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二月・三月 親衛隊は承認していれば『推し』に選ばれたとき通知がくるルール
エンディング③ 2.
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「いつからいたの?! 吉良、すごく冷えてるよ」
佐々木は吉良の手を握り、ひどく慌てている。
「——入って。少しあったまってから帰ったほうがいい」
佐々木は鍵を開け、吉良をマンションの室内に入れてくれた。
佐々木の部屋は美術室みたいな部屋だった。
書きかけの油絵や、デッサンに使うための模型やたくさんの画材道具。何かのコンクールで賞を取ったのだろうか。トロフィーも飾ってある。
そしてかなり気になるのはキッチンに大量のワカメスープがストックしてある。それに茎ワカメ、乾燥カットワカメ、炊き込みワカメ……。
ワカメ教の信者なのだろうか。
「ごめん、くつろぐ場所なんてないんだ」
部屋の大部分は美術道具で、吉良が案内されたのは少し奥まったベッドが置かれている場所だった。
ベッドに座ると「とりあえずこれにくるまって」とベッドの布団を身体にかけられた。
さらには温かいフルーツティーを持ってきてくれた。お茶を飲んでいると、吉良の冷えた身体も少しずつ温まってきた。
「まさか吉良がうちまで来るとは思わなかったよ」
佐々木は吉良の横に座り、吉良の行動に呆れているようだ。
「すみません……どうしても今日会いたかったから」
吉良は持ってきた紙袋を佐々木に無理矢理押し付けた。
「これ。どうぞ」
佐々木は紙袋の中身を見て、驚いている。今日、あれだけのチョコをもらったのだから、今さら驚くことなどないはずなのに。
それか、たったこれだけのために家にまで押しかけた吉良に呆れたのかもしれない。
「先生は、今日たくさんもらったみたいですけど、俺のももらってください」
この意味、佐々木に通じるだろうか。2月14日にわざわざチョコを渡すという、この意味を。
佐々木は紙袋からチョコとメッセージカードを取り出し、「これを、俺に……?」と目をしばたかせている。
「はい。もしかして要らないですか?」
「そんなはずない。嬉しいよ、吉良」
嬉しい、と言われてキュンと胸が痛くなった。
よかった。ここまでして受け取ってもらえなかったら吉良はまともな精神状態ではいられなかったかもしれない。
「吉良。このメッセージカードに書いてある言葉は本気?」
「え? はい。そうですけど……」
本気もなにも、メッセージカードに大したことは書いていない。吉良からのチョコだとわかればいいかな、程度の内容のはずだ。
「それで、わざわざ俺の部屋に?」
「はい。だって、どうしても今日がよかったから……」
「え……どうしても?!」
なぜそんなに驚いているのだろう。まぁ、2月15日にチョコを渡しても別に悪くはないという意味なのだろうか。
「まいった。俺、卒業までは絶対に手は出さないって決めてたのに……」
ん? 佐々木はいったい何の話をしているのだろう。
「吉良」
佐々木はぎゅっと吉良の手を握り込んできた。指を絡ませて、親指で吉良の手の甲を撫でる。
「吉良の手。少しあったかくなってきたね」
「は、はい……」
どうしよう。好きになる前はなんとも思わなかったのに、今はこれだけで妙に佐々木を意識してしまう。
「吉良。俺が暴走したら止めてくれる?」
「暴走? 何の話ですか?」
さっきから佐々木の話の意図がまったく見えてこない。
「生徒にこんな邪な気持ちになるなんて、いけないことだとわかっているんだ。だからずっと吉良とは一定の距離感を持って接しようと決めてたのに」
佐々木はぎゅっと吉良の手を握る。
「ある日、俺の理性が壊れるような通知が届いたんだ」
「通知……?」
「親衛隊サイトから、信じられない通知だよ。吉良が、俺の親衛隊だって。相思相愛だって、そんなこと絶対に起こり得ないはずだったんだ。吉良が卒業するのを指を咥えて眺めているだけだとずっと思っていたんだ」
吉良が思わず佐々木を見上げると、佐々木も吉良を振り返った。
佐々木の意味深な視線が吉良に向けられている。
「吉良。今日あったことは、ふたりだけの秘密にして」
佐々木は吉良のうなじに手を当て、吉良の唇にキスをした。
こういうことをするのは初めてだ。すごくドキドキする。
「せ、先生……んっ……」
佐々木の唇で口を塞がれ、声がくぐもった。今度は長いキスだ。
「吉良、口開けて」
佐々木の指が吉良の唇に触れ、そのまま吉良の口をこじ開けてくる。半開きになった口に佐々木は唇を重ねて熱い舌を這わせていた。
「んっ……せんせ、待って……」
これは大人のキスだ。頭がじんとして、変な気持ちになってきて、危険な麻薬みたいな感じだ。
「もう待てない。ずっと抑えてたのに、吉良のほうから誘われたら我慢できない」
「あっ……」
やばい。気持ちよくなってきた。
「吉良、これから先生がすることはよくないことだから、終わったら全部忘れて。そして今日のこと、誰にも話しちゃダメだよ。バレたら俺、学校をクビになる」
ベッドに押し倒され、上から佐々木が覆いかぶさってきた。
これから、『よくないこと』を吉良にするつもりなのだろうか。
「卒業まで待つつもりだったんだ。でも、通知のせいで両想いって知ってからは、吉良を見るだけでムラムラして仕方がなくて、それで、なるべく吉良に会わないようにした。準備室にふたりきりなんてなったら、きっと俺は吉良に何もせずにいられないと思ったから」
「先生、だから俺を避けてたんですか……?」
両想いなのに佐々木が冷たい態度をとったのは、吉良に手を出さないためだったのか。
「そうだよ。でもわざわざ俺の部屋まできて、吉良に『食べて欲しい』なんて言われたら我慢できるはずがない」
ん?
食べて欲しいとはどういう意味だ……?
吉良が首をかしげると、佐々木は「だって」と言葉を続けた。
「チョコのメッセージ。『食べてください 吉良』って書いてあった」
「えっ?! あの、それはチョコをどうぞって意味で……」
チョコ以外にいったい何を食べる気なんだ……?! 他に食べ物ないだろ!
「え? 吉良はチョコと一緒に俺に食べられたいの?」
「へっ?」
いやいや、食べられに来たわけじゃなくて、ただバレンタインにチョコを渡しにきただけで……。
「吉良の冷えた身体。俺が温めてあげるから。大丈夫。すぐに汗をかくくらいに気持ちよくなれるよ」
「な、なんのことですか……」
やばい。佐々木の目がやばい。
「吉良は今、俺の部屋のベッドにいる。これで理性を保てと言われても無理だ。俺、さっきから下半身やばいから」
「先生っ、ちょ、ちょっとだけ誤解が……っ!」
佐々木は吉良の服に手を入れ、身体を弄ってくる。
「大丈夫だよ、吉良。優しくするから」
「あぁっ……! 先生、そこはだめ……っ!」
吉良が抵抗しても、佐々木の手は止まらない。
「先生っ、暴走してるっ、ストップ、ストップ!」
さっき暴走したら止めろと言われていたから、吉良は必死で叫ぶが、佐々木は一向に行為をやめない。やめるどころか行為がエスカレートしている。
これ、ダメだ。溺れるしかない……。
——エンディング③ 佐々木総一郎Ver. 完。
佐々木は吉良の手を握り、ひどく慌てている。
「——入って。少しあったまってから帰ったほうがいい」
佐々木は鍵を開け、吉良をマンションの室内に入れてくれた。
佐々木の部屋は美術室みたいな部屋だった。
書きかけの油絵や、デッサンに使うための模型やたくさんの画材道具。何かのコンクールで賞を取ったのだろうか。トロフィーも飾ってある。
そしてかなり気になるのはキッチンに大量のワカメスープがストックしてある。それに茎ワカメ、乾燥カットワカメ、炊き込みワカメ……。
ワカメ教の信者なのだろうか。
「ごめん、くつろぐ場所なんてないんだ」
部屋の大部分は美術道具で、吉良が案内されたのは少し奥まったベッドが置かれている場所だった。
ベッドに座ると「とりあえずこれにくるまって」とベッドの布団を身体にかけられた。
さらには温かいフルーツティーを持ってきてくれた。お茶を飲んでいると、吉良の冷えた身体も少しずつ温まってきた。
「まさか吉良がうちまで来るとは思わなかったよ」
佐々木は吉良の横に座り、吉良の行動に呆れているようだ。
「すみません……どうしても今日会いたかったから」
吉良は持ってきた紙袋を佐々木に無理矢理押し付けた。
「これ。どうぞ」
佐々木は紙袋の中身を見て、驚いている。今日、あれだけのチョコをもらったのだから、今さら驚くことなどないはずなのに。
それか、たったこれだけのために家にまで押しかけた吉良に呆れたのかもしれない。
「先生は、今日たくさんもらったみたいですけど、俺のももらってください」
この意味、佐々木に通じるだろうか。2月14日にわざわざチョコを渡すという、この意味を。
佐々木は紙袋からチョコとメッセージカードを取り出し、「これを、俺に……?」と目をしばたかせている。
「はい。もしかして要らないですか?」
「そんなはずない。嬉しいよ、吉良」
嬉しい、と言われてキュンと胸が痛くなった。
よかった。ここまでして受け取ってもらえなかったら吉良はまともな精神状態ではいられなかったかもしれない。
「吉良。このメッセージカードに書いてある言葉は本気?」
「え? はい。そうですけど……」
本気もなにも、メッセージカードに大したことは書いていない。吉良からのチョコだとわかればいいかな、程度の内容のはずだ。
「それで、わざわざ俺の部屋に?」
「はい。だって、どうしても今日がよかったから……」
「え……どうしても?!」
なぜそんなに驚いているのだろう。まぁ、2月15日にチョコを渡しても別に悪くはないという意味なのだろうか。
「まいった。俺、卒業までは絶対に手は出さないって決めてたのに……」
ん? 佐々木はいったい何の話をしているのだろう。
「吉良」
佐々木はぎゅっと吉良の手を握り込んできた。指を絡ませて、親指で吉良の手の甲を撫でる。
「吉良の手。少しあったかくなってきたね」
「は、はい……」
どうしよう。好きになる前はなんとも思わなかったのに、今はこれだけで妙に佐々木を意識してしまう。
「吉良。俺が暴走したら止めてくれる?」
「暴走? 何の話ですか?」
さっきから佐々木の話の意図がまったく見えてこない。
「生徒にこんな邪な気持ちになるなんて、いけないことだとわかっているんだ。だからずっと吉良とは一定の距離感を持って接しようと決めてたのに」
佐々木はぎゅっと吉良の手を握る。
「ある日、俺の理性が壊れるような通知が届いたんだ」
「通知……?」
「親衛隊サイトから、信じられない通知だよ。吉良が、俺の親衛隊だって。相思相愛だって、そんなこと絶対に起こり得ないはずだったんだ。吉良が卒業するのを指を咥えて眺めているだけだとずっと思っていたんだ」
吉良が思わず佐々木を見上げると、佐々木も吉良を振り返った。
佐々木の意味深な視線が吉良に向けられている。
「吉良。今日あったことは、ふたりだけの秘密にして」
佐々木は吉良のうなじに手を当て、吉良の唇にキスをした。
こういうことをするのは初めてだ。すごくドキドキする。
「せ、先生……んっ……」
佐々木の唇で口を塞がれ、声がくぐもった。今度は長いキスだ。
「吉良、口開けて」
佐々木の指が吉良の唇に触れ、そのまま吉良の口をこじ開けてくる。半開きになった口に佐々木は唇を重ねて熱い舌を這わせていた。
「んっ……せんせ、待って……」
これは大人のキスだ。頭がじんとして、変な気持ちになってきて、危険な麻薬みたいな感じだ。
「もう待てない。ずっと抑えてたのに、吉良のほうから誘われたら我慢できない」
「あっ……」
やばい。気持ちよくなってきた。
「吉良、これから先生がすることはよくないことだから、終わったら全部忘れて。そして今日のこと、誰にも話しちゃダメだよ。バレたら俺、学校をクビになる」
ベッドに押し倒され、上から佐々木が覆いかぶさってきた。
これから、『よくないこと』を吉良にするつもりなのだろうか。
「卒業まで待つつもりだったんだ。でも、通知のせいで両想いって知ってからは、吉良を見るだけでムラムラして仕方がなくて、それで、なるべく吉良に会わないようにした。準備室にふたりきりなんてなったら、きっと俺は吉良に何もせずにいられないと思ったから」
「先生、だから俺を避けてたんですか……?」
両想いなのに佐々木が冷たい態度をとったのは、吉良に手を出さないためだったのか。
「そうだよ。でもわざわざ俺の部屋まできて、吉良に『食べて欲しい』なんて言われたら我慢できるはずがない」
ん?
食べて欲しいとはどういう意味だ……?
吉良が首をかしげると、佐々木は「だって」と言葉を続けた。
「チョコのメッセージ。『食べてください 吉良』って書いてあった」
「えっ?! あの、それはチョコをどうぞって意味で……」
チョコ以外にいったい何を食べる気なんだ……?! 他に食べ物ないだろ!
「え? 吉良はチョコと一緒に俺に食べられたいの?」
「へっ?」
いやいや、食べられに来たわけじゃなくて、ただバレンタインにチョコを渡しにきただけで……。
「吉良の冷えた身体。俺が温めてあげるから。大丈夫。すぐに汗をかくくらいに気持ちよくなれるよ」
「な、なんのことですか……」
やばい。佐々木の目がやばい。
「吉良は今、俺の部屋のベッドにいる。これで理性を保てと言われても無理だ。俺、さっきから下半身やばいから」
「先生っ、ちょ、ちょっとだけ誤解が……っ!」
佐々木は吉良の服に手を入れ、身体を弄ってくる。
「大丈夫だよ、吉良。優しくするから」
「あぁっ……! 先生、そこはだめ……っ!」
吉良が抵抗しても、佐々木の手は止まらない。
「先生っ、暴走してるっ、ストップ、ストップ!」
さっき暴走したら止めろと言われていたから、吉良は必死で叫ぶが、佐々木は一向に行為をやめない。やめるどころか行為がエスカレートしている。
これ、ダメだ。溺れるしかない……。
——エンディング③ 佐々木総一郎Ver. 完。
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