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番外編
熱情 2 ※致してますのでご注意を
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あまりにも突然な玲央の乱暴な行動と、押さえつけられ身動きが取れなくなった事に動揺した悠が、一体どうしたのかと言葉を発すると同時に食らいつくような勢いでそのくちびるを塞ぎ込み、言葉諸共舌を絡め取って吸い上げれば、条件反射か僅かに甘みを含んだ吐息が漏れ聞こえる。
それでもまだ、息苦しさに逃げ場を探そうと小さな抵抗を見せる悠の頭を片手で押さえつければ、今度は拘束されていない両腕で距離を取ろうと抗う様(さま)に苛立ち、空いていた片手で容易く纏めて胸元へねじ伏せると、漸く諦めたのか、押さえつけた両腕から力が抜けて行くのが見えた。
貪るような口づけに、溢れて零れ落ちた唾液で服が染みを作る事も厭わないまま蹂躙し尽くすと、紅く色づいた悠のくちびるを解放し、
「ねえ、悠……、いくら友達でも、安易に部屋なんか上げちゃダメじゃん。……特別なのは俺たちだけって、思ってない?」
くちびると同じ紅に染まった耳元で囁けば、乱れた呼吸の合間を縫ってどう言う意味だと問う悠のか細い声が聞こえ、まったく余計な感情には鋭くて、けれど罪なほど人の好意や嫉妬に疎く残酷であるなと、些か絢瀬も不憫だと心の中で苦笑する。
そして、そんなところも含めて愛しいと思う自分自身にもほとほと呆れながら、ほんの少しだけ灸を据える必要があるかも知れないと、不安そうに此方の顔を見つめる悠の両足の間へ自分の腿を強く擦りつければ、敏感な部分を的確に刺激されたことで、上擦った声が悠の口から大きく漏れた。
「それとも、悠はこう言うこと、俺じゃない奴にも求めちゃったりするわけ?」
「そんなことっ……、するわけ、ないだろっ」
「悠がそうでも、向こうがそうじゃないってこともあるんだからさー……、もうちょっと、警戒心ってやつ、持った方が良いよ」
そもそも俺たち男なんてのは欲望に忠実な生き物なんだから、と軽口を叩きながらその場にしゃがみ込み、玲央の腿に緩い刺激を与えられ嵩を増し、窮屈そうにしている悠を解放すべくベルトとファスナーを外して、履いているジーンズと下着を膝上辺りまで引き下ろせば、何かを期待するかのように先端を潤ませた根が姿を現し、今にも零れ落ちてしまいそうな水滴を指先で掬い取って滑らかな先端に擦りつけると、悠の手が敏感な場所を弄ぶ玲央の手を制止するように重ねられる。
勿論、玲央がそんな抵抗で手を止める訳もなく、悠の手を掴み払い退けると同時に、指先の愛撫でよりぬめり気を帯びた先端に甘く貪りついた。
「ばか、玲央っ……、ここ、玄関……っ、すぐ、そこ、外だからっ」
「ん……、だから、なあに?」
鈴口から止め処なく溢れる雫を舐め取り、何でもないような顔をして悠を見上げると、彼はしきりにドアの外を気にしながら何かを訴えようと口を開きかけ、けれど、言葉を発しようとするタイミングでわざと玲央が舌先で溝を抉るように弄ぶ度、条件反射で漏れる艶声を必死で押さえようと自らの右手の甲に噛み付き、左手で、舌を器用に使っての愛撫を一向にやめようとしない玲央の頭を制するように押さえつける。
「どうしちゃったの、悠。ここは玄関で、ドア一枚隔てたすぐそこは外ってのは、よーく知ってるけど?」
こんなに薄くて頼りないドアだ、人が部屋の前を歩けばその足音さえも鮮明に室内へ通してしまうのだから、扉の内側で立てられた音や声が外へ漏れ聞こえてもおかしくないと、悠が必死に目でそう訴えているのを解っていて、あえて何か問題でもあるのかと知らないふりを決め込み問えば、
「前のマンションと違って、防音じゃないからっ、声……っ、」
「あー、あんまり大きい声出すと、誰かに悠の恥ずかしい声、聞かれちゃうかもな。でも、悠が声さえ出さなきゃ、何してるかなんてバレねーよ」
与えられる快楽に、否応なしで漏れる声を我慢しながらようやく絞り出した悠の答えを、何でも無い事のように流し、執拗に弄んでいた先端から根元の辺りまで飲み込むように咥えて扱けば、擦れた粘膜の刺激で更に熱を持って質量を増し、悪戯に甘く歯を立てると、あっけなく玲央の口の中でそれは暴発し、吐き出された欲情の痕跡を残らず吸い出して舌に絡ませると、ドアに凭れて浅く乱れた息を整えている悠と目線を合わせるように立ち上がる。
「悠って、こう言う危うい場所でこんなことされるの、意外と好き?」
玲央の意地悪な問いかけに、「そんなわけないだろう」と顔を紅く染めながら首を横に振って否定する悠の反応がやけに可愛らしく目に映り、小さな加虐心を掻き立てられた玲央は、それに抗う事なく舌に絡みついたままの悠の白濁とした体液を指先で掬い取ると、わざと悠の羞恥心を煽るように目の前でちらつかせ、素直じゃないなあと苦笑しながら、汚れた指を悠の口の中へ押し込んだ。
悠自身が出したものとは言え、その独特の匂いと舌を鈍く刺激する味はお世辞にも気分が良いと言えるものではなく(自分だって悠のものなら歓迎するが、自分自身のものは遠慮したい)、綺麗な顔を歪め、口の中を気ままに蹂躙する玲央の指を拒絶し舌で押し出そうとする悠の顎を、空いていた片手で掴み固定すると、
「ねえ、悠。これ、綺麗にしてくれたら、もっとイイことしてあげる。中途半端なままでオシマイじゃ、イヤだろ?」
それともここで辞めにしちゃおうか、と小首を傾げて見せれば、少しの間を置いた後、動きを止めていた悠の舌がおずおずと玲央の指を舐り始めた。
慣れないせいか些かぎこちない舌の動きではあったけれど、逆にそれがいやらしいと、懸命に指を舐る様を眺め一頻り楽しんだ後、悠の口から指抜き取り、彼の口から溢れた唾液を舐め取って、良く出来ましたとくちびるへ触れるだけの口づけを落とし、半端に脱がせていた悠のジーンズと下着から片足を抜き去り腕で抱え上げ、先ほどまで悠が舐りたっぷりと唾液の絡みついた指を、彼の硬く窄んだ孔へと潜り込ませる。
最初こそ僅かな抵抗はあったものの、もう幾度となく玲央を受け入れたことのあるその場所はすぐに順応し、より強く悠が快感を得られる部分を、深く潜らせた指先で探り当て強く撫でつければ、襲い来る強烈な感覚に崩れ落ちそうになった身体を支える為か、しがみつくように玲央の背に両腕が回され、二人の身体が密着したことで悠の浅い呼吸を繰り返す音がダイレクトに耳元を擽り煽りたてる。
そろそろ自分も我慢の限界だと、履いているズボンの下で膨らみ主張をし続けていたものを取り出し、ポケットに忍ばせてあったコンドームを手際良く着けると、抜かれた指の痕跡を名残惜しむようにヒクリと動く孔へ沈み込ませた。
初めての頃に比べ、すんなりと受け入れてくれるようになった悠の身体は、もう自分だけのものだと言う独占欲を満たし、うわ言のように何度も名前を呼んで必死にしがみついてくる悠が愛しくて堪らない。
白い首筋へ遠慮なく噛み付けば、玲央を奥深くまで飲み込んでいる貪欲な孔は一気にその情欲を搾り取ろうとより強く窄まり、けれど、ここで果てるにはまだ早いと堪え、激しく脈打つ波が引くのを待ち、持ち堪えたところで再び悠の中を強く抉るように腰を打ちつける。
「悠……っ、もし、今日俺がここに来なかったらっ、こう言うこと、あいつとしてたんじゃねえの?」
だから何の警戒心も抱かずに絢瀬を部屋へ誘ったのだろうと責めるような口調で問いただせば、「違う」と何度も首を横に振って悠が訴える。
悠の答えが「否」と解っていても、本人の口からそれをハッキリ聞かなければ気が済まないと、悠の今にも泣き出してしまいそうな顔を黙ったまま眺めていれば、
「玲央っ……、お、れはっ……、こんな事、玲央以外に、求めたりっ、しないし……、許したりしないか、らっ……!」
誤解させたり不安にさせたのならごめん、と乱暴に揺さぶられ乱れる呼吸に混ざり聞こえた悠の言葉に、漸く心の底で渦を巻いていた不快な感情が霧散し、例外なく自分も単純な生き物だなと苦笑して、「解ってるよ」とすっかり蕩け潤んだ瞳で見つめる悠の額へキスをすると、互いに満たされた心と身体を強く抱き、間もなく熱情の塊を吐き出しながら、快楽の狭間に見えたその先へ果てた。
それでもまだ、息苦しさに逃げ場を探そうと小さな抵抗を見せる悠の頭を片手で押さえつければ、今度は拘束されていない両腕で距離を取ろうと抗う様(さま)に苛立ち、空いていた片手で容易く纏めて胸元へねじ伏せると、漸く諦めたのか、押さえつけた両腕から力が抜けて行くのが見えた。
貪るような口づけに、溢れて零れ落ちた唾液で服が染みを作る事も厭わないまま蹂躙し尽くすと、紅く色づいた悠のくちびるを解放し、
「ねえ、悠……、いくら友達でも、安易に部屋なんか上げちゃダメじゃん。……特別なのは俺たちだけって、思ってない?」
くちびると同じ紅に染まった耳元で囁けば、乱れた呼吸の合間を縫ってどう言う意味だと問う悠のか細い声が聞こえ、まったく余計な感情には鋭くて、けれど罪なほど人の好意や嫉妬に疎く残酷であるなと、些か絢瀬も不憫だと心の中で苦笑する。
そして、そんなところも含めて愛しいと思う自分自身にもほとほと呆れながら、ほんの少しだけ灸を据える必要があるかも知れないと、不安そうに此方の顔を見つめる悠の両足の間へ自分の腿を強く擦りつければ、敏感な部分を的確に刺激されたことで、上擦った声が悠の口から大きく漏れた。
「それとも、悠はこう言うこと、俺じゃない奴にも求めちゃったりするわけ?」
「そんなことっ……、するわけ、ないだろっ」
「悠がそうでも、向こうがそうじゃないってこともあるんだからさー……、もうちょっと、警戒心ってやつ、持った方が良いよ」
そもそも俺たち男なんてのは欲望に忠実な生き物なんだから、と軽口を叩きながらその場にしゃがみ込み、玲央の腿に緩い刺激を与えられ嵩を増し、窮屈そうにしている悠を解放すべくベルトとファスナーを外して、履いているジーンズと下着を膝上辺りまで引き下ろせば、何かを期待するかのように先端を潤ませた根が姿を現し、今にも零れ落ちてしまいそうな水滴を指先で掬い取って滑らかな先端に擦りつけると、悠の手が敏感な場所を弄ぶ玲央の手を制止するように重ねられる。
勿論、玲央がそんな抵抗で手を止める訳もなく、悠の手を掴み払い退けると同時に、指先の愛撫でよりぬめり気を帯びた先端に甘く貪りついた。
「ばか、玲央っ……、ここ、玄関……っ、すぐ、そこ、外だからっ」
「ん……、だから、なあに?」
鈴口から止め処なく溢れる雫を舐め取り、何でもないような顔をして悠を見上げると、彼はしきりにドアの外を気にしながら何かを訴えようと口を開きかけ、けれど、言葉を発しようとするタイミングでわざと玲央が舌先で溝を抉るように弄ぶ度、条件反射で漏れる艶声を必死で押さえようと自らの右手の甲に噛み付き、左手で、舌を器用に使っての愛撫を一向にやめようとしない玲央の頭を制するように押さえつける。
「どうしちゃったの、悠。ここは玄関で、ドア一枚隔てたすぐそこは外ってのは、よーく知ってるけど?」
こんなに薄くて頼りないドアだ、人が部屋の前を歩けばその足音さえも鮮明に室内へ通してしまうのだから、扉の内側で立てられた音や声が外へ漏れ聞こえてもおかしくないと、悠が必死に目でそう訴えているのを解っていて、あえて何か問題でもあるのかと知らないふりを決め込み問えば、
「前のマンションと違って、防音じゃないからっ、声……っ、」
「あー、あんまり大きい声出すと、誰かに悠の恥ずかしい声、聞かれちゃうかもな。でも、悠が声さえ出さなきゃ、何してるかなんてバレねーよ」
与えられる快楽に、否応なしで漏れる声を我慢しながらようやく絞り出した悠の答えを、何でも無い事のように流し、執拗に弄んでいた先端から根元の辺りまで飲み込むように咥えて扱けば、擦れた粘膜の刺激で更に熱を持って質量を増し、悪戯に甘く歯を立てると、あっけなく玲央の口の中でそれは暴発し、吐き出された欲情の痕跡を残らず吸い出して舌に絡ませると、ドアに凭れて浅く乱れた息を整えている悠と目線を合わせるように立ち上がる。
「悠って、こう言う危うい場所でこんなことされるの、意外と好き?」
玲央の意地悪な問いかけに、「そんなわけないだろう」と顔を紅く染めながら首を横に振って否定する悠の反応がやけに可愛らしく目に映り、小さな加虐心を掻き立てられた玲央は、それに抗う事なく舌に絡みついたままの悠の白濁とした体液を指先で掬い取ると、わざと悠の羞恥心を煽るように目の前でちらつかせ、素直じゃないなあと苦笑しながら、汚れた指を悠の口の中へ押し込んだ。
悠自身が出したものとは言え、その独特の匂いと舌を鈍く刺激する味はお世辞にも気分が良いと言えるものではなく(自分だって悠のものなら歓迎するが、自分自身のものは遠慮したい)、綺麗な顔を歪め、口の中を気ままに蹂躙する玲央の指を拒絶し舌で押し出そうとする悠の顎を、空いていた片手で掴み固定すると、
「ねえ、悠。これ、綺麗にしてくれたら、もっとイイことしてあげる。中途半端なままでオシマイじゃ、イヤだろ?」
それともここで辞めにしちゃおうか、と小首を傾げて見せれば、少しの間を置いた後、動きを止めていた悠の舌がおずおずと玲央の指を舐り始めた。
慣れないせいか些かぎこちない舌の動きではあったけれど、逆にそれがいやらしいと、懸命に指を舐る様を眺め一頻り楽しんだ後、悠の口から指抜き取り、彼の口から溢れた唾液を舐め取って、良く出来ましたとくちびるへ触れるだけの口づけを落とし、半端に脱がせていた悠のジーンズと下着から片足を抜き去り腕で抱え上げ、先ほどまで悠が舐りたっぷりと唾液の絡みついた指を、彼の硬く窄んだ孔へと潜り込ませる。
最初こそ僅かな抵抗はあったものの、もう幾度となく玲央を受け入れたことのあるその場所はすぐに順応し、より強く悠が快感を得られる部分を、深く潜らせた指先で探り当て強く撫でつければ、襲い来る強烈な感覚に崩れ落ちそうになった身体を支える為か、しがみつくように玲央の背に両腕が回され、二人の身体が密着したことで悠の浅い呼吸を繰り返す音がダイレクトに耳元を擽り煽りたてる。
そろそろ自分も我慢の限界だと、履いているズボンの下で膨らみ主張をし続けていたものを取り出し、ポケットに忍ばせてあったコンドームを手際良く着けると、抜かれた指の痕跡を名残惜しむようにヒクリと動く孔へ沈み込ませた。
初めての頃に比べ、すんなりと受け入れてくれるようになった悠の身体は、もう自分だけのものだと言う独占欲を満たし、うわ言のように何度も名前を呼んで必死にしがみついてくる悠が愛しくて堪らない。
白い首筋へ遠慮なく噛み付けば、玲央を奥深くまで飲み込んでいる貪欲な孔は一気にその情欲を搾り取ろうとより強く窄まり、けれど、ここで果てるにはまだ早いと堪え、激しく脈打つ波が引くのを待ち、持ち堪えたところで再び悠の中を強く抉るように腰を打ちつける。
「悠……っ、もし、今日俺がここに来なかったらっ、こう言うこと、あいつとしてたんじゃねえの?」
だから何の警戒心も抱かずに絢瀬を部屋へ誘ったのだろうと責めるような口調で問いただせば、「違う」と何度も首を横に振って悠が訴える。
悠の答えが「否」と解っていても、本人の口からそれをハッキリ聞かなければ気が済まないと、悠の今にも泣き出してしまいそうな顔を黙ったまま眺めていれば、
「玲央っ……、お、れはっ……、こんな事、玲央以外に、求めたりっ、しないし……、許したりしないか、らっ……!」
誤解させたり不安にさせたのならごめん、と乱暴に揺さぶられ乱れる呼吸に混ざり聞こえた悠の言葉に、漸く心の底で渦を巻いていた不快な感情が霧散し、例外なく自分も単純な生き物だなと苦笑して、「解ってるよ」とすっかり蕩け潤んだ瞳で見つめる悠の額へキスをすると、互いに満たされた心と身体を強く抱き、間もなく熱情の塊を吐き出しながら、快楽の狭間に見えたその先へ果てた。
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