サード(三人目の俺)

俺は俺の三人目。
オリジナルの分身体の2番目であり、オリジナルの三番目、識別のためサードと呼ばれている。

俺のオリジナルは忍者の末裔、そして数百年再現できなかった分身の術を成功させた。
でも分身の術で顕現した分身体にはオリジナルと違う独自の人格があった。

もちろん感情もあるし、恋もできるが分身体だという絶望感も半端ない。
簡単に術が解かれると俺の存在は消える。

所詮ただの分身体の俺が、それでも女の子のために一生懸命「生きる」ことになった。

それは恋なのかもしれない。
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