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決意 1
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思わぬところで悠と遭遇し、無事オファーの書類を手渡す事が出来たものの、未だに悠から返事が来る気配はなく、伊織は焦っていた。
オファーの可否期限は今日までである事を別れ際に伝えたけれど、まだ迷っているのか、やはり今まで通り受ける気はないのか判断できず、ここ数日はスマホを何度も確認しては悶々としていた。
もしも悠がこのオファーを受けてくれたのなら、撮影の合間に事実を告げるチャンスが出来る。
ずっと告げられなかった事実を、今度こそ話さなければ。
悠からの返事を待ちきれないとばかりに何度か彼へ電話をかけて見たものの、それが繋がる事はなく、仕方無しにLINEで用件を送ってみたのだが、これにも返事が来る事はなかった。
そして現在、事務所の一室でマネージャーと共にこうして悠からの連絡を待っている今も、刻一刻と期限は迫っており、お互い緊張の面持ちでじっとスマホを見つめている様はひどく滑稽だった。
「連絡、来ないね」
「……まだ期限までは少し時間があるし、もしかしたら、ギリギリまで考えてくれてるのかも知れない」
前向きなことを口にしながら、このまま連絡が来ないのではと考えてしまいそうになるのを必死で堪えて、再び鳴らないスマホを手に取った。
これ以上悠に電話をかけるのは流石にしつこすぎるだろうかと、無意味に電話番号を表示させては消してを繰り返し、溜め息を吐き出した直後に震え出したスマホに表示されたのは、待ち焦がれていたその人の名で、慌てて通話ボタンをタップし耳に当てれば、
「悠っ……!」
「伊織……、あの話、受けるから」
望んでいた悠の了承に飛び上がるように喜ぶと、後日また撮影の日取りと打ち合わせについて連絡する事を告げ、名残惜しさを感じながらも通話を切れば、傍で控えていたマネージャーも安堵の溜め息を吐き、よかったなと言葉を残して、撮影に向けての段取りをする為に慌ただしく部屋を出て行った。
一先ずは難関を乗り越えた事に安堵し、ソファに倒れ込むようにもたれると、悠に話さなければならない事を頭の中で整理する。
恐らく話の中には、悠が思い出したくないような事も含まれているだろう。
傷を抉るような結果になるかも知れない、もしかしたら今よりも更に嫌われる事になるかも知れない。
それでも。
これ以上何も話さないまま終わらせてしまっては、お互いの為にはならないのだと自分に言い聞かせ、撮影当日の今日、伊織は意を決して撮影スタジオに足を踏み入れたのである。
予想通りと言うべきか、踏み入れたスタジオ内は僅に張り詰めた空気が漂っていて、業界内のタブーを破っての企画の無謀さを囁く声があちらからもこちらからもと、嫌でも耳に入って来る。
(主に悠の担当スタッフだろうか、此方に向ける視線が突き刺さるようでとても痛い)
あまりの異様な雰囲気に一瞬怯みそうになってしまったけれど、これに呑まれては満足な撮影は愚か、悠に大事な話など出来るわけがないと気持ちを落ち着けて、いつも通りの笑顔で挨拶の声かけをし遣り過ごす。
既に悠がスタジオ入りしているからと、少し焦った様子のマネージャーにメイクルームへ押し込められた伊織は、そこに待機していたのがいつもの担当メイクスタッフである事に安堵し、挨拶を交わして椅子に腰かけた。
「久世くん、今凄くホッとした顔してたよ。彼方くんとの撮影、緊張してるの?」
「思ってた以上にスタジオの雰囲気が張り詰めてたから、ちょっと驚いただけ」
「あー……、彼方くんの担当スタッフって、半分は彼の信者みたいなものだから、尚更ね」
なるほど、あの異様な雰囲気は、悠にとって禁忌の対象とされていた自分が彼の領域に踏み込む事をあまり歓迎していないせいだったのかと納得すると同時に、よく悠の事務所が今回の企画の了承を出してくれたなと口にすれば、
