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27.抑えられない
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さっきのカフェラウンジと同じ商業施設のエリア内に、外資系ホテルがあり、勇大はそこに連れ込まれた。
チェックイン後、部屋へと向かうエレベーター内でもふたりは無言。手を繋ぎ、指を絡ませてくる北沢の手のひらを、勇大は親指でなぞっていた。
ドアロックを解除して、北沢と部屋の中に入る。重厚なドアがゆっくりと閉まり、ガチャリと音を立てたあと、オートロックの機械音が聞こえた。
「あっ……!」
ドアが閉まると同時に、ホテルの壁に背中を打ちつけられた。北沢は性急に勇大の唇を奪う。
「やめっ……ん、んっ……」
完全に不意を突かれた勇大は体勢を崩し、あっという間に北沢の侵入を許してしまった。
絡み合う舌と舌が欲情を高ぶらせていく。口蓋を舐められ、キスだけで腰が立たなくなりそうになるのを、北沢の身体で壁面に押さえつけられる。
服の隙間から北沢の大きな手がするりと入り込んでくる。肌をなぞるように感じやすいところに触れられ、勇大の身体がピクッと反応する。
「はぁ……あ……っ」
北沢からアルファのフェロモンを感じる。勇大にぶつけるように強いフェロモンを浴びせてくるなんて、北沢は確信犯だ。
「好きだ。好きだ……」
「あぁっ……!」
北沢の身体と壁に挟まれうまく動けない。その状態で何度もキスを奪われる。
いい。たまらなくいい。
口蓋を舐められ、舌を絡み取られ、混ざり合う唾液の音すら気持ちを高ぶらせていく。
頭がぼうっとしてきて何も考えられなくなる。
強引に迫られるのも好きだ。さっさとバカになってしまいたかった。
「すまない、勇大。俺はまったく余裕がない」
勇大の身体を愛撫する北沢の手が、ゆっくりと下へ下へと落ちてくる。
そういえば、以前勇大が北沢の家に泊めてほしいと言ったときも、北沢は「余裕がない」と言っていた。あのときはよくわからなかったが、勇大を泊めたら歯止めが効かなくなるという意味だったのだろうか。
「あ……!」
北沢は勇大の下半身に手を伸ばしてきた。スラックスのチャックを下げられ、そのあいだから北沢の手が入ってくる。
こんなことをされたら、いつもの自分なら羞恥で耐えられそうにないのに、アルファのフェロモンの影響か、勇大は大胆な気分になっている。
「社長……っ」
勇大は肩にしがみついたまま、背伸びをして北沢の唇へキスをする。そのまま北沢の唇を舌で押し開き、激しいキスを求めた。
北沢もそれに応えてくれる。抱き合うような格好で、お互いを求め合うように舌を絡ませ息つぎも忘れて、何度もキスをした。
腰が触れて感じた。北沢のそこも、スラックスの上からもわかるくらいに大きくなっている。
勇大は服の上からそっと北沢の下半身を撫でてやる。するといつも冷静な北沢が、ハッと目を見開いた。
「ねぇ、社長。もしかして俺のこと抱きたい?」
勇大は上目遣いで、わざと色っぽく言ってやる。やられてばかりでは嫌だ。北沢を振り回してやりたかった。
「抱きたい。勇大がほしくてたまらない」
北沢は縋るような目で見つめ、勇大の唇に触れるだけの優しいキスをした。
転がり込むようにして、北沢とベッドにダイブした。
ジャケットとスラックスを放り投げたあと、互いの服を脱がせ合う。北沢のベストのボタンを外し、ネクタイを解いて、シャツのボタンにも手をかける。
最後は北沢がシャツを脱ぎ捨て、北沢の豊かな体躯があらわになった。
「アルファってすげぇ……」
勇大は思わず北沢の胸板に触れる。同じ男なのにバース性でこうも違うのか。惚れ惚れするくらいに、北沢はいい体つきをしていた。
「綺麗なのは勇大、お前の身体だよ」
「あっ……」
急に北沢に抱きすくめられ、勇大の胸がドキッと跳ねた。
「最高の抱き心地だ」
北沢に抱きしめられ、勇大はその腕の中に閉じ込められる。
どさくさ紛れに、勇大は北沢の胸板に頬を寄せ、素肌に触れる。北沢も勇大も下着しか身につけていない、ほぼ裸の状態で、肌と肌同士が触れ合う感覚がとても気持ちいい。
「はぁっ……勇大……」
北沢がうなじにキスを仕掛けてきた。オメガのそこを刺激され、フェロモンの量を加減できない勇大は、自分でもわかるくらいに大量のフェロモンがブワッと漏れ出てしまった。
「勇大。俺を誘ってるのか……?」
「ち、違うっ、身体が勝手に反応して……!」
「すごくいい匂いだ。どう? 勇大もわかるか?」
北沢がアルファのフェロモンをぶつけてきた。それがクラクラするほどいい匂いで、なんだか頭がふわっとしてきて妙な気持ちになってくる。
「俺がお前の番だって感じるか?」
「ふぇ……?」
北沢に抱きしめられてわかる。媚薬を浴びせられたみたいに全身がやけに敏感になっている。
「そんな可愛い顔をするな」
「わっ」
北沢が勇大に身体をベッドに押し倒してきた。
チェックイン後、部屋へと向かうエレベーター内でもふたりは無言。手を繋ぎ、指を絡ませてくる北沢の手のひらを、勇大は親指でなぞっていた。
ドアロックを解除して、北沢と部屋の中に入る。重厚なドアがゆっくりと閉まり、ガチャリと音を立てたあと、オートロックの機械音が聞こえた。
「あっ……!」
ドアが閉まると同時に、ホテルの壁に背中を打ちつけられた。北沢は性急に勇大の唇を奪う。
「やめっ……ん、んっ……」
完全に不意を突かれた勇大は体勢を崩し、あっという間に北沢の侵入を許してしまった。
絡み合う舌と舌が欲情を高ぶらせていく。口蓋を舐められ、キスだけで腰が立たなくなりそうになるのを、北沢の身体で壁面に押さえつけられる。
服の隙間から北沢の大きな手がするりと入り込んでくる。肌をなぞるように感じやすいところに触れられ、勇大の身体がピクッと反応する。
「はぁ……あ……っ」
北沢からアルファのフェロモンを感じる。勇大にぶつけるように強いフェロモンを浴びせてくるなんて、北沢は確信犯だ。
「好きだ。好きだ……」
「あぁっ……!」
北沢の身体と壁に挟まれうまく動けない。その状態で何度もキスを奪われる。
いい。たまらなくいい。
口蓋を舐められ、舌を絡み取られ、混ざり合う唾液の音すら気持ちを高ぶらせていく。
頭がぼうっとしてきて何も考えられなくなる。
強引に迫られるのも好きだ。さっさとバカになってしまいたかった。
「すまない、勇大。俺はまったく余裕がない」
勇大の身体を愛撫する北沢の手が、ゆっくりと下へ下へと落ちてくる。
そういえば、以前勇大が北沢の家に泊めてほしいと言ったときも、北沢は「余裕がない」と言っていた。あのときはよくわからなかったが、勇大を泊めたら歯止めが効かなくなるという意味だったのだろうか。
「あ……!」
北沢は勇大の下半身に手を伸ばしてきた。スラックスのチャックを下げられ、そのあいだから北沢の手が入ってくる。
こんなことをされたら、いつもの自分なら羞恥で耐えられそうにないのに、アルファのフェロモンの影響か、勇大は大胆な気分になっている。
「社長……っ」
勇大は肩にしがみついたまま、背伸びをして北沢の唇へキスをする。そのまま北沢の唇を舌で押し開き、激しいキスを求めた。
北沢もそれに応えてくれる。抱き合うような格好で、お互いを求め合うように舌を絡ませ息つぎも忘れて、何度もキスをした。
腰が触れて感じた。北沢のそこも、スラックスの上からもわかるくらいに大きくなっている。
勇大は服の上からそっと北沢の下半身を撫でてやる。するといつも冷静な北沢が、ハッと目を見開いた。
「ねぇ、社長。もしかして俺のこと抱きたい?」
勇大は上目遣いで、わざと色っぽく言ってやる。やられてばかりでは嫌だ。北沢を振り回してやりたかった。
「抱きたい。勇大がほしくてたまらない」
北沢は縋るような目で見つめ、勇大の唇に触れるだけの優しいキスをした。
転がり込むようにして、北沢とベッドにダイブした。
ジャケットとスラックスを放り投げたあと、互いの服を脱がせ合う。北沢のベストのボタンを外し、ネクタイを解いて、シャツのボタンにも手をかける。
最後は北沢がシャツを脱ぎ捨て、北沢の豊かな体躯があらわになった。
「アルファってすげぇ……」
勇大は思わず北沢の胸板に触れる。同じ男なのにバース性でこうも違うのか。惚れ惚れするくらいに、北沢はいい体つきをしていた。
「綺麗なのは勇大、お前の身体だよ」
「あっ……」
急に北沢に抱きすくめられ、勇大の胸がドキッと跳ねた。
「最高の抱き心地だ」
北沢に抱きしめられ、勇大はその腕の中に閉じ込められる。
どさくさ紛れに、勇大は北沢の胸板に頬を寄せ、素肌に触れる。北沢も勇大も下着しか身につけていない、ほぼ裸の状態で、肌と肌同士が触れ合う感覚がとても気持ちいい。
「はぁっ……勇大……」
北沢がうなじにキスを仕掛けてきた。オメガのそこを刺激され、フェロモンの量を加減できない勇大は、自分でもわかるくらいに大量のフェロモンがブワッと漏れ出てしまった。
「勇大。俺を誘ってるのか……?」
「ち、違うっ、身体が勝手に反応して……!」
「すごくいい匂いだ。どう? 勇大もわかるか?」
北沢がアルファのフェロモンをぶつけてきた。それがクラクラするほどいい匂いで、なんだか頭がふわっとしてきて妙な気持ちになってくる。
「俺がお前の番だって感じるか?」
「ふぇ……?」
北沢に抱きしめられてわかる。媚薬を浴びせられたみたいに全身がやけに敏感になっている。
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「わっ」
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