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3章 ペトンの町、盗っ人ジル
第12話 ホビット
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もう少しで追いつく所、ホビットは商店街の中に逃げ込んでしまった。
コングは馬を降りて、商店街の中を追いかけた。
商店街は武器屋、防具屋、飯屋などがあり、ホビットはどこへ行ったか分からなくなった。
コング達はそれぞれに別れ、店の中に入りホビットを探した。コングは武器屋に入った。
剣やおの、弓矢などが飾ってある。コングは店の者に尋ねた。
「背の小さいホビットを見なかったか?」
「見たよ。すごい速さで、向こうに走って行ったよ」
コングは店を出た。キューは飯屋に入った。
「あら、ブタが入ってきたよ」店の者が驚いた。
「すみません。ホビットを見ませんでしたか?」
「ああ、いたよ。向こうの方に行ったぞ」キューは店を出た。コングも来た。
「行き止まりだぞ」コング達は見失ってしまった。
「僕のクリスタルを」キューは泣きそうになった。
その時、道にあったゴミ箱がどうも怪しく思い、コングはゴミ箱のふたを開けた。
ホビットがいた!
「こいつ、見つけたぞ!」コングが首根っこをつかみ、引きずり出した。
「僕のクリスタルを返せ!」キューが言った。
ホビットはポケットからゴールドクリスタルを出し、キューに返した。
「許してくれ。何でもする」ホビットは申し訳なさそうな顔で詫びた。
「こいつ、許さんぞ」コングが締め上げた。
「頼む。許してくれ」
「あ、あれなんだ!」キューが上空を指差した。
黒い魔物で羽がはえたデビルが3体飛んできた。
一体が急降下してキューをつかんで、飛び立った。
「うわぁ。コング!助けてくれぇ」キュー叫んだ。
コングはなすすべもなく、見上げていた。「キュー!」コングが叫んだ。
ホビットは背中に背負っていた弓矢を構えた。
呪文を唱えると弓が赤く輝いた。そして、デビルに放った。黒いデビルの心臓に命中した。
デビルは悲鳴をあげて、落ちてきた。コングは全力でキューをキャッチした。
「ブヒー。た、たすかった~」
もう2体のデビルは、ちいがいる方向に飛び去った。
「ちいがあぶない。やつらが向かった!」キューが慌てて言った。
「戻るぞ。お前も来い」コングは不思議な弓矢の技術を目のあたりにし、
ホビットもつれていこうと考えた。コング達は馬の所に急いで戻り、
ちいのところへ向かった。
ちいがいた所に戻ると、デビル達は石を拾い、頭上から町人へ投げたりしていた。
大勢の町人が血を出し、負傷していた。
「ちいはどこだ!」コング達はちいを探した。町人達はパニックになり、逃げ回っている。
「コング! キュー!」ちいが町人に混ざって、叫んでいた。
「ちい!今行く」コングが駆け寄った。しかし、デビルが巨大な岩をちいに投げた。
「あ!」ちいはびっくりして、身構えた。
巨大な岩はちいがいるとこに落ち、ドシ~ンと大きな音を立てた。
「ちい!」「なんてことだ。ちいが」コングとキューは真っ青になり、駆け寄った。
デビルはさらにキューを捕まえに上空から降りてきた。
コングは強力なパンチをデビルにおみまいした。
一発でデビルの首の骨が折れ、倒れた。
最後のデビルは口から火を放って、次々と町を焼いていた。
ホビットは建物に隠れて、また呪文を唱え、デビルに矢を放った。
赤い矢はデビルの頭に突き刺さり、地上に落ちてきた。
コング達はちいの上に落ちた巨大な岩をなんとかどけた。
しかし、ちいの姿は見当たらなかった。「ブヒ。いない。向こうの世界に言ったのかな」
「そうかも知れない。運が良く戻れたか」コングも分からなかった
<i834206|43943>
ジル
コングは馬を降りて、商店街の中を追いかけた。
商店街は武器屋、防具屋、飯屋などがあり、ホビットはどこへ行ったか分からなくなった。
コング達はそれぞれに別れ、店の中に入りホビットを探した。コングは武器屋に入った。
剣やおの、弓矢などが飾ってある。コングは店の者に尋ねた。
「背の小さいホビットを見なかったか?」
「見たよ。すごい速さで、向こうに走って行ったよ」
コングは店を出た。キューは飯屋に入った。
「あら、ブタが入ってきたよ」店の者が驚いた。
「すみません。ホビットを見ませんでしたか?」
「ああ、いたよ。向こうの方に行ったぞ」キューは店を出た。コングも来た。
「行き止まりだぞ」コング達は見失ってしまった。
「僕のクリスタルを」キューは泣きそうになった。
その時、道にあったゴミ箱がどうも怪しく思い、コングはゴミ箱のふたを開けた。
ホビットがいた!
「こいつ、見つけたぞ!」コングが首根っこをつかみ、引きずり出した。
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「許してくれ。何でもする」ホビットは申し訳なさそうな顔で詫びた。
「こいつ、許さんぞ」コングが締め上げた。
「頼む。許してくれ」
「あ、あれなんだ!」キューが上空を指差した。
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一体が急降下してキューをつかんで、飛び立った。
「うわぁ。コング!助けてくれぇ」キュー叫んだ。
コングはなすすべもなく、見上げていた。「キュー!」コングが叫んだ。
ホビットは背中に背負っていた弓矢を構えた。
呪文を唱えると弓が赤く輝いた。そして、デビルに放った。黒いデビルの心臓に命中した。
デビルは悲鳴をあげて、落ちてきた。コングは全力でキューをキャッチした。
「ブヒー。た、たすかった~」
もう2体のデビルは、ちいがいる方向に飛び去った。
「ちいがあぶない。やつらが向かった!」キューが慌てて言った。
「戻るぞ。お前も来い」コングは不思議な弓矢の技術を目のあたりにし、
ホビットもつれていこうと考えた。コング達は馬の所に急いで戻り、
ちいのところへ向かった。
ちいがいた所に戻ると、デビル達は石を拾い、頭上から町人へ投げたりしていた。
大勢の町人が血を出し、負傷していた。
「ちいはどこだ!」コング達はちいを探した。町人達はパニックになり、逃げ回っている。
「コング! キュー!」ちいが町人に混ざって、叫んでいた。
「ちい!今行く」コングが駆け寄った。しかし、デビルが巨大な岩をちいに投げた。
「あ!」ちいはびっくりして、身構えた。
巨大な岩はちいがいるとこに落ち、ドシ~ンと大きな音を立てた。
「ちい!」「なんてことだ。ちいが」コングとキューは真っ青になり、駆け寄った。
デビルはさらにキューを捕まえに上空から降りてきた。
コングは強力なパンチをデビルにおみまいした。
一発でデビルの首の骨が折れ、倒れた。
最後のデビルは口から火を放って、次々と町を焼いていた。
ホビットは建物に隠れて、また呪文を唱え、デビルに矢を放った。
赤い矢はデビルの頭に突き刺さり、地上に落ちてきた。
コング達はちいの上に落ちた巨大な岩をなんとかどけた。
しかし、ちいの姿は見当たらなかった。「ブヒ。いない。向こうの世界に言ったのかな」
「そうかも知れない。運が良く戻れたか」コングも分からなかった
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ジル
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