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元カレの妻(1)
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そして、ゴールデンウィーク。長い連休、全部が休みってわけじゃないけど、慶太と二人で過ごすお休みは、初めてね。
予定通り私達は、中村くんと、将吾の家族と、キャンプに来ている。
中村くんは、びっくりするくらい……えーと、大人っぽくなってて……うーん、これ以上の言葉が見つからない……
でも、昔と変わらず、優しくて、気遣いがあって。
二十年ぶりなのに、全然そんな感じしなくて、すっかり、昔みたいに会話ができる。
「わあ、門田さん、ほんと、別人だね!」
『門田さん』なんて呼ばれたの、何年ぶりかしら。でも、彼にとったら、私は今でも『門田真純』なのよね。
「きれいになった?」
なんてね。冗談で言ったんだけど……
「うん、びっくりしたよ! あー、俺も、狙っとけばよかったなあ!」
ちょっと、隣で奥さん、怖い顔、してるよ?
中村くんの奥さんは、加奈さんっていうの。うん、まあ、ちょっと、ぽっちゃりさんで……私の天敵、ママ軍団の中の中心にいそうな……
だめだめ。見た目でそんなこといっちゃあ。うーん、でも、やっぱり、ちょっと、苦手な感じかも。
娘ちゃん二人も……ぽっちゃりさんね。中村くん、成人病、気を付けて。
少し遅れて……将吾が到着したみたい。
「おそなってごめんなあ!」
黒のワンボックスから、女の子が二人と、男の子が一人、続いて……将吾……
心臓がドキドキして、たぶん、足が震えてる。
「凛がトイレ行きたいとかいうて、もう、大変やったわ」
将吾は、相変わらず訛りが抜けてなくて、タクシーで会ったときはわからなかったけど、いいパパって感じになってる。
「久しぶりだね、杉本」
「おお! 佐倉かぁ! お前、変わらんなあ! 男前じゃ!」
「まあね。お前も、相変わらず、バッキバキじゃん」
そして……
「久しぶりやなぁ」
将吾は、私に、笑顔で言った。
「うん。久ぶりだね」
中村君と慶太は、コンロの準備をしに、その場を離れた。私たちは、少し、黙ったまま、俯いていた。
しばらくして、車から、スーパーの袋を持った女の人が歩いてきて、私達の前に、立った。
「ああ、嫁さんの、聡子」
この人が……
「真純や。ほら、幼馴染の……」
「まあ、この方が? はじめまして、杉本聡子です。お会いできてうれしいです」
聡子さんは、とても優しそうな人で、にっこり微笑んだ。微笑んだけど……私は、素直に、微笑みを返せない。
だって……
聡子さんは、『都会の女』じゃなかった。
どこも、全然、キラキラしてなかった。
地味で、質素で、垢抜けてなくて……どうして? 将吾……都会の女の人と、結婚したんじゃなかったの?
「パパー!」
娘ちゃん達が、走ってきた。
「こら、走ったら危ないやろ」
将吾はその逞しい腕に彼女達を抱きしめて、挨拶せんか、と言った。
二人は恥ずかしそうに私の前に並んで、こんにちは、と頭をぺこっと下げた。
「パパ、ジュース飲んでいい?」
「ええよ。そやけど、ご飯やからな。飲みすぎたらいけんよ」
はーい、と言って、二人は手をつないで、加奈さんのところに走って行った。じゃあ、と言って、聡子さんも後を追って、私達はまた、二人になった。
「上が凛で、下が碧や。小三と小一で……あそこにおるのが、一番上の涼や」
「中学、二年生? へえ、大きいのね。」
「野球、やっとるんや」
「なんだか、将吾の子供の頃に、似てるね」
「そうか? 俺はもっと、イケメンやったで?」
「そうだったかしら。もう忘れちゃったわ」
バーベキューが始まって、慶太も中村くんも、ぐいぐいビールを飲んで、子供たちはお肉を頬張って、加奈さんと聡子さんはお喋りに夢中で。
私はなんとなく、居場所がなくて、一人ぼんやり、流れる川を眺めながら、木陰に座っていた。
「真純」
顔を上げると、ビールを持った将吾が立っていて、私にも、ビールを差し出した。
「ありがとう」
将吾は、少し離れて、隣に座って、タバコに火をつけた。そのタバコは、二十年前と同じ、タバコだった。
「いい、奥さんね」
「そうやなあ」
将吾は、眩しそうに川の水面に、目を細めた。
「キレイやな」
それは、川? それとも……
「広島、帰ってんのか?」
「ううん、一度も」
「おばさん、寂しそうやった」
「あの人に、会ったの?」
「去年、オヤジが死んでな。葬式に帰った」
「そうだったんだ……知らなくて……」
「俺も、あんまり、広島にいい思い出はないから」
それ以上、私達は、お互い何も、言わなかった。言いたくなかった。
そして、私達は、散々な子供時代の記憶に、そっと、唇を噛みしめる。
殴られ、ゴミ箱をあさって、寒さに耐えて……万引き、ひったくり、置き引き、カツアゲ……将吾は私を助けるために、なんでもしてくれた。
挙句に、私のために、前科まで……
そんなにまで、私を愛してくれた人を、私は……
「将吾……」
「うん?」
「……ごめんね……」
将吾は、ちょっと俯いて、ふっと笑った。
「真純、お前、わかっとったやろ」
「何を?」
「俺らが、一緒にはなれんかったこと」
「どういう、こと?」
「俺らは、兄妹や」
え? 何、言ってるの? そんなわけ……
「ずっとな、考えてた。そうじゃないかって」
「将吾、ほんとに、何のことかわかんない」
その言葉に、将吾は意外そうな、顔をした。
「お前、ほんまに、知らんのか?」
「知らないよ。何? どういうこと?」
「お前のほんまの父ちゃんは、俺のオヤジや」
「う、嘘……そんなわけ……」
「葬式で、オフクロに聞いてきた。間違いない」
何……何それ……じゃあ、私は……私は、お兄さんと……?
「これで、良かったんや」
将吾は、遠い目をして、タバコの煙をふうっとはいた。
「良かった?」
「佐倉がおらんかったら、俺は、真純のこと……離せんかった」
それ以上、もう聞きたくない!
私は将吾から離れて、吐き気を抑えながら、車に戻った。
信じられない……将吾は、知ってて、私を? 私を……抱いてたの? 結婚しようって、言ってたの……?
「真純、大丈夫か?」
振り向くと、慶太が立っていた。
「どうした?」
心配そうに、私を見てる。
「大丈夫、なんか、ちょっと目眩がしたの。暑いからかな」
「水、持ってこようか?」
「ううん、平気。少し休んだら、戻るから」
「そうか。無理、するなよ」
そう言って、慶太はコンロへ戻って、中村くんと、将吾と、三人でビールを飲みながら、楽しそうに話してる。
聡子さんと、加奈さんも、子供達と一緒に、みんな、楽しそうにしてる。
……私……場違いじゃん……来なきゃ、良かった……こんなことなら、来るんじゃなかった……
涙が止まらなくなって、私は、車から出れなくなった。
どうしよう……こんなとこ、誰かに見られたら……
『コンコン』
ガラスを叩いたのは、聡子さんだった。
「真純さん? 大丈夫? 気分、悪い?」
聡子さんは、本気で心配してくれてる。
その、私の顔を覗き込む顔……初めて、私は、聡子さんの顔を、間近で、じっと、見た。
聡子さん……昔の私に……似てる……まさか、将吾、そうなの? 私の、代わり?
私の中に、風が吹いた。今まで、感じたことのない、冷たくて、激しくて、胸を締め付ける、風。
……子供、三人もいるんだよね? 将吾と、セックスしたんだよね? ねえ、あなた、将吾とセックスしたのよね?
そんな地味な顔で、垢抜けない女のくせに、将吾と……将吾は、私のものだったのに!
「大丈夫」
私は、涙を拭いて、車から降りた。
「ねえ、聡子さん」
私は、笑っている。冷たい顔で、笑っている。
「私と将吾の関係、知ってる?」
バカみたい……私、何言ってるの……
「幼馴染って、聞いてるけど……付き合ってたのよね」
「そうよ。あの社宅で、暮らしてたの」
「……なんとなく、そんな気がしてたわ」
聡子さんは、俯いて、悲しそうな顔をした。まるでその顔は……あの頃の、私。
そんな顔しないで! 私に、そんな顔見せないでよ!
「私、真純さんの、代わりだったのよね」
なんなの……そんなの……そうよ、あなたはね、私の代わりよ! 将吾はあなたなんて、愛してない!
「そうね。私の、代わりね」
冷たく、言った。冷たく、笑った。
でも、聡子さんは、俯くだけで、何も言わなかった。
どうして? 怒りなさいよ。泣きなさいよ。私を責めなさいよ!
そのまま、俯く聡子さんを残して、慶太の所に戻った。
慶太は、大丈夫なのか、と聞いて、お肉をお皿に入れてくれた。
「大丈夫よ」
慶太と腕を組んで、私は……楽しいフリをした。全然、楽しくない。笑ってるけど、全然……楽しくない!
慶太……私、もう、帰りたい……楽しくないの……来るんじゃなかった……こんな気持ちになるなんて……
振り向くと、聡子さんはまだ、俯いて立っていて、迎えに行った凛ちゃんと手をつないで、コンロへ戻ってきた。
その顔は、怒ってもなくて、絶望もしてなくて、ただ、ただ……寂しそうだった。
なんてこと、してしまったんだろう……どうしよう……傷つけちゃった……そんなつもり、なかったのに……
どうしたらいいの……慶太、私……ひどいことを、言ったの。
将吾の奥さんに、聡子さんに、ひどいこと……
予定通り私達は、中村くんと、将吾の家族と、キャンプに来ている。
中村くんは、びっくりするくらい……えーと、大人っぽくなってて……うーん、これ以上の言葉が見つからない……
でも、昔と変わらず、優しくて、気遣いがあって。
二十年ぶりなのに、全然そんな感じしなくて、すっかり、昔みたいに会話ができる。
「わあ、門田さん、ほんと、別人だね!」
『門田さん』なんて呼ばれたの、何年ぶりかしら。でも、彼にとったら、私は今でも『門田真純』なのよね。
「きれいになった?」
なんてね。冗談で言ったんだけど……
「うん、びっくりしたよ! あー、俺も、狙っとけばよかったなあ!」
ちょっと、隣で奥さん、怖い顔、してるよ?
中村くんの奥さんは、加奈さんっていうの。うん、まあ、ちょっと、ぽっちゃりさんで……私の天敵、ママ軍団の中の中心にいそうな……
だめだめ。見た目でそんなこといっちゃあ。うーん、でも、やっぱり、ちょっと、苦手な感じかも。
娘ちゃん二人も……ぽっちゃりさんね。中村くん、成人病、気を付けて。
少し遅れて……将吾が到着したみたい。
「おそなってごめんなあ!」
黒のワンボックスから、女の子が二人と、男の子が一人、続いて……将吾……
心臓がドキドキして、たぶん、足が震えてる。
「凛がトイレ行きたいとかいうて、もう、大変やったわ」
将吾は、相変わらず訛りが抜けてなくて、タクシーで会ったときはわからなかったけど、いいパパって感じになってる。
「久しぶりだね、杉本」
「おお! 佐倉かぁ! お前、変わらんなあ! 男前じゃ!」
「まあね。お前も、相変わらず、バッキバキじゃん」
そして……
「久しぶりやなぁ」
将吾は、私に、笑顔で言った。
「うん。久ぶりだね」
中村君と慶太は、コンロの準備をしに、その場を離れた。私たちは、少し、黙ったまま、俯いていた。
しばらくして、車から、スーパーの袋を持った女の人が歩いてきて、私達の前に、立った。
「ああ、嫁さんの、聡子」
この人が……
「真純や。ほら、幼馴染の……」
「まあ、この方が? はじめまして、杉本聡子です。お会いできてうれしいです」
聡子さんは、とても優しそうな人で、にっこり微笑んだ。微笑んだけど……私は、素直に、微笑みを返せない。
だって……
聡子さんは、『都会の女』じゃなかった。
どこも、全然、キラキラしてなかった。
地味で、質素で、垢抜けてなくて……どうして? 将吾……都会の女の人と、結婚したんじゃなかったの?
「パパー!」
娘ちゃん達が、走ってきた。
「こら、走ったら危ないやろ」
将吾はその逞しい腕に彼女達を抱きしめて、挨拶せんか、と言った。
二人は恥ずかしそうに私の前に並んで、こんにちは、と頭をぺこっと下げた。
「パパ、ジュース飲んでいい?」
「ええよ。そやけど、ご飯やからな。飲みすぎたらいけんよ」
はーい、と言って、二人は手をつないで、加奈さんのところに走って行った。じゃあ、と言って、聡子さんも後を追って、私達はまた、二人になった。
「上が凛で、下が碧や。小三と小一で……あそこにおるのが、一番上の涼や」
「中学、二年生? へえ、大きいのね。」
「野球、やっとるんや」
「なんだか、将吾の子供の頃に、似てるね」
「そうか? 俺はもっと、イケメンやったで?」
「そうだったかしら。もう忘れちゃったわ」
バーベキューが始まって、慶太も中村くんも、ぐいぐいビールを飲んで、子供たちはお肉を頬張って、加奈さんと聡子さんはお喋りに夢中で。
私はなんとなく、居場所がなくて、一人ぼんやり、流れる川を眺めながら、木陰に座っていた。
「真純」
顔を上げると、ビールを持った将吾が立っていて、私にも、ビールを差し出した。
「ありがとう」
将吾は、少し離れて、隣に座って、タバコに火をつけた。そのタバコは、二十年前と同じ、タバコだった。
「いい、奥さんね」
「そうやなあ」
将吾は、眩しそうに川の水面に、目を細めた。
「キレイやな」
それは、川? それとも……
「広島、帰ってんのか?」
「ううん、一度も」
「おばさん、寂しそうやった」
「あの人に、会ったの?」
「去年、オヤジが死んでな。葬式に帰った」
「そうだったんだ……知らなくて……」
「俺も、あんまり、広島にいい思い出はないから」
それ以上、私達は、お互い何も、言わなかった。言いたくなかった。
そして、私達は、散々な子供時代の記憶に、そっと、唇を噛みしめる。
殴られ、ゴミ箱をあさって、寒さに耐えて……万引き、ひったくり、置き引き、カツアゲ……将吾は私を助けるために、なんでもしてくれた。
挙句に、私のために、前科まで……
そんなにまで、私を愛してくれた人を、私は……
「将吾……」
「うん?」
「……ごめんね……」
将吾は、ちょっと俯いて、ふっと笑った。
「真純、お前、わかっとったやろ」
「何を?」
「俺らが、一緒にはなれんかったこと」
「どういう、こと?」
「俺らは、兄妹や」
え? 何、言ってるの? そんなわけ……
「ずっとな、考えてた。そうじゃないかって」
「将吾、ほんとに、何のことかわかんない」
その言葉に、将吾は意外そうな、顔をした。
「お前、ほんまに、知らんのか?」
「知らないよ。何? どういうこと?」
「お前のほんまの父ちゃんは、俺のオヤジや」
「う、嘘……そんなわけ……」
「葬式で、オフクロに聞いてきた。間違いない」
何……何それ……じゃあ、私は……私は、お兄さんと……?
