48 / 52
第4章「竜巫女の呪いと祝福」
第48話「奴隷少女」
しおりを挟む
私の母親は奴隷でした。もちろん、この国ではないですよ。ここは珍しく奴隷が禁止されてますもんね。
でも、国外で隠れて買う分には分からないみたいですね。
え? それも禁止されている? そうなんですか。でも国教である竜教はかなりの数を仕入れているはずですよ。そうでなければ、ミラ先輩の言う黒ハンナはあんなにいません。
なにしろ、私も含めてですが、彼女達も元は奴隷だったんですから。
私自身の生まれの国は知りません。気付いたら地下で竜教関係者に囲まれて実験をしてました。
そこで沢山の実験をしました。なんの実験だと思います?
……『竜巫女』の力ですよ。竜教の実験関係者から聞いた話なんですけど、実験当時、先代の竜巫女を亡くした竜教は焦っていたそうです。本来は先代が亡くなる前に、次代の巫女を先代の力を使って探し出すんだそうです。
ミラ先輩も言っていたじゃないですか。夢で未来を視たって。あれを使って、探すことが可能らしいですよ。具体的な方法は知らないですけどね。
なのに、先代の『竜巫女』は、次代の『竜巫女』を探す前にあっさりと死んでしまったんですよ。知ってますか、ミラ先輩。先代の『竜巫女』はただ死んだわけではないそうです。暗殺なんですよ。
竜巫女は異常な治癒力があるので、半分不死身みたいなものですが、毒には弱いらしいんです。私達も気を付けないといけないですね。治っても、その傍から毒を注ぎ足しされれば普通に死ぬんだとか。
それは、もうすごい状態だったみたいです。なにしろ、普通の量では死ねませんからね。
注ぎ足し、注ぎ足し――一体、どのくらいの量の毒が仕込まれたのか。分かりたくもないですね。
ただ、暗殺だろうと死んでしまったことには変わりはありません。代わりはいないので、すぐにバレてしまう。次代の『竜巫女』も見つかっていない。
しかし、「暗殺された」では外聞が悪いですからね、自然死ということになったみたいです。結構、高齢の方だったみたいですし。ミラ先輩が知っているのも自然死のほうでしょう。
ミラ先輩も私以外に狙われているかもしれないので、身辺には気を付けた方がいいですよ。
この国、見かけに寄らず内情は結構ドロドロですから。だから、ジャン王子のこともあんまり好きじゃありませんでしたね。あ、もちろん今では違いますよ。入学前に彼の表も裏も色々調べて、ジャン王子がその手の裏のことには、まだ関与していないことは知っているので。
あ、先に謝っておきますと、ミラ先輩との仲も知ってます、色々。そこまで調べないと不安だったので。
あー、ごめんなさい。余計でしたね。でも、仲が良いからいいじゃないですか。ジャン王子が羨ましいですよ、まったく。
え? 話の続き? そうですね、顔が真っ赤で爆発しそうですもんね、今のミラ先輩。
すみません、すみません。ちゃんと話しますから、叩かないで下さいよ。
えーと……、ですね。『竜巫女』というのは竜教の象徴なんですよ。それなのに、見つける方法自体を失くしてしまった。おまけに、その存在自体が不在。そこで、私の出番です。
竜教は『竜巫女』を人工的に造ることにしたんですよ。一方で、国中を探しながらですけどね。でも、まさか王都に暮らしていて、しかも、ジャン王子の婚約者がそうだなんて、予想が付かなかったみたいですね。王国民になら、誰にだって可能性はあったというのに。
自国では実験体を用意できなかったら、私が買われ、偽物の『竜巫女』の力を手に入れた私が出来上がったわけです。
実験と言うのは、竜の鱗や魔力を私に埋め込むこと。それに、発現した力の具合を確かめると言ったことですね。
『黒ハンナ』達は、その副産物です。一番最初に買われたのは私で、一番上手くいったのも私ですが、きっと他にも色々確かめたのでしょう。
かなりの数が死体になっていると聞いています。
私は数年の月日を経て、ミラ先輩――『竜巫女』の偽物になりました。力を確かめるため、色々なことをしていたんですが、その内、竜教内の暗部の仕事も引き受ける様になりました。
知ってますか、暗部。竜教の闇仕事ですよ。事情は色々でしょうが、大半は暗殺です。
私はそんな仕事嫌いでしたよ。慣れてしまっていく自分も。でも、逃げられませんでした。
なぜだと思います? この白い首輪――奴隷の首輪なんですよ。聞いたことないですか? まあ、この国には奴隷はいないから、見かけることなんて無いかもしれませんね。
ミラ先輩のはただのチョーカーで魔力なんて入っていないと思いますが、私のは違います。竜教に逆らえないようになっているんです。
ある一定の言動をすれば、この首輪が首を絞め付け、私を殺します。怪力で壊そうともしましたが出来ませんでした。おまけに、その後きっちりお仕置きされまして。
逆らえないんですよ、私は。だから、沢山の人を殺しました。殺して、殺して、殺して――私の手は真っ黒になりました。
そんな時です。私は突然、本物の『竜巫女』ということになりました。事情は知りません。どうせ、上の方々の勢力争いの結果なんでしょう。
竜巫女となった私が命じられたのは何だと思います?
