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4.ランチ面接?
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勇大が北沢に連行されたのは、高そうな寿司屋だった。
暖簾をくぐって中に入ると、広々とした木目の綺麗なカウンターの奥に、ザ寿司職人といういでたちの板前がいる。少し強面の板前は、北沢を見つけた瞬間すぐに笑顔になった。
「いらっしゃい! ……あれ? 社長、今日は初めてのかたといらっしゃいましたね!」
板前は、元気に挨拶をしてきた。
「ああ。俺の大切な人だ。今後、この子がこの店に来たら、なんでも好きに食べさせてやってくれ。代金は俺が払うから」
「……なるほど。わかりました! そのようにいたします」
「よろしく頼む」
北沢は勇大の名前をフルネームで板前に告げ、板前もそれに頷いている。
社長は勇大の名前は知っているようだ。事前に面接のための予習でもしてきたのだろうか。
「今後、昼休みに寿司が食べたくなったらこの店に来なさい。いいね?」
「はぁっ?」
勇大はいろいろ意味がわからず、素っ頓狂な声を出す。
「社長、おかしいですって、俺がめっちゃ食ったら社長の支払いヤバくなりますよ?」
「別に構わないよ」
「毎日通って、十万とか、二十万とか食ったらどうすんですかっ!?」
「なんだ。その程度の金額で騒ぐなよ」
「じゃあ、人連れてきて、百万使ったら!?」
「大将が儲かるからいい。人数が多いときは、事前に予約をしろ。そして、それをすっぽかしたりするんじゃないぞ、いいな?」
「……信じらんねぇ」
勇大が何を言っても北沢には常識が通じない。
なぜこの社長は、ただの従業員を『俺の大切な人』などと表現するのだろう。
他の社員たちも、この店で食べるときは社長が支払いをしているのだろうか。
そんなに言うなら、マジでタダ飯食ってやると勇大の中に変な闘志が湧いてきた。
「もういいや。さっさと面接始めてくださいよ」
「面接!?」
北沢は、なぜか驚いて目を大きくする。
「なるほど。そう思ったから、俺の後ろをのこのこついて来たのか。くっくっ……可愛いな」
北沢はひとりで嬉しそうに笑っている。なにか間違ったことを言っただろうか。
ふたりは奥の個室に通された。六人掛けのテーブルに、勇大は北沢と向かい合わせに座る。
まずは食べたいものを注文するように促された。注文を終えたあと、北沢とふたりきりで向かい合う。
「お前、さっき俺が止めに入らなかったらあの客を殴る気だっただろ」
開口一番、北沢に痛いところを突かれて勇大は一瞬怯んだ。
やっぱりその話だったか。勇大は負けじと北沢を鋭い視線で睨み返す。
「あれはカスハラだろ。俺はまともに対応してやったのに、偉そうにしやがって。あぁいう奴がのさばってんのが俺は我慢ならねぇの。こっちが下手に出てたら調子に乗りやがってあのクソオヤジ……」
言ってしまってから、言い過ぎたと反省してもすでに遅い。北沢はビジネスライクな笑みを浮かべながらきっちり勇大の話を聞いていた。反抗的な社員は即刻クビにされるかもしれないのに、いきなり正直にやり過ぎた。せっかく手に入れた仕事だったのに。
「そのとおりだ。企業としては真摯に対応するつもりだ。顧客だけじゃなく従業員に対してもな」
「え……?」
「結果的には殴らずに済んだな。今度問題のある客が来たら、殴る前に全部報告を上げろ。全店舗に防犯カメラを設置している。それらを使って、うちの顧問弁護士に法的に処理させる」
「俺、クビにならないんすか?」
「ならない。お前は被害者だろ。なんでクビになる?」
「あ、はい……」
どうやら北沢は、話のわかる社長のようだ。クビにされるかと思ったのに、お咎めすらなかった。
「南勇大。二十五歳。バース性オメガ。高校中退で職歴はめちゃくちゃ、資格、免許なし、か……」
北沢は履歴書も何も見ずにスラスラと勇大のことを語ってみせた。
まさかこの社長は恐ろしく頭が良くて、社員の履歴書を全部頭にインプットしているのだろうか。こんな底辺社員の情報まで知っているなんて驚きだ。
「高校は? なんで途中で辞めたんだ?」
「一身上の都合です」
高校を辞めた本当の理由なんて迂闊に人に話したくない。勇大はいつも同じ返事で面接を乗り切っている。
「もっと詳しく。一身上の都合とは?」
