27 / 41
6章 再びダンジョンへ
第27話 再開
しおりを挟む
キューは眠った。どれくらい時が立ったか。キューは大きな音で目が覚めた。コングが剣で魔物と戦っていた。2体のガイコツ騎士と剣で切り合っていた。キューはどうしていいか分からず、目をパチクリさせていた。ガイコツ騎士一体はコングの一撃でバラバラに砕けた。しかし、残りの騎士がコングに剣を突き出し、やられそうになった。キューは風の魔法でガイコツ騎士を弾き飛ばした。ガイコツ騎士は天井に頭をぶつけ、床に叩きつけられた。そこへ、コングが余裕に剣で仕留めた。
「ありがとう。キュー」コングはニヤッと笑った。キューも笑った。
「地下3階への階段を見つけたぞ」コングがガイコツ騎士の魔物をどかすと、階段があった。ガイコツ騎士は階段の門番だったようだ。2人は地下3階へ降りた。とてもカビ臭く、気持ちが悪い階だった。
「キュー。具合はどうだ」
「うん。なんとか大丈夫。少しだるいくらい」
しばらく歩くと、ガヤガヤしていた。
「お。この声はバーバラか。皆がいるぞ!」コングが言った。
「本当に!?無事だったんだ!」
「ジル!西の魔女!」コングが皆を見て声を上げた。
「コング!キュー!無事だったんだねぇ。良かった」魔女が喜んだ。
「ちいは?ちいはどこ?」キューはちいを探した。
「ちいは・・ちょっと魔物にやられてね・・」
「どうしたんだ!ちいはどうなった?」キューが血相を変えて尋ねた。
「これを見ろ」ジルが手を出した。
「え?どこ?」キューはキョロキョロした。
「この手のひらを見てごらん」
「ん?これは!」
ジルの手の上に小人のちいがいた。
「魔物で小人になる魔法を唱えた物がいて、ちいだけやられてしまったんだ」魔女がが気落ちして言った。
「ち、ちい・・」キューは小人に話しかけた。
「わたしは大丈夫よ。元気だよ」小人のちいはか細い声で話した。
「すごく小さいね・・」キューは心配そうにした。
「とけるのか。この魔法?」コングが魔女に尋ねた。
「残念だが・・この魔法はとけないよ。ちいはもう元の大きさに戻れない」
「うそだ!なにかあるだろ?」キューはあわてて、魔女に詰め寄った。
「かわいそうだけど・・」魔女が力を落として言った。
「な、なにか戻る方法があるよ」キューがあわてて言った。
「とにかく、このダンジョンを早く出よう。とても居心地が悪い」ジルが言った。
「下の階ははもうないのかしら。上に行くだけ?」バーバラが言った。
「そう。もう一番下よ。あとは一気に上に行く長い階段があるの。でもリブローがいると思うわ」サリーが言った。
「リブロー?」コングが聞いた。
「黒の国のマスターの一人よ。黒の国の最高クラスの魔物をマスターと言うの」サリーが説明した。
「ローブを着て、本を抱えた人?」ちいが尋ねた。
「そうよ」
「ちいは一度見ているのよね。いちかばちかだけど、私に作戦があるの。みんな、祈って」魔女が言った。
「さあ、一気に行くぞ。皆は準備がいいか?」コングが言った。
「まって、この階にはトラップがあるの。どんな装置が知らないのだけど、必ず仕掛けられているわ」サリーが警告した。
「なんで、肝心な事を知らないのよ。まったく不安だわ」バーバラが強めに言った。
「盗賊に紛れているだけだったから、確かな事はわからないわ」
「どこになにが仕掛けられているのよ。まったく不安よ」
「慎重に行こう。さあ、行くぞ」コングが言った。
「僕が先に歩かなくても、十分明るいね」フルームが言った。
「すごく明るいね」剣ミンクーのポルサも言った。
「西の魔女の魔法さ。おかげで僕はブタじゃないのさ」
「ちい。大丈夫?」キューが聞いた。
「うん。平気よ」
「かわいそうに。きっと元に戻れるよ」
しばらく皆が歩くと、壁に文字が書いてあった。
「だれか読めるやつはいるか?」コングが皆に尋ねた。
サリーは読もうとしたが、分からなかった。
「盗賊が使う文字ではないわ。少し難しい文字ね」
「西の魔女はどうだ?」コングが尋ねた。
「う~ん。たくさんの・・きけん・・文字がかすれて分かりにくい。文字も古すぎる」
「”たくさんのひと、きけん、あるくな”と書いてある」とジル。
「僕らは結構人数いるぞ。ジル、西の魔女、ポルサ、フルーム、バーバラ、ちい、キュー、サリー、そして僕、9人だ」
