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憂鬱 2
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部活が終了した後は、最終下校時刻までの残り時間を使い、今や恒例となっている自主練習を入れている。
勿論、参加は自由な為、日によってはなかなか思った練習が出来ないこともある訳で、いつもより多い自主練習希望で居残りしている部員の姿を眺めながら、玲央は今日の練習を入れるべきか悩んでいた。
大人数でわいわい練習するのも嫌いではなかったけれど、やはり貴重な時間を割いてするのだから集中して取り組みたいと言う気持ちもあり、迷った末に春夜に今日の地稽古の相手をして欲しいと頼んだが、今日は予定があるから帰ると冷たく返されてしまった。
春夜が帰るのなら、今日は自主練習を諦めて帰るべきだろう。
(他にいない訳ではないが、気が乗らない)
たまには、真っ直ぐ自宅に帰ってゆっくりすると言うのも悪くない。
心の中で今日の予定を決めるとすぐにロッカールームへ向かい、いそいそと着替えを始めていれば不意にスマホが震え、手に取ると画面には一件のLINEの通知が表示されていた。
また母親か妹が帰りにお遣いでも頼んで来たのだろうと、何気なく画面をタッチした直後、表示されたその名前に思わずスマホを取り落としそうになってしまった。
LINEを送ってきたのは、悠だ。
ひょんな切っ掛けで連絡先を交換したとは言え、必要最低限の用事以外で悠がLINEを送ったり電話をかけて来る事はなく、だからこそ、こんな時間に送られて来たLINEがあまりにも不自然で、驚いてしまったのだ。
けれど、
「……操作ミスか?」
"あ"とたった一文字打たれただけの内容にがっかりして深い溜息を吐くと同時に、それでもどこか悠の行動に違和感を拭えない。
あまり他人と関りたがらない悠が、無意味にスマホを操作するとは思えないし、仮にこれが本当に悠の誤操作だったとしても、受け取った側としては何らかのアクションを起こすべきではないだろうか。
……と言うよりも、このLINEが何を意味しているのか、気になって仕方ないのだ。
誤操作であったならそれはそれで良し、もしかしたら、本当に何か自分に伝えたい事があって、けれど、甘え下手な悠がそれをどう表現して良いのかわからずに、空白で送って来たと言う事も考えられる。
暫くの間、携帯の画面と睨めっこをしていれば、その様子を見ていたらしい先輩に「彼女からの連絡か」と冷やかされ、まあそんなところですと答えると、悠へ返信を打ち始めた。
―― 今からそっちに行く。
家に来いと書かれていたわけでも、会いたいと書かれていたわけでもないのだが、何となく、今、悠にそれを求められているような気がして自然と指が文字を選んでいた。
本当にただのカンで、自分勝手な都合の良い解釈と取られかねないけれど、違ったら違ったで、いつもの通りに笑って流せば良いだけだ。
LINEが送信された事を確認すると、止まっていた着替えを済ませて部室を飛び出した。
幸いにして悠が所属事務所から与えられていると言うあのマンションは、学校からそう遠くはない為、自転車で十分向かえる距離だ。
いつもより軽いペダルを漕いで、良く知った道を迷う事なく走れば、程無くして立派なマンションが見え、駐輪場に自転車を置くとすっかり顔馴染みの警備員に軽く会釈し、預かっていた鍵でオートロックを解除して中へ入った。
部屋へ向かう途中のエレベーターの中で、もし仮に悠が家にいなかった時はどうしようかと考えている内に、あっと言う間に目的の階へと到着してしまった。
逸る気持ちを抑えて悠の部屋へ向かい、見慣れたドアに鍵を差し込んだ所で、その違和感に気がついた。
鍵が、かかっていないのだ。
オートロックとは言え不用心だなと眉を顰めドアを開ければ、いつも整然としているはずの部屋が広がって見えるのだが……、今日は随分と荒れている。
原因は言うまでもなく、リビングのソファで蹲るようにして頭を抱え、震えている悠のせいだろう。
一瞬、暴漢にでも襲われたのかとあらぬ方向の心配をしたけれど、悠の整っている服装を見て、その可能性が消えた事に安堵すると、玲央は散らかっている物を踏まないように慎重に歩き、静かに彼の蹲るソファに腰をおろした。
「悠?」
「……玲央っ」
何に怯えているのか、暗い影を射した瞳が此方を見上げると同時に思わぬ衝撃と重みが玲央を襲い、まさかこんな展開になるとは微塵も思っていなかった玲央が悠の身体を支え切れるはずもなく、呆気なくソファに悠を抱き止めたまま倒れこむ形になってしまった。
まあ、これはこれで悪くないと逸れた事を考えながらも、小さな子供のように縋り震えている悠の頭を「大丈夫だよ」撫でてやれば、ようやく安心したのか微かに頷く動作が見えた。
とりあえずは一安心したが、いつまでも玲央の制服を握って離さない悠に苦笑してしまう。
「どーしちゃったの、悠ちゃん。玲央お兄さんに話してごらん?」
明るく問いかけて見たものの、それに答える気はないのか悠は首を横に振るだけで、もしかしたら、仕事で嫌な事があったのかも知れないし、他人には踏み込まれたくないもっとプライベートな事で何かあったのかも知れないと思い至った所で、これ以上は追求するまいと、天井を仰ぐ。
まずは、こうして何かあった時に、頼って甘えて来るようになっただけでも良しとすべきだ。
悠の抱えているものが未だ何であるのかは解らないけれど、ゆっくり、少しずつこの距離を縮めながら付き合って行けば、いつかそれを話してくれるだろう。
前向きに考え、さり気なくこの体勢をひとまず何とかしようと足を動かした時だった。
足元にテレビのリモコンが転がっていたのか、踏みつけてしまったはずみで電源がつき、暗い室内にはそぐわない、明るい音楽と共にCMが流れ出す。
音と光につられるように視線を向けると、どうやら新しく立ち上がった服飾ブランドのCMのようで、鮮やかに流れて行く色彩に目を奪われていれば、画面にイメージモデルらしい人影が映し出され、
「あ……、久世 伊織……」
思わずその名を口に出したと同時にテレビの電源が落とされ、停電もしたのだろうかと考えては見たものの、どうやらそうではなかったらしい。
いつの間にか圧迫感の消えていた身体をソファから起こすと、目の前にはリモコンを握り締めたままの悠が座っていて、何か気に障るような事でもしたのだろうかと、窺うように名前を呼べば、
「玲央は……、何があっても、俺から離れて行かない?」
「……え?」
唐突な問いかけに思わずおかしな声を上げると、早く答えろと言わんばかりに綺麗な顔が目の前へ迫る。
不安に揺れる双眸からは今にも涙が零れ落ちてしまいそうだ。
こんな悠は、未だかつて見た事がない。
普段纏っているあの防御壁を取り払った悠は、こんなにも弱くて脆い存在だったのかと、改めて彼を放って置けないと思う理由がひとつ、わかったような気がした。
この期に及んでそんな呑気な事を考えていれば、悠が袖口で乱暴に涙を拭い去ろうとしているのが見え、すぐさまその手を止めると、
「頼まれたって離れてやらねーから、安心しろよ」
そう言って、きめ細かな白磁の肌を傷つけないように指先で零れた涙をを拭ってあげた。
その答えに安心したのか、微かな溜息を零した悠は、甘えるように玲央の肩口に額を預けて来る。
身体の震えは、止まっているようだった。
「だって、"友達"だろ、俺たち」
悠に何かがあった時には、必ず一番最初に駆けつけてやるよと、いつも通りの調子で続けて見たけれど、その言葉に返事が返ってくる事は、なかった。
部活が終了した後は、最終下校時刻までの残り時間を使い、今や恒例となっている自主練習を入れている。
勿論、参加は自由な為、日によってはなかなか思った練習が出来ないこともある訳で、いつもより多い自主練習希望で居残りしている部員の姿を眺めながら、玲央は今日の練習を入れるべきか悩んでいた。
大人数でわいわい練習するのも嫌いではなかったけれど、やはり貴重な時間を割いてするのだから集中して取り組みたいと言う気持ちもあり、迷った末に春夜に今日の地稽古の相手をして欲しいと頼んだが、今日は予定があるから帰ると冷たく返されてしまった。
春夜が帰るのなら、今日は自主練習を諦めて帰るべきだろう。
(他にいない訳ではないが、気が乗らない)
たまには、真っ直ぐ自宅に帰ってゆっくりすると言うのも悪くない。
心の中で今日の予定を決めるとすぐにロッカールームへ向かい、いそいそと着替えを始めていれば不意にスマホが震え、手に取ると画面には一件のLINEの通知が表示されていた。
また母親か妹が帰りにお遣いでも頼んで来たのだろうと、何気なく画面をタッチした直後、表示されたその名前に思わずスマホを取り落としそうになってしまった。
LINEを送ってきたのは、悠だ。
ひょんな切っ掛けで連絡先を交換したとは言え、必要最低限の用事以外で悠がLINEを送ったり電話をかけて来る事はなく、だからこそ、こんな時間に送られて来たLINEがあまりにも不自然で、驚いてしまったのだ。
けれど、
「……操作ミスか?」
"あ"とたった一文字打たれただけの内容にがっかりして深い溜息を吐くと同時に、それでもどこか悠の行動に違和感を拭えない。
あまり他人と関りたがらない悠が、無意味にスマホを操作するとは思えないし、仮にこれが本当に悠の誤操作だったとしても、受け取った側としては何らかのアクションを起こすべきではないだろうか。
……と言うよりも、このLINEが何を意味しているのか、気になって仕方ないのだ。
誤操作であったならそれはそれで良し、もしかしたら、本当に何か自分に伝えたい事があって、けれど、甘え下手な悠がそれをどう表現して良いのかわからずに、空白で送って来たと言う事も考えられる。
暫くの間、携帯の画面と睨めっこをしていれば、その様子を見ていたらしい先輩に「彼女からの連絡か」と冷やかされ、まあそんなところですと答えると、悠へ返信を打ち始めた。
―― 今からそっちに行く。
家に来いと書かれていたわけでも、会いたいと書かれていたわけでもないのだが、何となく、今、悠にそれを求められているような気がして自然と指が文字を選んでいた。
本当にただのカンで、自分勝手な都合の良い解釈と取られかねないけれど、違ったら違ったで、いつもの通りに笑って流せば良いだけだ。
LINEが送信された事を確認すると、止まっていた着替えを済ませて部室を飛び出した。
幸いにして悠が所属事務所から与えられていると言うあのマンションは、学校からそう遠くはない為、自転車で十分向かえる距離だ。
いつもより軽いペダルを漕いで、良く知った道を迷う事なく走れば、程無くして立派なマンションが見え、駐輪場に自転車を置くとすっかり顔馴染みの警備員に軽く会釈し、預かっていた鍵でオートロックを解除して中へ入った。
部屋へ向かう途中のエレベーターの中で、もし仮に悠が家にいなかった時はどうしようかと考えている内に、あっと言う間に目的の階へと到着してしまった。
逸る気持ちを抑えて悠の部屋へ向かい、見慣れたドアに鍵を差し込んだ所で、その違和感に気がついた。
鍵が、かかっていないのだ。
オートロックとは言え不用心だなと眉を顰めドアを開ければ、いつも整然としているはずの部屋が広がって見えるのだが……、今日は随分と荒れている。
原因は言うまでもなく、リビングのソファで蹲るようにして頭を抱え、震えている悠のせいだろう。
一瞬、暴漢にでも襲われたのかとあらぬ方向の心配をしたけれど、悠の整っている服装を見て、その可能性が消えた事に安堵すると、玲央は散らかっている物を踏まないように慎重に歩き、静かに彼の蹲るソファに腰をおろした。
「悠?」
「……玲央っ」
何に怯えているのか、暗い影を射した瞳が此方を見上げると同時に思わぬ衝撃と重みが玲央を襲い、まさかこんな展開になるとは微塵も思っていなかった玲央が悠の身体を支え切れるはずもなく、呆気なくソファに悠を抱き止めたまま倒れこむ形になってしまった。
まあ、これはこれで悪くないと逸れた事を考えながらも、小さな子供のように縋り震えている悠の頭を「大丈夫だよ」撫でてやれば、ようやく安心したのか微かに頷く動作が見えた。
とりあえずは一安心したが、いつまでも玲央の制服を握って離さない悠に苦笑してしまう。
「どーしちゃったの、悠ちゃん。玲央お兄さんに話してごらん?」
明るく問いかけて見たものの、それに答える気はないのか悠は首を横に振るだけで、もしかしたら、仕事で嫌な事があったのかも知れないし、他人には踏み込まれたくないもっとプライベートな事で何かあったのかも知れないと思い至った所で、これ以上は追求するまいと、天井を仰ぐ。
まずは、こうして何かあった時に、頼って甘えて来るようになっただけでも良しとすべきだ。
悠の抱えているものが未だ何であるのかは解らないけれど、ゆっくり、少しずつこの距離を縮めながら付き合って行けば、いつかそれを話してくれるだろう。
前向きに考え、さり気なくこの体勢をひとまず何とかしようと足を動かした時だった。
足元にテレビのリモコンが転がっていたのか、踏みつけてしまったはずみで電源がつき、暗い室内にはそぐわない、明るい音楽と共にCMが流れ出す。
音と光につられるように視線を向けると、どうやら新しく立ち上がった服飾ブランドのCMのようで、鮮やかに流れて行く色彩に目を奪われていれば、画面にイメージモデルらしい人影が映し出され、
「あ……、久世 伊織……」
思わずその名を口に出したと同時にテレビの電源が落とされ、停電もしたのだろうかと考えては見たものの、どうやらそうではなかったらしい。
いつの間にか圧迫感の消えていた身体をソファから起こすと、目の前にはリモコンを握り締めたままの悠が座っていて、何か気に障るような事でもしたのだろうかと、窺うように名前を呼べば、
「玲央は……、何があっても、俺から離れて行かない?」
「……え?」
唐突な問いかけに思わずおかしな声を上げると、早く答えろと言わんばかりに綺麗な顔が目の前へ迫る。
不安に揺れる双眸からは今にも涙が零れ落ちてしまいそうだ。
こんな悠は、未だかつて見た事がない。
普段纏っているあの防御壁を取り払った悠は、こんなにも弱くて脆い存在だったのかと、改めて彼を放って置けないと思う理由がひとつ、わかったような気がした。
この期に及んでそんな呑気な事を考えていれば、悠が袖口で乱暴に涙を拭い去ろうとしているのが見え、すぐさまその手を止めると、
「頼まれたって離れてやらねーから、安心しろよ」
そう言って、きめ細かな白磁の肌を傷つけないように指先で零れた涙をを拭ってあげた。
その答えに安心したのか、微かな溜息を零した悠は、甘えるように玲央の肩口に額を預けて来る。
身体の震えは、止まっているようだった。
「だって、"友達"だろ、俺たち」
悠に何かがあった時には、必ず一番最初に駆けつけてやるよと、いつも通りの調子で続けて見たけれど、その言葉に返事が返ってくる事は、なかった。
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