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二月・三月 親衛隊は承認していれば『推し』に選ばれたとき通知がくるルール
エンディング② 2.
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「やっば、これかなりデカいんじゃねぇ?」
店に着き、広くて大きなソファー席に案内されて、川上とふたり並んで座っている。
そこでお目当てのハイブリッドスイーツを頼もうとしたのだが、一皿でもボリュームがあってとてもひとりでは食べきれない量だと判明した。
「じゃあさ、川上、ひとつ頼んでシェアしよう。隣のカップルもやってるし、店側はシェアしてもいいみたいだから」
「えっ……シェア……」
川上がとんでもなく驚いている。もしかして川上は他人と食べ物をシェアするのは嫌いなタイプなのだろうか……。
「先に川上が食って、残り俺でもいいよ」
「いやいやいやいや、バカバカバカバカっ、せめて逆にしてくれ! 俺の楽しみが……うわぁ、これって間接キスじゃん……ヤッバ……」
川上の様子が明らかにおかしい。どうしたんだろう。
「嫌なら——」
「絶対にシェアにしよう! 吉良がいいならそうしよう! マジでラッキーだな、幸せ過ぎて尊死するわ」
「はぁ……」
時々川上はこうやって面白い奴になる。川上のちょっと変わってるところも嫌いじゃない、と吉良は思った。
ランチプレートの他、さらに別皿でフルーツ盛り盛りなクロワッサン&ワッフルのハイブリッドなスイーツが運ばれてきて、飲み物はオーダー式好きなものを二十種類の中から飲み放題となっている。
なんて贅沢でキラキラした世界なんだ……。
川上は店の許可を得て、インスタ用の写真を撮り始めた。
「吉良も一緒に撮っていい?」
「えっ?! 俺?!」
「うん。インスタには上げないから。思い出用に」
「じゃあふたりで写らないか?」
「え! 吉良とふたりきりの写真?!」
「せっかくだしさ。スマホ貸せよ、俺撮ろうか?」
吉良が手を伸ばすと「誰かに頼むからっ」と川上に断られた。
結局店員にお願いすることになり、写真を撮ってもらった。
「俺、今日のこと一生忘れないよ」
川上はやけにご機嫌だ。普段は忙しくてあまりこういう機会はないのだろうか。
でもよかった。川上が喜んでくれて。
川上の笑顔を見ているとこっちまで嬉しくなる。
それに、ドキドキする。
川上はかっこ良すぎるのだろう。それなのに真っ直ぐ吉良だけを見て笑ってくれるから、なんだか特別な人間になったような気がしてしまう。
「吉良、動かないで」
「えっ……?」
川上に言われてハッとした瞬間に、川上の唇が吉良の頬に触れた。
な、んだ、今のは……。
「ごめん。ケーキと間違えた」
「は……はぁっ?!」
いや、こいつ何言ってんだ?!
ダメだろ、こんなところで!
「おい、川上……」
ダメだ。猛烈に恥ずかしくなってきた。
もう川上の顔も見られない……。
なんでこんな気持ちになる?
川上にからかわれたのだから、怒ればいいだけなのに。
そうじゃなくて、決して嫌なわけじゃなくて。
「吉良ごめん。ちょっと調子に乗った……そんな顔しないで、今日だけは笑っててよ」
川上が吉良の頭を何度も撫でる。その手があまりにも優しいから、川上のためにも今日を楽しまないとな、と吉良は気持ちを切り替えた。
「今日は楽しかったなぁ」
帰り道、寮の目の前まで戻ってきたときに川上が独り言みたいに空に向かって言った。
川上はしっかりと吉良と手を繋いだままだ。「今日だけは」ってうるさくて、何を言っても離してはくれなかった。
「この可愛い吉良も見納めだね」
寮の敷地内に入る寸前、川上は立ち止まった。そして吉良の全身を名残惜しそうに見る。
「可愛くなんかないよ」
今日は本当に参った。川上は吉良を可愛い可愛い言うから、自分は平凡でなくて可愛いのかと勘違いしてしまいそうだった。
「そんなこと言わない! 吉良は可愛い。謙遜するのもいいけど、俺の前ではそういうの必要ないから」
川上はチュッと音を立てて吉良の額にキスをする。
「吉良は可愛いよ」
川上は最高のスマイルを炸裂させる。こんな顔で「可愛い」なんて言われたらたまったものじゃない。
でも川上のそばにいたら、本当に可愛くなれそうな気になってくる。
川上コーデの服は着ているだけで気分が上がるようなめちゃくちゃいい服だし、髪もアレンジひとつでこんなに今のトレンドに合う髪型に変身できることを学んだ。
そしてなによりも、川上の「可愛い」口撃だ。
今日だけで何回言われた? 数えきれないくらいの「可愛い」に、すっかり舞い上がってしまった自分がいた。
「伝われ。どうか吉良にわかって欲しい……」
「あっ……おいっ……」
不意に川上に抱き締められ、吉良は焦る。ここは寮の近くだ。顔見知りの生徒がとおりかかるかもしれないのに。
「嫌だ。離さない。ずっとこのままがいい……」
何を言っているんだよ! もうすぐ点呼の時間で寮長が各部屋を確認しに来る時間なのに。
でも、川上に抱き締められて気がついた。
この腕の中はとても心地よい。
少しだけ。
もう少しだけこうしていたい。
「川上……」
吉良が川上の身体に腕を回したら、川上がぴくりと反応した。
そのまま抱き合っていたら、突如ピピピと吉良のスマホが鳴った。寮の門限時刻を知らせるアラームだ。
吉良は慌てて川上から離れてアラームを止める。
「あー……タイムリミットか……。寂しすぎて泣きそうだ……」
川上は「行こうぜ」と言って先を行く。吉良はその背中を追っていたが、途中何度も川上が目をこすっていたのがやけに印象的だった。
部屋に戻り、スマホを弄っていたとき、親衛隊サイトの新着に気がついた。
『あなたは川上優希さんの親衛隊に加入しました』
気がついたら恋に落ちていた、などという言葉を聞いたことがある。
吉良だって、親衛隊システムがなければ自分の気持ちに気がつかなかったかもしれない。
この恐ろしいほどに心を読んでくるシステムは、吉良さえ曖昧だった真実を突きつけてきた。
多分、この意味は、吉良の気持ちはすっかり川上にある、ということを示しているのだろう。
『承認しますか?』
承認? 承認ってなんだ……?
店に着き、広くて大きなソファー席に案内されて、川上とふたり並んで座っている。
そこでお目当てのハイブリッドスイーツを頼もうとしたのだが、一皿でもボリュームがあってとてもひとりでは食べきれない量だと判明した。
「じゃあさ、川上、ひとつ頼んでシェアしよう。隣のカップルもやってるし、店側はシェアしてもいいみたいだから」
「えっ……シェア……」
川上がとんでもなく驚いている。もしかして川上は他人と食べ物をシェアするのは嫌いなタイプなのだろうか……。
「先に川上が食って、残り俺でもいいよ」
「いやいやいやいや、バカバカバカバカっ、せめて逆にしてくれ! 俺の楽しみが……うわぁ、これって間接キスじゃん……ヤッバ……」
川上の様子が明らかにおかしい。どうしたんだろう。
「嫌なら——」
「絶対にシェアにしよう! 吉良がいいならそうしよう! マジでラッキーだな、幸せ過ぎて尊死するわ」
「はぁ……」
時々川上はこうやって面白い奴になる。川上のちょっと変わってるところも嫌いじゃない、と吉良は思った。
ランチプレートの他、さらに別皿でフルーツ盛り盛りなクロワッサン&ワッフルのハイブリッドなスイーツが運ばれてきて、飲み物はオーダー式好きなものを二十種類の中から飲み放題となっている。
なんて贅沢でキラキラした世界なんだ……。
川上は店の許可を得て、インスタ用の写真を撮り始めた。
「吉良も一緒に撮っていい?」
「えっ?! 俺?!」
「うん。インスタには上げないから。思い出用に」
「じゃあふたりで写らないか?」
「え! 吉良とふたりきりの写真?!」
「せっかくだしさ。スマホ貸せよ、俺撮ろうか?」
吉良が手を伸ばすと「誰かに頼むからっ」と川上に断られた。
結局店員にお願いすることになり、写真を撮ってもらった。
「俺、今日のこと一生忘れないよ」
川上はやけにご機嫌だ。普段は忙しくてあまりこういう機会はないのだろうか。
でもよかった。川上が喜んでくれて。
川上の笑顔を見ているとこっちまで嬉しくなる。
それに、ドキドキする。
川上はかっこ良すぎるのだろう。それなのに真っ直ぐ吉良だけを見て笑ってくれるから、なんだか特別な人間になったような気がしてしまう。
「吉良、動かないで」
「えっ……?」
川上に言われてハッとした瞬間に、川上の唇が吉良の頬に触れた。
な、んだ、今のは……。
「ごめん。ケーキと間違えた」
「は……はぁっ?!」
いや、こいつ何言ってんだ?!
ダメだろ、こんなところで!
「おい、川上……」
ダメだ。猛烈に恥ずかしくなってきた。
もう川上の顔も見られない……。
なんでこんな気持ちになる?
川上にからかわれたのだから、怒ればいいだけなのに。
そうじゃなくて、決して嫌なわけじゃなくて。
「吉良ごめん。ちょっと調子に乗った……そんな顔しないで、今日だけは笑っててよ」
川上が吉良の頭を何度も撫でる。その手があまりにも優しいから、川上のためにも今日を楽しまないとな、と吉良は気持ちを切り替えた。
「今日は楽しかったなぁ」
帰り道、寮の目の前まで戻ってきたときに川上が独り言みたいに空に向かって言った。
川上はしっかりと吉良と手を繋いだままだ。「今日だけは」ってうるさくて、何を言っても離してはくれなかった。
「この可愛い吉良も見納めだね」
寮の敷地内に入る寸前、川上は立ち止まった。そして吉良の全身を名残惜しそうに見る。
「可愛くなんかないよ」
今日は本当に参った。川上は吉良を可愛い可愛い言うから、自分は平凡でなくて可愛いのかと勘違いしてしまいそうだった。
「そんなこと言わない! 吉良は可愛い。謙遜するのもいいけど、俺の前ではそういうの必要ないから」
川上はチュッと音を立てて吉良の額にキスをする。
「吉良は可愛いよ」
川上は最高のスマイルを炸裂させる。こんな顔で「可愛い」なんて言われたらたまったものじゃない。
でも川上のそばにいたら、本当に可愛くなれそうな気になってくる。
川上コーデの服は着ているだけで気分が上がるようなめちゃくちゃいい服だし、髪もアレンジひとつでこんなに今のトレンドに合う髪型に変身できることを学んだ。
そしてなによりも、川上の「可愛い」口撃だ。
今日だけで何回言われた? 数えきれないくらいの「可愛い」に、すっかり舞い上がってしまった自分がいた。
「伝われ。どうか吉良にわかって欲しい……」
「あっ……おいっ……」
不意に川上に抱き締められ、吉良は焦る。ここは寮の近くだ。顔見知りの生徒がとおりかかるかもしれないのに。
「嫌だ。離さない。ずっとこのままがいい……」
何を言っているんだよ! もうすぐ点呼の時間で寮長が各部屋を確認しに来る時間なのに。
でも、川上に抱き締められて気がついた。
この腕の中はとても心地よい。
少しだけ。
もう少しだけこうしていたい。
「川上……」
吉良が川上の身体に腕を回したら、川上がぴくりと反応した。
そのまま抱き合っていたら、突如ピピピと吉良のスマホが鳴った。寮の門限時刻を知らせるアラームだ。
吉良は慌てて川上から離れてアラームを止める。
「あー……タイムリミットか……。寂しすぎて泣きそうだ……」
川上は「行こうぜ」と言って先を行く。吉良はその背中を追っていたが、途中何度も川上が目をこすっていたのがやけに印象的だった。
部屋に戻り、スマホを弄っていたとき、親衛隊サイトの新着に気がついた。
『あなたは川上優希さんの親衛隊に加入しました』
気がついたら恋に落ちていた、などという言葉を聞いたことがある。
吉良だって、親衛隊システムがなければ自分の気持ちに気がつかなかったかもしれない。
この恐ろしいほどに心を読んでくるシステムは、吉良さえ曖昧だった真実を突きつけてきた。
多分、この意味は、吉良の気持ちはすっかり川上にある、ということを示しているのだろう。
『承認しますか?』
承認? 承認ってなんだ……?
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