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永遠の魔法使い

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「また、滅びちゃったか…」
一人きりでつぶやいた。何故、こんなにも愚かなのだろう。
周りに広がるのは、荒れ地。建物が倒壊している。
「みんなで、仲良く暮らす方法、ないのかな」
深い深い溜め息をついた。
「ないのか。だって、何回やっても同じだもん。でも、いつか見つかるといいな」
銀色の髪をなびかせ、帽子を深く被りなおす。
「このままじゃ、寂しいな。また、造り直すか。」
そう言って、杖を掲げた。
「Creare。」
瞳と、瞳と同じ色の紅い宝石が光る。背中から、真紅の霧が出て、やがて羽になった。
すると、空が赤くなり、天から無数の赤色の光が差し込んだ。
「帰るか。」
その場に背を向けて、悠々と去っていった。
空は、澄んだ天色に戻っていた。
去りゆく背中は、普通の少女のようなものだった。
しかし、何億年、何兆年の時を生きた貫禄も、感じさせた。
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