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4.支配される
4-4 ※
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「さ、触って……」
こんな本音をさらすのは恥ずかしい。どうして佐原相手にこんなことを。
「佐原の手で、これを擦ってほしい……も、無理、イきたい……」
和泉が佐原の手を掴んでせがむと、佐原がピクリと反応した。
「よく言えたな。Goodboy」
佐原からケアのコマンドが与えられた。それと同時に佐原の手が和泉のモノに触れる。和泉の望みどおりに高ぶりを上下に扱かれて、あまりの気持ちよさに和泉は身体をピクピクと震わせる。
「ああっ! んっ、あっ……」
グリグリと先端を弄ばれたと思ったら、竿を扱かれる。佐原の手に掌握されるとあっという間に絶頂への高みへと連れて行かれる。
「俺の手がそんなに気持ちいいか?」
「やっ、もう、だめ……あぁっ……」
媚薬のようなグレアとコマンドをもらったあと、Domの手で直接的に身体を支配される。Subの和泉にとって、この行為は気持ちがいいに決まっている。
「Say」
「あっ、佐原の手、気持ちいい……乳首、だめっ、そこ弱いからぁ……」
下を扱かれながら、乳首を舌で転がされる。
気持ち良すぎてもう何も考えられない。佐原の手や唇でされるがまま。全身を愛撫され、腰の奥からじわじわとせり上がってくる快楽に腰を揺らして、喘ぎ声を上げる。
「和泉。Open」
佐原のコマンドに従い、和泉は佐原の目の前で足を大きく広げる。佐原に股間を見られているという事実にまた身体が興奮してきた。
「和泉は感じやすい身体なんだな」
「あっ、あっ、そこ、いい、ああっ……!」
佐原に前を扱かれながら、玉を弄ばれ、後孔との間を指で何度もなぞられる。
Domとのプレイセックスはたまらない。コマンドで縛られ、性的快感を与えられるのはSubにとって極上の快楽だ。
「和泉は可愛いな。すごく興奮する」
佐原に頭を撫でられ、額にキスをされた。
そのあとすぐに佐原の手が和泉のモノを激しく上下に扱き始める。
「和泉、もういいぞ。Cum」
「あっ、あっ」
和泉の望むコマンドが与えられた。
もう我慢できなかった。佐原の手に導かれて和泉の欲望は強烈に高みへと向かっていく。
「イっ、イく、イっちゃ……あぁぁぁ!」
和泉は限界に達し、自分の腹の上に思いっきり白濁を解き放った。
「はぁっ、はぁっ……」
和泉はベッドに倒れ込む。達したばかりの和泉の身体を、佐原が背後から抱き締めてきた。
「Goodboy」
吐息のようなコマンドが、和泉の耳梁をくすぐる。Domに褒められると、この上なくいい。
「よくできたな。Good」
佐原は和泉の頬に軽くキスをする。
Domのコマンドを受けると、電流がほとばしるように全身が呼応する。特にDomからのケアのコマンドは格別だ。ぽっかりと空いた心の穴が埋まっていくように、精神が満たされていく。
佐原がヘッドボードにあったティッシュに手を伸ばし、和泉の汚れた身体を丁寧に処理してくれた。
そのとき和泉の目の前に、ハリネズミのぬいぐるみが落ちた。ティッシュの箱とともにつられて落ちてきたのだろう。その小さなぬいぐるみを見た途端、和泉の脳裏に尚紘のことが思い浮かぶ。
これは尚紘に対する裏切り行為だ。
Subだから、Domに逆らえなかったと言えば許されることじゃない。自分のパートナーが他のDomとプレイを行ったら、嫌に決まっている。
いくら優しい尚紘でもこれだけは許してくれない。和泉が大学の構内で他のDomをなんの気なしに見ていただけで「和泉のパートナーは俺だろ」と腕を引っ張られ、怒るほどだったのに。
そんなことはわかっていたのに、本能に抗えなかった。Domに捉われ、コマンドを与えられ、刹那の快楽に溺れた。
こんな本音をさらすのは恥ずかしい。どうして佐原相手にこんなことを。
「佐原の手で、これを擦ってほしい……も、無理、イきたい……」
和泉が佐原の手を掴んでせがむと、佐原がピクリと反応した。
「よく言えたな。Goodboy」
佐原からケアのコマンドが与えられた。それと同時に佐原の手が和泉のモノに触れる。和泉の望みどおりに高ぶりを上下に扱かれて、あまりの気持ちよさに和泉は身体をピクピクと震わせる。
「ああっ! んっ、あっ……」
グリグリと先端を弄ばれたと思ったら、竿を扱かれる。佐原の手に掌握されるとあっという間に絶頂への高みへと連れて行かれる。
「俺の手がそんなに気持ちいいか?」
「やっ、もう、だめ……あぁっ……」
媚薬のようなグレアとコマンドをもらったあと、Domの手で直接的に身体を支配される。Subの和泉にとって、この行為は気持ちがいいに決まっている。
「Say」
「あっ、佐原の手、気持ちいい……乳首、だめっ、そこ弱いからぁ……」
下を扱かれながら、乳首を舌で転がされる。
気持ち良すぎてもう何も考えられない。佐原の手や唇でされるがまま。全身を愛撫され、腰の奥からじわじわとせり上がってくる快楽に腰を揺らして、喘ぎ声を上げる。
「和泉。Open」
佐原のコマンドに従い、和泉は佐原の目の前で足を大きく広げる。佐原に股間を見られているという事実にまた身体が興奮してきた。
「和泉は感じやすい身体なんだな」
「あっ、あっ、そこ、いい、ああっ……!」
佐原に前を扱かれながら、玉を弄ばれ、後孔との間を指で何度もなぞられる。
Domとのプレイセックスはたまらない。コマンドで縛られ、性的快感を与えられるのはSubにとって極上の快楽だ。
「和泉は可愛いな。すごく興奮する」
佐原に頭を撫でられ、額にキスをされた。
そのあとすぐに佐原の手が和泉のモノを激しく上下に扱き始める。
「和泉、もういいぞ。Cum」
「あっ、あっ」
和泉の望むコマンドが与えられた。
もう我慢できなかった。佐原の手に導かれて和泉の欲望は強烈に高みへと向かっていく。
「イっ、イく、イっちゃ……あぁぁぁ!」
和泉は限界に達し、自分の腹の上に思いっきり白濁を解き放った。
「はぁっ、はぁっ……」
和泉はベッドに倒れ込む。達したばかりの和泉の身体を、佐原が背後から抱き締めてきた。
「Goodboy」
吐息のようなコマンドが、和泉の耳梁をくすぐる。Domに褒められると、この上なくいい。
「よくできたな。Good」
佐原は和泉の頬に軽くキスをする。
Domのコマンドを受けると、電流がほとばしるように全身が呼応する。特にDomからのケアのコマンドは格別だ。ぽっかりと空いた心の穴が埋まっていくように、精神が満たされていく。
佐原がヘッドボードにあったティッシュに手を伸ばし、和泉の汚れた身体を丁寧に処理してくれた。
そのとき和泉の目の前に、ハリネズミのぬいぐるみが落ちた。ティッシュの箱とともにつられて落ちてきたのだろう。その小さなぬいぐるみを見た途端、和泉の脳裏に尚紘のことが思い浮かぶ。
これは尚紘に対する裏切り行為だ。
Subだから、Domに逆らえなかったと言えば許されることじゃない。自分のパートナーが他のDomとプレイを行ったら、嫌に決まっている。
いくら優しい尚紘でもこれだけは許してくれない。和泉が大学の構内で他のDomをなんの気なしに見ていただけで「和泉のパートナーは俺だろ」と腕を引っ張られ、怒るほどだったのに。
そんなことはわかっていたのに、本能に抗えなかった。Domに捉われ、コマンドを与えられ、刹那の快楽に溺れた。
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