6 / 34
第1章「炎狼、シスターレイラ」
第5話「顔合わせ」
しおりを挟む
炎狼討伐依頼を受けた次の日の夜――ギルドには見回りを行う者たちが集まっていた。ミアにはしっかり確認済みで、応援までされてしまった。ただ、気の毒そうな目は、心配というより憐れんでいる方が近い。それもこれも組まされた相手のせいだろう。
冒険者、騎士団、ギルド職員など、ざっと見ただけで相当の人数が集まっている。聞いた話では特になにか号令があるわけではないらしい。ただ、出欠はきちんと行うべく、入口正面の窓口では続々と参加者たちがチェックを受けていた。終わったものは順次見回りしているのだろう。
さて、と。しかし、よりによって組まされる相手があの二人とはなぁ。呪われてんのかな。それとも、誰か仕組んだのか?
自身の状況を嘆きつつ、ロルフは受付に向かう。
「あっ、ロルフさん。ご苦労様です」
「お疲れ様です。他の二人はもう来ていますか?」
「えー、……そうですね。もう来ていらっしゃいます。二階の第二会議室にいらっしゃるはずです」
「分かりました。ありがとうございます」
受付で案内された通りにロルフが第二会議室に向かう途中、見知った顔に出会った。
「あれ、ロルフさん」
後ろから声を掛けられる。振り向くと、人を避けて一人のエルフが階段を上ってくる。レイラだ。彼女も今回の見回りの参加者なのだろう。炎狼にさえ出会わなければ、この仕事は割のいい案件だろうし。危険はあるが、お金が必要であれば参加する者は多い。
「レイラさん。参加するんですか?」
「はい。最近、新人さんが入って何かと物入りでして。この仕事、危険度が低いわりに報酬が良かったので」
やはり、お金のためらしい。まぁ、でなければ参加しないだろう。相手は炎狼。行っている犯罪行為のことを考えれば、教会の立場の人間は少々参加しにくい。だからだろう、シスターはいつもの修道服ではなく、真っ黒な喪服のような恰好だった。
「その格好……」
「あぁ、これですね。修道服以外に持ち合わせが無くて……。修道服だと、なにかと良くないでしょうから」
「まぁ、そうですよねー」
二人で話している内に第二会議室に到着する。
ロルフがガチャっとドアノブを回し、一緒に室内に入ると、二十人程度の参加者たちがたむろしていた。もうこんなに来てたのか。
「……どうやって確認するんでしょう。私、相手の方をまったく知らないんですよね」
「これじゃないですか?」
入ってすぐ、左手の長テーブルには前世のドックタグのようなものがあった。金属製の小さく細長い板に一人一人の名前が彫ってある。おそらく参加者だろう。変な所で力が入っているな。
「わざわざ作ったのか。……えー、と。あった」
「私もありました」
二人が首にそれをかけると、わらわらと周りの冒険たちが寄ってくる。
「おう、お前さんら、名前見せろ」
近くに居た柄の悪そうな男が偉そうに言ってくる。逆らう理由もないので素直に従うと、「おっ、お前がレイラか」とレイラの方を見て、にやっと笑った。一瞬、男の視線が服からでも隠しきれない体にいったような気がする。
おいおい、大丈夫かよ。ちゃんと身元の確認してんだろうな。
「あ、そうです。よろしくお願いします。もう一人の方は……?」
「あっちにいるから、付いてこい」
どかどかと大股で歩いていく男。……うーん、少し不安だがレイラの実力なら大丈夫だろう。
「では、またです。ロルフさん」
「あっ、はい」
レイラは奥の方に行くと、男ともう一人のギルドの職員らしき女性と話し始める。
あっ、なんだ。もう一人は女性か。
「ロルフ」
ふいに、後ろから声を掛けられる。この鋭さを感じさせる女性は……。
「遅いよ、まったく。そんなんだから、ミアに尻に敷かれんじゃないの」
ふり返ってみれば見慣れた顔があった。
銀髪のショートカットの少女。キツネ目の瞳、妖しげに光るその眼は鈍いグレー色だ。
キツめの口調は彼女の持ち味でもある。というかそう思っていないと、この少女の相手はできない。
見た目だけで言えば、十分に美人に入る部類。告白もされるそうだが、バッサリと断っているらしい。相手をこれ以上ないくらいに再起不能にして。もっとも、こいつが誰かと付き合っているなどまったく想像できないが。
「サンディ、時間には充分間に合ってるだろ。……ルーシーは?」
「……ふん。そこにいるわ」
サンディはこちらを確かめるように見ていたが、すぐに視線を逸らす。彼女が顎で示した先にルーシーがいた。相変わらず元気だけはあるようで、周りの冒険者に話かけまくっている。あいつ、ピクニックかなにかと勘違いしてないだろうな。
「ルーシーっ!」
ロルフが声を掛けると、ぱっと顔を上げ、こちらに向かって走ってくる。
おいおい、止まる気配が無いんだが……。またお腹に直撃コースか。
「ロルフ、相変わらず好かれているね」
ぼそっとサンディが言うのも束の間、ロルフのお腹にルーシーは突進してきた。腹部に衝撃が走る。
「ごほっ、んんっ。ルーシー、会う度に俺に突進してくるのはやめてくれないか。身が持たない」
「ロルフさん、昨日ぶりだねっ。早く行こうっ」
ルーシーは上機嫌だった。
「お前、話聞いてないだろ」
「……早く早くっ」
さぁさぁ、とロルフの腕を引っ張っていこうとする。サンディは……、無視か。
というか、こいつら互いにいることは分かってるのに、無視してたのか?
ロルフはこれからの見回りに不安を覚えた。こんなんで、炎狼に会った時に連携取れんのか? 三人仲良く死ぬのはごめんだぞ。
「はぁー……。サンディ、行くぞ」
ルーシーに半ば引きずられながら、サンディに呼び掛ける。
「ああ」
その時、ロルフはサンディの奇妙な表情に気付く。悔しそうな、嬉しそうな、迷子のようなそんな顔だった。
冒険者、騎士団、ギルド職員など、ざっと見ただけで相当の人数が集まっている。聞いた話では特になにか号令があるわけではないらしい。ただ、出欠はきちんと行うべく、入口正面の窓口では続々と参加者たちがチェックを受けていた。終わったものは順次見回りしているのだろう。
さて、と。しかし、よりによって組まされる相手があの二人とはなぁ。呪われてんのかな。それとも、誰か仕組んだのか?
自身の状況を嘆きつつ、ロルフは受付に向かう。
「あっ、ロルフさん。ご苦労様です」
「お疲れ様です。他の二人はもう来ていますか?」
「えー、……そうですね。もう来ていらっしゃいます。二階の第二会議室にいらっしゃるはずです」
「分かりました。ありがとうございます」
受付で案内された通りにロルフが第二会議室に向かう途中、見知った顔に出会った。
「あれ、ロルフさん」
後ろから声を掛けられる。振り向くと、人を避けて一人のエルフが階段を上ってくる。レイラだ。彼女も今回の見回りの参加者なのだろう。炎狼にさえ出会わなければ、この仕事は割のいい案件だろうし。危険はあるが、お金が必要であれば参加する者は多い。
「レイラさん。参加するんですか?」
「はい。最近、新人さんが入って何かと物入りでして。この仕事、危険度が低いわりに報酬が良かったので」
やはり、お金のためらしい。まぁ、でなければ参加しないだろう。相手は炎狼。行っている犯罪行為のことを考えれば、教会の立場の人間は少々参加しにくい。だからだろう、シスターはいつもの修道服ではなく、真っ黒な喪服のような恰好だった。
「その格好……」
「あぁ、これですね。修道服以外に持ち合わせが無くて……。修道服だと、なにかと良くないでしょうから」
「まぁ、そうですよねー」
二人で話している内に第二会議室に到着する。
ロルフがガチャっとドアノブを回し、一緒に室内に入ると、二十人程度の参加者たちがたむろしていた。もうこんなに来てたのか。
「……どうやって確認するんでしょう。私、相手の方をまったく知らないんですよね」
「これじゃないですか?」
入ってすぐ、左手の長テーブルには前世のドックタグのようなものがあった。金属製の小さく細長い板に一人一人の名前が彫ってある。おそらく参加者だろう。変な所で力が入っているな。
「わざわざ作ったのか。……えー、と。あった」
「私もありました」
二人が首にそれをかけると、わらわらと周りの冒険たちが寄ってくる。
「おう、お前さんら、名前見せろ」
近くに居た柄の悪そうな男が偉そうに言ってくる。逆らう理由もないので素直に従うと、「おっ、お前がレイラか」とレイラの方を見て、にやっと笑った。一瞬、男の視線が服からでも隠しきれない体にいったような気がする。
おいおい、大丈夫かよ。ちゃんと身元の確認してんだろうな。
「あ、そうです。よろしくお願いします。もう一人の方は……?」
「あっちにいるから、付いてこい」
どかどかと大股で歩いていく男。……うーん、少し不安だがレイラの実力なら大丈夫だろう。
「では、またです。ロルフさん」
「あっ、はい」
レイラは奥の方に行くと、男ともう一人のギルドの職員らしき女性と話し始める。
あっ、なんだ。もう一人は女性か。
「ロルフ」
ふいに、後ろから声を掛けられる。この鋭さを感じさせる女性は……。
「遅いよ、まったく。そんなんだから、ミアに尻に敷かれんじゃないの」
ふり返ってみれば見慣れた顔があった。
銀髪のショートカットの少女。キツネ目の瞳、妖しげに光るその眼は鈍いグレー色だ。
キツめの口調は彼女の持ち味でもある。というかそう思っていないと、この少女の相手はできない。
見た目だけで言えば、十分に美人に入る部類。告白もされるそうだが、バッサリと断っているらしい。相手をこれ以上ないくらいに再起不能にして。もっとも、こいつが誰かと付き合っているなどまったく想像できないが。
「サンディ、時間には充分間に合ってるだろ。……ルーシーは?」
「……ふん。そこにいるわ」
サンディはこちらを確かめるように見ていたが、すぐに視線を逸らす。彼女が顎で示した先にルーシーがいた。相変わらず元気だけはあるようで、周りの冒険者に話かけまくっている。あいつ、ピクニックかなにかと勘違いしてないだろうな。
「ルーシーっ!」
ロルフが声を掛けると、ぱっと顔を上げ、こちらに向かって走ってくる。
おいおい、止まる気配が無いんだが……。またお腹に直撃コースか。
「ロルフ、相変わらず好かれているね」
