32 / 75
5、2人のズル休み〜side 拓真〜
⑦
しおりを挟む
尊くんは擦り寄せられた太腿を割るように手を入れ左右に押しのける。そして迷わず俺の陰茎を口に含んだ。温かい口内と締まる喉の奥の快感に、2回も致した俺は耐え切れるはずもなく、すぐにイってしまった。しかも尊くんの口の中で。
きっと尊くんもこんなすぐにイくとは思っていなかっただろうし、まさか口の中に出されるとは夢にも思わなかっただろう。少し驚いたようだった。だけど口を離し「ごちそうさま」と言った彼は何故かすごく満足そうだった。
「のっ…飲んだの?」
「はい、美味しいものをごちそうさまです」
尊くんはそう微笑み、起き抜けに飲んでいた俺の水の残りを一気に飲み干した。
呆然とした俺をまた楽しそうにクスクス笑いながら、手の離れた俺の唇に自信の唇を重ねてきた。優しく触れ合い、そのあとは唇を舐められた。正直このまま舌を入れられるんじゃと思っていたけど、それで終わりだった。そのまま服を直され、下着を履かされ、タオルケットをかけられた。最後はやけにあさっりと何もかも終了してしまった。
俺は自分でも意外に思うほど、物足りなさを感じてしまっていた。俺だけ3回もイったのに、何を言っているんだと言われそうだけど、もっと触って欲しいと思った。それに、もっと深いキスを期待していたのに…
俺はムッと頬を膨らまし、尊くんの方を見つめた。それに気付いた彼は、申し訳なさそうに「少しやりすぎました」と舌を出して笑って見せた。どうやら俺がやりすぎで怒ったと思われたらしい。
「もっと深いキス…してくれないの?」
縋るような目で尊くんを見つめた。あんな淡白なキスじゃ嫌だ。なんだか避けられたように感じて、ものすごく切なかった。
「流石に嫌かなと思ったのですが…」
そう困ったように尊くんは言ったが、何が嫌だと思われたのだろうか。
「何が?尊くんにキスされて嫌なことないけど」
「分かってないんですね」
呆れたように、だけど少し嬉しそうに肩をすくめて見せた。だけど本当に俺は分からず何を言いたいのか分からないと言った顔で見つめ返す。すると口を開いて舌を出し言い放った。
「一応拓真さんの出したものを含んだ口ですよ?流石に嫌じゃないですか?」
「えぇ!そ、それは…確かに…」
「でしょ?だから舌入れたくても我慢したのに…はぁ」
溜め息を吐かれてしまった。でも俺の出したものだし、尊くんが気にすることじゃないと思うんだけど。それに、その結果キスできないことの方が俺は嫌だ。
「俺は…キス…できない方が嫌かも…だから気にしないよ?」
「煽りの天才ですか全く…」
「え?…んぐっ…」
尊くんは何か呟いたようだったけど、聞き返す前に口を塞がれてしまった。とても情熱的な熱いキスだ。よほど我慢していたのか、息もできないほど隙間なく口は塞がれ、舌を絡めてくる。少し強引に舌を吸い出され、自分の口へと俺の舌を招き入れる。限界まで舌を伸ばされ何もできない俺の口内を尊くんの舌が入念に攻め立てる。
「んんーっ…ぷはっ…あんんっ」
息をしようと尊くんの肩を持ち押し返すも、抵抗虚しくさらに口を塞がれてしまう。まるで獣のように貪り食う彼の姿に理性なんてものはなく、くちゅくちゅと淫らな水音が部屋中に響き渡る中で俺は何もできずに俺はなされるがままになっていた。
窒息しそうになっていたのか、それとも耳からも犯されているようなこの音を遠ざけたかったのか、視界が段々とチカチカし意識が次第に遠のいていく。視界はぼんやりと暗くなっていく。
苦しすぎるよ尊くん…そんなにキスしたかったなら我慢しなくてもよかったのに…バカだな…
そんなことを思いながら、俺は意識を手放した。
きっと尊くんもこんなすぐにイくとは思っていなかっただろうし、まさか口の中に出されるとは夢にも思わなかっただろう。少し驚いたようだった。だけど口を離し「ごちそうさま」と言った彼は何故かすごく満足そうだった。
「のっ…飲んだの?」
「はい、美味しいものをごちそうさまです」
尊くんはそう微笑み、起き抜けに飲んでいた俺の水の残りを一気に飲み干した。
呆然とした俺をまた楽しそうにクスクス笑いながら、手の離れた俺の唇に自信の唇を重ねてきた。優しく触れ合い、そのあとは唇を舐められた。正直このまま舌を入れられるんじゃと思っていたけど、それで終わりだった。そのまま服を直され、下着を履かされ、タオルケットをかけられた。最後はやけにあさっりと何もかも終了してしまった。
俺は自分でも意外に思うほど、物足りなさを感じてしまっていた。俺だけ3回もイったのに、何を言っているんだと言われそうだけど、もっと触って欲しいと思った。それに、もっと深いキスを期待していたのに…
俺はムッと頬を膨らまし、尊くんの方を見つめた。それに気付いた彼は、申し訳なさそうに「少しやりすぎました」と舌を出して笑って見せた。どうやら俺がやりすぎで怒ったと思われたらしい。
「もっと深いキス…してくれないの?」
縋るような目で尊くんを見つめた。あんな淡白なキスじゃ嫌だ。なんだか避けられたように感じて、ものすごく切なかった。
「流石に嫌かなと思ったのですが…」
そう困ったように尊くんは言ったが、何が嫌だと思われたのだろうか。
「何が?尊くんにキスされて嫌なことないけど」
「分かってないんですね」
呆れたように、だけど少し嬉しそうに肩をすくめて見せた。だけど本当に俺は分からず何を言いたいのか分からないと言った顔で見つめ返す。すると口を開いて舌を出し言い放った。
「一応拓真さんの出したものを含んだ口ですよ?流石に嫌じゃないですか?」
「えぇ!そ、それは…確かに…」
「でしょ?だから舌入れたくても我慢したのに…はぁ」
溜め息を吐かれてしまった。でも俺の出したものだし、尊くんが気にすることじゃないと思うんだけど。それに、その結果キスできないことの方が俺は嫌だ。
「俺は…キス…できない方が嫌かも…だから気にしないよ?」
「煽りの天才ですか全く…」
「え?…んぐっ…」
尊くんは何か呟いたようだったけど、聞き返す前に口を塞がれてしまった。とても情熱的な熱いキスだ。よほど我慢していたのか、息もできないほど隙間なく口は塞がれ、舌を絡めてくる。少し強引に舌を吸い出され、自分の口へと俺の舌を招き入れる。限界まで舌を伸ばされ何もできない俺の口内を尊くんの舌が入念に攻め立てる。
「んんーっ…ぷはっ…あんんっ」
息をしようと尊くんの肩を持ち押し返すも、抵抗虚しくさらに口を塞がれてしまう。まるで獣のように貪り食う彼の姿に理性なんてものはなく、くちゅくちゅと淫らな水音が部屋中に響き渡る中で俺は何もできずに俺はなされるがままになっていた。
窒息しそうになっていたのか、それとも耳からも犯されているようなこの音を遠ざけたかったのか、視界が段々とチカチカし意識が次第に遠のいていく。視界はぼんやりと暗くなっていく。
苦しすぎるよ尊くん…そんなにキスしたかったなら我慢しなくてもよかったのに…バカだな…
そんなことを思いながら、俺は意識を手放した。
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説






ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる