27 / 33
24
しおりを挟む朝ごはんを食べた後、リリに今日の予定を聞いた。
「リリ、この後の予定は何。」
「はい。午前中はフリーですが午後は、サクラの服を買いに行きます。」
「分かった。なら午前中は、魔法の練習をする。」
そう言うと僕は、王様の元に行き庭を使って良いかを聞きに言った。王様からの許可を得たので庭で魔法の練習を始めた。
『我元に、集まれ ファイヤボール。』
炎の玉を一気に4つ作り、それをお手玉のように操っていたら近くにいたサクラが目を光らせながら眺めてくるので鬱陶しくてしょうがない。
気が散って安定しなかったが、ようやく視線に慣れてきた。
魔法の練習をしていると後ろから急に話しかけられた。
「醜い魔法ですわ。」
その声の方を向いて見ると少女がいた。
「本当の赤魔法を見せてあげるですわ。」
『我元に、集まりて、燃やし、灰にせよ ビックフレイムボール』
少女が赤魔法の上級魔法を放ってしまった。その魔法は、安定していなく今にも落ちそうになってきた。
「これこそハァハハハ赤魔法ですわハァハハハ。」
息を切らしながらドヤ顔でこっちに言ってきたが、そのせいで上級魔法のビックフレイムボールが落ちてきた。僕は、青魔法を放ち打ち消しに挑んだ。
『ここに、集まりて、全てを、飲み込む、水になれ、ビックウォーターボール』
僕が青魔法の上級魔法で相殺すると僕の魔法が強かったらしく、水が残ってしまったので魔力散らせて魔法を切った。
僕は、怒り口調で少女に説教をした。
「何考えてるんですか。もしも僕が相殺しなければ、貴女もろと王宮にいた人みんな死んでしまうところでしたよ。しかし、魔法のコントロールもできないのに、何で上級魔法を使ったんですか。魔法を使う者として上級魔法の怖さは知っているでしょ。」
「なんで妾が、そんな事を言われなければならないのだ。」
「それは、こんな狭いところで上級魔法を使うからです。上級魔法を使えるなら、その威力ぐらい知っているでしょう。」
「妾には、関係のない話ですわ。」
「関係大有りです。さっきの魔法は、この国の4分の1は灰にできるからです。貴女は、大量殺人鬼になりたいのですか。」
「なりたくないですわ。」
大量殺人鬼と言う言葉で事の重大さが分かったそうだ。
すると王宮の方から大きな声で誰かを呼びながら走って来るのが見えた。
「姫~大丈夫ですか~」
「妾は、大丈夫ですわ。」
「国王殿下の前で事情を話してください。」
「分かったわ。」
「少年、君もですよ。」
「はい。」
そして僕ら2人は、王様の所に向かった。
49
お気に入りに追加
2,730
あなたにおすすめの小説

異世界に行ったら才能に満ち溢れていました
みずうし
ファンタジー
銀行に勤めるそこそこ頭はイイところ以外に取り柄のない23歳青山 零 は突如、自称神からの死亡宣言を受けた。そして気がついたら異世界。
異世界ではまるで別人のような体になった零だが、その体には類い稀なる才能が隠されていて....

【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。
神様がチートをくれたんだが、いやこれは流石にチートすぎんだろ...
自称猫好き
ファンタジー
幼い頃に両親を無くし、ショックで引きこもっていた俺、井上亮太は高校生になり覚悟をきめやり直そう!!そう思った矢先足元に魔法陣が「えっ、、、なにこれ」
意識がなくなり目覚めたら神様が土下座していた「すまんのぉー、少々不具合が起きてのぉ、其方を召喚させてしもたわい」
「大丈夫ですから頭を上げて下さい」 「じゃがのぅ、其方大事な両親も本当は私のせいで死んでしもうてのぉー、本当にすまない事をした。ゆるしてはくれぬだろうがぁ」「そんなのすぎた事です。それに今更どうにもなりませんし、頭を上げて下さい」
「なんて良い子なんじゃ。其方の両親の件も合わせて何か欲しいものとかは、あるかい?」欲しいものとかねぇ~。「いえ大丈夫ですよ。これを期に今からやり直そうと思います。頑張ります!」そして召喚されたらチートのなかのチートな能力が「いや、これはおかしいだろぉよ...」
初めて書きます!作者です。自分は、語学が苦手でところどころ変になってたりするかもしれないですけどそのときは教えてくれたら嬉しいです!アドバイスもどんどん下さい。気分しだいの更新ですが優しく見守ってください。これから頑張ります!

石しか生成出来ないと追放されましたが、それでOKです!
うどん五段
ファンタジー
夏祭り中に異世界召喚に巻き込まれた、ただの一般人の桜木ユリ。
皆がそれぞれ素晴らしいスキルを持っている中、桜木の持つスキルは【石を出す程度の力】しかなく、余りにも貧相なそれは皆に笑われて城から金だけ受け取り追い出される。
この国ではもう直ぐ戦争が始まるらしい……。
召喚された3人は戦うスキルを持っていて、桜木だけが【石を出す程度の能力】……。
確かに貧相だけれど――と思っていたが、意外と強いスキルだったようで!?
「こうなったらこの国を抜け出して平和な国で就職よ!」
気合いを入れ直した桜木は、商業ギルド相手に提案し、国を出て違う場所で新生活を送る事になるのだが、辿り着いた国にて、とある家族と出会う事となる――。
★暫く書き溜めが結構あるので、一日三回更新していきます! 応援よろしくお願いします!
★カクヨム・小説家になろう・アルファポリスで連載中です。
中国でコピーされていたので自衛です。
「天安門事件」

お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)
いくみ
ファンタジー
お前じゃないと、追い出されたので楽しく復讐させて貰いますね。実は転生者で今世紀では貴族出身、前世の記憶が在る、今まで能力を隠して居たがもう我慢しなくて良いな、開き直った男が楽しくパーティーメンバーに復讐していく物語。
---------
掲載は不定期になります。
追記
「ざまぁ」までがかなり時間が掛かります。
お知らせ
カクヨム様でも掲載中です。

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

異世界転生してしまったがさすがにこれはおかしい
増月ヒラナ
ファンタジー
不慮の事故により死んだ主人公 神田玲。
目覚めたら見知らぬ光景が広がっていた
3歳になるころ、母に催促されステータスを確認したところ
いくらなんでもこれはおかしいだろ!

いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる