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8:戦闘は冒険者に任せる?
しおりを挟む「ハァ ハァ ハッ ハァ…」
森と草原を通る、とある道を、息を切らしながら必死に走る少女がいた。
年齢は12才で明るく活発な性格で、身長は140ほど体重は…乙女の秘密、外見は黒髪で肩くらに伸ばして両サイドで三つ編みにしていて可愛らしい顔をしている。道と言っても現代の様に舗装された道では無く馬車や荷車の車輪によって踏み硬められた凸凹した土の道で、幅2㍍ぼどの少し開けた道を時折後ろを振り返りながら走っていた。何故こうして走っているかとゆうと少し時間をさかのぼることになる…。
ーーーー3分ほど前ーーーー
少女は村から30分ほど歩いた所にある川に水をくみに来ていた。本来ならば村に水魔法の使い手が居たので、あえて危険を侵す必要は無かったのだが先日、魔物の襲撃被害があり、その時の被害で亡くなっており、他にも多くの働き手を失ってしまったため、現在しかたなく、彼女がくみに来ていた。
川に近付くと、10㍍ほど先の川原で、(見付けたら直ぐに逃げろ)と親から言われていた、人間の子供(5~6才)くらいの深緑色の魔物(通称ゴブ)が若い男の人(自分が住んでいる村の人では無く、やや茶色がかった黒色のショートヘヤーで顔はかなり整っているが、服装は村人と余り変わらない茶色い服を着て、その上から黒のローブを羽織っていて下は、濃いめの茶色のズボンをはいている。武器等は持っていない丸腰)を数匹で取り囲んでいたのを目撃してしまい直ぐ様、いままで歩いて来た方へと走り出したのである!
さっきの人はもう助からないかもしれない…けどご免なさい!急げばもしかしたら間に合うかもしれない…村の大人に早く報せないと…と、心の中で念じながら、体力の続く限り一生懸命走っているのである。
ーーーーそして現在ーーーー
さずがに彼女はまだ子供、体力が続かず更に悪路で足を捻ってしまいへたりこんでしまった。…その時である――
「ギャギャッ!」
彼女は見付かってしまったと思い咄嗟に振り向いた!其処には先ほどの若い男と少し遅れてゴブ達がこちらに向かって駆けて来ていた。彼女は慌てて直ぐ様立ち上がり逃げようとしたが、ふらついてしまう。すると、近付いてきた男が彼女に話し掛けた、
「ハァ ハァ…どうした?早く逃げろッ!どこか怪我でもしたか……?」
「あぁ 足がッ!」
「…仕方ない掴まって!」
と、言って男は走ってすれ違い様に手を伸ばしてきた、少女は一瞬躊躇したが手を取った。
「走れそうか?」
少女は首を横に振りながら俯いた。
「マジか~しょうがない…我慢してッ!」
「えっ?!」
男はそのまま少女をひょいッと(当然お姫様抱っこで!脇に抱えるとかあり得ないでしょ~)抱えて直ぐ様走り出した!
「俺はソラと言うまぁ…旅人だ、この先に村か町が?」
少女は頬を紅く染めながらこたえる、
「ハッ…ハイッ!…村が…」
「そうか…戦力があるか知っているか?」
「今朝、町から冒険者が来ているのを見ましたッ!」
「ん~そいつら俺達を助けてくれると思うか?」
「えっと…多分大丈夫だと思います」
「そ~かッ!……わかった、少し急ぐからシッカリ掴まって」
そう言ってその男は前を向いて走る速度を上げた。少女は男の肩に手をかけながら走って来た後ろの方を見ると信じられない速度でゴブリン達から遠ざかって行くのが分かった。少女は、驚愕の余り「ウソッ?」と、声を漏らしたが、男は必死で気付いていない様子で、休まず走り続けた。
しばらく進むと所どころ壊れているが木でできた3㍍ぼどの網目状の柵で囲われた集落らしき物が見えた。ソラには、こんな柵じゃ頼りないだろうと思ったが、入口の門には数人の男女が居て、革鎧の様な物を着ているから例の冒険者だろうか?此方に気付いたみたいで警戒している様に見える。
「おい!そこのお前達、何者だ?」
リーダーらしき女?が、声をかけてきた、
「この子は、この村の子です!ゴブリンに追われて逃げて来ました!助けて下さい!それと、この子は足を怪我していますので誰か手当てできる者は居ますか?」
「チッ!仕方ないね~それで?…ゴブの数は?」
「あぁ「おいッ!来たぞ!」
弓を構えた狩人風の男が叫んだ!するとほぼ同時に、
ギャギィ?ギャギャグギャ!
遠くからコブリン達の声が聞こえてきた!村の入口から100㍍ほど離れた場所にさっき逃げて来た森へと道が続いているのが見える。更にその奥から小さな緑色の物体が近付いて来るのも確認できる。
冒険者達は直ぐ様、指示を出し合い直ぐに戦闘に入れる状態を整えてしまった、ソラと少女は門の中に誘導され、外の様子を柵の中から伺う。
いよいよ戦闘開始たがソラは参加しなのか?
最後まで読んで下さりありがと御座います。次回も是非読んで下さい、宜しくお願いします。
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