「敏腕マネージャーの説得あってこそだからな」
いつの間にメイクルームに来ていたのか、先日悠に書類を渡しに行った時、意外にも助け船を出してくれた悠のマネージャーが立っていて(悠と会った後にあのスタジオから無事に出られたのもこの人のおかげだ)、世話になった事に礼を言うと、彼は、
「久世くんが、危険を冒してまで掴んだ機会なんだ、悔いが残らないように頑張れよ」
お互いに。
思いもよらない人物からのエールに、担当メイク共々瞠目していると、彼は何事もなかったかのようにメイクルームを出て行った。
当然、担当メイクのスタッフは今のはどう言う事かと首を傾げるのだが、伊織は曖昧に笑って誤魔化す事しか出来なかった。
……彼にはきっと、見透かされている。
悠を訪ねた時も感じたのだが、自分達よりもずっと年齢を重ねているせいなのか、語らずとも雰囲気で全てを把握できる様は、何処と無く匂坂を連想させる。
(年上の彼を自分の同年代の友人に例えるのもおかしな話だが)
もしかしたら、この撮影を機に何かが変わることを彼なりに感じ取っているのかも知れない。
それが吉と出るのか凶と出るかは、伊織と悠にかかっているのだけれど。
メイクを済ませ、指定の衣装に着替えてスタジオに踏み入れば、既にポラで試し取りに入っている悠の姿が目に入り、思わず息を飲んだ。
今までは雑誌や写真集を通してしか見たことがなかったけれど、こうして現場で悠を見ると、一瞬でその雰囲気に呑み込まれてしまいそうになる。
全てを覆い包み込むような雰囲気で引き寄せ、けれど、容易に触れる事が許されない領域に鎮座している悠。
周りを見渡せば、悠にうっとりと見入っているスタッフがチラホラと見受けられた。(自分の担当スタッフまでもが含まれているのだから、驚きだ)
幼い頃には感じる事がなかったのだが、もしかしたらあの頃から、自分は悠の持つ独特な雰囲気に捕らわれ続けているのかも知れない。
そして、悠の領域から弾き出された今も、まるで中毒のように求めて止まないのだ。
息苦しくなる胸に手を当てじっと悠を見つめていれば、不意に視線が絡み、直後、伊織に気づいた撮影スタッフに試し撮りを指示され、悠と入れ替わるようにセットの前へ立たされる。
その最中にも悠の姿を目で追っては見たものの、彼と視線が交わる事はなかった。
「それじゃあ、本撮り入ります。彼方くん、久世くん、よろしくお願いします」
カメラマンの声を皮切りに撮影が始まると、周囲には先程とは比べ物にならないくらい異様な緊張感が漂い始めた。
「よろしく、悠」
「……よろしく」
セットの前で指示されたポージングを取り、けれど、合間に交わされる会話は殆ど無いに等しく、お互い業界に身を置いて月日が経っていたせいか撮影は嫌味なほどに滞りなく進んで行く。
休憩の合間を縫って語るには長く、しかも悠の回りには必ずスタッフが立っているために話をするには難しい状態で、伊織はどう話を切り出すべきか悩んでいた。
指定のポーズがある限り、下手に話をして動く事も出来ないと歯噛みしていれば、ファインダーを覗いていたカメラマンが不意にカメラから離れ、腕を組みながら首を傾げるのが見えた。
一体どうしたのだろうかと問えば、
「んー、二人とも完璧過ぎて、何か新鮮味がないんだよね。意外性って言うか……」
勿論、モデルとして申し分はないのだけれどと付け足したカメラマンは、傍にいたディレクターと何かを相談した後、
「彼方くん、久世くん! ポージングフリーにして、二人とも自然体で行こうか!」
カメラマンの提案に思わず悠と顔を見合わせていれば、「ファン垂涎の二人の初共演なんだから、意外性と新しさを押し出さないと」と、興奮気味なディレクターが続けて口を開いた。
これは、チャンスだ。
ポージングフリー……、しかも自然体を求められての撮影ならば、合間に会話を交わしていても何ら問題はない。
すぐに了解である事を告げると、伊織は真っ直ぐに悠を見て、