ぼそっとサンディが言うのも束の間、ロルフのお腹にルーシーは突進してきた。腹部に衝撃が走る。
「ごほっ、んんっ。ルーシー、会う度に俺に突進してくるのはやめてくれないか。身が持たない」
「ロルフさん、昨日ぶりだねっ。早く行こうっ」
ルーシーは上機嫌だった。
「お前、話聞いてないだろ」
「……早く早くっ」
さぁさぁ、とロルフの腕を引っ張っていこうとする。サンディは……、無視か。
というか、こいつら互いにいることは分かってるのに、無視してたのか?
ロルフはこれからの見回りに不安を覚えた。こんなんで、炎狼に会った時に連携取れんのか? 三人仲良く死ぬのはごめんだぞ。
「はぁー……。サンディ、行くぞ」
ルーシーに半ば引きずられながら、サンディに呼び掛ける。
「ああ」
その時、ロルフはサンディの奇妙な表情に気付く。悔しそうな、嬉しそうな、迷子のようなそんな顔だった。
0
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。

男女比の狂った世界で愛を振りまく
キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。
その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。
直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。
生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。
デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。
本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。
※カクヨムにも掲載中の作品です。
貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…
美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。
※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。
※イラストはAI生成です
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。
異世界で美少女『攻略』スキルでハーレム目指します。嫁のために命懸けてたらいつの間にか最強に!?雷撃魔法と聖剣で俺TUEEEもできて最高です。
真心糸
ファンタジー
☆カクヨムにて、200万PV、ブクマ6500達成!☆
【あらすじ】
どこにでもいるサラリーマンの主人公は、突如光り出した自宅のPCから異世界に転生することになる。
神様は言った。
「あなたはこれから別の世界に転生します。キャラクター設定を行ってください」
現世になんの未練もない主人公は、その状況をすんなり受け入れ、神様らしき人物の指示に従うことにした。
神様曰く、好きな外見を設定して、有効なポイントの範囲内でチートスキルを授けてくれるとのことだ。
それはいい。じゃあ、理想のイケメンになって、美少女ハーレムが作れるようなスキルを取得しよう。
あと、できれば俺TUEEEもしたいなぁ。
そう考えた主人公は、欲望のままにキャラ設定を行った。
そして彼は、剣と魔法がある異世界に「ライ・ミカヅチ」として転生することになる。
ライが取得したチートスキルのうち、最も興味深いのは『攻略』というスキルだ。
この攻略スキルは、好みの美少女を全世界から検索できるのはもちろんのこと、その子の好感度が上がるようなイベントを予見してアドバイスまでしてくれるという優れモノらしい。
さっそく攻略スキルを使ってみると、前世では見たことないような美少女に出会うことができ、このタイミングでこんなセリフを囁くと好感度が上がるよ、なんてアドバイスまでしてくれた。
そして、その通りに行動すると、めちゃくちゃモテたのだ。
チートスキルの効果を実感したライは、冒険者となって俺TUEEEを楽しみながら、理想のハーレムを作ることを人生の目標に決める。
しかし、出会う美少女たちは皆、なにかしらの逆境に苦しんでいて、ライはそんな彼女たちに全力で救いの手を差し伸べる。
もちろん、攻略スキルを使って。
もちろん、救ったあとはハーレムに入ってもらう。
下心全開なのに、正義感があって、熱い心を持つ男ライ・ミカヅチ。
これは、そんな主人公が、異世界を全力で生き抜き、たくさんの美少女を助ける物語。
【他サイトでの掲載状況】
本作は、カクヨム様、小説家になろう様でも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる