25 / 60
第2章「勇敢な戦士」
第25話「水迷路(2)」
しおりを挟む
水の中を地上と変わらない速さで走る。声が、音が近付いて来る。僕は光の玉を先行させた。一体、何がいるのか、かなり先まで光の玉を進ませていくと――綺麗な女の人がいた。光に気付いたのか、止まっている。金髪の長い髪に、はっきりした顔立ち、王都で女優でもやってそうな顔だった。下半身は魚のヒレになっており鱗で覆われ、上半身は人間の身体そのものだった。話や絵で知っている人魚そのもの。両腕で胸を抱え、先程から聞こえている苦痛にしか感じない声を発していた。
通り抜けざまに力任せに殴ってもいいけど、下手に人間に近い容姿だけに、僕はその考えをやめた。何も触れず、魔物の脇を走り抜けた。
何も起こらなかったので拍子抜けしていると、突然背後からぐんと強く押された。僕はたたらを踏み、転びそうになっていると、前にさっきとまったく同じ見た目の人魚がいた。しかも一体ではなく、三体もいる。脇を避けることも出来ず、仕方なしに殴って通ろうと、真ん中の一体に向けて飛んだ。腕を引き、狙いを定める。人魚は美しくはあったが、どこか無機質だった。そのことがより人でないことを意識させる。
あと少しだった。
しかし、僕は人魚を殴れなかった。殴ろうとした人魚が耳まで口が裂けたかと思うと、これまで以上の大きな音を出し、押し戻されてしまう。
地面に戻された僕に、三体の人魚が近付いて来る。
「アラン、人魚、弱くない」
〈アラン……。人魚が美人だからって油断してない?〉
「……してないよ」
正直、ちょっと軽く見ていたが、それはさっきまでの話だ。強いほうが僕としては嬉しい。なにしろこいつらはジェナと戦うのだから。
声の圧が高まる。背後や横の両穴からも人魚が出てくる。完全に囲まれた。声は不快感を覚えるどころか、さらに強まり、潰されそうだった。頭が掻き混ぜられているような気分になる。このままでは正常な判断も出来なくりそうだ。
〈アラン、いつまでじっとしているの?〉
「今、行くよっ!」
身動きが怪しくなるほどの音圧の中で、最大限に足に力を込め、走り出す。僕が動いたせいか人魚たちはさらに音を大きくし、圧を強くした人魚が僕の行く手を阻む。彼女らは音を発するだけで、特に攻撃はしてこないらしい。それに気付けば難しいことはなかった。
僕は彼女らの前に行き、問答無用に鉤爪で斬った。耳障りな悲鳴染みた声を上げ、赤い血がもやのように水中に広がる。目の前の視界が真っ赤に染まる中、僕自身でもあまりにあっさりと斬れたため一瞬驚く。しかし、止まっている暇はなかった。仲間が斬られたことに怒ったのか、後方から今までよりも数倍つんざくような音が聞こえてくる。
〈めちゃくちゃ怒ってるわね〉
リリーの疲れたような声を聞きながら、真っ赤な世界から抜け出て、ひたすらに前に走る。
水が無ければもっと早く移動できるだけどな。ああ、でもそうか。それはジェナも同じか。彼女も水中では僕と同じようにかなり移動の制限を受けるはず。それなら、まあいいか。
出口を目指し、走って走りまくる。後方から追ってくる人魚はどれだけ早く走ってもしつこく追ってくる。しかも、結構距離を離したはずなのに、何体もの共鳴した人魚の不快な歌声が頭を響かせてきた。
「まったく、最悪だねっ! このダンジョンっ!」
僕は笑った。これなら、ジェナを殺すことが出来なくても苦悶に付して苦しめることが出来るかもしれない。死ぬことはなくとも、それ以上に痛い目に遭わせられそうだ。
ダンジョンであることも忘れて、毒の水の中で僕の笑い声と人魚の悲鳴のような歌が重なる。僕は今、人間に見えるだろうか?
ふと湧いた疑問に、自分でおかしくなる。村が無くなり、お父さんとお母さんが殺されてからこんなに楽しいことはなかった。
「アラン、楽しそう」
「イリル。ああ、楽しいよっ!」
半ば狂ったように僕は笑いながら水の中の通路を走っていく。通路がようやく終わりを迎え、入口付近と似たような構造の場所に出る。色々考えて道を曲がれば曲がる程迷う構造になっていたらしい。真っ直ぐ進んだ方が出口に近いのか。
左右に延びる通路。片方は穴ぼこだらけ、もう片方は――一ヶ所だけが光を漏らしている。あそこが出口か。僕はそこに向かって一直線に走った。
走る、走る。ぐんぐん出口の光に近付いていく中、後方の声が増えたような気がした。なんとなく予想はつきながらも、ちらっと後ろを振り返ると、穴という穴から何十体もの人魚がわんさかと出てきていた。みな怒りの形相をしており、人魚の美貌が崩れている。目は怒り、真っ赤だ。
真っ白な洞窟で一度死んだことを思い出し、足が竦みそうになる。バッと前を向くと、出口のある明かりの先――僕の真正面からも大量の人魚が僕に迫っていた。
〈アラン、大丈夫。今は私がいる。そうでしょ?〉
完全に足が止まりそうだったが、リリーの言葉で力が出て、僕は走り続けた。
前も後ろも人魚に追われながら、ひたすらに出口に向かって走る。人魚の歌声はやまない。僕を引き倒そうとやまない雨のように僕に音を降り注ぐ。
あともう少し。さらに足に力を込める。僕と前方の人魚はかなり距離が狭まっていた。彼女らに完全に囲まれたら今度は喰い殺されそうだ。
嫌な想像を足で踏み、潰し、前に進む。
人魚の顔が見える。
美人な顔を怒りで燃え上がらせた表情。
近い、近い、僕と人魚が近付く。
出口は、あと一歩。
足先が出口に触れる。
人魚は僕を見ている。
真っ赤な目。
僕は渾身の力で、足に力を込め、身体を出口へと投げ出した。
身体が出口に完全に出て、床にごろごろと転がる。荒くなった息で必死に呼吸し、咳き込みながらも今出た場所を見ると、大量の人魚が出口の水面に手を付き僕を睨んでいた。
気持ちは分かるが、僕は死ぬわけにはいかない。その怒りの炎をジェナにぶつけて欲しかった。
「イリル、この子達が直接攻撃できるようにしてあげて。口でも手でもいいから。その方が、ジェナを苦しめられる、きっと」
「そう? 分かった」
〈今でも十分強いけどね、この人魚。アランには物足りなかった?〉
「僕が普通に抜けられている時点で足りないよ。殺すくらいじゃないと」
〈アラン……、それは私が全力で阻止しちゃうけど〉
リリーの呆れ気味の声に、僕は思わず笑ってしまった。その様子が簡単に想像できてしまう。本気で怒ってそうだ、もっとも僕は死んでいるから分からないんだろうけど。
「アラン、終わり、違う」
「まだ、あるの?」
「うん」
イリルはまだまだ罠を造ってあるらしい。嬉しい。ジェナがこれからどうなるのか、楽しみだ。
通り抜けざまに力任せに殴ってもいいけど、下手に人間に近い容姿だけに、僕はその考えをやめた。何も触れず、魔物の脇を走り抜けた。
何も起こらなかったので拍子抜けしていると、突然背後からぐんと強く押された。僕はたたらを踏み、転びそうになっていると、前にさっきとまったく同じ見た目の人魚がいた。しかも一体ではなく、三体もいる。脇を避けることも出来ず、仕方なしに殴って通ろうと、真ん中の一体に向けて飛んだ。腕を引き、狙いを定める。人魚は美しくはあったが、どこか無機質だった。そのことがより人でないことを意識させる。
あと少しだった。
しかし、僕は人魚を殴れなかった。殴ろうとした人魚が耳まで口が裂けたかと思うと、これまで以上の大きな音を出し、押し戻されてしまう。
地面に戻された僕に、三体の人魚が近付いて来る。
「アラン、人魚、弱くない」
〈アラン……。人魚が美人だからって油断してない?〉
「……してないよ」
正直、ちょっと軽く見ていたが、それはさっきまでの話だ。強いほうが僕としては嬉しい。なにしろこいつらはジェナと戦うのだから。
声の圧が高まる。背後や横の両穴からも人魚が出てくる。完全に囲まれた。声は不快感を覚えるどころか、さらに強まり、潰されそうだった。頭が掻き混ぜられているような気分になる。このままでは正常な判断も出来なくりそうだ。
〈アラン、いつまでじっとしているの?〉
「今、行くよっ!」
身動きが怪しくなるほどの音圧の中で、最大限に足に力を込め、走り出す。僕が動いたせいか人魚たちはさらに音を大きくし、圧を強くした人魚が僕の行く手を阻む。彼女らは音を発するだけで、特に攻撃はしてこないらしい。それに気付けば難しいことはなかった。
僕は彼女らの前に行き、問答無用に鉤爪で斬った。耳障りな悲鳴染みた声を上げ、赤い血がもやのように水中に広がる。目の前の視界が真っ赤に染まる中、僕自身でもあまりにあっさりと斬れたため一瞬驚く。しかし、止まっている暇はなかった。仲間が斬られたことに怒ったのか、後方から今までよりも数倍つんざくような音が聞こえてくる。
〈めちゃくちゃ怒ってるわね〉
リリーの疲れたような声を聞きながら、真っ赤な世界から抜け出て、ひたすらに前に走る。
水が無ければもっと早く移動できるだけどな。ああ、でもそうか。それはジェナも同じか。彼女も水中では僕と同じようにかなり移動の制限を受けるはず。それなら、まあいいか。
出口を目指し、走って走りまくる。後方から追ってくる人魚はどれだけ早く走ってもしつこく追ってくる。しかも、結構距離を離したはずなのに、何体もの共鳴した人魚の不快な歌声が頭を響かせてきた。
「まったく、最悪だねっ! このダンジョンっ!」
僕は笑った。これなら、ジェナを殺すことが出来なくても苦悶に付して苦しめることが出来るかもしれない。死ぬことはなくとも、それ以上に痛い目に遭わせられそうだ。
ダンジョンであることも忘れて、毒の水の中で僕の笑い声と人魚の悲鳴のような歌が重なる。僕は今、人間に見えるだろうか?
ふと湧いた疑問に、自分でおかしくなる。村が無くなり、お父さんとお母さんが殺されてからこんなに楽しいことはなかった。
「アラン、楽しそう」
「イリル。ああ、楽しいよっ!」
半ば狂ったように僕は笑いながら水の中の通路を走っていく。通路がようやく終わりを迎え、入口付近と似たような構造の場所に出る。色々考えて道を曲がれば曲がる程迷う構造になっていたらしい。真っ直ぐ進んだ方が出口に近いのか。
左右に延びる通路。片方は穴ぼこだらけ、もう片方は――一ヶ所だけが光を漏らしている。あそこが出口か。僕はそこに向かって一直線に走った。
走る、走る。ぐんぐん出口の光に近付いていく中、後方の声が増えたような気がした。なんとなく予想はつきながらも、ちらっと後ろを振り返ると、穴という穴から何十体もの人魚がわんさかと出てきていた。みな怒りの形相をしており、人魚の美貌が崩れている。目は怒り、真っ赤だ。
真っ白な洞窟で一度死んだことを思い出し、足が竦みそうになる。バッと前を向くと、出口のある明かりの先――僕の真正面からも大量の人魚が僕に迫っていた。
〈アラン、大丈夫。今は私がいる。そうでしょ?〉
完全に足が止まりそうだったが、リリーの言葉で力が出て、僕は走り続けた。
前も後ろも人魚に追われながら、ひたすらに出口に向かって走る。人魚の歌声はやまない。僕を引き倒そうとやまない雨のように僕に音を降り注ぐ。
あともう少し。さらに足に力を込める。僕と前方の人魚はかなり距離が狭まっていた。彼女らに完全に囲まれたら今度は喰い殺されそうだ。
嫌な想像を足で踏み、潰し、前に進む。
人魚の顔が見える。
美人な顔を怒りで燃え上がらせた表情。
近い、近い、僕と人魚が近付く。
出口は、あと一歩。
足先が出口に触れる。
人魚は僕を見ている。
真っ赤な目。
僕は渾身の力で、足に力を込め、身体を出口へと投げ出した。
身体が出口に完全に出て、床にごろごろと転がる。荒くなった息で必死に呼吸し、咳き込みながらも今出た場所を見ると、大量の人魚が出口の水面に手を付き僕を睨んでいた。
気持ちは分かるが、僕は死ぬわけにはいかない。その怒りの炎をジェナにぶつけて欲しかった。
「イリル、この子達が直接攻撃できるようにしてあげて。口でも手でもいいから。その方が、ジェナを苦しめられる、きっと」
「そう? 分かった」
〈今でも十分強いけどね、この人魚。アランには物足りなかった?〉
「僕が普通に抜けられている時点で足りないよ。殺すくらいじゃないと」
〈アラン……、それは私が全力で阻止しちゃうけど〉
リリーの呆れ気味の声に、僕は思わず笑ってしまった。その様子が簡単に想像できてしまう。本気で怒ってそうだ、もっとも僕は死んでいるから分からないんだろうけど。
「アラン、終わり、違う」
「まだ、あるの?」
「うん」
イリルはまだまだ罠を造ってあるらしい。嬉しい。ジェナがこれからどうなるのか、楽しみだ。
10
お気に入りに追加
87
あなたにおすすめの小説
スウィートカース(Ⅱ):魔法少女・伊捨星歌の絶望飛翔
湯上 日澄(ゆがみ ひずみ)
ファンタジー
異世界の邪悪な存在〝星々のもの〟に憑依され、伊捨星歌は〝魔法少女〟と化した。
自分を拉致した闇の組織を脱出し、日常を取り戻そうとするホシカ。
そこに最強の追跡者〝角度の猟犬〟の死神の鎌が迫る。
絶望の向こうに一欠片の光を求めるハードボイルド・ファンタジー。
「マネしちゃダメだよ。あたしのぜんぶ、マネしちゃダメ」
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
異世界で俺はチーター
田中 歩
ファンタジー
とある高校に通う普通の高校生だが、クラスメイトからはバイトなどもせずゲームやアニメばかり見て学校以外ではあまり家から出ないため「ヒキニート」呼ばわりされている。
そんな彼が子供のころ入ったことがあるはずなのに思い出せない祖父の家の蔵に友達に話したのを機にもう一度入ってみることを決意する。
蔵に入って気がつくとそこは異世界だった?!
しかも、おじさんや爺ちゃんも異世界に行ったことがあるらしい?
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
異世界に召喚されたぼっちはフェードアウトして農村に住み着く〜農耕神の手は救世主だった件〜
ルーシャオ
ファンタジー
林間学校の最中突然異世界に召喚された中学生の少年少女三十二人。沼間カツキもその一人だが、自分に与えられた祝福がまるで非戦闘職だと分かるとすみやかにフェードアウトした。『農耕神の手』でどうやって魔王を倒せと言うのか、クラスメイトの士気を挫く前に兵士の手引きで抜け出し、農村に匿われることに。
ところが、異世界について知っていくうちに、カツキは『農耕神の手』の力で目に見えない危機を発見して、対処せざるを得ないことに。一方でクラスメイトたちは意気揚々と魔王討伐に向かっていた。
超時空スキルを貰って、幼馴染の女の子と一緒に冒険者します。
烏帽子 博
ファンタジー
クリスは、孤児院で同い年のララと、院長のシスター メリジェーンと祝福の儀に臨んだ。
その瞬間クリスは、真っ白な空間に召喚されていた。
「クリス、あなたに超時空スキルを授けます。
あなたの思うように過ごしていいのよ」
真っ白なベールを纏って後光に包まれたその人は、それだけ言って消えていった。
その日クリスに司祭から告げられたスキルは「マジックポーチ」だった。
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。
玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!?
成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに!
故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。
この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。
持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。
主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。
期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。
その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。
仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!?
美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。
この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる