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28.ふたりだけの時間
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「勇大。本当にいいのか?」
北沢は、勇大を跨ぐような格好で両腕を突っ張り、勇大の両耳の横へと手をついた。
「いいよ。俺、社長のこと好きだ。ちゃんと、好きだよ? 番じゃなくても抱かれてもいいって思うくらいに好きだ」
「本当に?」
「当たり前だろ。だって俺、社長としかそういうコトできない身体だよ?」
勇大が北沢の首に両腕を回すと、それを合図にするかのように行為が始まった。キスして抱き合って、存在を確かめ合うみたいに、お互いの身体に手を這わせる。
「勇大、こっちもいい?」
北沢が勇大の下着の中に手を入れてきた。北沢は勇大のものを熱い手のひらで包み込む。
勇大のそこは完全に勃ち上がっていて、それを北沢に知られてしまったことがめちゃくちゃ恥ずかしい。
「えっ? あっ、あぁぁ……!」
抵抗したいのに、北沢の手でそこを掌握されて、上下に扱かれるとひとたまりもない。
下腹からじわじわと快感が迫り上がってくる。
気持ちがいい。よすぎる。勇大は喘いで何度も身体をビクビクとわななかせた。
普段自慰もしないから、そこを触られるのは、あの日の夜以来だ。
ヒートを起こしてアルファに抱かれた、北沢と初めて出会って番った、あの欲情にまみれた夜が最後だ。
「あっ、あっ、社長……そろそろやばいから離せ、って、はぁっ……んっ……!」
ベッドインしてものの数分で果ててしまうなんて男としてどうなんだと思う。それでも身体はオメガの本能に従おうとする。
番のアルファを目の前にして、それが、最愛の人だったと知って、理性なんて保てない。
「あ、あ、ぁぁあ……っ!」
自分でも引くくらい、色気のある声が漏れ出る。何かに縋りつきたくなって、北沢の両肩にしがみつく。すると北沢の手の動きが速くなった。その絶妙な握り込みの強さと速さにあっという間に持っていかれる。
「もう、出る……っ! あぁぁーーーっ!」
全身に電流のような快感が駆ける。
勇大は足のつま先までピクピクと身体を震わせ、勢いよく白濁を解き放った。
いまだ息切れする身体を、北沢に両膝を掴まれ開かされる。
「すごい濡れてる……」
北沢の指が勇大の後蕾に触れた。自覚は全然なかったが、オメガの後孔は愛液が漏れ出るくらいに北沢に反応しているのかもしれない。
「や……! 今、触るなって……あぁっ」
北沢の指が勇大の蕾をこじ開け、中に入ってくる。クチュクチュとそこを掻き回されると、よすぎて勇大の腰がそのたびビクッと反応する。
ベッドの上でイかされたあと、両脚を広げて後孔を曝すなんて恥ずかしい。このみっともない姿を何かで覆い隠したい。
そう思っていたら、北沢が身体を倒して勇大にチュッと口づけを仕掛けてきた。
「勇大、可愛い」
目の前で微笑む北沢が愛おしくなって、勇大はその背にしがみつく。ちょっと恥ずかしかったから、北沢の身体で隠してもらえるとすごく安心する。
「あっ、あっ……」
北沢の指が、勇大の中を蠢いている。北沢の指は優しい。勇大を傷つけないように、ゆっくりと感じさせてくれる。
でもそれがもどかしい。少しくらい激しくされても大丈夫なのに。
「社長、挿れて」
勇大が北沢の耳元で囁くと、北沢の動きが止まった。
「勇大。もう少し準備をしてからのほうが……」
「大丈夫、俺オメガだから。ね? 社長、お願い」
勇大は北沢の下着に手を掛けた。勇大が触れると、北沢のモノがさらに大きくなるのがわかった。
「こら勇大」
「やらないの? 挿れたくない?」
勇大は自ら腰を振って、北沢の指を使って感じてみせる。
「そんな誘い方どこで覚えたんだ……」
北沢が勇大の脚をさらに押し広げ、自分のものを勇大の後孔に当てがった。
「はっ…うっ……!」
すごい質量のものが、蕾をこじ開けてくる。こんなものは入らないんじゃないかと思うくらいに大きい。
勇大は北沢を受け入れようと、はぁ、はぁ、と呼吸を合わせ、身体の力を抜く。
北沢はゆっくりと腰を動かし始めた。オメガの肉壁が擦られ、じわりと愛液が漏れる。
「あっ、あっ、んんっ……」
北沢に突かれるたびに感じる。身体が番に反応している。無自覚にフェロモンが溢れ、身体が敏感になっていく。
「社長、社長……」
勇大も腰を揺らして必死で求めた。頭が痺れるくらいにいい。気持ちがよすぎてたまらない。
「ここ?」
「あっ、あぁぁーー……っ!」
敏感なところを狙い澄まして攻められ、勇大は身体を痙攣させて達する。
番セックスはすごい。今までこんなに感じたことなんてないのに。
「社長……っ」
たまらず勇大が北沢に腕を伸ばすと、北沢は勇大の身体を起こして抱きしめてくれた。
座位でも身体は繋がったまま。北沢の凶器じみた大きなものが勇大の身体を貫いている。
「勇大。大好きだよ」
北沢は勇大をぎゅっと抱きしめ、うなじに吸いついてきた。さらにそこを甘噛みされて勇大はたまらず背中を反らす。
「あっ、あっ……」
今度は座位で身体を揺さぶられる。
この体勢はダメだ。快感から逃れようとしても、勇大自身の体重で、北沢のモノが最奥まで突き刺さってしまう。
しかも勇大の屹立の先端が、北沢の腹に当たって揺れるたびに亀頭をいじめられている。
「あっ、あっ……はぁっ、んぅっ……」
さっきから感じすぎている。強すぎる快楽に何も考えられない。
「勇大、勇大……っ」
「あぁぁっ……!」
北沢にガクガクと激しく揺さぶられ、勇大は悶絶する。達したばかりの身体を攻められ、前も後ろもよすぎてイきそうになる。
「はぁっ、勇大、出すぞ……!」
北沢の動きが激しくなる。
「あっ、あっ、俺もだめ……イッ……!」
勇大は限界を迎えた。北沢が達したと同時に、勇大は身体をわななかせ、再び絶頂に達した。
北沢は、勇大を跨ぐような格好で両腕を突っ張り、勇大の両耳の横へと手をついた。
「いいよ。俺、社長のこと好きだ。ちゃんと、好きだよ? 番じゃなくても抱かれてもいいって思うくらいに好きだ」
「本当に?」
「当たり前だろ。だって俺、社長としかそういうコトできない身体だよ?」
勇大が北沢の首に両腕を回すと、それを合図にするかのように行為が始まった。キスして抱き合って、存在を確かめ合うみたいに、お互いの身体に手を這わせる。
「勇大、こっちもいい?」
北沢が勇大の下着の中に手を入れてきた。北沢は勇大のものを熱い手のひらで包み込む。
勇大のそこは完全に勃ち上がっていて、それを北沢に知られてしまったことがめちゃくちゃ恥ずかしい。
「えっ? あっ、あぁぁ……!」
抵抗したいのに、北沢の手でそこを掌握されて、上下に扱かれるとひとたまりもない。
下腹からじわじわと快感が迫り上がってくる。
気持ちがいい。よすぎる。勇大は喘いで何度も身体をビクビクとわななかせた。
普段自慰もしないから、そこを触られるのは、あの日の夜以来だ。
ヒートを起こしてアルファに抱かれた、北沢と初めて出会って番った、あの欲情にまみれた夜が最後だ。
「あっ、あっ、社長……そろそろやばいから離せ、って、はぁっ……んっ……!」
ベッドインしてものの数分で果ててしまうなんて男としてどうなんだと思う。それでも身体はオメガの本能に従おうとする。
番のアルファを目の前にして、それが、最愛の人だったと知って、理性なんて保てない。
「あ、あ、ぁぁあ……っ!」
自分でも引くくらい、色気のある声が漏れ出る。何かに縋りつきたくなって、北沢の両肩にしがみつく。すると北沢の手の動きが速くなった。その絶妙な握り込みの強さと速さにあっという間に持っていかれる。
「もう、出る……っ! あぁぁーーーっ!」
全身に電流のような快感が駆ける。
勇大は足のつま先までピクピクと身体を震わせ、勢いよく白濁を解き放った。
いまだ息切れする身体を、北沢に両膝を掴まれ開かされる。
「すごい濡れてる……」
北沢の指が勇大の後蕾に触れた。自覚は全然なかったが、オメガの後孔は愛液が漏れ出るくらいに北沢に反応しているのかもしれない。
「や……! 今、触るなって……あぁっ」
北沢の指が勇大の蕾をこじ開け、中に入ってくる。クチュクチュとそこを掻き回されると、よすぎて勇大の腰がそのたびビクッと反応する。
ベッドの上でイかされたあと、両脚を広げて後孔を曝すなんて恥ずかしい。このみっともない姿を何かで覆い隠したい。
そう思っていたら、北沢が身体を倒して勇大にチュッと口づけを仕掛けてきた。
「勇大、可愛い」
目の前で微笑む北沢が愛おしくなって、勇大はその背にしがみつく。ちょっと恥ずかしかったから、北沢の身体で隠してもらえるとすごく安心する。
「あっ、あっ……」
北沢の指が、勇大の中を蠢いている。北沢の指は優しい。勇大を傷つけないように、ゆっくりと感じさせてくれる。
でもそれがもどかしい。少しくらい激しくされても大丈夫なのに。
「社長、挿れて」
勇大が北沢の耳元で囁くと、北沢の動きが止まった。
「勇大。もう少し準備をしてからのほうが……」
「大丈夫、俺オメガだから。ね? 社長、お願い」
勇大は北沢の下着に手を掛けた。勇大が触れると、北沢のモノがさらに大きくなるのがわかった。
「こら勇大」
「やらないの? 挿れたくない?」
勇大は自ら腰を振って、北沢の指を使って感じてみせる。
「そんな誘い方どこで覚えたんだ……」
北沢が勇大の脚をさらに押し広げ、自分のものを勇大の後孔に当てがった。
「はっ…うっ……!」
すごい質量のものが、蕾をこじ開けてくる。こんなものは入らないんじゃないかと思うくらいに大きい。
勇大は北沢を受け入れようと、はぁ、はぁ、と呼吸を合わせ、身体の力を抜く。
北沢はゆっくりと腰を動かし始めた。オメガの肉壁が擦られ、じわりと愛液が漏れる。
「あっ、あっ、んんっ……」
北沢に突かれるたびに感じる。身体が番に反応している。無自覚にフェロモンが溢れ、身体が敏感になっていく。
「社長、社長……」
勇大も腰を揺らして必死で求めた。頭が痺れるくらいにいい。気持ちがよすぎてたまらない。
「ここ?」
「あっ、あぁぁーー……っ!」
敏感なところを狙い澄まして攻められ、勇大は身体を痙攣させて達する。
番セックスはすごい。今までこんなに感じたことなんてないのに。
「社長……っ」
たまらず勇大が北沢に腕を伸ばすと、北沢は勇大の身体を起こして抱きしめてくれた。
座位でも身体は繋がったまま。北沢の凶器じみた大きなものが勇大の身体を貫いている。
「勇大。大好きだよ」
北沢は勇大をぎゅっと抱きしめ、うなじに吸いついてきた。さらにそこを甘噛みされて勇大はたまらず背中を反らす。
「あっ、あっ……」
今度は座位で身体を揺さぶられる。
この体勢はダメだ。快感から逃れようとしても、勇大自身の体重で、北沢のモノが最奥まで突き刺さってしまう。
しかも勇大の屹立の先端が、北沢の腹に当たって揺れるたびに亀頭をいじめられている。
「あっ、あっ……はぁっ、んぅっ……」
さっきから感じすぎている。強すぎる快楽に何も考えられない。
「勇大、勇大……っ」
「あぁぁっ……!」
北沢にガクガクと激しく揺さぶられ、勇大は悶絶する。達したばかりの身体を攻められ、前も後ろもよすぎてイきそうになる。
「はぁっ、勇大、出すぞ……!」
北沢の動きが激しくなる。
「あっ、あっ、俺もだめ……イッ……!」
勇大は限界を迎えた。北沢が達したと同時に、勇大は身体をわななかせ、再び絶頂に達した。
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