「だから、一身上の都合ですよ」
北沢は話す気のない勇大の態度を見て、「そうか。わかった。話したくなければそれでいい」とため息をついた。それ以上の追求はなく、北沢は早々に引くことにしたようだ。
企業面接では、これだけで態度が悪いと不採用が即決定するときもある。
北沢はそうはしなかった。ダメなところばかりの勇大を認めてくれるとは、北沢は心が広いタイプの人間のようだ。
「こんな俺を採用してくれてありがとうございます」
どこに出しても恥ずかしい、ひどい履歴書。どうしても態度が悪くなってしまう自分自身。自慢できることがひとつもない。それでも雇ってくれたこの会社には感謝しなければならない。
まぁ、さっき、三日目にして客を殴って辞めようとしたばかりだが。
「こちらこそ。うちを選んでくれてありがとう。履歴書を見たとき、運命を感じたよ」
契約社員を雇っただけで、運命を感じただなんて大袈裟だ。別にこっちからすれば、何十社も出したうちのひとつに過ぎないのに。
「会えて、嬉しい」
北沢は微笑みかけてきた。
その笑顔に勇大は一瞬で心を掴まれる。
もともと顔がいいのはあるのだろうが、さっき男性客に見せていたような営業スマイルではなかった。
北沢が心から嬉しそうな顔をして笑ったのだ。
まるで遠距離恋愛をしている恋人に久しぶりに会ったみたいな表情だ。会いたくても会えなくて、電話で言葉を交わすだけじゃ足りない、そんなふうに思っていたのに今、やっと会えたとでも例えるような、重みのある雰囲気だった。
「あ、りがとございます……」
勇大の胸の動悸がなぜか収まらない。
北沢はどう見てもアルファだろう。北沢には何か異質なものを感じる。今までどんなアルファに会ってもこんな気持ちにはならなかったのに。
まさかコイツが運命の番ってことはないだろうか、だから妙に身体が反応するのでは、と考えて、すぐに自分にはすでに番がいたことを思い出した。
今さら運命の番に会っても意味がない。
普通に生きていると、そんなものには出会わないらしい。だから考えるだけ無駄だと勇大はそっちの可能性は早々に捨てた。
社長という生き物はきっと天然タラシなのだろう。人を惹きつけて止まない、カリスマ性みたいなものがあって、勇大もきっとそれに当てられたに違いないと自分で自分を勝手に納得させた。
やがて寿司が運ばれてきた。
遠慮なくひと口食べて、口の中でとろけるような魚の甘さにめちゃくちゃ感激した。
「社長、これ、めっちゃ美味いっす。あーマジ寿司最高!」
高級寿司をモリモリ食べてからハッと気がつく。すっかり社長との面接だということを忘れていた。
勇大がおずおずと視線を上げ、社長と目が合うと「食べながらでいい」と言われた。たしかに休憩時間でもあったんだなということも思い出した。
「本当に寿司が好きなんだな」
「はい。まぁ、普通に美味いですよね」
勇大の普段のランチは、家から持ってきたおにぎりひとつと袋入りの千切りキャベツやカットサラダをフードタッパーに入れたもの。とりあえず腹を膨らませられればいいという食事だ。昼から寿司なんて食べたことがない。
「他に好きな食べ物は?」
「え? ステーキかな。滅多に食べられませんけど……」
「そっか。じゃあ次はステーキの店に行こう。今、一番やりたいことは?」
「温泉行ってのんびりしたいです」
「温泉か。じゃあ休みを合わせないとな。スケジュールを確認しておく。次、好きなアルファのタイプは?」
「タイプ……?」
さっきから変な面接だなと思いつつ、勇大は寿司を頬張る。
「優しい人、かな……」
好きなタイプなんてよくわからない。でも聞かれたからには、と適当に答えた。
勇大は片想いすらしたことがない。まともに恋をしたことはない。
勇大はもう誰とも番になれない。
だからこれから恋をすることもない。どんなに優しいアルファでも、番えないオメガなんて論外だろう。
「わかった。お前に優しくする」
北沢はにっこり微笑んだ。不覚にも勇大は北沢の笑顔にドキッとする。
北沢は顔が良すぎる。それに、北沢にはオーラとでも例えるべき、惹きつける何かがあるのだ。さっきから、北沢に真っ直ぐな視線をぶつけられると直視できない。どうも意識してしまう。
慌てることはない。こんな気持ちになるのは、勇大だけじゃないはずだ。
絶対に北沢はモテる。この反応は特別なものじゃない。
北沢は穏やかさと、男らしい強さを併せ持っているような、不思議な男だ。
妙に落ち着かないのは、そのせいに決まっていると勇大は何度も自分に言い聞かせた。
暖簾をくぐって中に入ると、広々とした木目の綺麗なカウンターの奥に、ザ寿司職人といういでたちの板前がいる。少し強面の板前は、北沢を見つけた瞬間すぐに笑顔になった。
「いらっしゃい! ……あれ? 社長、今日は初めてのかたといらっしゃいましたね!」
板前は、元気に挨拶をしてきた。
「ああ。俺の大切な人だ。今後、この子がこの店に来たら、なんでも好きに食べさせてやってくれ。代金は俺が払うから」
「……なるほど。わかりました! そのようにいたします」
「よろしく頼む」
北沢は勇大の名前をフルネームで板前に告げ、板前もそれに頷いている。
社長は勇大の名前は知っているようだ。事前に面接のための予習でもしてきたのだろうか。
「今後、昼休みに寿司が食べたくなったらこの店に来なさい。いいね?」
「はぁっ?」
勇大はいろいろ意味がわからず、素っ頓狂な声を出す。
「社長、おかしいですって、俺がめっちゃ食ったら社長の支払いヤバくなりますよ?」
「別に構わないよ」
「毎日通って、十万とか、二十万とか食ったらどうすんですかっ!?」
「なんだ。その程度の金額で騒ぐなよ」
「じゃあ、人連れてきて、百万使ったら!?」
「大将が儲かるからいい。人数が多いときは、事前に予約をしろ。そして、それをすっぽかしたりするんじゃないぞ、いいな?」
「……信じらんねぇ」
勇大が何を言っても北沢には常識が通じない。
なぜこの社長は、ただの従業員を『俺の大切な人』などと表現するのだろう。
他の社員たちも、この店で食べるときは社長が支払いをしているのだろうか。
そんなに言うなら、マジでタダ飯食ってやると勇大の中に変な闘志が湧いてきた。
「もういいや。さっさと面接始めてくださいよ」
「面接!?」
北沢は、なぜか驚いて目を大きくする。
「なるほど。そう思ったから、俺の後ろをのこのこついて来たのか。くっくっ……可愛いな」
北沢はひとりで嬉しそうに笑っている。なにか間違ったことを言っただろうか。
ふたりは奥の個室に通された。六人掛けのテーブルに、勇大は北沢と向かい合わせに座る。
まずは食べたいものを注文するように促された。注文を終えたあと、北沢とふたりきりで向かい合う。
「お前、さっき俺が止めに入らなかったらあの客を殴る気だっただろ」
開口一番、北沢に痛いところを突かれて勇大は一瞬怯んだ。
やっぱりその話だったか。勇大は負けじと北沢を鋭い視線で睨み返す。
「あれはカスハラだろ。俺はまともに対応してやったのに、偉そうにしやがって。あぁいう奴がのさばってんのが俺は我慢ならねぇの。こっちが下手に出てたら調子に乗りやがってあのクソオヤジ……」
言ってしまってから、言い過ぎたと反省してもすでに遅い。北沢はビジネスライクな笑みを浮かべながらきっちり勇大の話を聞いていた。反抗的な社員は即刻クビにされるかもしれないのに、いきなり正直にやり過ぎた。せっかく手に入れた仕事だったのに。
「そのとおりだ。企業としては真摯に対応するつもりだ。顧客だけじゃなく従業員に対してもな」
「え……?」
「結果的には殴らずに済んだな。今度問題のある客が来たら、殴る前に全部報告を上げろ。全店舗に防犯カメラを設置している。それらを使って、うちの顧問弁護士に法的に処理させる」
「俺、クビにならないんすか?」
「ならない。お前は被害者だろ。なんでクビになる?」
「あ、はい……」
どうやら北沢は、話のわかる社長のようだ。クビにされるかと思ったのに、お咎めすらなかった。
「南勇大。二十五歳。バース性オメガ。高校中退で職歴はめちゃくちゃ、資格、免許なし、か……」
北沢は履歴書も何も見ずにスラスラと勇大のことを語ってみせた。
まさかこの社長は恐ろしく頭が良くて、社員の履歴書を全部頭にインプットしているのだろうか。こんな底辺社員の情報まで知っているなんて驚きだ。
「高校は? なんで途中で辞めたんだ?」
「一身上の都合です」
高校を辞めた本当の理由なんて迂闊に人に話したくない。勇大はいつも同じ返事で面接を乗り切っている。
「もっと詳しく。一身上の都合とは?」
「だから、一身上の都合ですよ」
北沢は話す気のない勇大の態度を見て、「そうか。わかった。話したくなければそれでいい」とため息をついた。それ以上の追求はなく、北沢は早々に引くことにしたようだ。
企業面接では、これだけで態度が悪いと不採用が即決定するときもある。
北沢はそうはしなかった。ダメなところばかりの勇大を認めてくれるとは、北沢は心が広いタイプの人間のようだ。
「こんな俺を採用してくれてありがとうございます」
どこに出しても恥ずかしい、ひどい履歴書。どうしても態度が悪くなってしまう自分自身。自慢できることがひとつもない。それでも雇ってくれたこの会社には感謝しなければならない。
まぁ、さっき、三日目にして客を殴って辞めようとしたばかりだが。
「こちらこそ。うちを選んでくれてありがとう。履歴書を見たとき、運命を感じたよ」
契約社員を雇っただけで、運命を感じただなんて大袈裟だ。別にこっちからすれば、何十社も出したうちのひとつに過ぎないのに。
「会えて、嬉しい」
北沢は微笑みかけてきた。
その笑顔に勇大は一瞬で心を掴まれる。
もともと顔がいいのはあるのだろうが、さっき男性客に見せていたような営業スマイルではなかった。
北沢が心から嬉しそうな顔をして笑ったのだ。
まるで遠距離恋愛をしている恋人に久しぶりに会ったみたいな表情だ。会いたくても会えなくて、電話で言葉を交わすだけじゃ足りない、そんなふうに思っていたのに今、やっと会えたとでも例えるような、重みのある雰囲気だった。
「あ、りがとございます……」
勇大の胸の動悸がなぜか収まらない。
北沢はどう見てもアルファだろう。北沢には何か異質なものを感じる。今までどんなアルファに会ってもこんな気持ちにはならなかったのに。
まさかコイツが運命の番ってことはないだろうか、だから妙に身体が反応するのでは、と考えて、すぐに自分にはすでに番がいたことを思い出した。
今さら運命の番に会っても意味がない。
普通に生きていると、そんなものには出会わないらしい。だから考えるだけ無駄だと勇大はそっちの可能性は早々に捨てた。
社長という生き物はきっと天然タラシなのだろう。人を惹きつけて止まない、カリスマ性みたいなものがあって、勇大もきっとそれに当てられたに違いないと自分で自分を勝手に納得させた。
やがて寿司が運ばれてきた。
遠慮なくひと口食べて、口の中でとろけるような魚の甘さにめちゃくちゃ感激した。
「社長、これ、めっちゃ美味いっす。あーマジ寿司最高!」
高級寿司をモリモリ食べてからハッと気がつく。すっかり社長との面接だということを忘れていた。
勇大がおずおずと視線を上げ、社長と目が合うと「食べながらでいい」と言われた。たしかに休憩時間でもあったんだなということも思い出した。
「本当に寿司が好きなんだな」
「はい。まぁ、普通に美味いですよね」
勇大の普段のランチは、家から持ってきたおにぎりひとつと袋入りの千切りキャベツやカットサラダをフードタッパーに入れたもの。とりあえず腹を膨らませられればいいという食事だ。昼から寿司なんて食べたことがない。
「他に好きな食べ物は?」
「え? ステーキかな。滅多に食べられませんけど……」
「そっか。じゃあ次はステーキの店に行こう。今、一番やりたいことは?」
「温泉行ってのんびりしたいです」
「温泉か。じゃあ休みを合わせないとな。スケジュールを確認しておく。次、好きなアルファのタイプは?」
「タイプ……?」
さっきから変な面接だなと思いつつ、勇大は寿司を頬張る。
「優しい人、かな……」
好きなタイプなんてよくわからない。でも聞かれたからには、と適当に答えた。
勇大は片想いすらしたことがない。まともに恋をしたことはない。
勇大はもう誰とも番になれない。
だからこれから恋をすることもない。どんなに優しいアルファでも、番えないオメガなんて論外だろう。
「わかった。お前に優しくする」
北沢はにっこり微笑んだ。不覚にも勇大は北沢の笑顔にドキッとする。
北沢は顔が良すぎる。それに、北沢にはオーラとでも例えるべき、惹きつける何かがあるのだ。さっきから、北沢に真っ直ぐな視線をぶつけられると直視できない。どうも意識してしまう。
慌てることはない。こんな気持ちになるのは、勇大だけじゃないはずだ。
絶対に北沢はモテる。この反応は特別なものじゃない。
北沢は穏やかさと、男らしい強さを併せ持っているような、不思議な男だ。
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