ジャン王子との恋仲ですよ。ハニートラップってやつですね。それに伴って、婚約者であるミラ先輩の排除。方法は特に言われませんでしたが、殺せと言ってるのと変わりなかったですね、あれは。
学園に入学したのもそのためです。
ああ、心配しなくても大丈夫ですよ。命令されたとはいえ、私にそんなつもりは無いので。なにもしないことは命令違反に判定されないので、首も締め付けられないですしね。
大体、あんなラブラブなところに割って入れるとは思えませんし。そんなことない、って本気で言っているんですか。……じゃあ、いいんですか? 私がジャン王子に言い寄っても。くすくす、そんな嫌そうな顔をするなら、ちゃんと言わないとダメですよ。
ジャン王子もモテるんですからハッキリさせとかないと。
変な所で素直じゃないですよね、ミラ先輩って。まあ、そんなところが可愛いんですけどね。……私と付き合ってみます? え? ダメ? そーですか、そんなにジャン王子が大好きですか。
いい反応しますねー。くすくす。からかい甲斐がありますね、ミラ先輩は。
続きですか? んー、でもここからは学園に入学した後の話なので、ミラ先輩も知っていることがほとんどですけどね。
学園の襲撃のこと? あー、あれはですね、ミラ先輩も悪いんですよ。そもそも『竜巫女』になった時点で、ジャン王子との関係上で学園に入学することは決まっていたんですが、ミラ先輩を明確に殺害するように命令されたのは、ミラ先輩自身のせいでもあるんですよ。
『迷宮試験』覚えてますか? ミラ先輩、ジャン王子とジェイ先輩がパーティーメンバーだからって、『竜巫女』の力を使いましたよね。それも、かなりの回数。それを目撃した生徒や教師がいるんですよ。そもそも、試験中なので迷宮内の様子は把握できるようになっているんです。
知ってしまった生徒や教師に悪意はなくとも、そういうのは広まってしまうんですよ。そして、竜教までその話が届いたんです。もちろん暗部伝いですけどね。
そこで、竜教は困った訳です。タイミングも悪かったですね。なにしろ、正式に私をハンナ・ロールとし、『竜巫女』と認めた後だったので。やっと、本物らしきものを見つけたのに、引くに引けなくなってしまったわけです。傍から見ると中々に滑稽なんですけど、当の竜教はそれどころではなかったみたいですよ。
入学時には、ミラ先輩の見極めも入っていました。本物の『竜巫女』なのか。
大変でしたよ、ジャン王子の気を引きながら、一方でその婚約者を殺害に値するか見極めろって言うんですよ。まあ、ミラ先輩と初めて会った日に、そんなことはどうでもよくなったんですけどね。
だから、ずっと竜教への報告を怠っていたんですけど、それに怒ったのか、学園が襲撃されちゃったんですよね。しかも、『黒ハンナ』まで使って。あの娘達は、暗部時代の私の同僚ですよ。
ミラ先輩が予知夢で先に行ってくれたから落ち着いていましたが、内心、心臓バクバクでしたよ。
ね? 元を辿ればミラ先輩のせいじゃないですか。「竜巫女の力」を使用する時に、もっと慎重になっていればここまで大事にならなかったかもしれません。
精々、ジャン王子と婚約破棄させるくらいで済んでいたと思います。……ジャン王子の名前が出る度にビクっとしないで下さいよ。なにもしないですって。
それ以前に私はここから出れませんよ。ミラ先輩を殺すことがここを出る条件になってるんです。でも、私は殺したくないんです。なんで、せっかく好きになった人を殺さないといけないんですか。私は人形じゃないんです。学園に来てミラ先輩と出会って、よりそう思いました。
ねえ、ミラ先輩。私を殺して下さいよ。馬車の時は黒ハンナがいて逆らえませんでしたが、ここに彼女らは来ません。そもそもこの場所を知らないですから。
竜教は疑っていないんですよ。私がミラ先輩を殺すことを。ムカつくとは思いませんか。だから、意趣返しですよ。
私が死ねば、首輪から竜教へ伝わるはずです。そうすれば、出入り口の穴が開くので、ミラ先輩も脱出できる。ほら、一石二長じゃないですか。
だから、ミラ先輩。私を殺してください。
でも、国外で隠れて買う分には分からないみたいですね。
え? それも禁止されている? そうなんですか。でも国教である竜教はかなりの数を仕入れているはずですよ。そうでなければ、ミラ先輩の言う黒ハンナはあんなにいません。
なにしろ、私も含めてですが、彼女達も元は奴隷だったんですから。
私自身の生まれの国は知りません。気付いたら地下で竜教関係者に囲まれて実験をしてました。
そこで沢山の実験をしました。なんの実験だと思います?
……『竜巫女』の力ですよ。竜教の実験関係者から聞いた話なんですけど、実験当時、先代の竜巫女を亡くした竜教は焦っていたそうです。本来は先代が亡くなる前に、次代の巫女を先代の力を使って探し出すんだそうです。
ミラ先輩も言っていたじゃないですか。夢で未来を視たって。あれを使って、探すことが可能らしいですよ。具体的な方法は知らないですけどね。
なのに、先代の『竜巫女』は、次代の『竜巫女』を探す前にあっさりと死んでしまったんですよ。知ってますか、ミラ先輩。先代の『竜巫女』はただ死んだわけではないそうです。暗殺なんですよ。
竜巫女は異常な治癒力があるので、半分不死身みたいなものですが、毒には弱いらしいんです。私達も気を付けないといけないですね。治っても、その傍から毒を注ぎ足しされれば普通に死ぬんだとか。
それは、もうすごい状態だったみたいです。なにしろ、普通の量では死ねませんからね。
注ぎ足し、注ぎ足し――一体、どのくらいの量の毒が仕込まれたのか。分かりたくもないですね。
ただ、暗殺だろうと死んでしまったことには変わりはありません。代わりはいないので、すぐにバレてしまう。次代の『竜巫女』も見つかっていない。
しかし、「暗殺された」では外聞が悪いですからね、自然死ということになったみたいです。結構、高齢の方だったみたいですし。ミラ先輩が知っているのも自然死のほうでしょう。
ミラ先輩も私以外に狙われているかもしれないので、身辺には気を付けた方がいいですよ。
この国、見かけに寄らず内情は結構ドロドロですから。だから、ジャン王子のこともあんまり好きじゃありませんでしたね。あ、もちろん今では違いますよ。入学前に彼の表も裏も色々調べて、ジャン王子がその手の裏のことには、まだ関与していないことは知っているので。
あ、先に謝っておきますと、ミラ先輩との仲も知ってます、色々。そこまで調べないと不安だったので。
あー、ごめんなさい。余計でしたね。でも、仲が良いからいいじゃないですか。ジャン王子が羨ましいですよ、まったく。
え? 話の続き? そうですね、顔が真っ赤で爆発しそうですもんね、今のミラ先輩。
すみません、すみません。ちゃんと話しますから、叩かないで下さいよ。
えーと……、ですね。『竜巫女』というのは竜教の象徴なんですよ。それなのに、見つける方法自体を失くしてしまった。おまけに、その存在自体が不在。そこで、私の出番です。
竜教は『竜巫女』を人工的に造ることにしたんですよ。一方で、国中を探しながらですけどね。でも、まさか王都に暮らしていて、しかも、ジャン王子の婚約者がそうだなんて、予想が付かなかったみたいですね。王国民になら、誰にだって可能性はあったというのに。
自国では実験体を用意できなかったら、私が買われ、偽物の『竜巫女』の力を手に入れた私が出来上がったわけです。
実験と言うのは、竜の鱗や魔力を私に埋め込むこと。それに、発現した力の具合を確かめると言ったことですね。
『黒ハンナ』達は、その副産物です。一番最初に買われたのは私で、一番上手くいったのも私ですが、きっと他にも色々確かめたのでしょう。
かなりの数が死体になっていると聞いています。
私は数年の月日を経て、ミラ先輩――『竜巫女』の偽物になりました。力を確かめるため、色々なことをしていたんですが、その内、竜教内の暗部の仕事も引き受ける様になりました。
