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序章

再会

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次の日、驚くべきことが起こった。朝起きたら、レイが呼びに来た。
「ハルト様、お知り合いの方が来ております。」
「えっ!?どゆこと?」
レイは、レイだけは唯一俺のことをハトと呼ばないことは置いといて、知り合い?俺はこの世界に来て、今日をを含まないで2日目だ。レティシアたち以外と会っていないはず。よくわからないので、レイについて行った。案内されたところには、なんと、高校の友達のレンがいた。
「どうしてここに!?」
「いやー、お前俺に荷物預けてただろ?でも、渡すの忘れちゃってさー。家に行ってもいなくて。スマホ買う、て言ってたから、店と家の道を探してもいなくって…。ついでにスマホも繋がらなくて。そんで2日間学校やすんだだろ?だからおかしいと思って調べたらここにいた。」
「まじかよ。」
「ということは2人は異世界人なの?」
レティシアの妹のリリカがたずねる。興味津々といった様子だ。
「「そういうことになるのかな。」」
「へぇー、すごい!」
「だから魔法のことも知らなかったのね。納得。教えといて良かったわ。」
レティシアが小さい声で呟いたが、レンは、聞き逃さなかった。
「魔法!?魔法があるのかこの世界!てか、こんな美少女に教わったのかハルト!」
「おう、いいだろ。」
俺は自慢げに言った。
「何だそのご褒美ー!ズルいじゃないかー。可愛い子ばかりのハーレムで過ごしたりさぁー!」
「まだ2日だけだよ。」
「2日でもズルい!」
「とりあえず、ご飯にしましょう。レイちゃん、お願い。」
そういった瞬間、空気が揺らいだ。レイは動いていない。
「出来ました。」
もともと作っていたわけではなさそうなので、一瞬でやってのけたということだ。俺が来たときに、レティシアの会話を邪魔しないように配慮をしていたことがわかった。
「速い。すごっ…。」
そして、各々移動した。そのときに、小さい方のメイドのルーナの顔が一瞬曇ったことに気付いた人はいなかった。
食事が終わったらレイによるこの世界の常識講座をやることになった。
「まず、ここは冥界に通じる館で、隣の国はブランといいます。因みに同盟は結んでいませんが、手助けはします。そして、ブランはブランの隣の国と同盟を結ぼうと試みています。ブランの来たの隣の国とは対立しています。ブランも、ここも。利害が一致しているから協力をしています。ここまでで、質問はありますか?」
「隣の国、ブランの北隣の国はどんなところ?」
俺は興味本意できいてみた。
「絶対王政ですね。王が残酷で、惨いやり方を好むので、他の国から批判されています。」
「なるほど。」
「レン様は、何か質問はありますか?」
「俺はダイジョブっす。」
「それでは今日はここまでです。私は他の仕事をしますね。」
そう言って、レイは去っていった。
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