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10.どうしてこんな奴を好きになったんだろう
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「あー! クソ! さっさと挿れろよぉ……!」
何してんだ紘星は! 恥ずかしいから早く俺をめちゃくちゃにして我を忘れさせてくれ!
「お前さぁ……」
紘星が、ずるりと指を抜いて呆れた顔で柊介を見る。
「なんだよ……」
ああ、もう! 紘星の顔も見られないくらいに恥ずかしい。
「そんなに俺が欲しいの? こんなにぐちょぐちょに濡らして、んなこと言われたら俺、やばいんだけど」
「うるさいっ、お前最悪……っ!」
なんでこいつはさっきから恥ずかしいことばっか言うんだよ!
「柊介。可愛くてたまんない。大好き」
ぎゅっと身体を抱き締められた。
それから優しいキスをされ、それから紘星とひとつになった。
我を忘れて求め合って、紘星と恥ずかしいこと、エロいことをたくさんした。
「……おい。紘星お前最初なんだから手加減しろよ……っ!」
「悪りぃ、悪りぃ、つい」
「つい、じゃない!」
ヤッてる最中は夢中になってて気がつかなかった。問題には事後になって気がついた。
これ、ヤられるほうの負担がめちゃくちゃデカい……。
紘星は呑気に水なんか取りに行ってゴクゴク飲んでるが、柊介は事後、ベッドから起き上がれない。
「あ、駄目だった……?」
「当たり前だろ! 見ろよ、俺の惨状を!」
「なんだ。柊介すっげぇ喘いでたから、気持ちいいのかなと思って」
「…………っ!」
たしかにいっぱい恥ずかしい声が出ましたが……。それとこれとは別の問題だ!
「お前、喘ぎ声可愛いよ? たまらなくイイ」
「うっせぇ!」
お前に聞かせるためじゃない。出したくもないのにあんなことされたら無理だろうが!
「辛かったらのならごめん。謝るよ」
紘星は柊介の頭を撫でてきた。子供扱いされているようで嫌だなと思うのだが、なぜだか気持ちが落ち着いた。
「俺のために無理してくれてたんだ。ありがとう」
紘星がベッドに潜り込んできた。そのまま紘星は柊介の身体を背中側から優しく抱き締めた。
「別に無理してたわけでも……」
紘星とひとつになれて嬉しかった。ちゃんと気持ちよかったし、行為が終わってみて紘星のことをもっと好きになった。
「ごめん。がっつき過ぎた。柊介があんまり俺を煽るから」
「煽ってねぇし」
「そ? じゃあ俺が勝手にお前に当てられた。すげぇ可愛かったの。止まれなくてごめん。反省するからまたヤらせて」
紘星はずるい。そんなこと言われたらまた紘星を受け入れるに決まってんだろうが!
「駄目……? もしかして俺のこと、嫌いになった?」
「嫌いになんてならねぇよ」
その反対だ。ずっと好きだった紘星と、今日初めて繋がれた。心も身体も繋がることができて、嬉しくてどうにかなりそうなのに。
「じゃあ、いいの……? お前にこういうことして」
「う、うん……」
柊介が頷くと、紘星は「よかった。嬉しいっ」とさらに強く柊介の身体を抱き締めてきた。
抱き締められて気がついた。さっき散々欲を放ったはずの、紘星のソレが臨戦体制にあることに。
しかも紘星はソレを柊介の後ろの蕾に押し当ててくる。
「おい! 紘星!」
「は? だってお前こういうことしていいって頷いてたじゃん」
いやいや、バカかお前! 今すぐは無理に決まってんだろ!
「今日はクリスマスなんだからヤりまくらないと」
「はぁ?!」
無理。壊れる。紘星に抱き潰される!
「柊介。大好きだ。俺とひとつになろう」
「バカ! だからがっつくなって……うわ!」
ああ、俺はどうしてこんな奴を好きになったんだろう……。
——完。
何してんだ紘星は! 恥ずかしいから早く俺をめちゃくちゃにして我を忘れさせてくれ!
「お前さぁ……」
紘星が、ずるりと指を抜いて呆れた顔で柊介を見る。
「なんだよ……」
ああ、もう! 紘星の顔も見られないくらいに恥ずかしい。
「そんなに俺が欲しいの? こんなにぐちょぐちょに濡らして、んなこと言われたら俺、やばいんだけど」
「うるさいっ、お前最悪……っ!」
なんでこいつはさっきから恥ずかしいことばっか言うんだよ!
「柊介。可愛くてたまんない。大好き」
ぎゅっと身体を抱き締められた。
それから優しいキスをされ、それから紘星とひとつになった。
我を忘れて求め合って、紘星と恥ずかしいこと、エロいことをたくさんした。
「……おい。紘星お前最初なんだから手加減しろよ……っ!」
「悪りぃ、悪りぃ、つい」
「つい、じゃない!」
ヤッてる最中は夢中になってて気がつかなかった。問題には事後になって気がついた。
これ、ヤられるほうの負担がめちゃくちゃデカい……。
紘星は呑気に水なんか取りに行ってゴクゴク飲んでるが、柊介は事後、ベッドから起き上がれない。
「あ、駄目だった……?」
「当たり前だろ! 見ろよ、俺の惨状を!」
「なんだ。柊介すっげぇ喘いでたから、気持ちいいのかなと思って」
「…………っ!」
たしかにいっぱい恥ずかしい声が出ましたが……。それとこれとは別の問題だ!
「お前、喘ぎ声可愛いよ? たまらなくイイ」
「うっせぇ!」
お前に聞かせるためじゃない。出したくもないのにあんなことされたら無理だろうが!
「辛かったらのならごめん。謝るよ」
紘星は柊介の頭を撫でてきた。子供扱いされているようで嫌だなと思うのだが、なぜだか気持ちが落ち着いた。
「俺のために無理してくれてたんだ。ありがとう」
紘星がベッドに潜り込んできた。そのまま紘星は柊介の身体を背中側から優しく抱き締めた。
「別に無理してたわけでも……」
紘星とひとつになれて嬉しかった。ちゃんと気持ちよかったし、行為が終わってみて紘星のことをもっと好きになった。
「ごめん。がっつき過ぎた。柊介があんまり俺を煽るから」
「煽ってねぇし」
「そ? じゃあ俺が勝手にお前に当てられた。すげぇ可愛かったの。止まれなくてごめん。反省するからまたヤらせて」
紘星はずるい。そんなこと言われたらまた紘星を受け入れるに決まってんだろうが!
「駄目……? もしかして俺のこと、嫌いになった?」
「嫌いになんてならねぇよ」
その反対だ。ずっと好きだった紘星と、今日初めて繋がれた。心も身体も繋がることができて、嬉しくてどうにかなりそうなのに。
「じゃあ、いいの……? お前にこういうことして」
「う、うん……」
柊介が頷くと、紘星は「よかった。嬉しいっ」とさらに強く柊介の身体を抱き締めてきた。
抱き締められて気がついた。さっき散々欲を放ったはずの、紘星のソレが臨戦体制にあることに。
しかも紘星はソレを柊介の後ろの蕾に押し当ててくる。
「おい! 紘星!」
「は? だってお前こういうことしていいって頷いてたじゃん」
いやいや、バカかお前! 今すぐは無理に決まってんだろ!
「今日はクリスマスなんだからヤりまくらないと」
「はぁ?!」
無理。壊れる。紘星に抱き潰される!
「柊介。大好きだ。俺とひとつになろう」
「バカ! だからがっつくなって……うわ!」
ああ、俺はどうしてこんな奴を好きになったんだろう……。
——完。
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