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第一章
8.誰だって好きなものは語りたい
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一通り笑い合った後に唐突に遠藤君が喋り出した。
「にしても木鈴は本当にBLが好きなんだな。さっきはびっくりしたぞ。いつもはもっと静かなのにさっきは熱くなって凄い早口だったからな……あっ」
そんな事を言われて僕は先の自分の行動を思い出してしまい恥ずかしくなる。けどそれと同時にBLの事を話題に出されて嬉しくなる。最後の方に何か喋ったような気がしたけど気のせいかな?でもごめん今の僕にとってはこっちの方が重要なんだ。
「うん。本当に好き。BLって男同士だからその恋自体が障害になるんだけど。それでも諦めきれない程誰かを思える恋ってさ凄い事じゃないかな?」
笑って落ち着いたからからか僕の口から出る言葉は先程のようなマシンガントークを発っする事はなかった。
「えっ?あ、あぁそうか」
「……あはは。もしかてまたさっきみたいなマシンガントークをするんじゃないかって警戒していた?」
遠藤君の反応が気になってついつい苦笑いををしながら聞いてしまった。
「……そんな事はないぞ」
「いや、明らかに間があったよね。それと目が泳いじゃってるからね。別に気を使わなくてもいいよ。自分でも結構やらかしちゃった自覚はあるから」
うん。本当にもう。多分僕の中では過去一の失敗だと思う。元から好きなものについて喋る時は熱くなりやすいから気をつけてたのに。今回は隠してたBLがバレて焦ったのと多分今まで隠してた分色々吐き出したくなっちゃったのかな。
「正直に言うとちょっと警戒した」
「まぁ、それはそうだよね」
うん。僕も警戒する。今さっきマシンガントークをした相手にまたその話題を出したらまたくるんじゃないかって心配になるよ
「えっとそういう訳だからさっきも言ったけど腐男子だからってゲイじゃないからそこのところ勘違いしないでね。」
「ん?あーいや俺そもそも別そういうのに偏見とかないぞ」
「えっ?あっそうなんだ」
じゃあ僕が色々と警戒してたのって心労を募らせまくっただけで無駄だったて事なんじゃ。
何だろう。弘君や歩君の事があったとは言え過敏になりすぎてたみたいだね。そう考えるとホッとすると同時にどっと疲れが出てきて、腰が抜けてしまった
「おい!今度はどうしたんだ?どこか具合が悪いのな?」
「あっ、いや大丈夫だから気にしないで。誰かに見られたのが初めてで色々と悩んでたんだけとそんな必要なかったなぁって思ったらちょっと力が抜けてさ」
「もしかして朝から体調が悪そうなのってそれ関連だったのか?」
「あはは。まぁ、そういう事になるかな。」
ついつい苦笑いで返してしまった。本当は遠藤君が性格に難がある人なんじゃないかって言う心配もあったんだけどさすがにこれは馬鹿正直に言わない方がいいよね。
「ったく心配かけさせて。」
「すみません」
いや、本当に申し訳ない。そんな風に考えていると
「あっ、そういえば」
遠藤君が急に声を出した。何かを思い出したのかな?
「どうしたの?」
「体調悪そうな原因ってようはBL関連で俺が何か言われるんじゃないかって心配だったって事だろ?」
「え、うん。そうなるね。」
「それで、俺は別にそういうに偏見とかないからもう大丈夫だって安心した訳でもう心配はいらないよな?」
それはそうだけどなんでわざわざ確認を取ってるんだろう?
「そうなるけど、それがどうかしたの?」
「お前の友達が心配してたぞ」
「え!?」
「犬伏と伏見が俺に聞いてきたんだよ。お前が具合悪そうだから何か知らないかって。お前が授業中に俺の事見てたらしいぞ。それを見た2人が俺に聞きにきたんだよ」
何で弘君と歩君が遠藤君に聞きに行ったのかと思ったら僕が原因だったのか。てかそんなあからさまに遠藤君の事を見てたんだ。授業中は不安からぼうっとしてたからなんとも言えないんだよね。けど2人ともそれだけ心配してくれてたんだよね。それは結構嬉しいな
「後でちゃんともう大丈夫だって伝えてやれよ。あいつら多分俺がお前に何かしたんじゃないかって疑ってたぞ」
「え゛!?本当?」
「本当だ。口には出してなかったけどあれは絶対に怪しまれてたな」
「本当にごめん!」
さすがにそれは本当に申し訳ないから後でしっかりともう大丈夫って伝えよう。僕のせいで勘違いされて悪い目で見られたりしたら大変だしね
「別にそんな気にしなくてもいいっつぅの。その代わりちゃんと元気な姿を見せてやれよ」
本当に高校生かな?こんなに気遣いが出来る高校生ってあんまりいないと思うんだけど。というかもうお父さんみたいだな
「うん!」
まぁ、何はともあれ迷惑をかけないように言われた通り皆に元気な姿を見せよう。弘君と歩君は特に。2人には特に心配をかけちゃったみたいだしね。あっそういえば
「とっころで~、遠藤君ってBLに偏見とかないんだよね。」
「ん?あぁ、そうだけどそれがどうかしたのか?」
「遠藤君BL読んで見てくれない?」
さっき迷惑をかけないようにとか自分の心の中で言っちゃったけどどつかこれくらいは許して欲しい。さすがに1人だと寂しいんだよね。語れる人がほしい。という訳で遠藤君にBLの良さをドンドン教えるね!
「にしても木鈴は本当にBLが好きなんだな。さっきはびっくりしたぞ。いつもはもっと静かなのにさっきは熱くなって凄い早口だったからな……あっ」
そんな事を言われて僕は先の自分の行動を思い出してしまい恥ずかしくなる。けどそれと同時にBLの事を話題に出されて嬉しくなる。最後の方に何か喋ったような気がしたけど気のせいかな?でもごめん今の僕にとってはこっちの方が重要なんだ。
「うん。本当に好き。BLって男同士だからその恋自体が障害になるんだけど。それでも諦めきれない程誰かを思える恋ってさ凄い事じゃないかな?」
笑って落ち着いたからからか僕の口から出る言葉は先程のようなマシンガントークを発っする事はなかった。
「えっ?あ、あぁそうか」
「……あはは。もしかてまたさっきみたいなマシンガントークをするんじゃないかって警戒していた?」
遠藤君の反応が気になってついつい苦笑いををしながら聞いてしまった。
「……そんな事はないぞ」
「いや、明らかに間があったよね。それと目が泳いじゃってるからね。別に気を使わなくてもいいよ。自分でも結構やらかしちゃった自覚はあるから」
うん。本当にもう。多分僕の中では過去一の失敗だと思う。元から好きなものについて喋る時は熱くなりやすいから気をつけてたのに。今回は隠してたBLがバレて焦ったのと多分今まで隠してた分色々吐き出したくなっちゃったのかな。
「正直に言うとちょっと警戒した」
「まぁ、それはそうだよね」
うん。僕も警戒する。今さっきマシンガントークをした相手にまたその話題を出したらまたくるんじゃないかって心配になるよ
「えっとそういう訳だからさっきも言ったけど腐男子だからってゲイじゃないからそこのところ勘違いしないでね。」
「ん?あーいや俺そもそも別そういうのに偏見とかないぞ」
「えっ?あっそうなんだ」
じゃあ僕が色々と警戒してたのって心労を募らせまくっただけで無駄だったて事なんじゃ。
何だろう。弘君や歩君の事があったとは言え過敏になりすぎてたみたいだね。そう考えるとホッとすると同時にどっと疲れが出てきて、腰が抜けてしまった
「おい!今度はどうしたんだ?どこか具合が悪いのな?」
「あっ、いや大丈夫だから気にしないで。誰かに見られたのが初めてで色々と悩んでたんだけとそんな必要なかったなぁって思ったらちょっと力が抜けてさ」
「もしかして朝から体調が悪そうなのってそれ関連だったのか?」
「あはは。まぁ、そういう事になるかな。」
ついつい苦笑いで返してしまった。本当は遠藤君が性格に難がある人なんじゃないかって言う心配もあったんだけどさすがにこれは馬鹿正直に言わない方がいいよね。
「ったく心配かけさせて。」
「すみません」
いや、本当に申し訳ない。そんな風に考えていると
「あっ、そういえば」
遠藤君が急に声を出した。何かを思い出したのかな?
「どうしたの?」
「体調悪そうな原因ってようはBL関連で俺が何か言われるんじゃないかって心配だったって事だろ?」
「え、うん。そうなるね。」
「それで、俺は別にそういうに偏見とかないからもう大丈夫だって安心した訳でもう心配はいらないよな?」
それはそうだけどなんでわざわざ確認を取ってるんだろう?
「そうなるけど、それがどうかしたの?」
「お前の友達が心配してたぞ」
「え!?」
「犬伏と伏見が俺に聞いてきたんだよ。お前が具合悪そうだから何か知らないかって。お前が授業中に俺の事見てたらしいぞ。それを見た2人が俺に聞きにきたんだよ」
何で弘君と歩君が遠藤君に聞きに行ったのかと思ったら僕が原因だったのか。てかそんなあからさまに遠藤君の事を見てたんだ。授業中は不安からぼうっとしてたからなんとも言えないんだよね。けど2人ともそれだけ心配してくれてたんだよね。それは結構嬉しいな
「後でちゃんともう大丈夫だって伝えてやれよ。あいつら多分俺がお前に何かしたんじゃないかって疑ってたぞ」
「え゛!?本当?」
「本当だ。口には出してなかったけどあれは絶対に怪しまれてたな」
「本当にごめん!」
さすがにそれは本当に申し訳ないから後でしっかりともう大丈夫って伝えよう。僕のせいで勘違いされて悪い目で見られたりしたら大変だしね
「別にそんな気にしなくてもいいっつぅの。その代わりちゃんと元気な姿を見せてやれよ」
本当に高校生かな?こんなに気遣いが出来る高校生ってあんまりいないと思うんだけど。というかもうお父さんみたいだな
「うん!」
まぁ、何はともあれ迷惑をかけないように言われた通り皆に元気な姿を見せよう。弘君と歩君は特に。2人には特に心配をかけちゃったみたいだしね。あっそういえば
「とっころで~、遠藤君ってBLに偏見とかないんだよね。」
「ん?あぁ、そうだけどそれがどうかしたのか?」
「遠藤君BL読んで見てくれない?」
さっき迷惑をかけないようにとか自分の心の中で言っちゃったけどどつかこれくらいは許して欲しい。さすがに1人だと寂しいんだよね。語れる人がほしい。という訳で遠藤君にBLの良さをドンドン教えるね!
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