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「時の旅人」
現在は、剣士アリア、戦士ガスパー、魔導師ルーアの3人で構成されている。
「な、なあ。」
ガスパーがゴツい見た目ににあわず、おどおどと言う。
「なに?」
ルーアは冷たく答える。
「その、ほんとーにあいつ追い出してよかったのか?」
「いいに決まっているじゃない。だって、あいつの正体、あなたも知っているでしょ?」
「いや、そうだけど。でも、パーティーのために頑張ってくれてたし。」
「だからなに?アリアはどう思う?」
「はい。ルーア様の言うことが全て正しいと思います。」
「ほら、アリアもこういっているし、多数決でも勝ちよ。諦めなさい。」
「お、おう。わかった。」
ガスパーは思った。
(アリア、こんなにルーアにしたがっていたっけか。もっと強気で、かっこいい女だと思っていたのに。)
いつしか、アリアは変わってしまった。思えば、髪色も変わっていた。イメチェンとやらかと思っていたが、性格が変わり始めたのもその頃だった気がする。
「なあ、アリア。」
「なんですか?」
声色はどことなく冷たい。
「いつから、変わったんだ?何がお前を、変えたんだ?」
「変わった?私は前からこんな感じですが。」
「そ、そうか。」
気のせい、なのか?いや、明らかに最近おかしい。もしかして………
「ルーア、」
「なに?」
「聞きたいことがあるんだが、」
手元にあるジュースを1口飲んだ。そして、覚悟を決めた。
「もしかして」
ここから意識が薄れてきた。
現在は、剣士アリア、戦士ガスパー、魔導師ルーアの3人で構成されている。
「な、なあ。」
ガスパーがゴツい見た目ににあわず、おどおどと言う。
「なに?」
ルーアは冷たく答える。
「その、ほんとーにあいつ追い出してよかったのか?」
「いいに決まっているじゃない。だって、あいつの正体、あなたも知っているでしょ?」
「いや、そうだけど。でも、パーティーのために頑張ってくれてたし。」
「だからなに?アリアはどう思う?」
「はい。ルーア様の言うことが全て正しいと思います。」
「ほら、アリアもこういっているし、多数決でも勝ちよ。諦めなさい。」
「お、おう。わかった。」
ガスパーは思った。
(アリア、こんなにルーアにしたがっていたっけか。もっと強気で、かっこいい女だと思っていたのに。)
いつしか、アリアは変わってしまった。思えば、髪色も変わっていた。イメチェンとやらかと思っていたが、性格が変わり始めたのもその頃だった気がする。
「なあ、アリア。」
「なんですか?」
声色はどことなく冷たい。
「いつから、変わったんだ?何がお前を、変えたんだ?」
「変わった?私は前からこんな感じですが。」
「そ、そうか。」
気のせい、なのか?いや、明らかに最近おかしい。もしかして………
「ルーア、」
「なに?」
「聞きたいことがあるんだが、」
手元にあるジュースを1口飲んだ。そして、覚悟を決めた。
「もしかして」
ここから意識が薄れてきた。
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