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12、お誘いに勇気は必要ですか?〜side 拓真〜
④
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そもそもさっきは夕飯の支度があったから切り上げただけかも。夜は断られないと信じたい。俺は何回も尊くんに気持ち良くしてもらっているし、今度は俺からシたい。でも、もし、が止まらない。
「もーうじうじしたってしょうがない。とりあえずやれることをやる!それが俺だろ」
俺は決心を固め、湯船から出てもう1度シャワーを浴びた。そしてここからが本題だ。調べたところ、男同士はどうやら尻を使うらしい。こんなところに入るのかとも思うが、確かに他に入れれる穴なんてないしな。正直怖いけど男らしく抱かれてやろうじゃないか。
ぎこちないと格好悪いだろうし、ここはしっかりと慣らしてすんなり入るようにしておこう。
俺は覚悟を決めて、自分の肛門に指を当てる。「大丈夫、さっきちゃんと綺麗にしたし、ゆっくり入れてけば痛くない」そう自分に言い聞かせ指をゆっくり押し込んでいく。
「ふっ…あ…ん…」
想像以上にキツく、思わず声が漏れた。痛くはないけど、違和感がすごい。そもそも出ていくところに無理やり入っていくんだ。違和感しかないはずだ。
でもここを慣らして、思う存分尊くんには気持ち良くなってほしい。頑張れ俺、男は度胸だ!俺は心の中で自分を励ましながら指を上下に動かした。
「あ…何だ…これ…だんだん…変…気持ち…」
腹の奥が切なく感じる。立っていられなくなり、俺は膝立ちになりながら浴槽の縁に手をついた。今までに感じたことのない感覚に動揺した。それと同時に鏡に映る自分の姿はあまりに滑稽で、恋人の家で一体何をやっているんだという気持ちになった。
それでも俺は2本、3本と指を増やした。3本目は流石にキツかった。気持ち良いというよりは圧迫感と穴の締め付けで指が少しだけ痛かった。その時にはもうただ穴を広げるだけの作業に感じていた。俺の陰茎は半勃ちくらいに落ち着いていて、ただ指を入れたまま動かさずにひたすら待った。目標は俺で気持ち良くなってもらうこと。ただそれだけを目標に、羞恥心も痛みも何もかも我慢できた。
「そろそろいいかな…」
俺はゆっくりと指を抜いた。抜く時はやはり排泄感が強い。痛みはもう無かった。きっとこれだけ慣らせば大丈夫だろう。
指を抜いた後、もう1度身体を洗い湯船に浸かって冷えた身体を温め直した。
「いやマジで俺は何やってんだ…」
人様の家で、尻イジって長風呂って非常識すぎる。しかし立ち上がるにも勇気がいるくらい、緊張と尻の違和感が俺の身体を支配していた。いつまでも入っているわけにもいかないが、動く気にもなれずぼーっとしていると、ドアの向こうから尊くんの声が聞こえた。
「拓真さん、僕も一緒に入ってもいいですか?」
「えっ…」
「ダメですか?」
「ダメじゃないけど…」
「一緒に入ったら時間短縮になると思ったんですが」
「ごめん、俺やっぱり入りすぎだったよな。すぐ出るよ」
何時か分からないけど、この言い方きっと結構な時間入ってたんだ。今裸で会うのはちょっと気が引ける。
俺はさっきの怠さなんて忘れたかのように勢いよく立ち上がりドアの取手に手を掛けようとした。だがドアの取手に手が届くあと一歩のところで思い切りドアが開いた。ドアを思い切り押す予定だった手は空を掴み、前へ進み続ける身体はそのまま何かにぶつかった。
「別に追い出すつもりはなかったんですけど」
ぶつかったのは程よく鍛えられた裸体…
「えっ…裸!?」
「一緒に入る気でもう脱いじゃってて」
ゆっくりと顔を上げると、悪気なんてなさそうに舌を出しながら笑う尊くんがいた。というか、承諾しても拒否しても一緒に入るき満々だったってことか!
「もーうじうじしたってしょうがない。とりあえずやれることをやる!それが俺だろ」
俺は決心を固め、湯船から出てもう1度シャワーを浴びた。そしてここからが本題だ。調べたところ、男同士はどうやら尻を使うらしい。こんなところに入るのかとも思うが、確かに他に入れれる穴なんてないしな。正直怖いけど男らしく抱かれてやろうじゃないか。
ぎこちないと格好悪いだろうし、ここはしっかりと慣らしてすんなり入るようにしておこう。
俺は覚悟を決めて、自分の肛門に指を当てる。「大丈夫、さっきちゃんと綺麗にしたし、ゆっくり入れてけば痛くない」そう自分に言い聞かせ指をゆっくり押し込んでいく。
「ふっ…あ…ん…」
想像以上にキツく、思わず声が漏れた。痛くはないけど、違和感がすごい。そもそも出ていくところに無理やり入っていくんだ。違和感しかないはずだ。
でもここを慣らして、思う存分尊くんには気持ち良くなってほしい。頑張れ俺、男は度胸だ!俺は心の中で自分を励ましながら指を上下に動かした。
「あ…何だ…これ…だんだん…変…気持ち…」
腹の奥が切なく感じる。立っていられなくなり、俺は膝立ちになりながら浴槽の縁に手をついた。今までに感じたことのない感覚に動揺した。それと同時に鏡に映る自分の姿はあまりに滑稽で、恋人の家で一体何をやっているんだという気持ちになった。
それでも俺は2本、3本と指を増やした。3本目は流石にキツかった。気持ち良いというよりは圧迫感と穴の締め付けで指が少しだけ痛かった。その時にはもうただ穴を広げるだけの作業に感じていた。俺の陰茎は半勃ちくらいに落ち着いていて、ただ指を入れたまま動かさずにひたすら待った。目標は俺で気持ち良くなってもらうこと。ただそれだけを目標に、羞恥心も痛みも何もかも我慢できた。
「そろそろいいかな…」
俺はゆっくりと指を抜いた。抜く時はやはり排泄感が強い。痛みはもう無かった。きっとこれだけ慣らせば大丈夫だろう。
指を抜いた後、もう1度身体を洗い湯船に浸かって冷えた身体を温め直した。
「いやマジで俺は何やってんだ…」
人様の家で、尻イジって長風呂って非常識すぎる。しかし立ち上がるにも勇気がいるくらい、緊張と尻の違和感が俺の身体を支配していた。いつまでも入っているわけにもいかないが、動く気にもなれずぼーっとしていると、ドアの向こうから尊くんの声が聞こえた。
「拓真さん、僕も一緒に入ってもいいですか?」
「えっ…」
「ダメですか?」
「ダメじゃないけど…」
「一緒に入ったら時間短縮になると思ったんですが」
「ごめん、俺やっぱり入りすぎだったよな。すぐ出るよ」
何時か分からないけど、この言い方きっと結構な時間入ってたんだ。今裸で会うのはちょっと気が引ける。
俺はさっきの怠さなんて忘れたかのように勢いよく立ち上がりドアの取手に手を掛けようとした。だがドアの取手に手が届くあと一歩のところで思い切りドアが開いた。ドアを思い切り押す予定だった手は空を掴み、前へ進み続ける身体はそのまま何かにぶつかった。
「別に追い出すつもりはなかったんですけど」
ぶつかったのは程よく鍛えられた裸体…
「えっ…裸!?」
「一緒に入る気でもう脱いじゃってて」
ゆっくりと顔を上げると、悪気なんてなさそうに舌を出しながら笑う尊くんがいた。というか、承諾しても拒否しても一緒に入るき満々だったってことか!
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