68 / 79
幽霊
受け目線
しおりを挟む
実は僕は幽霊なんだけど、とあるアパートの一階の隅の端の部屋に住んでいる。
住んでいるというか取り憑いている。
縛られている。
幽霊になったのなんてすごく前だから、なんで幽霊になったかなんて覚えてない。
何をやり残したのかも、どんな怨みを抱いていたのかも。
覚えてないけど僕はずっとこの部屋にいる。
幽霊は意外と楽だ。
食べなくていいし、色んなことをしなくていいし。
でもそろそろ。
成仏したいような気がする。
ガチャ、とドアが開いた。
僕は壁を通るので使ってなかったけど。
人間かな、と身構える。
「今日からここが俺の家か……」
入ってきたおっさんが呟く。
「おっさんじゃない、お兄さんだ」
「おっさん、見えてんの?」
「お兄さんだけどな。ってか、なにそれ。ドッキリ?」
おっさんは動揺もせずに訊く。
ちょっとは驚けよ。
「僕、幽霊だから」
「は?」
いたって常識人のおっさんは信じない。
「幽霊。信じてないだろ?」
「だって、見えるし」
「見えたら幽霊じゃねーのかよ……」
僕はす、と宙に浮いてそのまま天井を突き抜ける。
部屋の外を回って、おっさんの後ろの壁から姿を見せる。
「信じた?」
「うん、まぁ。よくわかんないけど、信じておくよ」
夜になった。
おっさんは布団を敷いて寝ようとする。
寝ないといけないなんて人間めんどくさ。
「真樹、寝ないの?」
「僕は幽霊だからな」
「じゃあさ、隣にいてくれない?」
「何言ってんの」
変態かよ。
「おっさん言うな」
「なんて一緒に寝なきゃいけねーんだよ、おっさん」
「このアパート古いからさ、……出そうじゃない?」
出るって……。
ああ、幽霊のことか。
「もう僕が出てんだけど」
それもそうか、とおっさんが言う。
おっさん、アホだな。
存在してきた年数的に僕のほうが上だからかな。
「とにかく、一緒に寝たいんだけど……駄目、かな」
「そんなに言うなら寝てやるよ」
「ありがと」
す、と布団の中に入る。
久しぶりに熱を感じる。
「っ!?///」
さすさす、とおっさんの手が尻を触る。
「ばっ……! 何触ってんだよ?!」
「叫んでもいいけど、聞こえないよ?」
「……っ」
「それに、」
おっさんがニヤリと笑う。
「幽霊に人権なんてないから」
この鬼畜が。
今まで僕を見えてる人もいたけどもっと優しかったぞ?
呪い殺すぞ。
「待って、逃げるの?」
ぐ、と抱きしめられる。
「……離さないよ」
僕の子供のままの筋力では腕を剥がすことができない。
ばたばた、と足を動かすだけの抵抗。
「いい、よね」
「五月蝿え……おっさんのくせに」
「あれ、そんなこと言うんだ?」
おっさんの手がお尻を滑って、的確に入口を触る。
「……っ! ばか、そこは……///」
ぬちゅ
おっさんの指が中に入ってくる。
「んっ……!////」
「感じてるの?」
「そんなこと…っ……ねーし///」
おっさんの指が中を拡げていく。
「ぁっ! …はぁ……////」
ぬっちゅぬっちゅ
指が中を掻き回す。
気持ちよくなんてねーけど。
「……ぁ…はぁんっ!////」
腰が無意識に動く。
もっと感じたい、って身体が叫ぶ。
ぬちょ、と指が抜かれる。
おっさんが服を脱ぐ。
「ここまでしたんだから、いいよね?」
おっさんの屹立が反っている。
「逃げないみたいだし」
足を開かれる。
僕の恥部が晒される。
「んっ……ぁあっ!////」
屹立が入口を裂いて入ってくる。
「ちょ、おっさん……ぁっ!////」
「ん? おっさん?」
おっさんだろうが、と呟く。
ぱんっ、と腰を強く打たれる。
「やぁっ! …まっ……激し、い…っ!/////」
ぱちゅっぱちゅっ
「はぁっ! ゃんっ! ……あぁんっ!////」
おっさんの太い屹立が中を貫く。
段差が肉壁を擦って、奥を突いて。
「お兄さん、な?」
「……五月蝿え、おっさん…ふわぁっ!?/////」
強く擦られる。
おっさんの腰は小刻みに激しく動いて、ぐりぐりと内側を削られる。
意識が飛びそうになるのを堪える。
「ゃっ! そんなに激しく…すんな……っ!////」
ぱちゅんっぱちゅんっ
「……ぁあっ! はぁあっ!////」
ぐり、と奥を開かれる。
屹立が中を抉る。
「ゃっ……ぁああんっ!/////」
ビク、と身体が痙攣して意識が軽く飛ぶ。
僕の屹立から白濁が零れる。
はぁ、と荒い吐息。
「ひゃっ! 今だめ……っ!/////」
おっさんの腰がまた動く。
屹立は何度も中を抉っていく。
「ぁんっ! …ゃ……はぁんっ!////」
「お兄さん、じゃないのか?」
ぐちゅっぐちゅっ
「は…ゃあっ! ゃんっ/////」
中を掻き回される。
屹立がぐりぐり抉って、当たってなかったところも全部。
「……お兄さん…っ! やめろっつってんだ…ぁっ!////」
「よく言えたな」
「ぁんっ! なんで激し、く……ゃあっ!/////」
「ご褒美だ」
ぱちゅっ、と腰を突かれる。
屹立が中で膨らんで圧迫する。
「ゃんっ! ぁ……はぁああんっ!!//////」
僕は意識を手放す。
薄れいく意識の中で、中に零される白濁の感覚と、昔の思い出が脳を駆ける。
ああ、僕は。
愛を求めていたんだな、と。
愛なんていうあやふやなものを求めていた。
ずっと。
それが今こんな形で注がれて。
僕の魂は天へと昇っていく。
「やっほ、おっさん」
見たことのあるアパートのドアを開ける。
「あれ、真樹?」
おっさんの不意をつかれた顔。
くく、と僕は心の中で笑う。
「おっさん、来てやったぜ」
「成仏したんじゃなかったの?」
「んーなんか、また元の身体に戻ったっぽい」
へぇ、とおっさんはなんでもないことのように言う。
あとおっさんじゃなくてお兄さん、な。
おっけ、おっさん。
「っていうか真樹、」
おっさんが僕の目を見下ろす。
「俺が見えてんの?」
「は? ……マジ?」
住んでいるというか取り憑いている。
縛られている。
幽霊になったのなんてすごく前だから、なんで幽霊になったかなんて覚えてない。
何をやり残したのかも、どんな怨みを抱いていたのかも。
覚えてないけど僕はずっとこの部屋にいる。
幽霊は意外と楽だ。
食べなくていいし、色んなことをしなくていいし。
でもそろそろ。
成仏したいような気がする。
ガチャ、とドアが開いた。
僕は壁を通るので使ってなかったけど。
人間かな、と身構える。
「今日からここが俺の家か……」
入ってきたおっさんが呟く。
「おっさんじゃない、お兄さんだ」
「おっさん、見えてんの?」
「お兄さんだけどな。ってか、なにそれ。ドッキリ?」
おっさんは動揺もせずに訊く。
ちょっとは驚けよ。
「僕、幽霊だから」
「は?」
いたって常識人のおっさんは信じない。
「幽霊。信じてないだろ?」
「だって、見えるし」
「見えたら幽霊じゃねーのかよ……」
僕はす、と宙に浮いてそのまま天井を突き抜ける。
部屋の外を回って、おっさんの後ろの壁から姿を見せる。
「信じた?」
「うん、まぁ。よくわかんないけど、信じておくよ」
夜になった。
おっさんは布団を敷いて寝ようとする。
寝ないといけないなんて人間めんどくさ。
「真樹、寝ないの?」
「僕は幽霊だからな」
「じゃあさ、隣にいてくれない?」
「何言ってんの」
変態かよ。
「おっさん言うな」
「なんて一緒に寝なきゃいけねーんだよ、おっさん」
「このアパート古いからさ、……出そうじゃない?」
出るって……。
ああ、幽霊のことか。
「もう僕が出てんだけど」
それもそうか、とおっさんが言う。
おっさん、アホだな。
存在してきた年数的に僕のほうが上だからかな。
「とにかく、一緒に寝たいんだけど……駄目、かな」
「そんなに言うなら寝てやるよ」
「ありがと」
す、と布団の中に入る。
久しぶりに熱を感じる。
「っ!?///」
さすさす、とおっさんの手が尻を触る。
「ばっ……! 何触ってんだよ?!」
「叫んでもいいけど、聞こえないよ?」
「……っ」
「それに、」
おっさんがニヤリと笑う。
「幽霊に人権なんてないから」
この鬼畜が。
今まで僕を見えてる人もいたけどもっと優しかったぞ?
呪い殺すぞ。
「待って、逃げるの?」
ぐ、と抱きしめられる。
「……離さないよ」
僕の子供のままの筋力では腕を剥がすことができない。
ばたばた、と足を動かすだけの抵抗。
「いい、よね」
「五月蝿え……おっさんのくせに」
「あれ、そんなこと言うんだ?」
おっさんの手がお尻を滑って、的確に入口を触る。
「……っ! ばか、そこは……///」
ぬちゅ
おっさんの指が中に入ってくる。
「んっ……!////」
「感じてるの?」
「そんなこと…っ……ねーし///」
おっさんの指が中を拡げていく。
「ぁっ! …はぁ……////」
ぬっちゅぬっちゅ
指が中を掻き回す。
気持ちよくなんてねーけど。
「……ぁ…はぁんっ!////」
腰が無意識に動く。
もっと感じたい、って身体が叫ぶ。
ぬちょ、と指が抜かれる。
おっさんが服を脱ぐ。
「ここまでしたんだから、いいよね?」
おっさんの屹立が反っている。
「逃げないみたいだし」
足を開かれる。
僕の恥部が晒される。
「んっ……ぁあっ!////」
屹立が入口を裂いて入ってくる。
「ちょ、おっさん……ぁっ!////」
「ん? おっさん?」
おっさんだろうが、と呟く。
ぱんっ、と腰を強く打たれる。
「やぁっ! …まっ……激し、い…っ!/////」
ぱちゅっぱちゅっ
「はぁっ! ゃんっ! ……あぁんっ!////」
おっさんの太い屹立が中を貫く。
段差が肉壁を擦って、奥を突いて。
「お兄さん、な?」
「……五月蝿え、おっさん…ふわぁっ!?/////」
強く擦られる。
おっさんの腰は小刻みに激しく動いて、ぐりぐりと内側を削られる。
意識が飛びそうになるのを堪える。
「ゃっ! そんなに激しく…すんな……っ!////」
ぱちゅんっぱちゅんっ
「……ぁあっ! はぁあっ!////」
ぐり、と奥を開かれる。
屹立が中を抉る。
「ゃっ……ぁああんっ!/////」
ビク、と身体が痙攣して意識が軽く飛ぶ。
僕の屹立から白濁が零れる。
はぁ、と荒い吐息。
「ひゃっ! 今だめ……っ!/////」
おっさんの腰がまた動く。
屹立は何度も中を抉っていく。
「ぁんっ! …ゃ……はぁんっ!////」
「お兄さん、じゃないのか?」
ぐちゅっぐちゅっ
「は…ゃあっ! ゃんっ/////」
中を掻き回される。
屹立がぐりぐり抉って、当たってなかったところも全部。
「……お兄さん…っ! やめろっつってんだ…ぁっ!////」
「よく言えたな」
「ぁんっ! なんで激し、く……ゃあっ!/////」
「ご褒美だ」
ぱちゅっ、と腰を突かれる。
屹立が中で膨らんで圧迫する。
「ゃんっ! ぁ……はぁああんっ!!//////」
僕は意識を手放す。
薄れいく意識の中で、中に零される白濁の感覚と、昔の思い出が脳を駆ける。
ああ、僕は。
愛を求めていたんだな、と。
愛なんていうあやふやなものを求めていた。
ずっと。
それが今こんな形で注がれて。
僕の魂は天へと昇っていく。
「やっほ、おっさん」
見たことのあるアパートのドアを開ける。
「あれ、真樹?」
おっさんの不意をつかれた顔。
くく、と僕は心の中で笑う。
「おっさん、来てやったぜ」
「成仏したんじゃなかったの?」
「んーなんか、また元の身体に戻ったっぽい」
へぇ、とおっさんはなんでもないことのように言う。
あとおっさんじゃなくてお兄さん、な。
おっけ、おっさん。
「っていうか真樹、」
おっさんが僕の目を見下ろす。
「俺が見えてんの?」
「は? ……マジ?」
0
お気に入りに追加
164
あなたにおすすめの小説
溺愛前提のちょっといじわるなタイプの短編集
あかさたな!
BL
全話独立したお話です。
溺愛前提のラブラブ感と
ちょっぴりいじわるをしちゃうスパイスを加えた短編集になっております。
いきなりオトナな内容に入るので、ご注意を!
【片思いしていた相手の数年越しに知った裏の顔】【モテ男に徐々に心を開いていく恋愛初心者】【久しぶりの夜は燃える】【伝説の狼男と恋に落ちる】【ヤンキーを喰う生徒会長】【犬の躾に抜かりがないご主人様】【取引先の年下に屈服するリーマン】【優秀な弟子に可愛がられる師匠】【ケンカの後の夜は甘い】【好きな子を守りたい故に】【マンネリを打ち明けると進み出す】【キスだけじゃあ我慢できない】【マッサージという名目だけど】【尿道攻めというやつ】【ミニスカといえば】【ステージで新人に喰われる】
------------------
【2021/10/29を持って、こちらの短編集を完結致します。
同シリーズの[完結済み・年上が溺愛される短編集]
等もあるので、詳しくはプロフィールをご覧いただけると幸いです。
ありがとうございました。
引き続き応援いただけると幸いです。】
保健室の秘密...
とんすけ
大衆娯楽
僕のクラスには、保健室に登校している「吉田さん」という女の子がいた。
吉田さんは目が大きくてとても可愛らしく、いつも艶々な髪をなびかせていた。
吉田さんはクラスにあまりなじめておらず、朝のHRが終わると帰りの時間まで保健室で過ごしていた。
僕は吉田さんと話したことはなかったけれど、大人っぽさと綺麗な容姿を持つ吉田さんに密かに惹かれていた。
そんな吉田さんには、ある噂があった。
「授業中に保健室に行けば、性処理をしてくれる子がいる」
それが吉田さんだと、男子の間で噂になっていた。
獣人の里の仕置き小屋
真木
恋愛
ある狼獣人の里には、仕置き小屋というところがある。
獣人は愛情深く、その執着ゆえに伴侶が逃げ出すとき、獣人の夫が伴侶に仕置きをするところだ。
今夜もまた一人、里から出ようとして仕置き小屋に連れられてきた少女がいた。
仕置き小屋にあるものを見て、彼女は……。
【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集
あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。
こちらの短編集は
絶対支配な攻めが、
快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす
1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。
不定期更新ですが、
1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
書きかけの長編が止まってますが、
短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。
よろしくお願いします!
アダルトショップでオナホになった俺
ミヒロ
BL
初めて同士の長年の交際をしていた彼氏と喧嘩別れした弘樹。
覚えてしまった快楽に負け、彼女へのプレゼントというていで、と自分を慰める為にアダルトショップに行ったものの。
バイブやローションの品定めしていた弘樹自身が客や後には店員にオナホになる話し。
※表紙イラスト as-AIart- 様(素敵なイラストありがとうございます!)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる