DT腐男子の妄想録

風枝ちよ

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両片想いのふたりが林間学校のテントの中で繋がる話

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創真そうまはさ、好きな子とかいるの?」

就寝時間を超えて、テントの中で僕は小声で言う。

「好きな子はいるよ」
「そうなんだ…」

やっぱり創真のことだから人気な子とかかな。

うみは?」
「僕も、いる……」
「誰?」
「……言えない」

言えない。
創真のことが好きだなんて、そんなこと言えない。
僕なんかが創真を好きでいちゃいけない、と思う。
創真にはもっといい人が似合う。

「じゃあ、俺が言ったら言う?」
「言う、かも」
「俺の好きな子は、……」

ん。

「ええと……」
「言わないの?」

創真は覚悟を決めたように、口を開く。

「す、」
「す? 澄恋すみれとか?」
「いや、違くて」

他に誰かいるかなぁ。

「すじゃなくて、」
「すじゃないの?」

すって言ったよ。

「すき、」
「え?」

一瞬、僕がすきって言われたかと思った。
そんなことはないのに。

「す、好きな子は、」
「誰?」
「う、……」
「う?」
「うーんと……」
「誰が好きなのー」

創真の顔を見る。
言うか言うまいか迷っていて、そんな表情も好きだな、と思う。
好きだなぁ。

「……すき、だ」
「……ぇ。誰、を?」
「海のことが、好きだ」
「僕?」
「うん」
「えと。冗談、で言ってるの?」
「本気で言ってる」
「嘘」
「嘘じゃないよ」

創真は僕の顔を見る。
でも、そんなこと。
創真が僕を好きだなんて、そんなことあるはずが。

「信じてないよね?」
「だって……」

創真は布団をめくって起きる。
顔を僕に近付ける。

「……っ!///」

唇がくっつく。
これって、キス……。
顔が赤くなる。

「これ、なら?」
「……信じるけど…ひどいよ」
「ごめん!」
「ってゆうか、……当たってるけど」
「ぁ」

創真の股間は膨らんで、ちょうど僕の太もものあたりに触れていた。

「……ごめん」
「いや、うん……嫌じゃないけど」
「ぇ」
「嫌じゃない、って言ってる」
「触っても、いい?」
「うん……」

創真は僕のジャージに手を入れる。
僕の股間も少し膨らんでいて、軽く握られてビクッと震える。

「もっと、強く……」
「こう?」

強めに握られる。

「ぁっ…ぅん……///」

股間が大きくなる。
創真が手の動きを速める。
快感が強くなって。

「ひっ……んぁっ…///」
「海……気持ちいいの?」
「ぁんっ…創真……きもちいい…んっ///」

創真の手が僕の股間を擦っている。
それだけでもう快感がすごくて。
何も考えられなくて。

「ひゃんっ…ひゃふっ……////」

創真と唇が重なる。

「……んんっ!///」

舌が入ってきて、歯の裏をねっとりと舐められる。
唾液がピチャピチャと音を立てる。

「……ぷは///」

唇を離すと、唾液がふたりの間で糸を引いた。
また股間を触られる。
大きくなって、熱くなって。
狭いテントの中が蒸れる。

「ひぁ……ゃあんっ///」

股間が大きくなる。
頭が限りなく白に近くなって。
口の端から溢れる唾液も気にならなくなって。

「ぁあんっ!//////」

体液がジャージを汚す。
ぬちょ、と糸を引く。

「はぁ……///」

ジャージを脱がされる。
体液が一層淫靡に輝いていた。

「恥ずかしい……」
「綺麗だね」

ジャージの裾を引いて隠そうとする。
大きくなった股間がはみ出して光る。
創真が僕の入口を触る。
体液が垂れて濡れる。

「……ぁぅっ///」

指を挿れられると、クチュ、と体液が泡立つ。
中で曲げられる。

「ゃんっ!///」
「ここ、いいの?」

クニクニ、と集中して責められる。

「ひゃっ…ダメっ……んっ///」

中が熱くなって、さっきとは違う体液が垂れる。
指を出し入れして入口を刺激する。
クチュクチュクチュ。
指を曲げて中を擦る。
また創真の指で感じてしまって、それが快感を押し上げて。

「んっ………ひゃんっ///」
「海…もう挿れていい……?」
「うん……///」

創真はジャージを脱ぐ。
さっきから主張していた股間が外気に触れる。
むわ、と股間が蒸れている。

「挿れるよ……」

入口に当てる。
僕の入口が創真の熱を感じて、中がキュンと鳴く。

「ん……っ///」

先端が中に入ってくる。
創真の股間は熱くて。
僕の中は創真を感じるだけになってしまう。

「すごいあったかい……」
「創真もあったかいよ…///」

僕らはまるで恋人がするように繋がった。
僕の中は創真のものになって。
何度もキスをして。
ドロドロでトロトロになって。

「ぁっ…はぁっ……ん///」

体液が混ざって。
どっちがどっちの体液なのかわからなくなって。
僕は何度も創真で感じて。

「あんっ…ゃ……はぁんっ///」

創真も数えられないほど僕の中に射精して。
 僕らはひとつの塊みたいになって。

「創真…ぁんっ…もう、朝だよ……///」
「はぁっ…明るいからよく見えるね///」

何度もお互いを貪って。
繋がって離れてまたひとつになって。
朝日がテントを包み始めていた。
トロトロになった僕らを朝日が洗う。

「……創真っ…ぁ///」
「海…っ///」

僕らはまたキスをした。
特別な関係にあるふたりみたいなキスだった。

「んっ……あぁぁっっ//////」
「…………くっ/////」

僕は何度目かわからない絶頂を迎えた。
創真も何度目か数えていない射精をした。
もう何も出る気がしなかった。
からっぽのふたり。



「そういえばさ、海」
「なに?」
「海の好きな子って、誰?」
「ふぇ?」
「好きな子。話してたじゃん」
「言わなかったっけ?」

言ったような気がしてた。

「言ってないよ」
「言わなくても態度でわかるでしょ」
「わからない」
「むぅ……」

鈍いなぁ。
少しは察してくれてもいいのに。

「誰が好きなの?」
「……そうま」
「………………俺?」
「うん」
「ぁ。ありがと」

僕らはキスをした。
恋人のキスだった。
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