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10.久しぶりの再会
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「冬麻。今日は仕事お休みだよね」
久我が朝からやけに楽しそうに冬麻に微笑みかけてきた。
「そうですよ。だから今日は出かけるつもりなんです」
冬麻は先手をうって、久我に出かけることを切りだした。今日は幼馴染の晴翔と久しぶりに会う約束をしている。
久我は冬麻が自分以外の誰かと出かけようとすると目に見えて機嫌が悪くなる。だからなるべく自重していたし、そもそも仕事に慣れるので精一杯で時間がとれなかったのもある。
だが今日の約束だけはどうしても無下にしたくない。晴翔がどうしても冬麻に会って話したいことがあると打ち明けてきたからだ。
「え? 冬麻。どこに行くの?」
久我の周りの空気感が変わった。さっきまでの浮かれた雰囲気から一転、見えない圧のようなものを感じる。
「ちょっと友達と遊ぶ約束したんで、昼から出かけます」
できるだけさらっと話す。なぜか嫌な予感がするから。
「へぇ。俺、そんな話、冬麻から聞いてないよ?」
「そ、そうでしたっけ。まぁ、急に決まったんですよ」
本当は前々から約束をしていたが、なんとなく久我に言えずに今日の今日まで黙っていた。
「夜には帰りますから」
チラッと久我の顔色を伺ってみる。てっきり無表情で見下ろしてくるかと思っていたのに、そうではなかった。
「そう。わかった、いってらっしゃい」
久我が快く送り出してくれるなんて思ってもみなかったので、少し拍子抜けだ。でもよかった。今日の久我は機嫌がいいのかもしれない。
「あ、そうだ冬麻」
「はい?」
「今日は俺たちの記念日だから、帰ってきたらお祝いしよう。冬麻はケーキはモンブランが好きだったよね?」
「き、記念日って……なんの……?」
久我と出会って間もないのに何を祝うというんだ……?
「やだなぁ、冬麻は。憶えてないの? 俺たちが初めて出会った日じゃないか」
「え……?」
それはいつの話だ?!
以前久我は、冬麻が幼い頃に会ったことがあるという話をしていた。まさか、そのときのことか……?
「俺、楽しみにしてるから」
久我のいつもの笑顔。
「冬麻の帰りをここでずっと待ってるよ」
「は、はい……」
こっわ。睨まれても怖いけど、笑顔で見送られても怖いんだよな……。
冬麻は晴翔と待ち合わせたあと、神宮前交差点近くの建物の6階にあるスタバに向かった。新緑に染まるテラスの心地よい風を受けながら、互いの近況を伝え合う。
晴翔は今は都内の有名大学に通っているらしい。たしかに晴翔は昔から成績がよかったし、中学受験をして私立に通っていたほどだ。
「大学生っていいぜ? 俺さ、中高男子校だったから、周りに女子がいるのか楽しくて仕方ねぇわ」
「まぁ、晴翔はモテそうだもんな」
晴翔は明るい性格だし、顔もかっこいい。ぱっと見てモテるだろうなとわかるくらいの男前だ。
「うん、まぁな。俺すげぇモテてんだわ」
「うっざ」
「もうすぐ彼女ができるかも」
「マジうっざ」
軽口を叩いて、笑い合う。少し昔に戻れた気持ちになる。
「そういえば冬麻。お前の実家の居酒屋、ずいぶんキレイになったな!」
「ん? ああ。実はもう少しで潰れるとこだったんだけどさ。運よく融資が決まったんだ」
「へぇ。今どき金貸してくれる銀行なんてあるんだな」
「銀行じゃなくて、企業だ」
「あ、そなの? そんなんあるんだな。でもよかったな!」
「まぁな」
久我の会社の融資とコンサルティングのおかげで店は持ち直し、冬麻の父親も俄然やる気がみなぎっている様子だった。四十八歳の父親が心機一転を図って生き生きとしている姿は息子としても喜ばしいことだ。
「今はこんなご時世だからさ、なかにはヤバい店もあるんだぜ?」
「ふぅん」
「俺たちの家の近くのでっかい川あるじゃん?」
「ああ」
「あそこでさ、入水自殺があったんだ」
晴翔は眉を寄せて小声で話す。
「マジで?!」
その川は、小学校時代の冬麻の通学路にもなっていた馴染みのある川だ。
「お前んとこみたいに飲食店経営しててさ、でも店は潰れちまって、そこの店主がさ、借金を苦に……」
「嘘だろ……」
『飲食店経営』『店が潰れた』と聞いて他人事には思えなくなった。冬麻の実家の店だって、久我に出会わなかったら今頃は同じ末路を辿っていたことだろう。もし店が潰れていたら、借金を背負った冬麻の父親だって——。
いやそんなことはない。そんなことは想像もしたくない。
「その店主が、俺の友達の佐藤の親父だったんだよ! 佐藤って、圭介のほうの佐藤な」
「マジか!」
冬麻は佐藤圭介と一度だけ会ったことがある。晴翔と佐藤は同じ路線の電車を使って通学しており、たまたま佐藤が晴翔の家に遊びに行くときに、駅でばったりふたりに出くわしたことがある。
中高の晴翔の親友で、晴翔から話を聞く限りだが、明るくてお調子者でみんなに人気がある、そんなイメージの奴だ。
「佐藤がすげぇ落ち込んでてさ、なんとか励ましてやりたいんだけど、こういうときどうしたらいいんだ? 『佐藤を励ます会』なんて開いたら、あいつ、余計に傷つくかな……」
冬麻は返す言葉に詰まる。父親を自殺という最悪の形で失った佐藤を励ますために、どうしたらいいのかのアイデアなんて何も浮かばない。
「……ごめん。わからない……」
「だよな。いや俺さ、佐藤の親父の話をお前にしたかったのと、俺もどうしたらいいかわっかんねぇから冬麻に相談に乗ってほしくてさ」
晴翔が冬麻に話したいこととは、佐藤のことだったのか。
「わかった。一緒に考えよう」
「ありがと。あーもう佐藤が可哀想で黙って見てらんねぇの!」
親友のことで頭を悩ませる晴翔は優しい奴だな。
それからああでもないこうでもないとふたりで話し合っていたとき、晴翔のスマホに着信があり、晴翔が席を離れた。
冬麻がひとりになったとき、ふと昔のことが脳裏に浮かんできた。
十年前、下校途中に川沿いで出会った男のことを——。
久我が朝からやけに楽しそうに冬麻に微笑みかけてきた。
「そうですよ。だから今日は出かけるつもりなんです」
冬麻は先手をうって、久我に出かけることを切りだした。今日は幼馴染の晴翔と久しぶりに会う約束をしている。
久我は冬麻が自分以外の誰かと出かけようとすると目に見えて機嫌が悪くなる。だからなるべく自重していたし、そもそも仕事に慣れるので精一杯で時間がとれなかったのもある。
だが今日の約束だけはどうしても無下にしたくない。晴翔がどうしても冬麻に会って話したいことがあると打ち明けてきたからだ。
「え? 冬麻。どこに行くの?」
久我の周りの空気感が変わった。さっきまでの浮かれた雰囲気から一転、見えない圧のようなものを感じる。
「ちょっと友達と遊ぶ約束したんで、昼から出かけます」
できるだけさらっと話す。なぜか嫌な予感がするから。
「へぇ。俺、そんな話、冬麻から聞いてないよ?」
「そ、そうでしたっけ。まぁ、急に決まったんですよ」
本当は前々から約束をしていたが、なんとなく久我に言えずに今日の今日まで黙っていた。
「夜には帰りますから」
チラッと久我の顔色を伺ってみる。てっきり無表情で見下ろしてくるかと思っていたのに、そうではなかった。
「そう。わかった、いってらっしゃい」
久我が快く送り出してくれるなんて思ってもみなかったので、少し拍子抜けだ。でもよかった。今日の久我は機嫌がいいのかもしれない。
「あ、そうだ冬麻」
「はい?」
「今日は俺たちの記念日だから、帰ってきたらお祝いしよう。冬麻はケーキはモンブランが好きだったよね?」
「き、記念日って……なんの……?」
久我と出会って間もないのに何を祝うというんだ……?
「やだなぁ、冬麻は。憶えてないの? 俺たちが初めて出会った日じゃないか」
「え……?」
それはいつの話だ?!
以前久我は、冬麻が幼い頃に会ったことがあるという話をしていた。まさか、そのときのことか……?
「俺、楽しみにしてるから」
久我のいつもの笑顔。
「冬麻の帰りをここでずっと待ってるよ」
「は、はい……」
こっわ。睨まれても怖いけど、笑顔で見送られても怖いんだよな……。
冬麻は晴翔と待ち合わせたあと、神宮前交差点近くの建物の6階にあるスタバに向かった。新緑に染まるテラスの心地よい風を受けながら、互いの近況を伝え合う。
晴翔は今は都内の有名大学に通っているらしい。たしかに晴翔は昔から成績がよかったし、中学受験をして私立に通っていたほどだ。
「大学生っていいぜ? 俺さ、中高男子校だったから、周りに女子がいるのか楽しくて仕方ねぇわ」
「まぁ、晴翔はモテそうだもんな」
晴翔は明るい性格だし、顔もかっこいい。ぱっと見てモテるだろうなとわかるくらいの男前だ。
「うん、まぁな。俺すげぇモテてんだわ」
「うっざ」
「もうすぐ彼女ができるかも」
「マジうっざ」
軽口を叩いて、笑い合う。少し昔に戻れた気持ちになる。
「そういえば冬麻。お前の実家の居酒屋、ずいぶんキレイになったな!」
「ん? ああ。実はもう少しで潰れるとこだったんだけどさ。運よく融資が決まったんだ」
「へぇ。今どき金貸してくれる銀行なんてあるんだな」
「銀行じゃなくて、企業だ」
「あ、そなの? そんなんあるんだな。でもよかったな!」
「まぁな」
久我の会社の融資とコンサルティングのおかげで店は持ち直し、冬麻の父親も俄然やる気がみなぎっている様子だった。四十八歳の父親が心機一転を図って生き生きとしている姿は息子としても喜ばしいことだ。
「今はこんなご時世だからさ、なかにはヤバい店もあるんだぜ?」
「ふぅん」
「俺たちの家の近くのでっかい川あるじゃん?」
「ああ」
「あそこでさ、入水自殺があったんだ」
晴翔は眉を寄せて小声で話す。
「マジで?!」
その川は、小学校時代の冬麻の通学路にもなっていた馴染みのある川だ。
「お前んとこみたいに飲食店経営しててさ、でも店は潰れちまって、そこの店主がさ、借金を苦に……」
「嘘だろ……」
『飲食店経営』『店が潰れた』と聞いて他人事には思えなくなった。冬麻の実家の店だって、久我に出会わなかったら今頃は同じ末路を辿っていたことだろう。もし店が潰れていたら、借金を背負った冬麻の父親だって——。
いやそんなことはない。そんなことは想像もしたくない。
「その店主が、俺の友達の佐藤の親父だったんだよ! 佐藤って、圭介のほうの佐藤な」
「マジか!」
冬麻は佐藤圭介と一度だけ会ったことがある。晴翔と佐藤は同じ路線の電車を使って通学しており、たまたま佐藤が晴翔の家に遊びに行くときに、駅でばったりふたりに出くわしたことがある。
中高の晴翔の親友で、晴翔から話を聞く限りだが、明るくてお調子者でみんなに人気がある、そんなイメージの奴だ。
「佐藤がすげぇ落ち込んでてさ、なんとか励ましてやりたいんだけど、こういうときどうしたらいいんだ? 『佐藤を励ます会』なんて開いたら、あいつ、余計に傷つくかな……」
冬麻は返す言葉に詰まる。父親を自殺という最悪の形で失った佐藤を励ますために、どうしたらいいのかのアイデアなんて何も浮かばない。
「……ごめん。わからない……」
「だよな。いや俺さ、佐藤の親父の話をお前にしたかったのと、俺もどうしたらいいかわっかんねぇから冬麻に相談に乗ってほしくてさ」
晴翔が冬麻に話したいこととは、佐藤のことだったのか。
「わかった。一緒に考えよう」
「ありがと。あーもう佐藤が可哀想で黙って見てらんねぇの!」
親友のことで頭を悩ませる晴翔は優しい奴だな。
それからああでもないこうでもないとふたりで話し合っていたとき、晴翔のスマホに着信があり、晴翔が席を離れた。
冬麻がひとりになったとき、ふと昔のことが脳裏に浮かんできた。
十年前、下校途中に川沿いで出会った男のことを——。
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