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25. 番との対面
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今日は、番アルファとの約束の日だ。
相手から指定された日時は今日の二十時、場所は都内のカフェラウンジだ。南という名前で予約を入れたらしい。勇大が自分の名前を名乗れば案内してもらえる、ということだ。
勇大はスマホの地図アプリを辿って、目的のカフェラウンジのある商業ビルに着いた。ここからはエスカレーターで三階に昇っていく。
ついに番解除されるのかと思うと少しだけ怖くなる。それでも会うだけ会ってみようと思っていた。番解除の前に、最後に自分の番はどこの誰だったのか知りたい気持ちがあった。オメガにとっては生涯でたったひとりの番なのだから。
エスカレーターを昇り終えた勇大は、店の前のガラスに反射する自分の姿を見て軽く髪を整えた。
勇大は家でシャワーを浴びたあと、とっておきの服を身に着けてきた。
ワインレッド色のカットソーに、アイボリーブラックの艶のある素材のジャケットを合わせる。アクセサリーはシルバー。落ち着いたペンダントトップのついたもの。全部、勇大のお気に入りだ。
この服を着ていると気持ちが大きくなる。自分が強くなった気になるのだ。
カフェラウンジに到着して、店員に名前を告げる。待ち合わせだと言うと、「お連れ様はすでに到着なさっています。席にご案内いたしますね」とにこやかに言われた。
店員は、店内の奥のあるテラス席に向かっていく。テラスの中央にはライトアップされたプールがあり、その周囲に適当な間隔でパラソル付きの丸テーブルの席が並んでいる。
「あちらの席です」
インテリアグリーンの植え込みの先の二人席を店員は指し示した。そこには薄明かりの中、こちらに背を向けた状態でスーツ姿の男が座っている。
勇大は不意に、あの日、ホテルのベッドの上で眠っていた黒髪の男の背中を思い出した。
あの男が、勇大の番に違いない。
勇大はゆっくりと男に近づいていく。
「あの、南勇大です」
横から男に声をかけると、スッと男は立ち上がった。
「よく来たな。勇大」
低く伸びやかな声。大きな手。ボルドー色のスリーピーススーツに黒シャツ。光沢感のあるグレーのネクタイに、流行らないネクタイピンはない。
何度も見た顔だ。穏やかな雰囲気の男のくせに、やることはいつも大胆で、勇大の前では見かけによらず、豪快に笑う男。
「さぁ、座れ。ここから話し合いをしようじゃないか。番解除の前に、俺に言いたいことがあるだろう?」
「社長……」
ここに北沢がいるということは、あのとき勇大が番ったのは北沢だったということだろうか。
「だって、お前、番はいないって言ってたじゃん……」
「あれは嘘だよ。お前と一緒にいるための嘘だ」
「はぁっ!? おまっ、嘘って……」
「ああでも言わなきゃ、お前は俺から離れていくだろ。あのときの俺は、友達と思われてもいいから、ただそばにいられればいいと思ってたんだよ」
「は……?」
言葉の中に、北沢の気持ちが見え隠れする。その真意を知りたくてたまらない。北沢が抱えていた想いはなんなのか、気になって仕方がない。
「俺も最後に言いたいことがある。会えてよかった。最近は勇大に連絡しても返事が返って来なくなったから、今日もダメかと思った。俺の名前を伏せて正解だったよ」
さっきから驚きすぎて、めまいを覚えるほどだ。勇大は目の前にあるラタン風のクッション付きの椅子に、ぽすんと腰を落とした。
「まずは証拠を」
北沢も勇大の隣の席に座り、スーツの胸ポケットから白い紙を取り出した。そこには汚い字で『せぇやくしょ』と書いてあり、そのあと番になることを了承する旨が、これまた拙い文字で書かれている。
「お前が俺に寄越したものだ。会ったその日に番になるのはダメだと言ったのに、いいから抱けとお前は迫ってきた」
「え、マジか。正気じゃなかったんだな、俺……」
この筆跡は明らかに勇大の字だ。誓約書の漢字がわからなかったところも、自分の書いたものとしか思えない。この紙を突きつけられても、勇大の記憶の中からは何も出てこないのだが。
「本当に何も覚えていないんだな」
「うん。この紙を書いた記憶もない。でもこれは俺の字だ」
「そうだ。あの日のお前はかなり酔っていて、途中からヒートまで起こしたから身体はきつかっただろう」
北沢の言うとおりだ。番った相手の顔も覚えていないなんて、相当ひどい状態だったのだろうと自分でも大いに反省した。
「ごめん……」
「なんで勇大が謝る? こういうとき悪いのはアルファだ。俺はわかっていたんだ。ヒートだから俺を必死で求めているだけで、いざ番ったら、このオメガは死ぬほど後悔するんだろうなということを」
「え……? でもさ、あれは、ヒートトラップみたいなものでさ……」
ホテルに誘ったのも勇大だし、そのあと勝手にヒートを起こしたのも勇大だ。北沢は何も悪いとは思わない。
「ヒートには驚いたが、そのくらい俺はかわせる。そのために強めのアルファ抑制剤を欠かさず飲んでいるんだ。今までに三回、ヒートトラップに遭ったが理性は失ってない。ラットは起こさなかったよ」
「そういえば、お前、アルファの匂いがしないもんな……」
北沢からはまったくアルファのフェロモンを感じない。それは勇大に番がいるせいかと思っていたが、北沢は強力な抑制剤を服用していたのだ。
「てか三回もヒートトラップ食らってんの」
「なんでだろうな。俺は甘く見られるのかもしれない。第一印象は気のいいアルファの御曹司らしいから」
「たしかに」
つい納得してしまう。甘いマスクの下に隠れている本当の北沢は、決して愛想がよくてヘラヘラしているだけの男じゃない。でもそれは、パッと見の印象ではわからないことだろう。普段の他所行きの北沢は、穏やかな顔でニコニコと微笑んでいるから。
相手から指定された日時は今日の二十時、場所は都内のカフェラウンジだ。南という名前で予約を入れたらしい。勇大が自分の名前を名乗れば案内してもらえる、ということだ。
勇大はスマホの地図アプリを辿って、目的のカフェラウンジのある商業ビルに着いた。ここからはエスカレーターで三階に昇っていく。
ついに番解除されるのかと思うと少しだけ怖くなる。それでも会うだけ会ってみようと思っていた。番解除の前に、最後に自分の番はどこの誰だったのか知りたい気持ちがあった。オメガにとっては生涯でたったひとりの番なのだから。
エスカレーターを昇り終えた勇大は、店の前のガラスに反射する自分の姿を見て軽く髪を整えた。
勇大は家でシャワーを浴びたあと、とっておきの服を身に着けてきた。
ワインレッド色のカットソーに、アイボリーブラックの艶のある素材のジャケットを合わせる。アクセサリーはシルバー。落ち着いたペンダントトップのついたもの。全部、勇大のお気に入りだ。
この服を着ていると気持ちが大きくなる。自分が強くなった気になるのだ。
カフェラウンジに到着して、店員に名前を告げる。待ち合わせだと言うと、「お連れ様はすでに到着なさっています。席にご案内いたしますね」とにこやかに言われた。
店員は、店内の奥のあるテラス席に向かっていく。テラスの中央にはライトアップされたプールがあり、その周囲に適当な間隔でパラソル付きの丸テーブルの席が並んでいる。
「あちらの席です」
インテリアグリーンの植え込みの先の二人席を店員は指し示した。そこには薄明かりの中、こちらに背を向けた状態でスーツ姿の男が座っている。
勇大は不意に、あの日、ホテルのベッドの上で眠っていた黒髪の男の背中を思い出した。
あの男が、勇大の番に違いない。
勇大はゆっくりと男に近づいていく。
「あの、南勇大です」
横から男に声をかけると、スッと男は立ち上がった。
「よく来たな。勇大」
低く伸びやかな声。大きな手。ボルドー色のスリーピーススーツに黒シャツ。光沢感のあるグレーのネクタイに、流行らないネクタイピンはない。
何度も見た顔だ。穏やかな雰囲気の男のくせに、やることはいつも大胆で、勇大の前では見かけによらず、豪快に笑う男。
「さぁ、座れ。ここから話し合いをしようじゃないか。番解除の前に、俺に言いたいことがあるだろう?」
「社長……」
ここに北沢がいるということは、あのとき勇大が番ったのは北沢だったということだろうか。
「だって、お前、番はいないって言ってたじゃん……」
「あれは嘘だよ。お前と一緒にいるための嘘だ」
「はぁっ!? おまっ、嘘って……」
「ああでも言わなきゃ、お前は俺から離れていくだろ。あのときの俺は、友達と思われてもいいから、ただそばにいられればいいと思ってたんだよ」
「は……?」
言葉の中に、北沢の気持ちが見え隠れする。その真意を知りたくてたまらない。北沢が抱えていた想いはなんなのか、気になって仕方がない。
「俺も最後に言いたいことがある。会えてよかった。最近は勇大に連絡しても返事が返って来なくなったから、今日もダメかと思った。俺の名前を伏せて正解だったよ」
さっきから驚きすぎて、めまいを覚えるほどだ。勇大は目の前にあるラタン風のクッション付きの椅子に、ぽすんと腰を落とした。
「まずは証拠を」
北沢も勇大の隣の席に座り、スーツの胸ポケットから白い紙を取り出した。そこには汚い字で『せぇやくしょ』と書いてあり、そのあと番になることを了承する旨が、これまた拙い文字で書かれている。
「お前が俺に寄越したものだ。会ったその日に番になるのはダメだと言ったのに、いいから抱けとお前は迫ってきた」
「え、マジか。正気じゃなかったんだな、俺……」
この筆跡は明らかに勇大の字だ。誓約書の漢字がわからなかったところも、自分の書いたものとしか思えない。この紙を突きつけられても、勇大の記憶の中からは何も出てこないのだが。
「本当に何も覚えていないんだな」
「うん。この紙を書いた記憶もない。でもこれは俺の字だ」
「そうだ。あの日のお前はかなり酔っていて、途中からヒートまで起こしたから身体はきつかっただろう」
北沢の言うとおりだ。番った相手の顔も覚えていないなんて、相当ひどい状態だったのだろうと自分でも大いに反省した。
「ごめん……」
「なんで勇大が謝る? こういうとき悪いのはアルファだ。俺はわかっていたんだ。ヒートだから俺を必死で求めているだけで、いざ番ったら、このオメガは死ぬほど後悔するんだろうなということを」
「え……? でもさ、あれは、ヒートトラップみたいなものでさ……」
ホテルに誘ったのも勇大だし、そのあと勝手にヒートを起こしたのも勇大だ。北沢は何も悪いとは思わない。
「ヒートには驚いたが、そのくらい俺はかわせる。そのために強めのアルファ抑制剤を欠かさず飲んでいるんだ。今までに三回、ヒートトラップに遭ったが理性は失ってない。ラットは起こさなかったよ」
「そういえば、お前、アルファの匂いがしないもんな……」
北沢からはまったくアルファのフェロモンを感じない。それは勇大に番がいるせいかと思っていたが、北沢は強力な抑制剤を服用していたのだ。
「てか三回もヒートトラップ食らってんの」
「なんでだろうな。俺は甘く見られるのかもしれない。第一印象は気のいいアルファの御曹司らしいから」
「たしかに」
つい納得してしまう。甘いマスクの下に隠れている本当の北沢は、決して愛想がよくてヘラヘラしているだけの男じゃない。でもそれは、パッと見の印象ではわからないことだろう。普段の他所行きの北沢は、穏やかな顔でニコニコと微笑んでいるから。
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