33 / 52
第2章「未来はなにも分からない」
第33話「ハンナ・ロールの入学」
しおりを挟む
学園に入学して三度目の春がやってきていた。
ミラの頭の片隅には、サディア達のことが引っ掛かりながらも、別のことが頭が占めていた。
ハンナ・ロールの入学。
ついにきたのだ、ゲーム「悲劇のマリオネット」の主人公が。準備はできている。幸運にも迷宮試験の出来事が人脈を作り、仲間というか慕ってくれる人が増えた。それに、ジャン王子とニアとも仲は良好だ。
もっとも、ジャン王子とニアに関しては向こうからの愛が重いくらいなのだが、仲が悪いよりはいい。これで、ゲームとは大分前提条件が変わっているはずだった。
ハンナの入学は、以前より参加することの増えたお茶会でも話題になっていた。
綺麗な赤髪の美少女。特徴的な白いチョーカー。おまけに聖母のように優しいという。そんな人間、本当にいるのかと疑いたくなる噂だ。
ミラは疑問を持った。ハンナはゲームで気が強い設定だったのだ。ゲーム上の話は今まで過ごしてきた中でほぼ変わっていなかったので、違和感がある。
本当に気の優しい性格なのか、それとも猫を被っているのか。とにかく、彼女の動向には注意しなければと考えていた。
その矢先、ついにジャン王子からハンナの話があがったのだ。
彼女が入学してくるにあたって、一番心配だったのはジャン王子だった。彼がハンナに靡かないか、大丈夫だと思っていても不安は消えない。
頭では分かっているのだ。普段、好き好きオーラを出して、言葉でも普通に好きだの、愛しているだの言ってくる奴が靡くわけないと。
でも、ゲームのイメージがどうしてもよぎってしまう。それに、ミラ自身もゲームをプレイしていた時とは違って、生身で本気で好きになっているのだ。
婚約破棄されるルートなど破滅云々関係なしに、嫌だった。
そんな中での、ジャン王子からのハンナの話。好奇心よりも心配が先に立ってしまう。彼がハンナに対してどういう印象を持っているのか気になる。
授業前の階段教室。生徒はまばらだが、すでに来ており明らかに視線を集めていた。その他大勢の前でイチャつける程、まだ肝は座っていない。
「ね、ねえ、話す前に解放して欲しいかなーって思うんだけど」
ジャン王子はミラのいる教室に入ってくるなり、隣に座り、ひょいと膝の上にミラを載せたのだ。
突然のことに抵抗する暇もなかった。お腹に腕まで回される。
「なんで?」
「なんでって、周りの視線が……」
「見せても別に困らないでしょ。むしろ見せ付けたい」
「なんでよ。恥ずかしいじゃない」
「へえー」
「いや、へえーって……」
まるで子供だ。いや、年齢的に子供ではあるか。まだ十三歳だった。周囲でこそこそと話されるのは居心地が悪い。
「見て、ミラちゃん恥ずかしがっている」
「二人だとあんな顔するんだねー」
聞こえてるっての。ますます顔が熱くなった。
その気になれば竜巫女の怪力で外せるけど、ジャン王子の珍しく甘えるような行為にそれも憚れた。
「はぁ、もういいわよ。このままで」
「うん」
「で? そのハンナちゃんがどうかしたの?」
ミラはさっきから気になっている話を訊いた。彼の態度にも関係があるかもしれない。
前の席に座っているジェイを見るが、首を振られた。どうやら、しばらくこのままらしい。
「それがな――」
ジャン王子が時々ジェイから補足され話したのは覚えのあるものだった。正確には『悲劇のマリオネット』の中であったイベントにそっくりだった。
まあー、そうなるかー。でも、この反応はちょっと意外。
「悲劇のマリオネット」は乙女ゲームなので、当然攻略相手とのイベントが存在する。上手くいけば好感度が上がり、ダメなら下がる。もしくは、攻略ルートへの道が狭まる。
だが、別に拒絶されるわけではない。友人に収まるだけだ。
ただ、ジャン王子の反応はそれを越えていた。明らかに面倒臭がっている。ゲームとは違う。それともゲームの裏設定でも、最初はこんな反応をするシナリオだったのか。それとも何か変化が起きているのか。
入学直後のイベントで言えば、「迷子」があったのだが――どうもハンナは距離の測り方を間違えていたらしい。
ジャン王子だってモテないわけではないのに、ここまで疲労するのはよほどだった。その手の対応には慣れているはずなのに。
なんでもたまたま迷子になっていたハンナに話しかけられ、目的地まで案内したそうなのだが――
「アピールがうざい。俺にはミラがいるのに」
わー、辛辣だ。彼女がここまでウザがられるとは。
「ジャンが素っ気ないせいで、こっちにまで火が飛んできてたぞ」
「へえー……。大変だったね?」
「ミラ、もうちょっと嫉妬してくれてもよくないか?」
「だって、ハンナちゃんのことよく知らないしねー。会ってもいないし」
「ふーん……」
ジャン王子は気に食わないようで、ミラのことを抱き締める力を強めてくる。ちょっと苦しい。
気にはなるが嫉妬しようもない。そもそも今の話で、ジャン王子がハンナに良い印象を持っているようには見えないのだから。今の所、その点は安心できる。ただ、まだ油断は出来ない。
ゲームであったイベントはまだまだ沢山あるはずだ。
「ミラ、気を付けてよ」
「何を?」
「ミラは隙が多いんだ。それに優しい。付け込まれない心配だ。俺達なら、あんな奴から逃げることも出来るけど、ミラは違うだろ」
「そんなことは――ないよ。多分」
わずかに詰まったのは、脳裏にサディア達のことがよぎったからだった。婚約破棄のことを知らなければ、嫌っている人間にわざわざ近付く行為をしているのだから、そう見られてもしょうがない。
ジャン王子がそのことを知らないわけがなかった。
「ハンナみたいなやつが迫ってきたら逃げてよ。ニアと同じような匂いがしたぞ、あいつ」
「ニアと?」
「あー、確かにそうかもしれない。ニアの方が可愛いけどな」
ジェイが場違いにもニアのことをさらっと惚気る。
自分達がやっと付き合い出したからって、途端に甘くなり過ぎだ。前は愚痴の方が多かったのに。
「なんだ、その顔は」
「いや、だって。ねえ、ジャン」
「なあ、ミラ」
ジャン王子とミラが顔を見合わせ、苦笑する。散々に自分達のことをイチャつくなとか惚気るなとか言っていた奴が、同じようなことをしているのだ。
「……まあ、なんだ。身の回りには気を付けろよ。どんな奴がいるのか分からないんだから」
自覚があったのか、ジェイは微かに頬を赤くしながら話を逸らしてくる。
それにしても、『悲劇のマリオネット』の攻略対象であるヒロインの一人から、主人公であるハンナについて心配されるとは。
確実にゲームとは状況が異なっている。良い方向に向かっているはずだ。
ミラの頭の片隅には、サディア達のことが引っ掛かりながらも、別のことが頭が占めていた。
ハンナ・ロールの入学。
ついにきたのだ、ゲーム「悲劇のマリオネット」の主人公が。準備はできている。幸運にも迷宮試験の出来事が人脈を作り、仲間というか慕ってくれる人が増えた。それに、ジャン王子とニアとも仲は良好だ。
もっとも、ジャン王子とニアに関しては向こうからの愛が重いくらいなのだが、仲が悪いよりはいい。これで、ゲームとは大分前提条件が変わっているはずだった。
ハンナの入学は、以前より参加することの増えたお茶会でも話題になっていた。
綺麗な赤髪の美少女。特徴的な白いチョーカー。おまけに聖母のように優しいという。そんな人間、本当にいるのかと疑いたくなる噂だ。
ミラは疑問を持った。ハンナはゲームで気が強い設定だったのだ。ゲーム上の話は今まで過ごしてきた中でほぼ変わっていなかったので、違和感がある。
本当に気の優しい性格なのか、それとも猫を被っているのか。とにかく、彼女の動向には注意しなければと考えていた。
その矢先、ついにジャン王子からハンナの話があがったのだ。
彼女が入学してくるにあたって、一番心配だったのはジャン王子だった。彼がハンナに靡かないか、大丈夫だと思っていても不安は消えない。
頭では分かっているのだ。普段、好き好きオーラを出して、言葉でも普通に好きだの、愛しているだの言ってくる奴が靡くわけないと。
でも、ゲームのイメージがどうしてもよぎってしまう。それに、ミラ自身もゲームをプレイしていた時とは違って、生身で本気で好きになっているのだ。
婚約破棄されるルートなど破滅云々関係なしに、嫌だった。
そんな中での、ジャン王子からのハンナの話。好奇心よりも心配が先に立ってしまう。彼がハンナに対してどういう印象を持っているのか気になる。
授業前の階段教室。生徒はまばらだが、すでに来ており明らかに視線を集めていた。その他大勢の前でイチャつける程、まだ肝は座っていない。
「ね、ねえ、話す前に解放して欲しいかなーって思うんだけど」
ジャン王子はミラのいる教室に入ってくるなり、隣に座り、ひょいと膝の上にミラを載せたのだ。
突然のことに抵抗する暇もなかった。お腹に腕まで回される。
「なんで?」
「なんでって、周りの視線が……」
「見せても別に困らないでしょ。むしろ見せ付けたい」
「なんでよ。恥ずかしいじゃない」
「へえー」
「いや、へえーって……」
まるで子供だ。いや、年齢的に子供ではあるか。まだ十三歳だった。周囲でこそこそと話されるのは居心地が悪い。
「見て、ミラちゃん恥ずかしがっている」
「二人だとあんな顔するんだねー」
聞こえてるっての。ますます顔が熱くなった。
その気になれば竜巫女の怪力で外せるけど、ジャン王子の珍しく甘えるような行為にそれも憚れた。
「はぁ、もういいわよ。このままで」
「うん」
「で? そのハンナちゃんがどうかしたの?」
ミラはさっきから気になっている話を訊いた。彼の態度にも関係があるかもしれない。
前の席に座っているジェイを見るが、首を振られた。どうやら、しばらくこのままらしい。
「それがな――」
ジャン王子が時々ジェイから補足され話したのは覚えのあるものだった。正確には『悲劇のマリオネット』の中であったイベントにそっくりだった。
まあー、そうなるかー。でも、この反応はちょっと意外。
「悲劇のマリオネット」は乙女ゲームなので、当然攻略相手とのイベントが存在する。上手くいけば好感度が上がり、ダメなら下がる。もしくは、攻略ルートへの道が狭まる。
だが、別に拒絶されるわけではない。友人に収まるだけだ。
ただ、ジャン王子の反応はそれを越えていた。明らかに面倒臭がっている。ゲームとは違う。それともゲームの裏設定でも、最初はこんな反応をするシナリオだったのか。それとも何か変化が起きているのか。
入学直後のイベントで言えば、「迷子」があったのだが――どうもハンナは距離の測り方を間違えていたらしい。
ジャン王子だってモテないわけではないのに、ここまで疲労するのはよほどだった。その手の対応には慣れているはずなのに。
なんでもたまたま迷子になっていたハンナに話しかけられ、目的地まで案内したそうなのだが――
「アピールがうざい。俺にはミラがいるのに」
わー、辛辣だ。彼女がここまでウザがられるとは。
「ジャンが素っ気ないせいで、こっちにまで火が飛んできてたぞ」
「へえー……。大変だったね?」
「ミラ、もうちょっと嫉妬してくれてもよくないか?」
「だって、ハンナちゃんのことよく知らないしねー。会ってもいないし」
「ふーん……」
ジャン王子は気に食わないようで、ミラのことを抱き締める力を強めてくる。ちょっと苦しい。
気にはなるが嫉妬しようもない。そもそも今の話で、ジャン王子がハンナに良い印象を持っているようには見えないのだから。今の所、その点は安心できる。ただ、まだ油断は出来ない。
ゲームであったイベントはまだまだ沢山あるはずだ。
「ミラ、気を付けてよ」
「何を?」
「ミラは隙が多いんだ。それに優しい。付け込まれない心配だ。俺達なら、あんな奴から逃げることも出来るけど、ミラは違うだろ」
「そんなことは――ないよ。多分」
わずかに詰まったのは、脳裏にサディア達のことがよぎったからだった。婚約破棄のことを知らなければ、嫌っている人間にわざわざ近付く行為をしているのだから、そう見られてもしょうがない。
ジャン王子がそのことを知らないわけがなかった。
「ハンナみたいなやつが迫ってきたら逃げてよ。ニアと同じような匂いがしたぞ、あいつ」
「ニアと?」
「あー、確かにそうかもしれない。ニアの方が可愛いけどな」
ジェイが場違いにもニアのことをさらっと惚気る。
自分達がやっと付き合い出したからって、途端に甘くなり過ぎだ。前は愚痴の方が多かったのに。
「なんだ、その顔は」
「いや、だって。ねえ、ジャン」
「なあ、ミラ」
ジャン王子とミラが顔を見合わせ、苦笑する。散々に自分達のことをイチャつくなとか惚気るなとか言っていた奴が、同じようなことをしているのだ。
「……まあ、なんだ。身の回りには気を付けろよ。どんな奴がいるのか分からないんだから」
自覚があったのか、ジェイは微かに頬を赤くしながら話を逸らしてくる。
それにしても、『悲劇のマリオネット』の攻略対象であるヒロインの一人から、主人公であるハンナについて心配されるとは。
確実にゲームとは状況が異なっている。良い方向に向かっているはずだ。
0
お気に入りに追加
225
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢はモブ化した
F.conoe
ファンタジー
乙女ゲーム? なにそれ食べ物? な悪役令嬢、普通にシナリオ負けして退場しました。
しかし貴族令嬢としてダメの烙印をおされた卒業パーティーで、彼女は本当の自分を取り戻す!
領地改革にいそしむ充実した日々のその裏で、乙女ゲームは着々と進行していくのである。
「……なんなのこれは。意味がわからないわ」
乙女ゲームのシナリオはこわい。
*注*誰にも前世の記憶はありません。
ざまぁが地味だと思っていましたが、オーバーキルだという意見もあるので、優しい結末を期待してる人は読まない方が良さげ。
性格悪いけど自覚がなくて自分を優しいと思っている乙女ゲームヒロインの心理描写と因果応報がメインテーマ(番外編で登場)なので、叩かれようがざまぁ改変して救う気はない。
作者の趣味100%でダンジョンが出ました。

悪役令嬢の慟哭
浜柔
ファンタジー
前世の記憶を取り戻した侯爵令嬢エカテリーナ・ハイデルフトは自分の住む世界が乙女ゲームそっくりの世界であり、自らはそのゲームで悪役の位置づけになっている事に気付くが、時既に遅く、死の運命には逆らえなかった。
だが、死して尚彷徨うエカテリーナの復讐はこれから始まる。
※ここまでのあらすじは序章の内容に当たります。
※乙女ゲームのバッドエンド後の話になりますので、ゲーム内容については殆ど作中に出てきません。
「悪役令嬢の追憶」及び「悪役令嬢の徘徊」を若干の手直しをして統合しています。
「追憶」「徘徊」「慟哭」はそれぞれ雰囲気が異なります。
乙女ゲームの世界だと、いつから思い込んでいた?
シナココ
ファンタジー
母親違いの妹をいじめたというふわふわした冤罪で婚約破棄された上に、最北の辺境地に流された公爵令嬢ハイデマリー。勝ち誇る妹・ゲルダは転生者。この世界のヒロインだと豪語し、王太子妃に成り上がる。乙女ゲームのハッピーエンドの確定だ。
……乙女ゲームが終わったら、戦争ストラテジーゲームが始まるのだ。

溺愛最強 ~気づいたらゲームの世界に生息していましたが、悪役令嬢でもなければ断罪もされないので、とにかく楽しむことにしました~
夏笆(なつは)
恋愛
「おねえしゃま。こえ、すっごくおいしいでし!」
弟のその言葉は、晴天の霹靂。
アギルレ公爵家の長女であるレオカディアは、その瞬間、今自分が生きる世界が前世で楽しんだゲーム「エトワールの称号」であることを知った。
しかし、自分は王子エルミニオの婚約者ではあるものの、このゲームには悪役令嬢という役柄は存在せず、断罪も無いので、攻略対象とはなるべく接触せず、穏便に生きて行けば大丈夫と、生きることを楽しむことに決める。
醤油が欲しい、うにが食べたい。
レオカディアが何か「おねだり」するたびに、アギルレ領は、周りの領をも巻き込んで豊かになっていく。
既にゲームとは違う展開になっている人間関係、その学院で、ゲームのヒロインは前世の記憶通りに攻略を開始するのだが・・・・・?
小説家になろうにも掲載しています。
悪役令嬢でも素材はいいんだから楽しく生きなきゃ損だよね!
ペトラ
恋愛
ぼんやりとした意識を覚醒させながら、自分の置かれた状況を考えます。ここは、この世界は、途中まで攻略した乙女ゲームの世界だと思います。たぶん。
戦乙女≪ヴァルキュリア≫を育成する学園での、勉強あり、恋あり、戦いありの恋愛シミュレーションゲーム「ヴァルキュリア デスティニー~恋の最前線~」通称バル恋。戦乙女を育成しているのに、なぜか共学で、男子生徒が目指すのは・・・なんでしたっけ。忘れてしまいました。とにかく、前世の自分が死ぬ直前まではまっていたゲームの世界のようです。
前世は彼氏いない歴イコール年齢の、ややぽっちゃり(自己診断)享年28歳歯科衛生士でした。
悪役令嬢でもナイスバディの美少女に生まれ変わったのだから、人生楽しもう!というお話。
他サイトに連載中の話の改訂版になります。
悪役令嬢になりたくないので、攻略対象をヒロインに捧げます
久乃り
恋愛
乙女ゲームの世界に転生していた。
その記憶は突然降りてきて、記憶と現実のすり合わせに毎日苦労する羽目になる元日本の女子高校生佐藤美和。
1周回ったばかりで、2週目のターゲットを考えていたところだったため、乙女ゲームの世界に入り込んで嬉しい!とは思ったものの、自分はヒロインではなく、ライバルキャラ。ルート次第では悪役令嬢にもなってしまう公爵令嬢アンネローゼだった。
しかも、もう学校に通っているので、ゲームは進行中!ヒロインがどのルートに進んでいるのか確認しなくては、自分の立ち位置が分からない。いわゆる破滅エンドを回避するべきか?それとも、、勝手に動いて自分がヒロインになってしまうか?
自分の死に方からいって、他にも転生者がいる気がする。そのひとを探し出さないと!
自分の運命は、悪役令嬢か?破滅エンドか?ヒロインか?それともモブ?
ゲーム修正が入らないことを祈りつつ、転生仲間を探し出し、この乙女ゲームの世界を生き抜くのだ!
他サイトにて別名義で掲載していた作品です。
記憶喪失になった嫌われ悪女は心を入れ替える事にした
結城芙由奈@コミカライズ発売中
ファンタジー
池で溺れて死にかけた私は意識を取り戻した時、全ての記憶を失っていた。それと同時に自分が周囲の人々から陰で悪女と呼ばれ、嫌われている事を知る。どうせ記憶喪失になったなら今から心を入れ替えて生きていこう。そして私はさらに衝撃の事実を知る事になる―。

悪役令嬢、第四王子と結婚します!
水魔沙希
恋愛
私・フローディア・フランソワーズには前世の記憶があります。定番の乙女ゲームの悪役転生というものです。私に残された道はただ一つ。破滅フラグを立てない事!それには、手っ取り早く同じく悪役キャラになってしまう第四王子を何とかして、私の手中にして、シナリオブレイクします!
小説家になろう様にも、書き起こしております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる