50 / 79
「引っ越しの手伝いのお礼何がいい?」「童貞もらってください!」「……童貞、なの?」
攻め目線
しおりを挟む
「童貞もらってください!」
もはや脊髄反射的に、耳からそのまま喉に命令が送られたみたいに、気付いたら言っていた。
なんか言ってるな、と言った後に脳が認識した。
俺何言ってるんだろ。
失敗してるなぁ、と他人事のように思う。
客観視して現実逃避してみる。
真冬の動揺が空気で伝わる。
「この通りです!」
額を床すれすれまで下げる。
膝は折り曲げて正座。
そこから床に手をついて上体を倒している。
ザ☆DOGEZAって感じの土下座。
真冬はさらに動揺する。
「……えっと」
ボソッと呟くように、言う。
俺は少し目線を上げる。
「童貞、なの?」
そのちょっと前のこと。
「終わったね」
「おう」
段ボールを床に下ろして一息つく。
「今日は手伝ってくれて、ありがと」
真冬が俺を見て、言う。
その微笑みに俺の心臓は鼓動を速める。
そのまま限界を迎えて壊れそうなほどに。
「まぁ、暇だしな。いつでも呼んでいいぜ?」
真冬がふふ、と笑う。
全身が心臓になったみたいに。
「何かお礼、したいんだけど」
お礼考えてなかったなぁ、と真冬が呟く。
「お礼、何がいい?」
「童貞もらってください!」
ここから冒頭。
俺は床と一体化するほどに自分の身体を押し潰して、何かの塊みたいになって。
「この通りです!」
床にめり込んでしまうくらいに、深くふかく額を押す。
「……えっと。童貞、なの?」
真冬の柔らかい声が空気を震わす。
そこなの。
そこ訊かれるとか思ってなかったから。
「童貞だけど……なんで?」
「鶯くん、結構ヤってそうだから…」
「ヤってねーよ?!」
俺そういう風に見られてたのショック。
よかった、と真冬が微笑む。
何がよかったんだろ。
「ぼくで童貞捨てるって、こと?」
「童貞を捧げるんだよ」
「要はその……そういうこと、をするんだよね…」
「うん」
真冬が恥ずかしそうに言う。
せっくすに恥ずかしい要素はない。
けど恥ずかしがるのはすき。
「そんなのでいいの?」
そんなのなの?
せっくすってそんなのに入るの?
むしろ最上級じゃない?
「鶯くんがいいなら、いいけど」
いい。
すごくいい。
「なら、……シよっか」
ヤります。
俺は即座に土下座から正座に移行して、真冬に近付く。
腕で真冬の身体を抱きしめて、こいつ見た目より細いな、そのまま押し倒す。
「……痛いよ…///」
「ご、ごめん! ……俺童貞だから」
童貞という免罪符。
例えば童貞なら失敗しても笑って許せるような、失敗が逆に萌え、みたいな。
「キス、してもいいか…?」
「ん……///」
真冬が目を瞑る。
ピンク色の唇がふるふると潤っている。
真冬とキスとかしていいんだろうか。
さっき流れで童貞もらってくださいとは言ったけど、流してもらうギャグだったし、本当にいいとか言われると思わなかったし。
「……来ないの?」
「馬鹿。童貞だもん」
そっとキスをする。
ふに、と柔らかく唇が沈む。
「…童貞くさいキスだね」
「童貞だからな」
「下、…触らないの?」
「今から触るんだよ」
躊躇しつつも、下に手を伸ばす。
何故か真冬がリードしてるんだけど。
もしかして真冬はもうヤりまくってるんじゃないかな、と余計な考えが頭をよぎる。
だって俺が童貞なの驚いてたし。
自分がそうじゃないから、俺が童貞だってことに驚愕したのかもしれない。
なんか慣れてるのも。
真冬の行動ひとつひとつがそう見えてくる。
「……んぁんっ!////」
真冬の股間あたりを弄ると、何かに当たって真冬の腰が跳ねた。
ここがいいのかな。
押してみると、指が入った。
ここの中も誰かが触ってたんだと思うと泣きそうになる。
「ん……気持ちいい…っ////」
「ここ、でいいのか…?」
俺は間抜けな声を出す。
ここもあそこもないだろうに。
「いい……ぁんっ! …ゃ……///」
俺の重い思考は、真冬の喘ぎ声に掻き消される。
「ぁ…ゃん……ぁっ////」
俺が何を考えていようとも、俺の指はひとりでに動いて真冬の中を掻き回す。
中が解れてくる。
「…はぁ……もう、挿れていいよ……///」
真冬が足を開く。
足の付け根が光に照らされて、入口が見える。
ぬとぉ…と液が垂れてくる。
「……真冬って、さ」
「なに?」
挿れないの、と笑いながら訊いてくる。
「俺以外とも、こういうことしてんの?」
「初めて、だけど…」
「初めてなの?」
「……うん」
えっ。
初めてなの。
初めてでこんなに慣れてるのか。
童貞オーラを身に纏った俺とは逆だな。
「なんで慣れてんの?」
「な、慣れてないよ!///」
真冬が顔を赤くして否定する。
「慣れてたじゃん」
「だって……ひとりで、シてたし///」
「ひとりで?」
「違う! 別に鶯くんを想像しながらとか、そんなんじゃないし…///」
墓穴掘ってるけど。
掘られる前に掘ってるけど。
「引かないで……///」
くすん、と真冬が涙目になる。
引いてない。
ってゆうか何その萌えの塊。
「じゃあ、今ヤってみてよ」
童貞くさいね、って目で見てくる。
お前も童貞だろうが。
真冬が足を開いて、指を入口に持ってくる。
ヌチュ、と指が入る。
「ん…ぁんんっ……はぁんっ////」
ヌチュヌチュ、と指が動いて音が出る。
「ぁっ…ゃんっ! ぁはん……////」
指がもう一本増える。
グチュグチュグチュ、と掻き混ぜられて液が漏れる。
俺の目は真冬に固定されて動かない。
「……んっ…んぁっ……ゃ…/////」
「なんか…エロい///」
「そんなに見ないでぇ……っ///」
クチョクチョと指が動く。
俺の童貞ちんこがむくむくと増大する。
「真冬、挿れたい……っ////」
がば、と真冬の足を開いて腰を入れる。
真冬の顔がすぐ近くにある。
「ひゃんっ! 乱暴だよぉ…///」
「ごめん…」
ぬち、と真冬が指で入口を開く。
「いいよ。…来て/////」
俺のちんこを入口に当てる。
あったかい。
「……挿れるぞ」
ぐ、と腰を押す。
「ゃん……っ////」
ちんこが熱に包まれて、なんかもう最高で神。
挿れてるだけで射精しそうで、まだ半分も入ってないのに。
また腰を押す。
ちんこが飲まれていく。
「ゃ……ぁはんっ! ふと、い……っ////」
ずぶずぶとちんこが吸い込まれて、根元まですっぽりと熱に包まれる。
「…ん……はぁ///」
中は柔らかく熟れてねっとりと絡みついて。
止まっているのに中はうねって、俺はもうイきそうになる。
「動いて、いいか?///」
「…うん……///」
ぬ、と腰を引く。
ぬとぉーっと内側が絡みついてくる。
腰を押し出す。
ぬちゅんっ、と液が跳ねる。
ぬちゅっぬちゅっ
「ぁっ…ゃあんっ! …ぁ、……はぁっ////」
ぬるぬると滑って擦って絡みついて。
俺はもう射精したくて、でもまだ感じていたくて。
腰をゆっくりと動かす。
ぬちゅ……ぬちゅ……
「ぁ……ひゃん………ゃ…はぁ////」
ゆっくりすると、逆に内側をしっかりと感じてしまって。
「…はぁ……ん…んぁ……ぁ////」
ぬちゅっ……ぬちゅっ……
快感が溜まっていく。
「…うぐいす、くん……っ/////」
真冬が蕩けた顔で俺の名前を呼ぶ。
声は耳を溶かして、脳に入って。
中が締めてくる。
「まふゆ……!////」
腰が自然と速くなる。
ぬちっぬちっぬちっ
液が溢れて床を濡らす。
「ぁっ! …ゃんっ! はげし、いっ…!////」
俺のちんこを内側が擦る。
「……ぁんっ! ひゃふっ! ひぁん…っ!////」
中に締め付けられる。
きゅんきゅんと鳴いて、俺から搾り取る。
「……まふゆ…っ!//////」
俺は真冬の奥に、精液を放つ。
真冬の身体がピクン、と跳ねる。
「童貞卒業、おめでと」
真冬が微笑んで言う。
「……ありがと」
喜んでもいいのかな、……いいよね。
大変喜ばしいことです。
「この部屋、」
真冬が部屋を見回して言う。
運んだ段ボールはまだ開けられてなくて、殺風景にも見える。
こんなに開けるの大変そうだな。
「ひとりで住むのは広いんだよね」
「……ペット、飼うの?」
意外に家族と離れるのは寂しいのかな。
「ペットじゃなくて、」
真冬が俺の目を見る。
どきん、と心臓が跳ねる。
「一緒に、住まない?」
もはや脊髄反射的に、耳からそのまま喉に命令が送られたみたいに、気付いたら言っていた。
なんか言ってるな、と言った後に脳が認識した。
俺何言ってるんだろ。
失敗してるなぁ、と他人事のように思う。
客観視して現実逃避してみる。
真冬の動揺が空気で伝わる。
「この通りです!」
額を床すれすれまで下げる。
膝は折り曲げて正座。
そこから床に手をついて上体を倒している。
ザ☆DOGEZAって感じの土下座。
真冬はさらに動揺する。
「……えっと」
ボソッと呟くように、言う。
俺は少し目線を上げる。
「童貞、なの?」
そのちょっと前のこと。
「終わったね」
「おう」
段ボールを床に下ろして一息つく。
「今日は手伝ってくれて、ありがと」
真冬が俺を見て、言う。
その微笑みに俺の心臓は鼓動を速める。
そのまま限界を迎えて壊れそうなほどに。
「まぁ、暇だしな。いつでも呼んでいいぜ?」
真冬がふふ、と笑う。
全身が心臓になったみたいに。
「何かお礼、したいんだけど」
お礼考えてなかったなぁ、と真冬が呟く。
「お礼、何がいい?」
「童貞もらってください!」
ここから冒頭。
俺は床と一体化するほどに自分の身体を押し潰して、何かの塊みたいになって。
「この通りです!」
床にめり込んでしまうくらいに、深くふかく額を押す。
「……えっと。童貞、なの?」
真冬の柔らかい声が空気を震わす。
そこなの。
そこ訊かれるとか思ってなかったから。
「童貞だけど……なんで?」
「鶯くん、結構ヤってそうだから…」
「ヤってねーよ?!」
俺そういう風に見られてたのショック。
よかった、と真冬が微笑む。
何がよかったんだろ。
「ぼくで童貞捨てるって、こと?」
「童貞を捧げるんだよ」
「要はその……そういうこと、をするんだよね…」
「うん」
真冬が恥ずかしそうに言う。
せっくすに恥ずかしい要素はない。
けど恥ずかしがるのはすき。
「そんなのでいいの?」
そんなのなの?
せっくすってそんなのに入るの?
むしろ最上級じゃない?
「鶯くんがいいなら、いいけど」
いい。
すごくいい。
「なら、……シよっか」
ヤります。
俺は即座に土下座から正座に移行して、真冬に近付く。
腕で真冬の身体を抱きしめて、こいつ見た目より細いな、そのまま押し倒す。
「……痛いよ…///」
「ご、ごめん! ……俺童貞だから」
童貞という免罪符。
例えば童貞なら失敗しても笑って許せるような、失敗が逆に萌え、みたいな。
「キス、してもいいか…?」
「ん……///」
真冬が目を瞑る。
ピンク色の唇がふるふると潤っている。
真冬とキスとかしていいんだろうか。
さっき流れで童貞もらってくださいとは言ったけど、流してもらうギャグだったし、本当にいいとか言われると思わなかったし。
「……来ないの?」
「馬鹿。童貞だもん」
そっとキスをする。
ふに、と柔らかく唇が沈む。
「…童貞くさいキスだね」
「童貞だからな」
「下、…触らないの?」
「今から触るんだよ」
躊躇しつつも、下に手を伸ばす。
何故か真冬がリードしてるんだけど。
もしかして真冬はもうヤりまくってるんじゃないかな、と余計な考えが頭をよぎる。
だって俺が童貞なの驚いてたし。
自分がそうじゃないから、俺が童貞だってことに驚愕したのかもしれない。
なんか慣れてるのも。
真冬の行動ひとつひとつがそう見えてくる。
「……んぁんっ!////」
真冬の股間あたりを弄ると、何かに当たって真冬の腰が跳ねた。
ここがいいのかな。
押してみると、指が入った。
ここの中も誰かが触ってたんだと思うと泣きそうになる。
「ん……気持ちいい…っ////」
「ここ、でいいのか…?」
俺は間抜けな声を出す。
ここもあそこもないだろうに。
「いい……ぁんっ! …ゃ……///」
俺の重い思考は、真冬の喘ぎ声に掻き消される。
「ぁ…ゃん……ぁっ////」
俺が何を考えていようとも、俺の指はひとりでに動いて真冬の中を掻き回す。
中が解れてくる。
「…はぁ……もう、挿れていいよ……///」
真冬が足を開く。
足の付け根が光に照らされて、入口が見える。
ぬとぉ…と液が垂れてくる。
「……真冬って、さ」
「なに?」
挿れないの、と笑いながら訊いてくる。
「俺以外とも、こういうことしてんの?」
「初めて、だけど…」
「初めてなの?」
「……うん」
えっ。
初めてなの。
初めてでこんなに慣れてるのか。
童貞オーラを身に纏った俺とは逆だな。
「なんで慣れてんの?」
「な、慣れてないよ!///」
真冬が顔を赤くして否定する。
「慣れてたじゃん」
「だって……ひとりで、シてたし///」
「ひとりで?」
「違う! 別に鶯くんを想像しながらとか、そんなんじゃないし…///」
墓穴掘ってるけど。
掘られる前に掘ってるけど。
「引かないで……///」
くすん、と真冬が涙目になる。
引いてない。
ってゆうか何その萌えの塊。
「じゃあ、今ヤってみてよ」
童貞くさいね、って目で見てくる。
お前も童貞だろうが。
真冬が足を開いて、指を入口に持ってくる。
ヌチュ、と指が入る。
「ん…ぁんんっ……はぁんっ////」
ヌチュヌチュ、と指が動いて音が出る。
「ぁっ…ゃんっ! ぁはん……////」
指がもう一本増える。
グチュグチュグチュ、と掻き混ぜられて液が漏れる。
俺の目は真冬に固定されて動かない。
「……んっ…んぁっ……ゃ…/////」
「なんか…エロい///」
「そんなに見ないでぇ……っ///」
クチョクチョと指が動く。
俺の童貞ちんこがむくむくと増大する。
「真冬、挿れたい……っ////」
がば、と真冬の足を開いて腰を入れる。
真冬の顔がすぐ近くにある。
「ひゃんっ! 乱暴だよぉ…///」
「ごめん…」
ぬち、と真冬が指で入口を開く。
「いいよ。…来て/////」
俺のちんこを入口に当てる。
あったかい。
「……挿れるぞ」
ぐ、と腰を押す。
「ゃん……っ////」
ちんこが熱に包まれて、なんかもう最高で神。
挿れてるだけで射精しそうで、まだ半分も入ってないのに。
また腰を押す。
ちんこが飲まれていく。
「ゃ……ぁはんっ! ふと、い……っ////」
ずぶずぶとちんこが吸い込まれて、根元まですっぽりと熱に包まれる。
「…ん……はぁ///」
中は柔らかく熟れてねっとりと絡みついて。
止まっているのに中はうねって、俺はもうイきそうになる。
「動いて、いいか?///」
「…うん……///」
ぬ、と腰を引く。
ぬとぉーっと内側が絡みついてくる。
腰を押し出す。
ぬちゅんっ、と液が跳ねる。
ぬちゅっぬちゅっ
「ぁっ…ゃあんっ! …ぁ、……はぁっ////」
ぬるぬると滑って擦って絡みついて。
俺はもう射精したくて、でもまだ感じていたくて。
腰をゆっくりと動かす。
ぬちゅ……ぬちゅ……
「ぁ……ひゃん………ゃ…はぁ////」
ゆっくりすると、逆に内側をしっかりと感じてしまって。
「…はぁ……ん…んぁ……ぁ////」
ぬちゅっ……ぬちゅっ……
快感が溜まっていく。
「…うぐいす、くん……っ/////」
真冬が蕩けた顔で俺の名前を呼ぶ。
声は耳を溶かして、脳に入って。
中が締めてくる。
「まふゆ……!////」
腰が自然と速くなる。
ぬちっぬちっぬちっ
液が溢れて床を濡らす。
「ぁっ! …ゃんっ! はげし、いっ…!////」
俺のちんこを内側が擦る。
「……ぁんっ! ひゃふっ! ひぁん…っ!////」
中に締め付けられる。
きゅんきゅんと鳴いて、俺から搾り取る。
「……まふゆ…っ!//////」
俺は真冬の奥に、精液を放つ。
真冬の身体がピクン、と跳ねる。
「童貞卒業、おめでと」
真冬が微笑んで言う。
「……ありがと」
喜んでもいいのかな、……いいよね。
大変喜ばしいことです。
「この部屋、」
真冬が部屋を見回して言う。
運んだ段ボールはまだ開けられてなくて、殺風景にも見える。
こんなに開けるの大変そうだな。
「ひとりで住むのは広いんだよね」
「……ペット、飼うの?」
意外に家族と離れるのは寂しいのかな。
「ペットじゃなくて、」
真冬が俺の目を見る。
どきん、と心臓が跳ねる。
「一緒に、住まない?」
0
お気に入りに追加
166
あなたにおすすめの小説





ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる