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54.独占欲
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軽井沢から戻って一週間後。
あれから久我に変わった様子はない。久我はいつもどおり冬麻に優しいし、笑顔だ。
久我は冬麻の髪のドライヤーを終え、今度は丁寧に髪にクシを通している。
「冬麻。明日の午後、三島社長に会ってくるよ。ほら、例の冬麻が調べてくれたグラビティの社長さんね」
久我は髪をときながら、鏡越しに冬麻に話しかけてきた。
「はい。話し合い、上手くいくといいですね」
「三島社長に経営権を譲ってもらって、彼には料理に専念できる環境を整える。従業員引き続き働けるよう、うちで雇用する。そう伝えてはあるんだけど、まだ首を縦に振ってはもらえないんだよな……」
「そうなんですか……」
「きっと何かある。それを探りにいくつもりなんだ」
「まだ三島社長は久我さんに会ったことないんですよね?」
「ああ。そうだけど」
「きっと久我さんに会ったら、気が変わるんじゃないですか?」
「どうして?」
「久我さん。かっこいいから」
「え?!」
久我の髪をとかす手が止まった。
「久我さんなら大丈夫ですよ。俺もできることがあれば協力します。何かあれば言ってくださいね」
「冬麻……」
久我は冬麻の背後から抱き締めてきた。そして冬麻の肩に額をのせる。
「俺、頑張るよ。頑張る。明日、基本合意書を締結して、独占交渉権を持って帰ってくるよ」
「はい。でも頑張りすぎないでくださいね」
「大丈夫。冬麻が俺を癒してくれるなら、いくらでも頑張れる」
久我は冬麻を抱き締める手に更に力を込めてきた。冬麻も身体に回された久我の腕に触れる。
「冬麻、好き」
久我は冬麻の首筋にキスをする。
「ねぇ、ここにキス痕——」
「はぁ?! やめてくださいっ!」
冬麻は咄嗟に手で首を庇う。
首にそれらしいアザをつけてるなんて嫌だ。誰かに見られたら恥ずかしすぎる……。
「わかってる。冬麻の嫌がることはしない。でも、冬麻は俺のものだって言いたい……。誰にも取られたくないんだ……」
そうだ。久我は指輪をしてくれている。そのおかげで久我に言い寄る人はかなり減った。それに指輪を身につけてくれている限り、冬麻を想ってくれていると安心できる。
でも久我にしてみれば、ふたりの関係は秘密裏だし、不安に思うこともあるのかもしれない。
——どうしたら、いいんだろう。
「……いいです」
「えっ……?」
「久我さん。やっぱり痕、つけてもいいです。俺は、く、久我さんのものだから……」
「冬麻!?」
「久我さん。俺のこと、好きにしてください……」
そうすることで、久我が安心できるなら。冬麻の少しくらいの我慢で喜んでもらえるなら。
「冬麻、嘘だろ待って、いいの?!」
「はい」
冬麻が頷くと、久我はいきなり冬麻の背中と膝に腕を回してぐいっと冬麻の身体を抱え込んだ。
「大切な冬麻に痕はつけない」
久我は冬麻を持ち上げ、いつものように運んでいく。
「その代わり、ベッドで冬麻のこと好きにしてもいい?」
「えっ?」
そういう意味の「俺のこと好きにして」ではなかったのに、久我は勘違いしてないか……?!
「あのっ……限度はありますよね?!」
「好きにしていいって、冬麻が言ったんだよ?」
「いや、そういう意味じゃなく……」
「大丈夫。ふたりで淫らになれば恥ずかしくないから」
ん……? よくわからない理論だな……。
「俺、冬麻とずっとやりたかったことがあるんだ」
え。もう二年も付き合ってるのに、まだ何を……?
「怯えないで。怖くない。俺も冬麻も気持ちいいだけだから」
いったいなんだよ! そんなこと言われるほうが怖くなるから!
「クッソあのエロ社長!」
あれから久我に散々弄ばれて抱き潰された。そのときは冬麻も行為に夢中になっていたけれど、朝になると寝不足だし、身体がだるい。
久我自身は朝早くから出社してしまった。
行く前に「冬麻。今日は俺に同行してることにするから、家で休んでいいよ」なんて社長にあるまじきサボリ推奨発言をしていった。
久我は思いやってくれたのだろうが、冬麻としては、久我に置いていかれたくはなかったのに。
「俺も起こしてくれればいいのに……」
少しでも休ませてもらえるのは嬉しいが、秘書としてはいてもいなくても必要なかったのかとなんだか落ち込む。
どうせなら二度寝してやろうかなんて、ベッドの中でウダウダしているとき、冬麻のスマホが鳴った。
『冬麻。お昼は俺と一緒に食べない? 家まで迎えに行くから』
久我からのお誘いだ。仕事には冬麻を置いていったくせに、昼は社長自ら秘書を迎えにくるなんておかしいだろ。
なんて返信しようかと考えていたときに、もうひとつLINEがきた。
『冬麻くん。今日のお昼ヒマ? 品川のランチに行こうよ』
梶ヶ谷からの連絡だ。こんなの断るに決まってる、と思っていたところ、さらにLINEが続く。
『冬麻くんに話があるんだ。俺の話、絶対に聞いたほうがいい』
返信しようとした冬麻の手が止まる。
『久我くんのM&Aは失敗する。上手くいかないよ』
梶ヶ谷からのLINEを見てぞっとした。
梶ヶ谷は何を知っているのだろう。三島社長のグラビティの件はまだ社内のごく一部の人間しか知らない話だ。
梶ヶ谷が知ったとしたら、三島社長側から……?
それとも他の会社とのM&Aの話か、とも思うがその可能性は低いと思った。
『どういうことですか』
冬麻が返信すると、すぐに『知りたいならランチしよ』と梶ヶ谷から返ってきた。
『冬麻くん、今日は会社? 昼に迎えに行くよ』
『いいえ、自宅待機です。社長から戦力外通告出されましたから』
梶ヶ谷に愚痴っても仕方ないのに、ついやってしまった。
『え? なんで? 冬麻くんすごく仕事頑張ってるじゃない。久我くんはひどいなぁ。まぁ、久我くんはなんでも自分でできるし、熟年夫婦みたいな仲の秘書の櫂堂くんもいるしね』
梶ヶ谷の言うとおりだ。櫂堂さえいれば、きっと冬麻は必要ない。
『よしっ、じゃあ決まりね! 今、家にいるの? 冬麻くんの家どこ?』
まさか冬麻には似つかわしくない、千代田区の高級マンションに住んでいるとは言えるはずもない。
『品川駅で待ち合わせがいいです』
『わかった。いいよ。楽しみにしてる』
梶ヶ谷との連絡をひとしきり終えたあと、冬麻は久我に返信する。
『今日は疲れたので家で休みます。お昼も気をつかわないでください。今日は俺、ひとりがいいです』
そのような文面で送ると『気をつかったんじゃない』と久我からの返信。
『俺が冬麻に会いたいだけ』
『でも、そうだね。ゆっくり休んで』
『また今日の夜に会えるし』
久我から連続でLINEが届く。
『冬麻』
『昨日の夜、最高だった』
久我からの止まないLINE。この人は仕事中なんじゃないのか……?!
『冬麻、好きだよ』
『好き』
『愛してる』
とどめに、だぁいすき♡と文字が添えられたキャラクターのスタンプが送られてきた。とても三十三歳の男が使うスタンプじゃない。
「時々子供みたいなんだよな……」
冬麻は適当に久我に返信してベッドから起き上がった。
梶ヶ谷がグラビティM&Aの件を知っているのならその詳細を突き止めなければならない。もしかしたらそれが久我を助けることになるかもしれないのだから。
あれから久我に変わった様子はない。久我はいつもどおり冬麻に優しいし、笑顔だ。
久我は冬麻の髪のドライヤーを終え、今度は丁寧に髪にクシを通している。
「冬麻。明日の午後、三島社長に会ってくるよ。ほら、例の冬麻が調べてくれたグラビティの社長さんね」
久我は髪をときながら、鏡越しに冬麻に話しかけてきた。
「はい。話し合い、上手くいくといいですね」
「三島社長に経営権を譲ってもらって、彼には料理に専念できる環境を整える。従業員引き続き働けるよう、うちで雇用する。そう伝えてはあるんだけど、まだ首を縦に振ってはもらえないんだよな……」
「そうなんですか……」
「きっと何かある。それを探りにいくつもりなんだ」
「まだ三島社長は久我さんに会ったことないんですよね?」
「ああ。そうだけど」
「きっと久我さんに会ったら、気が変わるんじゃないですか?」
「どうして?」
「久我さん。かっこいいから」
「え?!」
久我の髪をとかす手が止まった。
「久我さんなら大丈夫ですよ。俺もできることがあれば協力します。何かあれば言ってくださいね」
「冬麻……」
久我は冬麻の背後から抱き締めてきた。そして冬麻の肩に額をのせる。
「俺、頑張るよ。頑張る。明日、基本合意書を締結して、独占交渉権を持って帰ってくるよ」
「はい。でも頑張りすぎないでくださいね」
「大丈夫。冬麻が俺を癒してくれるなら、いくらでも頑張れる」
久我は冬麻を抱き締める手に更に力を込めてきた。冬麻も身体に回された久我の腕に触れる。
「冬麻、好き」
久我は冬麻の首筋にキスをする。
「ねぇ、ここにキス痕——」
「はぁ?! やめてくださいっ!」
冬麻は咄嗟に手で首を庇う。
首にそれらしいアザをつけてるなんて嫌だ。誰かに見られたら恥ずかしすぎる……。
「わかってる。冬麻の嫌がることはしない。でも、冬麻は俺のものだって言いたい……。誰にも取られたくないんだ……」
そうだ。久我は指輪をしてくれている。そのおかげで久我に言い寄る人はかなり減った。それに指輪を身につけてくれている限り、冬麻を想ってくれていると安心できる。
でも久我にしてみれば、ふたりの関係は秘密裏だし、不安に思うこともあるのかもしれない。
——どうしたら、いいんだろう。
「……いいです」
「えっ……?」
「久我さん。やっぱり痕、つけてもいいです。俺は、く、久我さんのものだから……」
「冬麻!?」
「久我さん。俺のこと、好きにしてください……」
そうすることで、久我が安心できるなら。冬麻の少しくらいの我慢で喜んでもらえるなら。
「冬麻、嘘だろ待って、いいの?!」
「はい」
冬麻が頷くと、久我はいきなり冬麻の背中と膝に腕を回してぐいっと冬麻の身体を抱え込んだ。
「大切な冬麻に痕はつけない」
久我は冬麻を持ち上げ、いつものように運んでいく。
「その代わり、ベッドで冬麻のこと好きにしてもいい?」
「えっ?」
そういう意味の「俺のこと好きにして」ではなかったのに、久我は勘違いしてないか……?!
「あのっ……限度はありますよね?!」
「好きにしていいって、冬麻が言ったんだよ?」
「いや、そういう意味じゃなく……」
「大丈夫。ふたりで淫らになれば恥ずかしくないから」
ん……? よくわからない理論だな……。
「俺、冬麻とずっとやりたかったことがあるんだ」
え。もう二年も付き合ってるのに、まだ何を……?
「怯えないで。怖くない。俺も冬麻も気持ちいいだけだから」
いったいなんだよ! そんなこと言われるほうが怖くなるから!
「クッソあのエロ社長!」
あれから久我に散々弄ばれて抱き潰された。そのときは冬麻も行為に夢中になっていたけれど、朝になると寝不足だし、身体がだるい。
久我自身は朝早くから出社してしまった。
行く前に「冬麻。今日は俺に同行してることにするから、家で休んでいいよ」なんて社長にあるまじきサボリ推奨発言をしていった。
久我は思いやってくれたのだろうが、冬麻としては、久我に置いていかれたくはなかったのに。
「俺も起こしてくれればいいのに……」
少しでも休ませてもらえるのは嬉しいが、秘書としてはいてもいなくても必要なかったのかとなんだか落ち込む。
どうせなら二度寝してやろうかなんて、ベッドの中でウダウダしているとき、冬麻のスマホが鳴った。
『冬麻。お昼は俺と一緒に食べない? 家まで迎えに行くから』
久我からのお誘いだ。仕事には冬麻を置いていったくせに、昼は社長自ら秘書を迎えにくるなんておかしいだろ。
なんて返信しようかと考えていたときに、もうひとつLINEがきた。
『冬麻くん。今日のお昼ヒマ? 品川のランチに行こうよ』
梶ヶ谷からの連絡だ。こんなの断るに決まってる、と思っていたところ、さらにLINEが続く。
『冬麻くんに話があるんだ。俺の話、絶対に聞いたほうがいい』
返信しようとした冬麻の手が止まる。
『久我くんのM&Aは失敗する。上手くいかないよ』
梶ヶ谷からのLINEを見てぞっとした。
梶ヶ谷は何を知っているのだろう。三島社長のグラビティの件はまだ社内のごく一部の人間しか知らない話だ。
梶ヶ谷が知ったとしたら、三島社長側から……?
それとも他の会社とのM&Aの話か、とも思うがその可能性は低いと思った。
『どういうことですか』
冬麻が返信すると、すぐに『知りたいならランチしよ』と梶ヶ谷から返ってきた。
『冬麻くん、今日は会社? 昼に迎えに行くよ』
『いいえ、自宅待機です。社長から戦力外通告出されましたから』
梶ヶ谷に愚痴っても仕方ないのに、ついやってしまった。
『え? なんで? 冬麻くんすごく仕事頑張ってるじゃない。久我くんはひどいなぁ。まぁ、久我くんはなんでも自分でできるし、熟年夫婦みたいな仲の秘書の櫂堂くんもいるしね』
梶ヶ谷の言うとおりだ。櫂堂さえいれば、きっと冬麻は必要ない。
『よしっ、じゃあ決まりね! 今、家にいるの? 冬麻くんの家どこ?』
まさか冬麻には似つかわしくない、千代田区の高級マンションに住んでいるとは言えるはずもない。
『品川駅で待ち合わせがいいです』
『わかった。いいよ。楽しみにしてる』
梶ヶ谷との連絡をひとしきり終えたあと、冬麻は久我に返信する。
『今日は疲れたので家で休みます。お昼も気をつかわないでください。今日は俺、ひとりがいいです』
そのような文面で送ると『気をつかったんじゃない』と久我からの返信。
『俺が冬麻に会いたいだけ』
『でも、そうだね。ゆっくり休んで』
『また今日の夜に会えるし』
久我から連続でLINEが届く。
『冬麻』
『昨日の夜、最高だった』
久我からの止まないLINE。この人は仕事中なんじゃないのか……?!
『冬麻、好きだよ』
『好き』
『愛してる』
とどめに、だぁいすき♡と文字が添えられたキャラクターのスタンプが送られてきた。とても三十三歳の男が使うスタンプじゃない。
「時々子供みたいなんだよな……」
冬麻は適当に久我に返信してベッドから起き上がった。
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