魔法学園

古明地蒼空

文字の大きさ
上 下
3 / 4
花火大会

魔法学園

しおりを挟む
ご飯を食べ終わって部屋に戻ると

アリス 「今日、この近くで花火大会があるみたいなんだけど...どうかな?」

咲良 「いいよ。行こう?」

アリス 「ありがとう。」

咲良 「あのさ、何着ていくの?」

アリス 「この前の浴衣かな。可愛いって言ってくれたし...///」

咲良 「うん。似合ってたよあれ。」

それから私達は着替えて会場に向かった。

アリス 「人、たくさんいるね。」

咲良 「はぐれないように手、繋ぐ?///」

アリス 「子供扱いしないでよ。」

咲良 「いや、そういう意味じゃなくて...もうっ。」

アリス 「何怒ってるの?」

咲良 「はぁ?別に怒こってないし?」

アリス 「怒ってるじゃないの。」

咲良 「もう知らないっ!じゃあね。先帰ってるよ。」

アリス 「あっ...」

彼は行ってしまった。

アリス (あんなことでムキになって...何してんだろ...私...)

その時だった。

相楽さがら 「なに~彼と喧嘩しちゃったの~?」

アリス 「え、ええ...」

相楽 「聞くよ?話。」

アリス 「あ、ありがとうございます。でも...」

相楽 「ふ~ん。そうかそうか。色々あったんだな。」

一刻も早く咲良くんのもとに帰りたかった。
でもさっきこの人から声をかけられた時、とても帰してくれそうな感じではなかった。
だからちょっとだけ話をした。でもこの人は全然聞いてる風でもなくて...私の体をじっと見てた。正直ずっとビクビクしてた。

アリス 「聞いてくれてありがとうございます。では私、帰りますから。」

そう私が言った瞬間、彼は私の腕を強く掴んでこう言った。

相楽 「君だけが良い思いをするのはおかしくない?今度は俺の番だよ?」

アリス 「や、やめてくださいっ!!」

相楽 「俺のほうが強いぞ?抵抗すんなって。」

アリス 「きゃっ!!やめて!!」

ドカッ

相楽 「いってーな。おい!誰だ!!」

咲良 「私だよ?」

アリス 「咲良くん?!」

咲良 「だーから、私とはぐれないようにしろって言ったのにぃ...バカ。」

相楽 「ああ?テメーなんだw2年ちぇか?俺の敵じゃねーな。しっかりやられる準備は出来てんだろーな?」

咲良 「ふーん。3年生なんだ、君。戦うの?いいよ?」

相楽 「てめー随分俺のこと舐めてかかってるようだが俺は成績トップだぞ?勝てんのか?」

咲良 「わかんないけど多分ね。もし私が負けたら...私のお金ぜーんぶ持っていっていいよ!」

相楽 「じゃあついでにその女もらっていくぞ。」

咲良 「だーめっ!アリスは私の...私の...子分なのっ!」

アリス 「は?(困惑)」

相楽 「関係ねえ。正義を主張できるのは戦争に勝った側だって言葉しってるか?」

咲良 「知ってる!!じゃあ始めよっか。」

相楽 「呪殺・呪いの藁人形!」

咲良 「ふーん。それ、当てなきゃ意味ないよ?」

相楽 「?!」

咲良 「太古・進化論!!」

相楽 「俺にそんなちゃちいの効くわけ無いだろ?」

相楽 「呪縛・地縛霊の呪い!!」

咲良 「あっ」

アリス 「!!」

相楽 「カッコつけちゃって。雑魚が。これでとどめだ。」

男のほうは懐から刃物を取り出した。

アリス 「咲良くん!!」

咲良 「ねえねえ。君さ、名前なんて言うの?」

相楽 「なんだまだ生きてたか。まあいい、俺の名前は相楽さがらだ。じゃあな。」

咲良 「え~もうちょっとお話しよーよ。」

彼は私に逃げるよう合図をしてきた。

アリス 「でもっ...」

咲良 「はやく。」

ダッ!

私は逃げた。彼を信じるしかなかった。
少し離れて見ていると...

相楽 「女に逃げられたがてめえはたくさん苦しんでタヒんでもらうとするか。」

咲良 「誰に向かって話してるの?私はここだよ?」

相楽 「いつの間に?!」

咲良 「馬鹿だなあ。時間稼ぎしてたに決まってんじゃん。」

相楽 「!?」

咲良 「ことわり・天地創造。」

咲良 「つづいて~...幻想・華鳥風月。」

ものすごい衝撃波。そのあとその場に立っていたのは彼1人だった。

咲良 「よし大丈夫だな。まだ生きてるし...大した怪我もしてなさそうだもんね。」

アリス 「終わったの?」

咲良 「うん。もうおしまい。相手が戦闘不能になったらおしまいって決めてるから」

アリス 「ありがとう...あと...ごめんなさいっ!あんなことでムキになって...それで、それで...」

咲良 「もう怒ってないよ。私の方こそごめんね。あとさ、さっき戦う前にアリスのこと子分っていってごめんね。」

アリス 「あれは私もびっくりしたけど...へへへ///守ってくれてありがとう///」

咲良 「もう絶対に離さない。おいで。ギュッてしてあげる。///」

アリス 「うん。///」

咲良 「えへへ、アリス、かわいいね。///」

アリス 「私より子供っぽい咲良くんのほうが可愛いと思うけどな///」

咲良 「...バカ///」

~~~~~~~~

その一部始終を俺たちは陰から見ていた。
あいつらが喧嘩を始めるところからずっと。

魔理沙 「これを契機にあいつらもくっつくかな?」

八橋 「さあな。多分ないと思うけどな。」

魔理沙 「まあ、あいつらだもんな。」

八橋 「おーい!偶然だな!ふたりとも!」

魔理沙 「お、おいっ!ったく...邪魔しないでやれば良いものを...」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

異世界に行く方法をためしてみた結果

古明地蒼空
ファンタジー
動画配信をしている高校2年生の古明地蒼空。 いじめにあって生きることが嫌になり、タヒぬことを決意。 しかし、たまたまネットで見かけた「異世界に行く方法」に興味を持ち どうせ最後だから...と試してみることに。 その後蒼空は異世界に行くことに成功して…!?

転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】

ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった 【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。 累計400万ポイント突破しました。 応援ありがとうございます。】 ツイッター始めました→ゼクト  @VEUu26CiB0OpjtL

ブラック企業を退職したら、極上マッサージに蕩ける日々が待ってました。

イセヤ レキ
恋愛
ブラック企業に勤める赤羽(あかばね)陽葵(ひまり)は、ある夜、退職を決意する。 きっかけは、雑居ビルのとあるマッサージ店。 そのマッサージ店の恰幅が良く朗らかな女性オーナーに新たな職場を紹介されるが、そこには無口で無表情な男の店長がいて……? ※ストーリー構成上、導入部だけシリアスです。 ※他サイトにも掲載しています。

未来から来た彼女!

ナナミアリ
恋愛
「陰キャ」×「美少女」×「転生ミステリー」 これがまさかに…恋!? 九月の平凡の一日を終え、学校ナンバーワンの美少女が突然目の前に現れた! 「活きてる?」と声をかけられたっけ? 俺は確かに存在感ゼロな陰キャだけと、そこまで言う? 美少女の口から「転生」という言葉を聞くと、俺のオタク魂が燃え始めた! 「さあ、私と一緒に哀れの未来を変えろう」 転生した美少女の一言で、 俺の人生は蝶が羽ばたいたように一変した。 ありえない!ありえないよなぁ? 俺が、まさにリア充になるの!? 「好きなの?」ってバカな憶測は聞けるわけないんじゃん。

自然と世界は廻る

已己已巳己
ファンタジー
 2024年から遠く離れた時代で大戦争が起きた。  人々は進化の過程で自然を表す四元素を中心とした能力が発現するようになった。  郊外の廃れた集落で暮らす葉月彩里は、平和を望んでいた。仲間がいて、食料を調達して、みんなで集まって暗い夜を過ごす日々。そんなはたから見れば平和な生活を送っている彩里たちも、誰もが心にしまった真の平和を求めていた。  大戦争の引き金となった事件の起こる年に生まれた彩里たちは、それぞれが教育も食事も、安心さえもない生活を続けてきた。そんな中、村を離れた彩里の訪れる先々で知り合った集落の子らを集め、仲間となる4人と現在の地で過ごすことになった。そんな中、数年ぶりに大きな音を耳にした彩里は近辺の状況を確認しに足を運ぶ。  そこで出会った1人の少女をきっかけに、物語が始まる。

東方並行時空 〜Parallel Girls

獣野狐夜
ファンタジー
アナタは、“ドッペルゲンガー”を知っていますか? この世には、自分と全く同じ容姿の人間“ドッペルゲンガー”というものが存在するそう…。 そんな、自分と全く同じ容姿をしている人間に会ってみたい…そう思ってしまった少女達が、幻想入りする話。 〈当作品は、上海アリス幻樂団様の東方Projectシリーズ作品をモチーフとした二次創作作品です。〉

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

処理中です...