「敵だ!ガイコツ騎士が2体!」
「ありがとう。キュー」コングはニヤッと笑った。キューも笑った。
「地下3階への階段を見つけたぞ」コングがガイコツ騎士の魔物をどかすと、階段があった。ガイコツ騎士は階段の門番だったようだ。2人は地下3階へ降りた。とてもカビ臭く、気持ちが悪い階だった。
「キュー。具合はどうだ」
「うん。なんとか大丈夫。少しだるいくらい」
しばらく歩くと、ガヤガヤしていた。
「お。この声はバーバラか。皆がいるぞ!」コングが言った。
「本当に!?無事だったんだ!」
「ジル!西の魔女!」コングが皆を見て声を上げた。
「コング!キュー!無事だったんだねぇ。良かった」魔女が喜んだ。
「ちいは?ちいはどこ?」キューはちいを探した。
「ちいは・・ちょっと魔物にやられてね・・」
「どうしたんだ!ちいはどうなった?」キューが血相を変えて尋ねた。
「これを見ろ」ジルが手を出した。
「え?どこ?」キューはキョロキョロした。
「この手のひらを見てごらん」
「ん?これは!」
ジルの手の上に小人のちいがいた。
「魔物で小人になる魔法を唱えた物がいて、ちいだけやられてしまったんだ」魔女がが気落ちして言った。
「ち、ちい・・」キューは小人に話しかけた。
「わたしは大丈夫よ。元気だよ」小人のちいはか細い声で話した。
「すごく小さいね・・」キューは心配そうにした。
「とけるのか。この魔法?」コングが魔女に尋ねた。
「残念だが・・この魔法はとけないよ。ちいはもう元の大きさに戻れない」
「うそだ!なにかあるだろ?」キューはあわてて、魔女に詰め寄った。
「かわいそうだけど・・」魔女が力を落として言った。
「な、なにか戻る方法があるよ」キューがあわてて言った。
「とにかく、このダンジョンを早く出よう。とても居心地が悪い」ジルが言った。
「下の階ははもうないのかしら。上に行くだけ?」バーバラが言った。
「そう。もう一番下よ。あとは一気に上に行く長い階段があるの。でもリブローがいると思うわ」サリーが言った。
「リブロー?」コングが聞いた。
「黒の国のマスターの一人よ。黒の国の最高クラスの魔物をマスターと言うの」サリーが説明した。
「ローブを着て、本を抱えた人?」ちいが尋ねた。
「そうよ」
「ちいは一度見ているのよね。いちかばちかだけど、私に作戦があるの。みんな、祈って」魔女が言った。
「さあ、一気に行くぞ。皆は準備がいいか?」コングが言った。
「まって、この階にはトラップがあるの。どんな装置が知らないのだけど、必ず仕掛けられているわ」サリーが警告した。
「なんで、肝心な事を知らないのよ。まったく不安だわ」バーバラが強めに言った。
「盗賊に紛れているだけだったから、確かな事はわからないわ」
「どこになにが仕掛けられているのよ。まったく不安よ」
「慎重に行こう。さあ、行くぞ」コングが言った。
「僕が先に歩かなくても、十分明るいね」フルームが言った。
「すごく明るいね」剣ミンクーのポルサも言った。
「西の魔女の魔法さ。おかげで僕はブタじゃないのさ」
「ちい。大丈夫?」キューが聞いた。
「うん。平気よ」
「かわいそうに。きっと元に戻れるよ」
しばらく皆が歩くと、壁に文字が書いてあった。
「だれか読めるやつはいるか?」コングが皆に尋ねた。
サリーは読もうとしたが、分からなかった。
「盗賊が使う文字ではないわ。少し難しい文字ね」
「西の魔女はどうだ?」コングが尋ねた。
「う~ん。たくさんの・・きけん・・文字がかすれて分かりにくい。文字も古すぎる」
「”たくさんのひと、きけん、あるくな”と書いてある」とジル。
「僕らは結構人数いるぞ。ジル、西の魔女、ポルサ、フルーム、バーバラ、ちい、キュー、サリー、そして僕、9人だ」
「敵だ!ガイコツ騎士が2体!」
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
MINKU エピソード2 SPACE MINKU
榊 直 (さかき ただし)
児童書・童話
コングが念願だった神の国へ行く方法が分かった。
ちいも無事に時空を再び超え、皆で神の国へ。
そこは、宇宙だった。
コング、ジル、キュー、ちい達の今度の冒険は宇宙!
宇宙にも黒の魔族がいて、支配していた。
今度は宇宙の平和を守れ!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/children_book.png?id=95b13a1c459348cd18a1)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/children_book.png?id=95b13a1c459348cd18a1)
【完結】知られてはいけない
ひなこ
児童書・童話
中学一年の女子・遠野莉々亜(とおの・りりあ)は、黒い封筒を開けたせいで仮想空間の学校へ閉じ込められる。
他にも中一から中三の男女十五人が同じように誘拐されて、現実世界に帰る一人になるために戦わなければならない。
登録させられた「あなたの大切なものは?」を、互いにバトルで当てあって相手の票を集めるデスゲーム。
勝ち残りと友情を天秤にかけて、ゲームは進んでいく。
一つ年上の男子・加川準(かがわ・じゅん)は敵か味方か?莉々亜は果たして、元の世界へ帰ることができるのか?
心理戦が飛び交う、四日間の戦いの物語。
<第2回きずな児童書大賞にて奨励賞を受賞しました>
見習い錬金術士ミミリの冒険の記録〜討伐も採集もお任せください!ご依頼達成の報酬は、情報でお願いできますか?〜
うさみち
児童書・童話
【見習い錬金術士とうさぎのぬいぐるみたちが描く、スパイス混じりのゆるふわ冒険!情報収集のために、お仕事のご依頼も承ります!】
「……襲われてる! 助けなきゃ!」
錬成アイテムの採集作業中に訪れた、モンスターに襲われている少年との突然の出会い。
人里離れた山陵の中で、慎ましやかに暮らしていた見習い錬金術士ミミリと彼女の家族、機械人形(オートマタ)とうさぎのぬいぐるみ。彼女たちの運命は、少年との出会いで大きく動き出す。
「俺は、ある人たちから頼まれて預かり物を渡すためにここに来たんだ」
少年から渡された物は、いくつかの錬成アイテムと一枚の手紙。
「……この手紙、私宛てなの?」
少年との出会いをキッカケに、ミミリはある人、あるアイテムを探すために冒険を始めることに。
――冒険の舞台は、まだ見ぬ世界へ。
新たな地で、右も左もわからないミミリたちの人探し。その方法は……。
「討伐、採集何でもします!ご依頼達成の報酬は、情報でお願いできますか?」
見習い錬金術士ミミリの冒険の記録は、今、ここから綴られ始める。
《この小説の見どころ》
①可愛いらしい登場人物
見習い錬金術士のゆるふわ少女×しっかり者だけど寂しがり屋の凄腕美少女剣士の機械人形(オートマタ)×ツンデレ魔法使いのうさぎのぬいぐるみ×コシヌカシの少年⁉︎
②ほのぼのほんわか世界観
可愛いらしいに囲まれ、ゆったり流れる物語。読了後、「ほわっとした気持ち」になってもらいたいをコンセプトに。
③時々スパイスきいてます!
ゆるふわの中に時折現れるスパイシーな展開。そして時々ミステリー。
④魅力ある錬成アイテム
錬金術士の醍醐味!それは錬成アイテムにあり。魅力あるアイテムを活用して冒険していきます。
◾️第3章完結!現在第4章執筆中です。
◾️この小説は小説家になろう、カクヨムでも連載しています。
◾️作者以外による小説の無断転載を禁止しています。
◾️挿絵はなんでも書いちゃうヨギリ酔客様からご寄贈いただいたものです。
ゆうれいのぼく
早乙女純章
児童書・童話
ぼくはゆうれいになっていた。
ゆうれいになる前が何だったのか分からない。
ぼくが帰れる場所を探してみよう。きっと自分が何だったのかを思い出して、なりたい自分になれそうな気がする。
ぼくはいろいろなものに憑依していって、みんなを喜ばせていく。
でも、結局、ゆうれいの自分に戻ってしまう。
ついには、空で同じゆうれいたちを見つけるけれど、そこもぼくの本当の居場所ではなかった。
ゆうれいはどんどん増えていっていく。なんと『あくのぐんだん』が人間をゆうれいにしていたのだ。
※この作品は、レトロアーケードゲーム『ファンタズム』から影響を受けて創作しました。いわゆる参考文献みたいな感じです。
童話絵本版 アリとキリギリス∞(インフィニティ)
カワカツ
絵本
その夜……僕は死んだ……
誰もいない野原のステージの上で……
アリの子「アントン」とキリギリスの「ギリィ」が奏でる 少し切ない ある野原の物語 ———
全16話+エピローグで紡ぐ「小さないのちの世界」を、どうぞお楽しみ下さい。
※高学年〜大人向き
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる