青年が囁く。
「本物みたいだろう?」
「……ふ……っ……ぅ……ッ」
黒髪の青年は目蓋を少し開いて、言葉の代わりに熱い吐息をはいた。
触手の1本が、下着の隙間から中に滑り込む。もぞもぞと中で蠢くと、青年は堪えきれずに声をあげ、腰を揺らした。
「っあッ! ふぁ……あ、あぁ……っ」
「そんなに……いいのか?」
黒髪の青年の瞳から涙が溢れる。
「あ……おれ……っ、触手に触られてるって思うと……っ」
「俺だがな?」
「……っうぅんっ……! あぁっ、わかっ、てるのに……っ、なん、で……ッ、ぁッ」
エルフの青年の腕にきつくしがみつく。
「そんなに腕を握ったら、痛いだろ」
「だって……っ、やさしくって、いったのに、おまえが……っ、ぜんぜん……っ」
「これ以上、どう優しくしろというんだ?」
エルフの青年の手が、黒髪の青年の顎を掴み、唇を奪う。突然、隙間から舌を差し込まれ、深いキスをされ、そのまま胸と局部とを触手に弄られる。黒髪の青年はただ刺激に翻弄され、快楽に悶えた。
「ん……ふぅ……ッんんぅ……!」
エルフの青年の細い舌が、口腔を撫でる。黒髪の青年は瞳を蕩けさせ、ビクビクと四肢を震わせた。
「ん……ッ!!」
不意にビクンッと大きく身体を跳ねて、下着の中に欲を解き放つ。腰が震え、痺れるような余韻が青年の身体を駆け巡る。
エルフが唇を離すと、銀糸が2人の唇を伝う。黒髪の男の瞳が羞恥に濡れ、揺れる。
「……イッたのか?」
黒髪の男は少し躊躇い、視線を逸らせて小さく頷く。
それから間も置かず、ビクッと身体を緊張させた。
「ん……っ、もう、イッた、から……っ、触手は……」
「もういいのか?」
「もう、いい……っ」
ほとんど泣きながら首を振る。
胸の触手はまだ突起に絡み付いて絞り出すようにうねっていたし、股の触手は吐き出したものを拭うようにモゾモゾと蠢いていた。
「本当にいらないのか?」
触手がピタリと動きを止める。黒髪の男は泣きそうな声をあげた。身体が疼いてどうしようもなかった。
「んぅ……っ…………っ」
「本当は、コレで身体中を撫でまわして、もっとイカせて欲しいんじゃないのか?」
「ひぅっ……ッ」
青年は、耳に囁かれただけで、強く身を震わせた。
エルフの青年の手が、彼の顎にかかった。
「何も考えるな……望み通りにしてやる……」
蠱惑的な声に、黒髪の青年は背筋がゾクゾクと震えるのを感じた。
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