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七つの厄災【不安編】:不安は心配からくるらしいですよ

少女談合

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「厄災がひとつ落ちた」少女がつぶやく。

 真っ暗な空間を埋めるように、見渡す限りたくさんの少女がいる。
 波一つない水面に反射する虚影の如く、少女達は全く同じ姿かたちをしていた。
 少女達は手と手を合わせると、溶け合うように、四人が二人に、二人が一人に、そしてまた、他の一人と混ざり合い、数を減らしていく。

「まだはやい」少女が止める。

「戻れば力を取り戻せたのに――」少女が悔やむ。

「死ねば終わる」少女が嘆く。

「どうする?」再度、少女が問う。

「数を合わせよう」少女が微笑む。

「いくつ?」また少女が問う。

「私はまだ動けない」少女が悔やむ。

「私は除くいて」少女が言う。

 気づけば少女は七人になっていた。薄かった存在感が濃くなっている。

「最初は私。彼には護られる価値がある」少女が微笑む。三日月の真っ赤な口で。

 いつの間にか空間は白く輝く城内と変わっていた。
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