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おまけの番外編SS
ツンな健人がデレる話
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「美咲ちゃんって、すごいな」
健人はテレビの芸能ニュースを見て感心している。テレビでは三十歳の人気アイドルグループの中心メンバーの電撃結婚についてコメンテーターが「びっくりしましたね!」と感嘆の声をあげている。
人気アイドルのお相手の女性として一般人Aさんと紹介されている。だが、さっき稜は「あれが美咲の彼氏だよ」とテレビを見ていた健人の背後からさらりと教えてくれた。
「住む世界が違うな」
大学のミスコングランプリになるほどの容姿に生まれたら、ひくて数多。きっと世の中の景色も違って見えるんだろう。そしてこれから美咲は人気芸能人の妻としてセレブ感満載な生活をするのだろうか。
「美咲は美人だし、性格もいいからな」
稜はあまり興味はないようだ。でも、稜が美咲のことをそんなふうに思っていたのかと少しだけ引っかかる。稜と美咲は恋人同士を偽装していたくらいの秘密を共有した仲だ。
稜だってめちゃくちゃかっこいい。稜は街で芸能事務所のスカウトマンから声をかけられたこともあるし、健人から見れば稜だって美咲みたいに別の世界の人にうつっている。
冷静になって考えてみると、どうして稜ほどの男が健人なんかと一緒にいてくれるんだろうか。
稜と友達ってだけでも「ミスターコンでグランプリだった奴だよな! そいつの連絡先を教えてくれ!」と大学の奴らに言われることがある。
稜を合コンに誘いたい。学祭のときに稜に手伝ってほしい。ホストクラブの人手不足で一日だけでも入店してくれなんてのもあった。
そしてみんなそれを稜本人ではなく、健人に頼んでくる。稜は自分に対するそういった類いの頼み事はバッサリ断るくせに、健人が間に入ると途端に「健人がそうして欲しいと思ってるのなら、やる」と引き受けてしまうのだ。
昔は単純に人が良いのかと思っていたけど、稜の本当の想いに気がついてわかった。
稜は少しでも健人のためになるのならばと身体を張ってくれていたんだ。
そしてそれは今になっても変わらない。
稜はいつも健人に優しい。
「なぁ、稜」
「ん? なに?」
健人の恋人、稜は健人に呼ばれて嬉しそうに健人のすぐそばに寄ってきた。
「あ、あのさ……」
稜は俺と一緒にいることを選んで後悔していないのか、と聞きたい。でも、いざ言葉にするとなるとパクパクと口を動かすだけ。声にならない。
「なに? 健人。俺に話したいことがあるのか?」
稜は健人を眺めながら満面の笑み。
何がそんなに楽しいんだよ!
「おっ、お前さ……」
「うん」
「あの……」
「うん」
「……やっぱなんでもねぇ」
ダメだ。小っ恥ずかしくて稜に言えない。それなのに稜は「お前の話ならなんでも聞くよ」とそっと健人の手を握ってきた。
「バカ。離せよ」
「やだ。これ以上のことはしないから」
健人が手を引っ込めようとしても、すかさず稜が掴んで離さない。
はぁ、もうなんなんだよ……。この完璧野郎が!
「稜なら選びたい放題だろ?」
「なにが?」
「だから……なんで俺なんかと……いっ、一緒にいてくれんの……」
稜は最初から気さくに健人に話しかけてくれた。健人は見た目は普通だし、人付き合いが上手いわけでもない。大学での健人のアイデンティティは『稜の友達』ということで成り立っていると言っても過言ではないくらい、健人には何もない。
「えっ、なにそれ。俺がお前のどこに惚れてるかってことを言って欲しいってこと?」
「ばっ、ちっ、違う!」
——おい、稜! お前はいつもそうやって、俺の心にズカズカ土足で入り込むんだよな!
まぁ、それが素直になれない健人にとっては、ときにはありがたいことなのだが。
「俺、健人がそばにいてくれるから生きてるくらいなのに?」
「そんなわけないだろ」
大袈裟なんだよ、稜は。
「俺、お前の全部が好き。可愛い顔も、すぐ拗ねるところも、意外に気遣い上手なところも好き」
「ふざけんなよ……」
「涙もろくて、ちょっと感動する番組とかで泣いちゃうところも好き。イライラして俺にあたり散らして怒ってるところも好き。探し物が下手なところも好きだな」
「おいっ! 褒めてないっ」
そんなみっともない姿のどこがいいんだよ!
「あー! どうしたらわかってくれんの。健人。俺の全部をお前にやるから俺がお前を好きだってこと、理解して?」
「お前なんか要らねぇよ!」
稜は稜だろ。健人のためになんか生きなくていい。
「そっか……。『要らない』か……」
稜は健人から手を離してしゅんとしたままベランダへと出て行った。
——なんだよ、落ち込んでんのか……?
ちょっと言い過ぎたかもしれない。悪態しかつけないのは健人の悪いところだとわかっているのに、長年染み付いたこのねじ曲がった性格は直らない。
稜が全然部屋に戻ってこない。かれこれ三十分にもなる。健人の部屋の小さなベランダで何をしているんだろう。
——もしかして怒ってるのか……?
稜が怒るところなんて見たことない。でも、あまりにも健人があまのじゃくな態度を取り続けたら、稜に愛想を尽かされることもあるんじゃないか。だって稜が健人を好きになってくれたこと自体が奇跡みたいなものだから。
急に怖くなってきた。「やっぱお前可愛くない。お前といると疲れるわ」なんて言われてサヨナラされたら健人に引きとめることなんてできない。
稜の恋人になりたい人なんてごまんといるだろう。
「りょ、稜……?」
こっそり窓際に近づく。サッシを少しだけ開けてそこから稜の様子を伺う。
稜はこちらに背を向けてベランダから外を眺めているようだ。この部屋の景色なんて家の屋根ばかりでつまらないものなのに。
「お、怒ってるのか……?」
話しかけてみたものの、小声で聞こえなかったせいか稜は振り向かない。
「俺のこと嫌いになったのか……?」
稜に対する健人の態度は自分でも反省するくらいに冷たいな、とは思う。でもやっぱり恥ずかしくて稜に甘えたり、「好きだ」なんて言ったりできない。
「稜ごめん」
健人は稜の背中に抱きついた。
「俺こそ稜がいなくなったら生きていけない。だから許せよ。俺をひとりにすんなよ……」
稜の背中はあったかい。このぬくもりが感じられなくなるなんて、絶対に嫌だ。
「健人は俺のこと好きなの」
稜の放った言葉は、ぶっきらぼうで感情がない。
やばい。稜は本気で怒ってるんだ。
——どうしよう。
俺はバカだ。稜が優しいからそれにあぐらをかいて、愛情を返さないから嫌われた。
「……好き」
健人の言葉に稜の身体がぴくりと反応する。
「稜、好きだよ。だから別れようなんて言うなよ? 俺たちまだ本当の恋人同士になってから短いんだから。まっ、まだ、俺だって慣れないっつーか……」
稜の両肩がと揺れている。
稜は、ん……? もしかして、わ、笑ってる……?
「ああもうダメだっ!」
稜は身体を回転させ、健人をぎゅっと抱き締めてきた。
「健人、お前……俺が怒ってると思って、あんな可愛いことを……」
稜はたまらない様子だ。
——これって、俺、やっちまったんじゃねぇの?!
「健人、俺は今日を忘れない。お前が初めて俺に『好き』って言ってくれた」
「い、いやあの……」
やばい。思い出して急に恥ずかしい。稜が怒ってると早とちりして、稜にあんなことを——。
「健人。お前はどこまで俺を好きにさせるの? だから俺、健人から離れられねぇんだけど」
うわー。稜がめっちゃ嬉しそうだ。こっちは恥ずかしいのに!
「健人、ベッドに行こう。俺は今すぐお前を抱きつぶしたい!」
稜は健人の背中と足に腕を回して、健人を抱き上げる。男にお姫様抱っこ?!
「おい、やめろ、ちょっ…。やめろって!」
「やめない。俺は健人を可愛がることに決めたんだ」
「稜っ! こらっ!」
「暴れないで早く俺の首に掴まれよ」
健人は稜に抱き上げられたままベッドに連行されていく。
——ああ。もう、いつもこうなんだ……。
健人はテレビの芸能ニュースを見て感心している。テレビでは三十歳の人気アイドルグループの中心メンバーの電撃結婚についてコメンテーターが「びっくりしましたね!」と感嘆の声をあげている。
人気アイドルのお相手の女性として一般人Aさんと紹介されている。だが、さっき稜は「あれが美咲の彼氏だよ」とテレビを見ていた健人の背後からさらりと教えてくれた。
「住む世界が違うな」
大学のミスコングランプリになるほどの容姿に生まれたら、ひくて数多。きっと世の中の景色も違って見えるんだろう。そしてこれから美咲は人気芸能人の妻としてセレブ感満載な生活をするのだろうか。
「美咲は美人だし、性格もいいからな」
稜はあまり興味はないようだ。でも、稜が美咲のことをそんなふうに思っていたのかと少しだけ引っかかる。稜と美咲は恋人同士を偽装していたくらいの秘密を共有した仲だ。
稜だってめちゃくちゃかっこいい。稜は街で芸能事務所のスカウトマンから声をかけられたこともあるし、健人から見れば稜だって美咲みたいに別の世界の人にうつっている。
冷静になって考えてみると、どうして稜ほどの男が健人なんかと一緒にいてくれるんだろうか。
稜と友達ってだけでも「ミスターコンでグランプリだった奴だよな! そいつの連絡先を教えてくれ!」と大学の奴らに言われることがある。
稜を合コンに誘いたい。学祭のときに稜に手伝ってほしい。ホストクラブの人手不足で一日だけでも入店してくれなんてのもあった。
そしてみんなそれを稜本人ではなく、健人に頼んでくる。稜は自分に対するそういった類いの頼み事はバッサリ断るくせに、健人が間に入ると途端に「健人がそうして欲しいと思ってるのなら、やる」と引き受けてしまうのだ。
昔は単純に人が良いのかと思っていたけど、稜の本当の想いに気がついてわかった。
稜は少しでも健人のためになるのならばと身体を張ってくれていたんだ。
そしてそれは今になっても変わらない。
稜はいつも健人に優しい。
「なぁ、稜」
「ん? なに?」
健人の恋人、稜は健人に呼ばれて嬉しそうに健人のすぐそばに寄ってきた。
「あ、あのさ……」
稜は俺と一緒にいることを選んで後悔していないのか、と聞きたい。でも、いざ言葉にするとなるとパクパクと口を動かすだけ。声にならない。
「なに? 健人。俺に話したいことがあるのか?」
稜は健人を眺めながら満面の笑み。
何がそんなに楽しいんだよ!
「おっ、お前さ……」
「うん」
「あの……」
「うん」
「……やっぱなんでもねぇ」
ダメだ。小っ恥ずかしくて稜に言えない。それなのに稜は「お前の話ならなんでも聞くよ」とそっと健人の手を握ってきた。
「バカ。離せよ」
「やだ。これ以上のことはしないから」
健人が手を引っ込めようとしても、すかさず稜が掴んで離さない。
はぁ、もうなんなんだよ……。この完璧野郎が!
「稜なら選びたい放題だろ?」
「なにが?」
「だから……なんで俺なんかと……いっ、一緒にいてくれんの……」
稜は最初から気さくに健人に話しかけてくれた。健人は見た目は普通だし、人付き合いが上手いわけでもない。大学での健人のアイデンティティは『稜の友達』ということで成り立っていると言っても過言ではないくらい、健人には何もない。
「えっ、なにそれ。俺がお前のどこに惚れてるかってことを言って欲しいってこと?」
「ばっ、ちっ、違う!」
——おい、稜! お前はいつもそうやって、俺の心にズカズカ土足で入り込むんだよな!
まぁ、それが素直になれない健人にとっては、ときにはありがたいことなのだが。
「俺、健人がそばにいてくれるから生きてるくらいなのに?」
「そんなわけないだろ」
大袈裟なんだよ、稜は。
「俺、お前の全部が好き。可愛い顔も、すぐ拗ねるところも、意外に気遣い上手なところも好き」
「ふざけんなよ……」
「涙もろくて、ちょっと感動する番組とかで泣いちゃうところも好き。イライラして俺にあたり散らして怒ってるところも好き。探し物が下手なところも好きだな」
「おいっ! 褒めてないっ」
そんなみっともない姿のどこがいいんだよ!
「あー! どうしたらわかってくれんの。健人。俺の全部をお前にやるから俺がお前を好きだってこと、理解して?」
「お前なんか要らねぇよ!」
稜は稜だろ。健人のためになんか生きなくていい。
「そっか……。『要らない』か……」
稜は健人から手を離してしゅんとしたままベランダへと出て行った。
——なんだよ、落ち込んでんのか……?
ちょっと言い過ぎたかもしれない。悪態しかつけないのは健人の悪いところだとわかっているのに、長年染み付いたこのねじ曲がった性格は直らない。
稜が全然部屋に戻ってこない。かれこれ三十分にもなる。健人の部屋の小さなベランダで何をしているんだろう。
——もしかして怒ってるのか……?
稜が怒るところなんて見たことない。でも、あまりにも健人があまのじゃくな態度を取り続けたら、稜に愛想を尽かされることもあるんじゃないか。だって稜が健人を好きになってくれたこと自体が奇跡みたいなものだから。
急に怖くなってきた。「やっぱお前可愛くない。お前といると疲れるわ」なんて言われてサヨナラされたら健人に引きとめることなんてできない。
稜の恋人になりたい人なんてごまんといるだろう。
「りょ、稜……?」
こっそり窓際に近づく。サッシを少しだけ開けてそこから稜の様子を伺う。
稜はこちらに背を向けてベランダから外を眺めているようだ。この部屋の景色なんて家の屋根ばかりでつまらないものなのに。
「お、怒ってるのか……?」
話しかけてみたものの、小声で聞こえなかったせいか稜は振り向かない。
「俺のこと嫌いになったのか……?」
稜に対する健人の態度は自分でも反省するくらいに冷たいな、とは思う。でもやっぱり恥ずかしくて稜に甘えたり、「好きだ」なんて言ったりできない。
「稜ごめん」
健人は稜の背中に抱きついた。
「俺こそ稜がいなくなったら生きていけない。だから許せよ。俺をひとりにすんなよ……」
稜の背中はあったかい。このぬくもりが感じられなくなるなんて、絶対に嫌だ。
「健人は俺のこと好きなの」
稜の放った言葉は、ぶっきらぼうで感情がない。
やばい。稜は本気で怒ってるんだ。
——どうしよう。
俺はバカだ。稜が優しいからそれにあぐらをかいて、愛情を返さないから嫌われた。
「……好き」
健人の言葉に稜の身体がぴくりと反応する。
「稜、好きだよ。だから別れようなんて言うなよ? 俺たちまだ本当の恋人同士になってから短いんだから。まっ、まだ、俺だって慣れないっつーか……」
稜の両肩がと揺れている。
稜は、ん……? もしかして、わ、笑ってる……?
「ああもうダメだっ!」
稜は身体を回転させ、健人をぎゅっと抱き締めてきた。
「健人、お前……俺が怒ってると思って、あんな可愛いことを……」
稜はたまらない様子だ。
——これって、俺、やっちまったんじゃねぇの?!
「健人、俺は今日を忘れない。お前が初めて俺に『好き』って言ってくれた」
「い、いやあの……」
やばい。思い出して急に恥ずかしい。稜が怒ってると早とちりして、稜にあんなことを——。
「健人。お前はどこまで俺を好きにさせるの? だから俺、健人から離れられねぇんだけど」
うわー。稜がめっちゃ嬉しそうだ。こっちは恥ずかしいのに!
「健人、ベッドに行こう。俺は今すぐお前を抱きつぶしたい!」
稜は健人の背中と足に腕を回して、健人を抱き上げる。男にお姫様抱っこ?!
「おい、やめろ、ちょっ…。やめろって!」
「やめない。俺は健人を可愛がることに決めたんだ」
「稜っ! こらっ!」
「暴れないで早く俺の首に掴まれよ」
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——ああ。もう、いつもこうなんだ……。
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