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異世界転生に失敗したので、もう一度、現実を生きて行こうと思います!
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退院から一週間。
あれから徐々に周りの環境に慣れて行っています。
テレビつけてると出来なかった作業も、今では出来るようになりました。
言葉はたまにパッと出ない時もありますが、そんなに気にならない程度です。
右半身もホントに微妙な違和感はありますが、しっかり動いています。
鉛筆も持って絵も描けます。
これだけでも十分です。
絵が描けなくなったらどうしようかと思ってましたが、大丈夫でした。(基準がそこかい)
だって、自分の中の世界を昇華できるのは自分だけですからね。
ちなみにリハビリは、ダンスしてます。
Just Dance2020。
いいですよ、これ!
ちなみに、激しいリハビリは控えて下さいとあったので、なるべく大人しめなやつを家族と踊ってます。
家族総出で踊り狂うなんて、もう地獄絵図。
某最新型流行ウィルスで自粛が続く中、ストレス発散にもなります。
マンションなんで騒音にも注意しましょう。
さて、処方してもらった薬は二週間分。
と言う事で、行ってきました紹介先の病院へ。
女医さんによると、予約不要ですとのことでしたのでそのまま直行。
受付で「紹介されてきました」と言うと、「はい?」みたいな対応。
え、こっちが「はい?」なんですけど。
すると、ベテラン看護師の人がイラつきながら「予約ないとダメなんです。今回は受け付けますが、次回から予約取って下さいね」と。
女医さーん、話が違って怒られちゃったよ!
とりあえず、問診票に記入して順番待ちです。
どんな先生なのかな、怖いのかなぁ。
緊張しながら待っていましたが、ふたを開けて見れば、随分感じの良いおじさん先生でした。
紹介状とデータを見ながら、質問されます。
「脳梗塞おこしちゃったの? なんで?」
いや、何でってこっちが聞きたいんですけど。
「前日に脱水症状とか起こしたの?」
いいえ、全然です。
「めちゃくちゃな生活とか、何かキツイ仕事とかして疲れてたり?」
いいえ、ごく普通の生活でした。
「お祝い事とかあって朝から飲みまくってたとかは?」
何もありませんでした。
「ええ、そうなの? データ見る限りそう言うことでもしない限り脳梗塞なんて起こす要因ないんだけどなぁ。何でだろう。貴方みたいな若い人が……」
そうなんです、原因不明なんですよ先生。
「モヤモヤ病でもないしね……、脳も綺麗だし。あれ、脳の血管繋がってないとこあるね」
え? 何それ、何なんですか、大丈夫なんですか!
「いや、色々なパターンあるんだけど、右の静脈繋がってないわ。生まれつきでしょうね。いるんだよ、こう言う人も」
生まれつきって……。
「……あ、ほら右の静脈細いでしょ。これ生まれ持ったやつね」
確かに右半身の静脈が細い。
知らなかった!!
「で、右手は動くの? 親指と小指くっつく?」
くっつきますよー、ほら見て下さい。
(親指と小指をくっつけたり離したり)
「お箸持てる?」
持てます、バッチリです。
でもちょっとだけ、字を書く時は違和感があります。
「本当に軽度な後遺症か。良かったね。下手したら車いすの生活だよ、ちょうど運動の神経のあたりの細胞死んでるから」
え、マジですか。
初耳なんですが!
女医さんそこまで詳しく説明してくんなかったもんな。
「触った感触とかは?」
わかりますよ、左と同じ感じで。
「うんうん、良かった良かった。原因不明だけど」
やっぱそうなんですね……。
「とりあえず、今後はここの病院で経過をみることになるから、お薬一か月分出しておくね。また次来たら色々検査しよう」
わかりました、よろしくお願いします。
こうして毎月一回、先生との逢瀬 (言い方!)を重ねる事になりました。
****
これまで病気とは無縁と思っていたんですが、いつ何時自分の身に起るかわからないものですね。
脳梗塞とか、高齢の人がかかるものだとばかり思ってたんですが、そう言う訳でもなく。
とにかく、私は運が良かったです。
母親のおなかにいる時に、母親が盛大に階段の上から一番下まで落ちた時も死ななかったし、貧血をおこしてホームに入って来た電車にぶつかっても死ななかった。(何やってんだよ)
今回の脳梗塞も発見が早く、家族もいて尚且つ消防、病院が近かった故に処置も早くできたし、後遺症も極軽度なもので済みました。
もしあの時、自分で両手を上げて確かめる事をしなかったら、家族が誰もいなかったら、寝てれば治るかもしれないと思っていたら、本当に異世界転生してしまっていたかも知れません。
異世界転生は、物語の中だけで良いのです。
もし、呂律が回らない、半身が重い等、何かこれはおかしいなと思ったら迷わず病院へ行きましょう。
私のように、短時間でそうなった場合は救急車必須です。
変に遠慮なんかしてはいけません。
変にプライドが許さないとか言ってる場合ではありません。
命に関わります。
何でもなかったら何でもないで、「良かったね」で終わらせられます。
病気とは無縁と思っている人は、特に。
判断の遅れが後遺症の重さに繋がる場合もあります。
助かった私でさえごく軽度の後遺症はありますし、再発させないように生活しなければなりません。
薬とも真剣なお付き合いを始めました。
煩わしいと言えば煩わしいですが、再発を防ぐためなので仕方ありません。
後は、この軽度な後遺症がどこまで元に戻るのか、日々のリハビリが要となります。
とは言え、その辺りは楽観視してるので、のんびりやってこうかと思ってるんですけどね。
さあ、そろそろ自分語りはお仕舞にしましょう。
読んで下さった皆さま、ありがとうございました。
普段書いている小説のような書き方ではない為、非常に読みづらかったと思います。
もしも身体に異変が起こった際は、頭の片隅でこんなエッセイ読んだなぐらいに覚えていて下されば幸いです。
起こらない事が一番なんですが。
それでは、シメの一言です。
異世界転生に失敗したので、もう一度、現実を生きて行こうと思います!
【 E N D 】
あれから徐々に周りの環境に慣れて行っています。
テレビつけてると出来なかった作業も、今では出来るようになりました。
言葉はたまにパッと出ない時もありますが、そんなに気にならない程度です。
右半身もホントに微妙な違和感はありますが、しっかり動いています。
鉛筆も持って絵も描けます。
これだけでも十分です。
絵が描けなくなったらどうしようかと思ってましたが、大丈夫でした。(基準がそこかい)
だって、自分の中の世界を昇華できるのは自分だけですからね。
ちなみにリハビリは、ダンスしてます。
Just Dance2020。
いいですよ、これ!
ちなみに、激しいリハビリは控えて下さいとあったので、なるべく大人しめなやつを家族と踊ってます。
家族総出で踊り狂うなんて、もう地獄絵図。
某最新型流行ウィルスで自粛が続く中、ストレス発散にもなります。
マンションなんで騒音にも注意しましょう。
さて、処方してもらった薬は二週間分。
と言う事で、行ってきました紹介先の病院へ。
女医さんによると、予約不要ですとのことでしたのでそのまま直行。
受付で「紹介されてきました」と言うと、「はい?」みたいな対応。
え、こっちが「はい?」なんですけど。
すると、ベテラン看護師の人がイラつきながら「予約ないとダメなんです。今回は受け付けますが、次回から予約取って下さいね」と。
女医さーん、話が違って怒られちゃったよ!
とりあえず、問診票に記入して順番待ちです。
どんな先生なのかな、怖いのかなぁ。
緊張しながら待っていましたが、ふたを開けて見れば、随分感じの良いおじさん先生でした。
紹介状とデータを見ながら、質問されます。
「脳梗塞おこしちゃったの? なんで?」
いや、何でってこっちが聞きたいんですけど。
「前日に脱水症状とか起こしたの?」
いいえ、全然です。
「めちゃくちゃな生活とか、何かキツイ仕事とかして疲れてたり?」
いいえ、ごく普通の生活でした。
「お祝い事とかあって朝から飲みまくってたとかは?」
何もありませんでした。
「ええ、そうなの? データ見る限りそう言うことでもしない限り脳梗塞なんて起こす要因ないんだけどなぁ。何でだろう。貴方みたいな若い人が……」
そうなんです、原因不明なんですよ先生。
「モヤモヤ病でもないしね……、脳も綺麗だし。あれ、脳の血管繋がってないとこあるね」
え? 何それ、何なんですか、大丈夫なんですか!
「いや、色々なパターンあるんだけど、右の静脈繋がってないわ。生まれつきでしょうね。いるんだよ、こう言う人も」
生まれつきって……。
「……あ、ほら右の静脈細いでしょ。これ生まれ持ったやつね」
確かに右半身の静脈が細い。
知らなかった!!
「で、右手は動くの? 親指と小指くっつく?」
くっつきますよー、ほら見て下さい。
(親指と小指をくっつけたり離したり)
「お箸持てる?」
持てます、バッチリです。
でもちょっとだけ、字を書く時は違和感があります。
「本当に軽度な後遺症か。良かったね。下手したら車いすの生活だよ、ちょうど運動の神経のあたりの細胞死んでるから」
え、マジですか。
初耳なんですが!
女医さんそこまで詳しく説明してくんなかったもんな。
「触った感触とかは?」
わかりますよ、左と同じ感じで。
「うんうん、良かった良かった。原因不明だけど」
やっぱそうなんですね……。
「とりあえず、今後はここの病院で経過をみることになるから、お薬一か月分出しておくね。また次来たら色々検査しよう」
わかりました、よろしくお願いします。
こうして毎月一回、先生との逢瀬 (言い方!)を重ねる事になりました。
****
これまで病気とは無縁と思っていたんですが、いつ何時自分の身に起るかわからないものですね。
脳梗塞とか、高齢の人がかかるものだとばかり思ってたんですが、そう言う訳でもなく。
とにかく、私は運が良かったです。
母親のおなかにいる時に、母親が盛大に階段の上から一番下まで落ちた時も死ななかったし、貧血をおこしてホームに入って来た電車にぶつかっても死ななかった。(何やってんだよ)
今回の脳梗塞も発見が早く、家族もいて尚且つ消防、病院が近かった故に処置も早くできたし、後遺症も極軽度なもので済みました。
もしあの時、自分で両手を上げて確かめる事をしなかったら、家族が誰もいなかったら、寝てれば治るかもしれないと思っていたら、本当に異世界転生してしまっていたかも知れません。
異世界転生は、物語の中だけで良いのです。
もし、呂律が回らない、半身が重い等、何かこれはおかしいなと思ったら迷わず病院へ行きましょう。
私のように、短時間でそうなった場合は救急車必須です。
変に遠慮なんかしてはいけません。
変にプライドが許さないとか言ってる場合ではありません。
命に関わります。
何でもなかったら何でもないで、「良かったね」で終わらせられます。
病気とは無縁と思っている人は、特に。
判断の遅れが後遺症の重さに繋がる場合もあります。
助かった私でさえごく軽度の後遺症はありますし、再発させないように生活しなければなりません。
薬とも真剣なお付き合いを始めました。
煩わしいと言えば煩わしいですが、再発を防ぐためなので仕方ありません。
後は、この軽度な後遺症がどこまで元に戻るのか、日々のリハビリが要となります。
とは言え、その辺りは楽観視してるので、のんびりやってこうかと思ってるんですけどね。
さあ、そろそろ自分語りはお仕舞にしましょう。
読んで下さった皆さま、ありがとうございました。
普段書いている小説のような書き方ではない為、非常に読みづらかったと思います。
もしも身体に異変が起こった際は、頭の片隅でこんなエッセイ読んだなぐらいに覚えていて下されば幸いです。
起こらない事が一番なんですが。
それでは、シメの一言です。
異世界転生に失敗したので、もう一度、現実を生きて行こうと思います!
【 E N D 】
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