DT腐男子の妄想録

風枝ちよ

文字の大きさ
上 下
3 / 79
家庭教師と保健体育

受け目線

しおりを挟む
「今日は、お母さんはいないのかな?」

家庭教師が、そんなことを聞いてきた。
たぶん、いつもはお母さんがお菓子を持ってくるのに、今日は来なかったからだろう。

「はい。仕事で遅くなるって……」
「ふうん?じゃあ、お父さ……いや、ごめん」

“お父さん”と言おうとして、言い淀んだ。

うちは、母子家庭だ。
僕が小さい頃(と言っても覚えてないから聞いた話なんだけど)、お父さんは、浮気していたのがバレて、家を出て行ったらしい。

「あ、気にしてないですよ」
「そっか……」
「でも、どうして聞くんですか?」
「ちょっとね」

………?

「ど、どんどん解こう!ほら、ここはね、円周角の定理で、」

誤魔化されたみたいだけど、僕は問題を解いた。

「お、ここあってる!でも、ここ違うね。カン違いじゃない?」
「ホントだ。気をつけないと……」

先生は、とても優しい。
間違ったところは僕がわかるまで教えてくれる。

そして、イケメン、なんだよね。
僕はいつの間にか、先生に対して恋心とも呼べないような淡い思いを抱いていた。

一緒にいると、ドキドキする。
先生の前では、格好つけたくなる。
気を引きたい、と思う。

恋。

そう気づいたとき同時に、絶望感を味わった。
僕は、男だ。
これは、絶対に叶わない恋なんだ。

でも、恋してしまったものは、すぐには消せない。

僕は、とてもモヤモヤした気持ちを抱えている。

「大丈夫?ぼーっとしてたみたいだけど」
「は、はい!大丈夫です」
「きつかったら言ってね」
「はい。ありがとうございます」

こういう時も、だめだ。
さりげない気遣い。
さらに、誰もいない家で2人っきりという状況を、意識してしまう。
そして、絶対に叶わない恋ということを思い出し、辛くなる。

「次の問題いこうか。次は、相似だね。苦手だったっけ?」
「そうですね、少し……」
「相似っていうのは、」

先生は教え方がとても上手い。
すうっと頭に入ってくる。
家庭教師を始めてから、成績が上がったんだよね。

でも今日は、集中できない。
親が家にいないから、つい、先生とのデートを、想像してしまう。

映画を観て、ゴハン食べながら感想言い合って、ショッピングしたりして、最後別れるときに、チ、チチチ、チュー!!!

うわあぁぁああぁっっ!!!!!!!

考えるだけで、顔が赤くなる。
ダメだ、集中しないと!
頭を振って、妄想を追い出す。

えーーっと、この問題は中点連結定理を使って、
中点連結定理?
チューテンレンケツテーリ?
チュー?

わああぁあぁぁっっ!!!!!

違う違う違う違う違う違う違う違うぅぅうぅ!!!!
何を考えてるんだ僕は!!!
中点連結定理で興奮するなんて!!
集中しないと!!!!!

ブンブンブンッ

頭をもげそうなくらい振りまくる。
煩悩を吹き飛ばす。

「だ、大丈夫?」
「はぁっ、はぁっ、………大丈夫、です」
「今日は珍しくあまり集中できてないね」
「すみません……」
「別の勉強しようか」
「別の、勉強?」

先生はそこでニヤリと笑い、

「保健体育だよ」

高らかに宣言した。



「………んっ…///」
「あれ、気持ちよくなってるの?ダメだよ。大事な勉強なんだから」
「…で、でもっ……//」

クチュクチュクチュ
僕は椅子に座っている。
先生は僕の後ろから手を伸ばし、チンコをさすっている。

「集中して」
「ムリですっ///」

今日の先生、なんか変だ。

「ここが、陰茎だね。いい?」
「はぁっ……は、はい///」

クチュクチュクチュ
我慢汁が、卑猥な音を立てる。

「ここは睾丸だね」
「……っ!//」

金玉を揉まれる。

「ちょっと暗くて見にくいね。向き変えようか」
「え?」

僕の椅子は回るようになっている。
クルッと180度回転し、部屋の中央に脚が向く。
先生と向かい合う形になる。

「勉強を続けるよ。お、もう陰毛が生えてるんだね」
「み、見ないで……//」

ギンギンになったチンコを、先生は優しく撫でる。

「美味しそう……食べていい?」

パクッ
亀頭を口に含まれる。

「………!!///」
「おいひい……」
「いやっ……やめ、て……//」
「はい、やめます」

え?

先生は椅子を回転させ、元に戻した。

「問題の続き解こうか。ほら、早く」

えぇっ??

「どうしたの?言わないとわかんないよ?」

そうか、先生は僕に言わせようとしてるんだ。
卑猥なコトバを。
それを見て、楽しむんだ。

ドSだ。

恥ずかしいから言いたくない。
でも、言わないと、このチンコがおさまらない。

「何もない?だったら良いけど」
「あ、の……//」
「何?」
「舐めて、ください………//」
「どこを?」

ニヤニヤしながら、僕の赤くなった顔を見ている。

「チ、チン、コ………///」

顔から湯気が出そうだ。

「よく言えました」

先生はまた椅子を回し、向かい合わせる。

ペロッ
裏スジを舐められる。

「……あっ!!!!///」

ビクッと、竿が震える。

ハムハム
金玉を甘噛みされる。

「あうっ……///」

カウパーと先生の唾液で、ドロドロになる。

ジュボッ
肉棒が、先生の口に吸い込まれる。

「……ぅ…////」

根元まで咥えられ、味わったことのない快感が全身を襲う。

ジュポジュポジュポ
出たり、入ったり、出たりする。

「…ぁんっ……//」
「ほうへふほ?ひーほ?」
「ぁ……咥えたまま、喋らない、で………///」

絶頂へと、駆け上る。

「……うあぁっ!////」

ドピュッ!!
先生の口の中に、出してしまった。

「ご、ごめん、なさい……//」

ゴックン

「ん?全然いいよ?むしろ大歓迎」

え?“ゴックン”?

「ののの飲んだんですか?!」
「うん。なんで?」
「いやだって、汚いでしょ!?」
「おいしいよ?」
「そんな……///」

ガチャ
玄関が開く音がした。

「お母さん帰ってきたみたいだね。問題の続きしようか」

先生が椅子をもとどおりにする。
僕は、衝撃が消えないまま問題に向かう。

「次のテストでいい点取ったら、もっとすごいコトしてあげる」

先生が耳元でボソッと言った。
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

巻き戻り令息の脱・悪役計画

BL / 連載中 24h.ポイント:76,219pt お気に入り:3,702

ある日、近所の少年と異世界に飛ばされて保護者になりました。

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:582pt お気に入り:1,150

muro - 使われたい男、使う男 -

BL / 連載中 24h.ポイント:859pt お気に入り:247

快楽短編集①

BL / 完結 24h.ポイント:901pt お気に入り:525

ノンケの俺がメス堕ち肉便器になるまで

BL / 完結 24h.ポイント:411pt お気に入り:1,585

生涯専用おまんこ宣言♡

BL / 完結 24h.ポイント:1,554pt お気に入り:57

SMの世界

BL / 連載中 24h.ポイント:333pt お気に入り:389

夢堕 < ユメオチ > 淫夢に堕とされる夜

BL / 完結 24h.ポイント:156pt お気に入り:5

【完結】運があるのか、ないのか…【時々更新かも】

BL / 連載中 24h.ポイント:1,478pt お気に入り:206

処理中です...