「悠……、こうやって撮影しながらじゃないと、話せる機会がなくて。……オレの話を聞いて欲しい」
オファーの可否期限は今日までである事を別れ際に伝えたけれど、まだ迷っているのか、やはり今まで通り受ける気はないのか判断できず、ここ数日はスマホを何度も確認しては悶々としていた。
もしも悠がこのオファーを受けてくれたのなら、撮影の合間に事実を告げるチャンスが出来る。
ずっと告げられなかった事実を、今度こそ話さなければ。
悠からの返事を待ちきれないとばかりに何度か彼へ電話をかけて見たものの、それが繋がる事はなく、仕方無しにLINEで用件を送ってみたのだが、これにも返事が来る事はなかった。
そして現在、事務所の一室でマネージャーと共にこうして悠からの連絡を待っている今も、刻一刻と期限は迫っており、お互い緊張の面持ちでじっとスマホを見つめている様はひどく滑稽だった。
「連絡、来ないね」
「……まだ期限までは少し時間があるし、もしかしたら、ギリギリまで考えてくれてるのかも知れない」
前向きなことを口にしながら、このまま連絡が来ないのではと考えてしまいそうになるのを必死で堪えて、再び鳴らないスマホを手に取った。
これ以上悠に電話をかけるのは流石にしつこすぎるだろうかと、無意味に電話番号を表示させては消してを繰り返し、溜め息を吐き出した直後に震え出したスマホに表示されたのは、待ち焦がれていたその人の名で、慌てて通話ボタンをタップし耳に当てれば、
「悠っ……!」
「伊織……、あの話、受けるから」
望んでいた悠の了承に飛び上がるように喜ぶと、後日また撮影の日取りと打ち合わせについて連絡する事を告げ、名残惜しさを感じながらも通話を切れば、傍で控えていたマネージャーも安堵の溜め息を吐き、よかったなと言葉を残して、撮影に向けての段取りをする為に慌ただしく部屋を出て行った。
一先ずは難関を乗り越えた事に安堵し、ソファに倒れ込むようにもたれると、悠に話さなければならない事を頭の中で整理する。
恐らく話の中には、悠が思い出したくないような事も含まれているだろう。
傷を抉るような結果になるかも知れない、もしかしたら今よりも更に嫌われる事になるかも知れない。
それでも。
これ以上何も話さないまま終わらせてしまっては、お互いの為にはならないのだと自分に言い聞かせ、撮影当日の今日、伊織は意を決して撮影スタジオに足を踏み入れたのである。
予想通りと言うべきか、踏み入れたスタジオ内は僅に張り詰めた空気が漂っていて、業界内のタブーを破っての企画の無謀さを囁く声があちらからもこちらからもと、嫌でも耳に入って来る。
(主に悠の担当スタッフだろうか、此方に向ける視線が突き刺さるようでとても痛い)
あまりの異様な雰囲気に一瞬怯みそうになってしまったけれど、これに呑まれては満足な撮影は愚か、悠に大事な話など出来るわけがないと気持ちを落ち着けて、いつも通りの笑顔で挨拶の声かけをし遣り過ごす。
既に悠がスタジオ入りしているからと、少し焦った様子のマネージャーにメイクルームへ押し込められた伊織は、そこに待機していたのがいつもの担当メイクスタッフである事に安堵し、挨拶を交わして椅子に腰かけた。
「久世くん、今凄くホッとした顔してたよ。彼方くんとの撮影、緊張してるの?」
「思ってた以上にスタジオの雰囲気が張り詰めてたから、ちょっと驚いただけ」
「あー……、彼方くんの担当スタッフって、半分は彼の信者みたいなものだから、尚更ね」
なるほど、あの異様な雰囲気は、悠にとって禁忌の対象とされていた自分が彼の領域に踏み込む事をあまり歓迎していないせいだったのかと納得すると同時に、よく悠の事務所が今回の企画の了承を出してくれたなと口にすれば、
「敏腕マネージャーの説得あってこそだからな」
いつの間にメイクルームに来ていたのか、先日悠に書類を渡しに行った時、意外にも助け船を出してくれた悠のマネージャーが立っていて(悠と会った後にあのスタジオから無事に出られたのもこの人のおかげだ)、世話になった事に礼を言うと、彼は、
「久世くんが、危険を冒してまで掴んだ機会なんだ、悔いが残らないように頑張れよ」
お互いに。
思いもよらない人物からのエールに、担当メイク共々瞠目していると、彼は何事もなかったかのようにメイクルームを出て行った。
当然、担当メイクのスタッフは今のはどう言う事かと首を傾げるのだが、伊織は曖昧に笑って誤魔化す事しか出来なかった。
……彼にはきっと、見透かされている。
悠を訪ねた時も感じたのだが、自分達よりもずっと年齢を重ねているせいなのか、語らずとも雰囲気で全てを把握できる様は、何処と無く匂坂を連想させる。
(年上の彼を自分の同年代の友人に例えるのもおかしな話だが)
もしかしたら、この撮影を機に何かが変わることを彼なりに感じ取っているのかも知れない。
それが吉と出るのか凶と出るかは、伊織と悠にかかっているのだけれど。
メイクを済ませ、指定の衣装に着替えてスタジオに踏み入れば、既にポラで試し取りに入っている悠の姿が目に入り、思わず息を飲んだ。
今までは雑誌や写真集を通してしか見たことがなかったけれど、こうして現場で悠を見ると、一瞬でその雰囲気に呑み込まれてしまいそうになる。
全てを覆い包み込むような雰囲気で引き寄せ、けれど、容易に触れる事が許されない領域に鎮座している悠。
周りを見渡せば、悠にうっとりと見入っているスタッフがチラホラと見受けられた。(自分の担当スタッフまでもが含まれているのだから、驚きだ)
幼い頃には感じる事がなかったのだが、もしかしたらあの頃から、自分は悠の持つ独特な雰囲気に捕らわれ続けているのかも知れない。
そして、悠の領域から弾き出された今も、まるで中毒のように求めて止まないのだ。
息苦しくなる胸に手を当てじっと悠を見つめていれば、不意に視線が絡み、直後、伊織に気づいた撮影スタッフに試し撮りを指示され、悠と入れ替わるようにセットの前へ立たされる。
その最中にも悠の姿を目で追っては見たものの、彼と視線が交わる事はなかった。
「それじゃあ、本撮り入ります。彼方くん、久世くん、よろしくお願いします」
カメラマンの声を皮切りに撮影が始まると、周囲には先程とは比べ物にならないくらい異様な緊張感が漂い始めた。
「よろしく、悠」
「……よろしく」
セットの前で指示されたポージングを取り、けれど、合間に交わされる会話は殆ど無いに等しく、お互い業界に身を置いて月日が経っていたせいか撮影は嫌味なほどに滞りなく進んで行く。
休憩の合間を縫って語るには長く、しかも悠の回りには必ずスタッフが立っているために話をするには難しい状態で、伊織はどう話を切り出すべきか悩んでいた。
指定のポーズがある限り、下手に話をして動く事も出来ないと歯噛みしていれば、ファインダーを覗いていたカメラマンが不意にカメラから離れ、腕を組みながら首を傾げるのが見えた。
一体どうしたのだろうかと問えば、
「んー、二人とも完璧過ぎて、何か新鮮味がないんだよね。意外性って言うか……」
勿論、モデルとして申し分はないのだけれどと付け足したカメラマンは、傍にいたディレクターと何かを相談した後、
「彼方くん、久世くん! ポージングフリーにして、二人とも自然体で行こうか!」
カメラマンの提案に思わず悠と顔を見合わせていれば、「ファン垂涎の二人の初共演なんだから、意外性と新しさを押し出さないと」と、興奮気味なディレクターが続けて口を開いた。
これは、チャンスだ。
ポージングフリー……、しかも自然体を求められての撮影ならば、合間に会話を交わしていても何ら問題はない。
すぐに了解である事を告げると、伊織は真っ直ぐに悠を見て、
「悠……、こうやって撮影しながらじゃないと、話せる機会がなくて。……オレの話を聞いて欲しい」
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