「これで、良かったんや」
将吾は、遠い目をして、タバコの煙をふうっとはいた。
「良かった?」
「佐倉がおらんかったら、俺は、真純のこと……離せんかった」
それ以上、もう聞きたくない!
私は将吾から離れて、吐き気を抑えながら、車に戻った。
信じられない……将吾は、知ってて、私を? 私を……抱いてたの? 結婚しようって、言ってたの……?
「真純、大丈夫か?」
振り向くと、慶太が立っていた。
「どうした?」
心配そうに、私を見てる。
「大丈夫、なんか、ちょっと目眩がしたの。暑いからかな」
「水、持ってこようか?」
「ううん、平気。少し休んだら、戻るから」
「そうか。無理、するなよ」
そう言って、慶太はコンロへ戻って、中村くんと、将吾と、三人でビールを飲みながら、楽しそうに話してる。
聡子さんと、加奈さんも、子供達と一緒に、みんな、楽しそうにしてる。
……私……場違いじゃん……来なきゃ、良かった……こんなことなら、来るんじゃなかった……
涙が止まらなくなって、私は、車から出れなくなった。
どうしよう……こんなとこ、誰かに見られたら……
『コンコン』
ガラスを叩いたのは、聡子さんだった。
「真純さん? 大丈夫? 気分、悪い?」
聡子さんは、本気で心配してくれてる。
その、私の顔を覗き込む顔……初めて、私は、聡子さんの顔を、間近で、じっと、見た。
聡子さん……昔の私に……似てる……まさか、将吾、そうなの? 私の、代わり?
私の中に、風が吹いた。今まで、感じたことのない、冷たくて、激しくて、胸を締め付ける、風。
……子供、三人もいるんだよね? 将吾と、セックスしたんだよね? ねえ、あなた、将吾とセックスしたのよね?
そんな地味な顔で、垢抜けない女のくせに、将吾と……将吾は、私のものだったのに!
「大丈夫」
私は、涙を拭いて、車から降りた。
「ねえ、聡子さん」
私は、笑っている。冷たい顔で、笑っている。
「私と将吾の関係、知ってる?」
バカみたい……私、何言ってるの……
「幼馴染って、聞いてるけど……付き合ってたのよね」
「そうよ。あの社宅で、暮らしてたの」
「……なんとなく、そんな気がしてたわ」
聡子さんは、俯いて、悲しそうな顔をした。まるでその顔は……あの頃の、私。
そんな顔しないで! 私に、そんな顔見せないでよ!
「私、真純さんの、代わりだったのよね」
なんなの……そんなの……そうよ、あなたはね、私の代わりよ! 将吾はあなたなんて、愛してない!
「そうね。私の、代わりね」
冷たく、言った。冷たく、笑った。
でも、聡子さんは、俯くだけで、何も言わなかった。
どうして? 怒りなさいよ。泣きなさいよ。私を責めなさいよ!
そのまま、俯く聡子さんを残して、慶太の所に戻った。
慶太は、大丈夫なのか、と聞いて、お肉をお皿に入れてくれた。
「大丈夫よ」
慶太と腕を組んで、私は……楽しいフリをした。全然、楽しくない。笑ってるけど、全然……楽しくない!
慶太……私、もう、帰りたい……楽しくないの……来るんじゃなかった……こんな気持ちになるなんて……
振り向くと、聡子さんはまだ、俯いて立っていて、迎えに行った凛ちゃんと手をつないで、コンロへ戻ってきた。
その顔は、怒ってもなくて、絶望もしてなくて、ただ、ただ……寂しそうだった。
なんてこと、してしまったんだろう……どうしよう……傷つけちゃった……そんなつもり、なかったのに……
どうしたらいいの……慶太、私……ひどいことを、言ったの。
将吾の奥さんに、聡子さんに、ひどいこと……
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