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プロローグ4
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「一時間たちました。ホールに集合してください。」
放送が入った。大きな音に驚き、暫く固まってしまった。
「早くいきましょう。遅れたら、《運営の放送の指示には従わなければならない。》に違反して、死ぬよ?」
霧矢さんが声をかけてくれた。危うく、死ぬところだった。
「ありがとう!!命の恩人!!神様!仏様!霧渡様!」
「ふっ。もっと感謝してくれてもいいのよ?」
「ありがとうございます!!!」
「まじめね。」
早速、扉を開けて外に出てみる。
緊張して、開ける瞬間は息を止めてしまった。
というか、開けてからも限界まで止めてたので、ちょっと苦しくなった。
「はぁはぁ………」
「はぁ。警戒心はデスゲームに必要だけど、警戒しすぎも身を滅ぼす。薬も過ぎれば毒になるのよ。」
「さらっとことわざをつかえるなんて………かっこいい!!
姉貴って呼んでもいい?」
「ありがとう。でもそれはなんかはずい。やめて。」
そんなことを話していたら、いつの間にかホールについていた。円卓を、二人の魔法少女が囲んで座っていた。
「こ、こんにちは。」
「こんにちは~!あたしは、ヒナ!雷田日菜だよ♪」
黄色がかった髪の少女がしゃべった。
「あ、どうも。私は稲田雪月。で、こっちの緑色のは霧渡渚です。」
「オッケー、把握!そうだ、もう1人の紫いのは」
「…………時雨。時雨小夜。………よろしく。」
時雨さんの紫の長髪は床に届きそうなくらい長い。動きにくくないのだろうか。動物の耳のような髪のはねが特徴的だ。
雷田さんはザ・陽キャって感じだな。む…陽キャは苦手なのに……。それにしても、時雨さんと、雷田さんは対照的だなぁ。
「あ、誰か来たよー!」
メガネをかけた赤色と、私よりもっと薄い青がやってきた。
「あ、遅れましたか?すみません。」
赤色が言う。
「全然大丈夫。まず、自己紹介をしてちょうだい。ちなみにこっちは右から雷田日菜、時雨小夜、稲田雪月、そして私、霧矢渚よ。」
「えー、自分の自己紹介は自分で言いたかったのにー。プンプン。」
「わがまま言わないで。」
霧渡さんがバッサリと切り捨てる。
「わかった。ありがとう。私は晴樹美久」
赤眼鏡が言った。ジャケットを羽織っている。
「僕は雲城湊」
青い子が言った。ショートヘアーな見た目だけではなく、声もボーイッシュだ。衣装も半袖で、爽やか。スカートではなく半ズボンになっている。
自己紹介が終わり、雑談が始まった。平和な空気が流れていた。と思ったら、そうでもなかった。
「「ところで、私/僕の仲間知らない!?」」
「え、知らないケド。」
「私も知らない。」
「知らないわ。」
「………知らない。」
「「そっかあぁ~。」」
「ちなみにどんな子なの?」
「僕のはオレンジの。」
「私のは白いの。」
「なるほど、知らない。」
二人が落胆した。
その時、誰かの足音が聞こえた。
放送が入った。大きな音に驚き、暫く固まってしまった。
「早くいきましょう。遅れたら、《運営の放送の指示には従わなければならない。》に違反して、死ぬよ?」
霧矢さんが声をかけてくれた。危うく、死ぬところだった。
「ありがとう!!命の恩人!!神様!仏様!霧渡様!」
「ふっ。もっと感謝してくれてもいいのよ?」
「ありがとうございます!!!」
「まじめね。」
早速、扉を開けて外に出てみる。
緊張して、開ける瞬間は息を止めてしまった。
というか、開けてからも限界まで止めてたので、ちょっと苦しくなった。
「はぁはぁ………」
「はぁ。警戒心はデスゲームに必要だけど、警戒しすぎも身を滅ぼす。薬も過ぎれば毒になるのよ。」
「さらっとことわざをつかえるなんて………かっこいい!!
姉貴って呼んでもいい?」
「ありがとう。でもそれはなんかはずい。やめて。」
そんなことを話していたら、いつの間にかホールについていた。円卓を、二人の魔法少女が囲んで座っていた。
「こ、こんにちは。」
「こんにちは~!あたしは、ヒナ!雷田日菜だよ♪」
黄色がかった髪の少女がしゃべった。
「あ、どうも。私は稲田雪月。で、こっちの緑色のは霧渡渚です。」
「オッケー、把握!そうだ、もう1人の紫いのは」
「…………時雨。時雨小夜。………よろしく。」
時雨さんの紫の長髪は床に届きそうなくらい長い。動きにくくないのだろうか。動物の耳のような髪のはねが特徴的だ。
雷田さんはザ・陽キャって感じだな。む…陽キャは苦手なのに……。それにしても、時雨さんと、雷田さんは対照的だなぁ。
「あ、誰か来たよー!」
メガネをかけた赤色と、私よりもっと薄い青がやってきた。
「あ、遅れましたか?すみません。」
赤色が言う。
「全然大丈夫。まず、自己紹介をしてちょうだい。ちなみにこっちは右から雷田日菜、時雨小夜、稲田雪月、そして私、霧矢渚よ。」
「えー、自分の自己紹介は自分で言いたかったのにー。プンプン。」
「わがまま言わないで。」
霧渡さんがバッサリと切り捨てる。
「わかった。ありがとう。私は晴樹美久」
赤眼鏡が言った。ジャケットを羽織っている。
「僕は雲城湊」
青い子が言った。ショートヘアーな見た目だけではなく、声もボーイッシュだ。衣装も半袖で、爽やか。スカートではなく半ズボンになっている。
自己紹介が終わり、雑談が始まった。平和な空気が流れていた。と思ったら、そうでもなかった。
「「ところで、私/僕の仲間知らない!?」」
「え、知らないケド。」
「私も知らない。」
「知らないわ。」
「………知らない。」
「「そっかあぁ~。」」
「ちなみにどんな子なの?」
「僕のはオレンジの。」
「私のは白いの。」
「なるほど、知らない。」
二人が落胆した。
その時、誰かの足音が聞こえた。
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