知ってますか、暗部。竜教の闇仕事ですよ。事情は色々でしょうが、大半は暗殺です。
私はそんな仕事嫌いでしたよ。慣れてしまっていく自分も。でも、逃げられませんでした。
なぜだと思います? この白い首輪――奴隷の首輪なんですよ。聞いたことないですか? まあ、この国には奴隷はいないから、見かけることなんて無いかもしれませんね。
ミラ先輩のはただのチョーカーで魔力なんて入っていないと思いますが、私のは違います。竜教に逆らえないようになっているんです。
ある一定の言動をすれば、この首輪が首を絞め付け、私を殺します。怪力で壊そうともしましたが出来ませんでした。おまけに、その後きっちりお仕置きされまして。
逆らえないんですよ、私は。だから、沢山の人を殺しました。殺して、殺して、殺して――私の手は真っ黒になりました。
そんな時です。私は突然、本物の『竜巫女』ということになりました。事情は知りません。どうせ、上の方々の勢力争いの結果なんでしょう。
竜巫女となった私が命じられたのは何だと思います?
ジャン王子との恋仲ですよ。ハニートラップってやつですね。それに伴って、婚約者であるミラ先輩の排除。方法は特に言われませんでしたが、殺せと言ってるのと変わりなかったですね、あれは。
学園に入学したのもそのためです。
ああ、心配しなくても大丈夫ですよ。命令されたとはいえ、私にそんなつもりは無いので。なにもしないことは命令違反に判定されないので、首も締め付けられないですしね。
大体、あんなラブラブなところに割って入れるとは思えませんし。そんなことない、って本気で言っているんですか。……じゃあ、いいんですか? 私がジャン王子に言い寄っても。くすくす、そんな嫌そうな顔をするなら、ちゃんと言わないとダメですよ。
ジャン王子もモテるんですからハッキリさせとかないと。
変な所で素直じゃないですよね、ミラ先輩って。まあ、そんなところが可愛いんですけどね。……私と付き合ってみます? え? ダメ? そーですか、そんなにジャン王子が大好きですか。
いい反応しますねー。くすくす。からかい甲斐がありますね、ミラ先輩は。
続きですか? んー、でもここからは学園に入学した後の話なので、ミラ先輩も知っていることがほとんどですけどね。
学園の襲撃のこと? あー、あれはですね、ミラ先輩も悪いんですよ。そもそも『竜巫女』になった時点で、ジャン王子との関係上で学園に入学することは決まっていたんですが、ミラ先輩を明確に殺害するように命令されたのは、ミラ先輩自身のせいでもあるんですよ。
『迷宮試験』覚えてますか? ミラ先輩、ジャン王子とジェイ先輩がパーティーメンバーだからって、『竜巫女』の力を使いましたよね。それも、かなりの回数。それを目撃した生徒や教師がいるんですよ。そもそも、試験中なので迷宮内の様子は把握できるようになっているんです。
知ってしまった生徒や教師に悪意はなくとも、そういうのは広まってしまうんですよ。そして、竜教までその話が届いたんです。もちろん暗部伝いですけどね。
そこで、竜教は困った訳です。タイミングも悪かったですね。なにしろ、正式に私をハンナ・ロールとし、『竜巫女』と認めた後だったので。やっと、本物らしきものを見つけたのに、引くに引けなくなってしまったわけです。傍から見ると中々に滑稽なんですけど、当の竜教はそれどころではなかったみたいですよ。
入学時には、ミラ先輩の見極めも入っていました。本物の『竜巫女』なのか。
大変でしたよ、ジャン王子の気を引きながら、一方でその婚約者を殺害に値するか見極めろって言うんですよ。まあ、ミラ先輩と初めて会った日に、そんなことはどうでもよくなったんですけどね。
だから、ずっと竜教への報告を怠っていたんですけど、それに怒ったのか、学園が襲撃されちゃったんですよね。しかも、『黒ハンナ』まで使って。あの娘達は、暗部時代の私の同僚ですよ。
ミラ先輩が予知夢で先に行ってくれたから落ち着いていましたが、内心、心臓バクバクでしたよ。
ね? 元を辿ればミラ先輩のせいじゃないですか。「竜巫女の力」を使用する時に、もっと慎重になっていればここまで大事にならなかったかもしれません。
精々、ジャン王子と婚約破棄させるくらいで済んでいたと思います。……ジャン王子の名前が出る度にビクっとしないで下さいよ。なにもしないですって。
それ以前に私はここから出れませんよ。ミラ先輩を殺すことがここを出る条件になってるんです。でも、私は殺したくないんです。なんで、せっかく好きになった人を殺さないといけないんですか。私は人形じゃないんです。学園に来てミラ先輩と出会って、よりそう思いました。
ねえ、ミラ先輩。私を殺して下さいよ。馬車の時は黒ハンナがいて逆らえませんでしたが、ここに彼女らは来ません。そもそもこの場所を知らないですから。
竜教は疑っていないんですよ。私がミラ先輩を殺すことを。ムカつくとは思いませんか。だから、意趣返しですよ。
私が死ねば、首輪から竜教へ伝わるはずです。そうすれば、出入り口の穴が開くので、ミラ先輩も脱出できる。ほら、一石二長じゃないですか。
だから、ミラ先輩。私を殺してください。
0
お気に入りに追加
231
あなたにおすすめの小説
【完結】選ばれなかった王女は、手紙を残して消えることにした。
曽根原ツタ
恋愛
「お姉様、私はヴィンス様と愛し合っているの。だから邪魔者は――消えてくれない?」
「分かったわ」
「えっ……」
男が生まれない王家の第一王女ノルティマは、次の女王になるべく全てを犠牲にして教育を受けていた。
毎日奴隷のように働かされた挙句、将来王配として彼女を支えるはずだった婚約者ヴィンスは──妹と想いあっていた。
裏切りを知ったノルティマは、手紙を残して王宮を去ることに。
何もかも諦めて、崖から湖に飛び降りたとき──救いの手を差し伸べる男が現れて……?
★小説家になろう様で先行更新中
悪役令嬢でも素材はいいんだから楽しく生きなきゃ損だよね!
ペトラ
恋愛
ぼんやりとした意識を覚醒させながら、自分の置かれた状況を考えます。ここは、この世界は、途中まで攻略した乙女ゲームの世界だと思います。たぶん。
戦乙女≪ヴァルキュリア≫を育成する学園での、勉強あり、恋あり、戦いありの恋愛シミュレーションゲーム「ヴァルキュリア デスティニー~恋の最前線~」通称バル恋。戦乙女を育成しているのに、なぜか共学で、男子生徒が目指すのは・・・なんでしたっけ。忘れてしまいました。とにかく、前世の自分が死ぬ直前まではまっていたゲームの世界のようです。
前世は彼氏いない歴イコール年齢の、ややぽっちゃり(自己診断)享年28歳歯科衛生士でした。
悪役令嬢でもナイスバディの美少女に生まれ変わったのだから、人生楽しもう!というお話。
他サイトに連載中の話の改訂版になります。
真実の愛とやらの結末を見せてほしい~婚約破棄された私は、愚か者たちの行く末を観察する~
キョウキョウ
恋愛
私は、イステリッジ家のエルミリア。ある日、貴族の集まる公の場で婚約を破棄された。
真実の愛とやらが存在すると言い出して、その相手は私ではないと告げる王太子。冗談なんかではなく、本気の目で。
他にも婚約を破棄する理由があると言い出して、王太子が愛している男爵令嬢をいじめたという罪を私に着せようとしてきた。そんなこと、していないのに。冤罪である。
聞くに堪えないような侮辱を受けた私は、それを理由に実家であるイステリッジ公爵家と一緒に王家を見限ることにしました。
その後、何の関係もなくなった王太子から私の元に沢山の手紙が送られてきました。しつこく、何度も。でも私は、愚かな王子と関わり合いになりたくありません。でも、興味はあります。真実の愛とやらは、どんなものなのか。
今後は遠く離れた別の国から、彼らの様子と行く末を眺めて楽しもうと思います。
そちらがどれだけ困ろうが、知ったことではありません。運命のお相手だという女性と存分に仲良くして、真実の愛の結末を、ぜひ私に見せてほしい。
※本作品は、少し前に連載していた試作の完成版です。大まかな展開は、ほぼ変わりません。加筆修正して、新たに連載します。
※カクヨムにも掲載中の作品です。
皇太子の子を妊娠した悪役令嬢は逃げることにした
葉柚
恋愛
皇太子の子を妊娠した悪役令嬢のレイチェルは幸せいっぱいに暮らしていました。
でも、妊娠を切っ掛けに前世の記憶がよみがえり、悪役令嬢だということに気づいたレイチェルは皇太子の前から逃げ出すことにしました。
本編完結済みです。時々番外編を追加します。
悪役令嬢に転生しましたが、行いを変えるつもりはありません
れぐまき
恋愛
公爵令嬢セシリアは皇太子との婚約発表舞踏会で、とある男爵令嬢を見かけたことをきっかけに、自分が『宝石の絆』という乙女ゲームのライバルキャラであることを知る。
「…私、間違ってませんわね」
曲がったことが大嫌いなオーバースペック公爵令嬢が自分の信念を貫き通す話
…だったはずが最近はどこか天然の主人公と勘違い王子のすれ違い(勘違い)恋愛話になってきている…
5/13
ちょっとお話が長くなってきたので一旦全話非公開にして纏めたり加筆したりと大幅に修正していきます
5/22
修正完了しました。明日から通常更新に戻ります
9/21
完結しました
また気が向いたら番外編として二人のその後をアップしていきたいと思います
【完結】伝説の悪役令嬢らしいので本編には出ないことにしました~執着も溺愛も婚約破棄も全部お断りします!~
イトカワジンカイ
恋愛
「目には目をおおおお!歯には歯をおおおお!」
どごおおおぉっ!!
5歳の時、イリア・トリステンは虐められていた少年をかばい、いじめっ子をぶっ飛ばした結果、少年からとある書物を渡され(以下、悪役令嬢テンプレなので略)
ということで、自分は伝説の悪役令嬢であり、攻略対象の王太子と婚約すると断罪→死刑となることを知ったイリアは、「なら本編にでなやきゃいいじゃん!」的思考で、王家と関わらないことを決意する。
…だが何故か突然王家から婚約の決定通知がきてしまい、イリアは侯爵家からとんずらして辺境の魔術師ディボに押しかけて弟子になることにした。
それから12年…チートの魔力を持つイリアはその魔法と、トリステン家に伝わる気功を駆使して診療所を開き、平穏に暮らしていた。そこに王家からの使いが来て「不治の病に倒れた王太子の病気を治せ」との命令が下る。
泣く泣く王都へ戻ることになったイリアと旅に出たのは、幼馴染で兄弟子のカインと、王の使いで来たアイザック、女騎士のミレーヌ、そして以前イリアを助けてくれた騎士のリオ…
旅の途中では色々なトラブルに見舞われるがイリアはそれを拳で解決していく。一方で何故かリオから熱烈な求愛を受けて困惑するイリアだったが、果たしてリオの思惑とは?
更には何故か第一王子から執着され、なぜか溺愛され、さらには婚約破棄まで!?
ジェットコースター人生のイリアは持ち前のチート魔力と前世での知識を用いてこの苦境から立ち直り、自分を断罪した人間に逆襲できるのか?
困難を力でねじ伏せるパワフル悪役令嬢の物語!
※地学の知識を織り交ぜますが若干正確ではなかったりもしますが多めに見てください…
※ゆるゆる設定ですがファンタジーということでご了承ください…
※小説家になろう様でも掲載しております
※イラストは湶リク様に描いていただきました
悪役令嬢、第四王子と結婚します!
水魔沙希
恋愛
私・フローディア・フランソワーズには前世の記憶があります。定番の乙女ゲームの悪役転生というものです。私に残された道はただ一つ。破滅フラグを立てない事!それには、手っ取り早く同じく悪役キャラになってしまう第四王子を何とかして、私の手中にして、シナリオブレイクします!
小説家になろう様にも、書き起こしております。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる